ユーザーズガイド APPLE COMPRESSOR 4

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マニュアル抽象的: マニュアル APPLE COMPRESSOR 4

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[. . . ] Compressor 4 ユーザーズマニュアル Copyright © 2012 Apple Inc. 本ソフトウェアは同梱のソフトウェア使用許諾契約 書に記載の条件のもとでお使いください。 「Compressor」ソフトウェアの所有者または正規コ ピーの認定ユーザは、これらのソフトウェアの学習 の目的のために本書を複製することができます。複 製の販売や有料サポートサービスなどの商業的な目 的で、本書の一部または全部を複製または転載する ことはできません。 Apple ロゴは米国その他の国で登録された Apple Inc. [. . . ] This custom group contains the settings used to create the dailies. This custom group contains the settings used to create the final disc. 各設定を選択し、必要な変更を行います。 ソースメディアファイルを読み込み、ジョブを作成したら、該当するグループ (Dailies または Final Disc)を割り当てるだけで、適切な設定がすべてターゲット に適用されます。 第7章 設定を作成する/プレビューする/変更する 123 ジョブを完成する/バッチを実 行する 8 ジョブは、設定と書き出し先からなる少なくとも 1 つのターゲットが割り当てら れたソースメディアファイルから構成されます。これまでにソースメディアファ イルを読み込んで、ジョブを作成しました。 このジョブを完成させ、トランスコードを実行できる状態にするには、1 つまた は複数のターゲットを追加する必要があります。ファイルをどのようにトランス コードするかについてあらゆる点を定義する設定と、トランスコードしたファイ ルをどこに保存し、どのように名前を生成するかを定義する書き出し先が各ター ゲットに含まれます。また、各ターゲットで出力ファイルに手動で名前を入力す ることもできます。 「Compressor」には、設定や書き出し先をターゲットに割り当てたり、バッチを 実行/再実行したりするためのさまざまなオプションがあります。 メモ: 該当のウインドウでのプリセット作成の詳細については、「「設定」タブ について」および「「書き出し先」タブについて」を参照してください。 この章では以下の内容について説明します: • 設定を割り当てる (ページ 125) • 書き出し先を設定する (ページ 130) • ジョブおよびターゲットの一般情報 (ページ 133) • バッチの一般情報 (ページ 135) • Final Cut Pro や Motion で Compressor を使う (ページ 142) • Compressor で分散処理を使う (ページ 144) 設定を割り当てる このセクションでは、ソースメディアファイルに設定を割り当て、割り当てた設 定を置き換えるまたは変更する方法について説明します。 125 ソースメディアファイルに設定を割り当てる 各種の方法を使用して、ジョブに設定を割り当てることができます。「設定」タ ブから設定をドラッグする方法などは、1 つのジョブで作業するのに適していま す。ショートカットメニューを使う方法などは、同じ設定をジョブのグループに 割り当てるのに適しています。Finder から(設定またはドロップレットを)ド ラッグして、設定を割り当てることもできます。 メモ: 以下の手順は、すでにバッチにソースメディアファイルを追加し、設定を 追加するジョブが作成されていることが前提となります。ソースメディアファイ ルの読み込みの詳細については、「ソースメディアファイルを読み込む」を参照 してください。 ヒント: Option キーを押したまま設定グループの開閉用三角ボタンをクリックす ると、このグループ(およびすべてのサブグループ)を展開し、その中に含まれ るすべての設定を表示することができます。 ドラッグによって設定をジョブに割り当てるには 1 「設定」タブで 1 つまたは複数の設定や設定のグループを選択します。 2 「バッチ」ウインドウでジョブに設定をドラッグします。 A job with a source media file in the Batch window Select one or more (two in this case) settings to apply to the job. 126 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する バッチのジョブに追加した設定ごとに新しいターゲットが作成されます。 New targets are added for each setting you drag to the job. メモ: ドラッグで設定を割り当てた場合、1 つのジョブにしか設定を適用できま せん。 「ターゲット」メニューを使って設定をジョブに割り当てるには 1 「バッチ」ウインドウの現在のバッチ内にある 1 つまたは複数のジョブを選択し ます。 2 「ターゲット」>「設定を使って新規ターゲットを作成」と選択します。 「バッチ」ウインドウ上に設定を選択するよう求めるダイアログが表示されま す。 Select the jobs in the Batch window. Click Add to assign the settings to the selected jobs. Select the settings to apply to the selected jobs. 3 ジョブに割り当てる 1 つまたは複数の設定や設定のグループを選択して、「追 加」をクリックします。 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する 127 選択したそれぞれのジョブに設定が割り当てられます。 ショートカットメニューを使って設定をジョブに割り当てるには 1 「バッチ」ウインドウの現在のバッチ内にある 1 つまたは複数のジョブを選択し ます。 2 Control キーを押したまま、選択したジョブの 1 つをクリックし、ショートカッ トメニューから「設定を使って新規ターゲットを作成」を選択します。 ショートカットメニューに、グループ別に設定がリストされます。割り当てたい グループを直接選択することはできませんが、それぞれのグループに「すべて」 項目が含まれているので、そのグループのすべての設定を選択することができま す。 メモ: この方法では、複数の設定を個別に選択することはできません。 3 いずれかの 1 つの設定を選択するか、または「すべて」を選択してグループ内の すべての設定を選択します。 選択したすべてのジョブにこの設定が適用されます。 Finder から設定を割り当てるには 以下のいずれかの操作を行います: µ 1 つまたは複数の設定を Finder から「バッチ」ウインドウの空の領域にドラッグ します。 1 つまたは複数のターゲット行に設定が指定された状態で、新しいジョブが表示 されます。 µ 1 つまたは複数の設定を Finder から「バッチ」ウインドウのジョブタイトル上の 空の領域にドラッグします。 1 つまたは複数の新しいターゲット行が、設定を指定された状態でジョブに表示 されます。 詳細については、「設定を配布する/共有する」を参照してください。 ドロップレットを使って設定を「Compressor」に追加することもできます。詳細 については、「Compressor でドロップレットを使ってジョブと設定を作成する」 を参照してください。 割り当てた設定を別の設定に置き換える ジョブに設定を割り当てた後に、もっと適切な設定が見つかり、ターゲットの設 定を新しいものに変更したいという場合があります。いくつかの方法を使って、 ターゲットの設定を変更することができます。どの方法を使っても、書き出し先 および出力ファイル名の設定はそのままで、影響を受けることはありません。 128 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する すでにターゲットに割り当てられている設定を別の設定に置き換えるには 以下のいずれかの操作を行います: µ µ 「ターゲット」>「設定を変更」と選択します。設定を選択するよう求めるダイ アログが表示されるので、新しい設定を選択し、「追加」をクリックして、選択 したターゲットに新しい設定を割り当てます。 Control キーを押したままターゲットをクリックし、ショートカットメニューか ら「設定を変更」を選択します。設定を選択するよう求めるダイアログが表示さ れるので、新しい設定を選択し、「追加」をクリックして、選択したターゲット に新しい設定を割り当てます。 「設定」タブで新しい設定を選択して、ターゲットにドラッグします。 µ メモ: 上記のどの方法でも、設定を複数選択した場合、ターゲットに割り当てら れるのは先頭の設定だけです。 割り当てた設定を変更する 「バッチ」ウインドウで、すでにソースメディアファイルに割り当てられている 設定のコンポーネント(「インスペクタ」ウインドウに「選択したターゲット」 と表示されます)を編集または変更することができます。 ソースメディアファイルにすでに割り当てた設定を「バッチ」ウインドウで変更 するには 1 変更したい設定を含むバッチ内のターゲットを選択します。 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する 129 選択した設定が「インスペクタ」ウインドウに表示され、「名前」フィールドに 「選択したターゲット」というテキストが表示されます。これは選択した設定の 一時的なコピーで、設定そのものではありません。したがって、1 回だけ実行す るバッチに合わせて、その設定を一時的に変更することができます。 Select a target in the Batch window to see its settings in the Inspector window. The setting’s name shows as “Selected Target. ” Click the Save As button to save this as a new setting with any changes you make. 2 設定を変更します。 設定を変更すると、「インスペクタ」ウインドウの下にある「別名で保存」ボタ ンがアクティブになります。 3 このボタンをクリックすると、変更した設定が新しく指定した名前で保存されま す。 保存したコピーは、「設定名-コピー」という名前で「設定」タブに表示され、 即座に選択状態の設定になります。 メモ: 変更した設定は必ずしも保存しておく必要はありませんが、後でもう一度 必要になった場合に備えて保存しておくと便利です。 書き出し先を設定する このセクションでは、出力の書き出し先と出力ファイル名を設定する方法につい て説明します。 130 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する ソースメディアファイルに書き出し先を割り当てる ターゲットに設定を割り当てると、デフォルトの書き出し先も自動的に割り当て られます。「Compressor」の環境設定を使ってデフォルトの書き出し先を設定で きます。(「Compressor」>「環境設定」と選択します。)デフォルトの書き出 し先は「Compressor」に用意されていますが、カスタムの書き出し先を作成する こともできます。書き出し先の詳細については、「書き出し先を決める」を参照 してください。 デフォルトの書き出し先をほかの書き出し先に置き換えることも、出力ファイル の保存先を手動で選択することもできます。ソースファイルに書き出し先を割り 当てる方法は複数あります。設定を割り当てる場合と同様、それぞれの方法に利 点があります。 ドラッグによって書き出し先を割り当てるには 1 「書き出し先」タブで書き出し先を選択します。 2 「バッチ」ウインドウでターゲットに書き出し先をドラッグします。 Drag the destination to a job with a target in the Batch window. Select a destination to apply to the target. ターゲットの書き出し先部分が新しい書き出し先にアップデートされます。 メモ: ドラッグで書き出し先を割り当てた場合、1 つのジョブにしか書き出し先 を適用できません。さらに、この方法では、一時的な書き出し先は作成できませ ん。 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する 131 このドラッグ方法を使用して、ジョブの空の部分に書き出し先をドラッグし、新 しいターゲット(設定は空の状態)を作成することもできます。 「ターゲット」メニューまたはショートカットメニューを使って書き出し先を割 り当てるには 1 書き出し先を設定したいすべてのターゲットを選択します。 2 以下のいずれかの操作を行います: • 「ターゲット」>「書き出し先」>「[書き出し先]」と選択します。 • Control キーを押したままターゲットの 1 つをクリックし、ショートカットメ ニューから「書き出し先」>「書き出し先」と選択します。 Use the target’s shortcut menu to change the destination for the selected targets. 書き出し先を選択すると、各ターゲットの書き出し先セクションに表示されま す。 メモ: 「その他」を選んで、一時的な書き出し先を設定することもできます。 ファイル選択ダイアログが開き、その時に実行しようとしているバッチのためだ けの、別の書き出し先を設定することができます。この書き出し先は保存され ず、ここで実行されるバッチにのみ適用されます。 出力ファイル名を設定する 書き出し先では、出力ファイルの保存先だけでなく、出力ファイル名をどのよう に作成するかも規定します。書き出し先を割り当てると、出力ファイル名が設定 されます。この出力ファイル名をこのまま使用することもできますが、手動で ファイル名を変えても、新しいファイル名を入力してもかまいません。 132 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する µ ファイル名を変更したり、新しい出力ファイル名を入力したりするには 出力ファイル名領域をクリックして既存の名前を編集するか、または既存のファ イル名をトリプルクリックして新しい名前を入力します。 The output filename ジョブおよびターゲットの一般情報 このセクションでは、ジョブおよびターゲットに関する一般情報を提供します。 ターゲットについて ターゲットには、以下の 3 つの項目が含まれます: • 設定 • 書き出し先 • 出力ファイル名 Drag the dividers to expand a target’s section and make it easier to see the entry. The target Add and Delete buttons The output filename The setting The destination 各種の方法を使用して、ジョブにターゲットを追加することができます。その中 でも最も一般的なのが、設定または書き出し先をジョブに追加する方法です。そ の他、以下のいずれかの方法を使用することも可能です。 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する 133 ジョブに空のターゲットを追加するには 以下のいずれかの操作を行います: µ µ µ 1 つまたは複数のジョブを選択して、「ターゲット」>「新規ターゲット」と選 択します。これによって、空のターゲットがジョブに追加されます。 1 つまたは複数のジョブを選択し、Control キーを押したまま、その中のいずれか のジョブの空の領域をクリックして、「ターゲット」>「新規ターゲット」と選 択します。これによって、空のターゲットがジョブに追加されます。 既存のターゲットの追加(+)ボタンをクリックします。 あるジョブの 1 つまたは複数のターゲットを別のジョブにコピーすることもでき ます。 ドラッグによってターゲットを別のジョブにコピーするには 1 コピーするターゲットを選択します。 2 Option キーを押して、新しいジョブにターゲットをドラッグします。 ターゲットを削除するには 以下のいずれかの操作を行います: µ µ 1 つまたは複数のターゲットを選択して、Delete キーを押します。 ターゲットで削除(–)ボタンをクリックします。 ジョブの追加とコピーについて 一般的には、バッチにソースメディアファイルを追加することでジョブが作成さ れます。それ以外にもいくつかの方法を使用して、バッチにジョブを追加するこ とができます。さらに、バッチ内のジョブをチェーン化して、実行したときに ファイルがトランスコードされる順番を設定できます。 µ µ バッチに空のジョブを追加するには 「ジョブ」>「新規ジョブ」と選択します。 バッチからジョブを削除するには ジョブを選択して、Delete キーを押します。 あるバッチから別のバッチにジョブをコピーするには 以下のいずれかの操作を行います: µ µ 各バッチをそれぞれのウインドウに開いて、一方のウインドウからもう一方のウ インドウにジョブをドラッグします。 コピーするジョブを選択して、Command + C キーを押し、コピー先のバッチを 選択して、Command + V キーを押します。 134 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する ジョブのチェーン化について それぞれの設定を 1 つずつ順番に適用しながら、複数の設定をソースメディア ファイルに適用しなければならない場合、ジョブをチェーン化しておくと便利で す。こうすることで、設定によってソースメディアファイルが変更される順番を 制御することができます。 選択したターゲットを新規ジョブにチェーン化するには 1 新規ジョブにチェーン化したい出力があるターゲットを選択します。 2 以下のいずれかの操作を行います: • 「ジョブ」>「ターゲット出力を使って新規ジョブを作成」と選択します。 • Control キーを押したまま、ターゲットの 1 つをクリックし、ショートカット メニューから「ターゲット出力を使って新規ジョブを作成」を選択します。 新規ジョブがバッチに追加され、チェーンサムネールとチェーン化先のターゲッ トの出力ファイル名が表示されます。 The chained job’s source name is the output filename of the target it is chained to. The chained job’s thumbnail is this chain link logo. 必要に応じて、複数のジョブをチェーン化できます。2 つのジョブをチェーン化 した例については、「その他のリバーステレシネに関する問題」を参照してくだ さい。 バッチの一般情報 このセクションでは、バッチを実行、保存、および開く方法に関する一般情報を 提供します。 バッチを実行する バッチ内のジョブおよびそのターゲットを設定すると、バッチを実行して処理で きる状態になります。 バッチを実行するには 1 実行するバッチが「バッチ」ウインドウで選択されていることを確かめます。 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する 135 2 以下のいずれかの操作を行います: • 「ファイル」>「実行」と選択します。 • 「バッチ」ウインドウの「実行」ボタンをクリックします。 実行ダイアログが表示されます。 3 「名前」フィールドをチェックして、バッチ名を確認します。 このバッチを表すもっと分かりやすい名前に変更することができます。この名前 が、「Share Monitor」と「履歴」ウインドウの両方でこの実行に使用されます。 4 「クラスタ」ポップアップメニューで以下のいずれかの操作を行います;「クラ スタ」ポップアップメニューを使って、バッチを処理するコンピュータまたはク ラスタを選択します。 • 「このコンピュータ」を選択します: 「このコンピュータプラス」を選択し て、「このコンピュータ」と利用可能なすべてのサービスノードを含む一時的 なクラスタを作成しない限り、バッチの処理にほかのコンピュータが関係する ことはありません。 詳細については、「「このコンピュータプラス」および非管理サービスについ て」を参照してください。 • クラスタの選択: バッチの処理がクラスタで実行されます(「このコンピュー タプラス」は使用できません)。 選択したクラスタによっては、認証が必要になります。詳細については、 「Apple Qmaster と分散処理」を参照してください。 5 「優先度」ポップアップメニューを使って、バッチの優先順位レベルを選択しま す。 6 「実行」をクリックするか、または Enter キーを押して、バッチを実行します。 「履歴」ウインドウにバッチの進捗状況が示されます。詳細については、「「履 歴」ウインドウについて」を参照してください。 メモ: 「履歴」ウインドウが開いていない場合は自動的に開きます。 136 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する 「バッチ」ウインドウで「Share Monitor」のアイコンをクリックして、トランス コードの進行状況をモニタすることもできます。「共有モニタ」の詳細について は、「共有モニタ」の「ヘルプ」メニューにある「共有モニタユーザーズマニュ アル」を参照してください。 「Compressor」の環境設定で、「Share Monitor」を自動的に開くように設定でき ます。詳細については、「Compressor の環境設定を行う」を参照してください。 メモ: 大きなバッチ(たとえば、それぞれに設定が 3 つ割り当てられた 9 つのソー スメディアファイルのバッチ処理)を実行する場合、実行開始までに 10 秒程度 の待ち時間が生じます。このような場合は、そのままお待ちください。 「Compressor」は、大きなバッチを正しく実行できるよう、準備をしています。 大きなバッチをトランスコードする場合、コンピュータのスクリーンセーバをオ フにしてください。スクリーンセーバにリソースが奪われない分、トランスコー ドの速度が改善します。 バッチが実行されると、黄色の三角形の中に感嘆符が含まれるアイコンがバッチ 内に表示されます。 Click the warning symbol to see an explanation about why it is there. このような警告マークは、バッチに何らかの問題がある場合に「Compressor」で 使用されます。このマークにポインタを合わせると、なぜこのマークが表示され ているのか説明するツールヒントが表示されます。また、このマークをクリック すると、ダイアログが表示されます。 上記のケースでは、バッチが実行されたことで、この名前のファイルが書き出し 先に作成され、もう一度実行した場合には、このファイルが上書きされることを 知らせるための警告です。 バッチの実行時に実行ダイアログをバイパスすることもできます。この場合、実 行するバッチでは、前回実行したバッチの設定が自動的に使用されます。 前の設定を使ってバッチを実行するには 以下のいずれかの操作を行います: µ 「ファイル」>「前の設定を使って実行」と選択します。 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する 137 µ 「バッチ」ウインドウのツールバーで「前の設定を使って実行」項目(存在する 場合)をクリックします。 「バッチ」ウインドウの使用に関する詳細については、「バッチウインドウにつ いて」を参照してください。 テスト・トランスコードのヒント トランスコードセッションが長い場合は、セッションを開始する前に、ソースメ ディアファイルの一部分を使って簡易テストを行います。こうすることで、設定 が間違っているとか、参照ファイルで参照先のファイルが見当たらないといった 問題があった場合、長い時間をかけずに修正を行うことができます。また、こう したテストを行うことで、「プレビュー」ウインドウに表示されない「エンコー ダ」パネルおよび「フレームコントロール」パネルの結果もプレビューすること ができます。ソースメディアファイルの一部分を簡単に選択するための方法につ いては、「「プレビュー」ウインドウでクリップの一部をトランスコードする」 を参照してください。 テスト部分は、適用した設定のタイプに適したものを選択してください。たとえ ば、フレームコントロールを使ってフレームレートやフィールドオーダーの変換 を行うのであれば、動きの速い部分を選択します。 「履歴」ウインドウについて 「履歴」ウインドウでは、過去に実行したすべてのバッチにすばやくアクセスす ることができます。過去のバッチは、「バッチ」ウインドウにドラッグするだけ で再実行できます。また、「履歴」ウインドウから、特定のバッチが実行された 時期について詳細を確認することもできます。 Click the disclosure triangle to see the details of that day’s submissions. 「履歴」ウインドウでは、実行日別に内容がまとめられています。このソート順 序は、「履歴」ウインドウ下部にある「逆順に並べ替える」ボタンをクリックす ることで変更できます。また、「消去」ボタンをクリックして「履歴」ウインド ウの内容を消去したり、項目を選択し Delete キーを押してその項目を削除した りすることもできます。 138 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する さらに、現在トランスコード中のバッチの進捗状況も「履歴」ウインドウに表示 させることができます。 Click the disclosure triangle to see the details of each target of this submission. The name of this submission Click the Pause button to temporarily pause the transcode process. Click it again to resume transcoding. Click the Cancel button to end the transcode process. メモ: 「履歴」ウインドウは、バッチの実行時に閉じていれば自動的に開きま す。 トランスコードが終了すると、「履歴」ウインドウにボタンが追加されるので、 エンコードされたファイルを簡単に見つけることができます。 Clicking this disclosure triangle shows the submission details. Click the “Reveal in Finder” button to show the encoded file in a Finder window. A target from the submitted batch バッチを再実行する バッチを実行した結果の情報はすべて「履歴」ウインドウに保存されています。 これには、バッチのすべてのジョブおよびターゲットについての詳細や、バッチ に割り当てられたソースメディアファイルについての情報が含まれています。こ の情報を元に、「履歴」ウインドウのエントリーを「バッチ」ウインドウへド ラッグして戻すだけで、簡単にバッチを再実行することができます。 「履歴」ウインドウからバッチを再実行するには 1 開閉用三角ボタンを使って、再実行するバッチを見つけます。 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する 139 メモ: この場合、実行名を簡単に見分けがつく名前にしておくと便利です。 2 「履歴」ウインドウから「バッチ」ウインドウに実行をドラッグします。 「履歴」ウインドウから「バッチ」ウインドウへバッチをドラッグすると、 「Compressor」はこのバッチについて名称が未設定の新しいタブを「バッチ」ウ インドウに作成します。ドラッグしたバッチが、元のすべての設定(ソースメ ディアファイル、ターゲット、割り当てた設定、書き出し先、出力フォーマッ ト、バッチ名)と共に新しいタブに表示されます。必要な変更をバッチに加えた ら、このバッチを再実行することができます。 バッチファイルを保存する/開く バッチを設定しても、すぐ実行できないことがあります。その場合、後で参照で きるようにバッチ設定を保存しておくと便利です。 バッチファイルを保存するには 1 「ファイル」>「別名で保存」と選択します(または、Command + Shift + S キーを押します)。 ファイルに名前を付け、書き出し先を選択するよう求めるダイアログが開きま す。 2 デフォルトの名前以外を使用する場合は名前を入力します。 3 ファイルの書き出し先を選択します。 4 「保存」をクリックします。 バッチファイル名には、拡張子「. compressor」が付きます。 メモ: Finder の環境設定ですべての拡張子を表示するようにしている場合は、拡 張子「. compressor」が「バッチ」ウインドウのタブに表示されます。 「Compressor」でバッチファイルを開くには 1 「ファイル」>「開く」と選択します(または、Command + O キーを押しま す)。 開くバッチファイルを選択するよう求めるダイアログが開きます。 2 開くバッチファイルの位置を確認し、選択します。 3 「開く」をクリックします。 バッチファイルは、Finder でダブルクリックして開くことも、「Compressor」の アプリケーションアイコンにドラッグして開くこともできます。 メモ: バッチファイルに記載されたソースファイルの中に見つけられないものが あった場合、「Compressor」はエラーメッセージを表示し、見つかったソースだ けを表示します。 140 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する 1 つのソースメディアファイルからの別々のクリップをトランス コードする 大きなソースメディアファイルの中の、別々の部分をいくつかだけトランスコー ドしたい場合、バッチの実行を 1 回で済ませることができます。 1 つのソースメディアファイルからの別々のクリップをトランスコードするには 1 「バッチ」ウインドウを開きます。 2 用意したいクリップの数と同じ回数だけ、ソースメディアファイルをバッチに読 み込みます。 ソースメディアファイルを読み込むたびに、新しいジョブが作成されます。 3 それぞれのジョブに設定を追加します。 トランスコードの後でもクリップを簡単に見分けることができるように、出力 ファイル名に識別子が付けられます。 Unique file identifiers are automatically applied to each job. 4 「プレビュー」ウインドウを開くには、以下のいずれかの操作を行います: • 「ウインドウ」>「プレビュー」と選択します(または、Command + 2 キー を押します)。 • 「バッチ」ウインドウの「プレビュー」ボタンをクリックします。 「プレビュー」ウインドウが開きます。 5 バッチ項目選択ボタン/ポップアップメニューを使って、トランスコードする各 メディアファイルを切り替えます。 6 イン点/アウト点をドラッグして、使いたい部分を指定します。次のメディア ファイルに切り替え、同様にしてイン点/アウト点をドラッグし、次に使いたい 部分を指定します。 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する 141 I(イン)/O(アウト)キーを使って、再生ヘッドの現在位置へマーカーを移動 することもできます。 The In point The Out point 7 「バッチ」ウインドウに戻り、「実行」をクリックする。 詳細については、「「プレビュー」ウインドウについて」を参照してください。 Final Cut Pro や Motion で Compressor を使う 「Final Cut Pro」と「Motion」の「共有」メニューには、よく使用される設定済み の多数のトランスコードオプションがあります。必要なトランスコードオプショ ンが設定済みの共有項目にない場合、またはいずれかのオプションをカスタマイ ズする必要がある場合は、「Compressor へ送信」オプションを使用して 「Compressor」でプロジェクトを開き、そこで必要に応じて設定できます。 重要: これらのオプションを利用するには、「Compressor 4」を「Final Cut Pro X」、「Motion 5」と同じコンピュータにインストールする必要があります。 プロジェクトをトランスコード用に実行する 「Final Cut Pro」または「Motion」のプロジェクトを、あらかじめ指定した設定 で、または適用する設定なしで「Compressor」に送信することができます。いず れの場合も、プロジェクトはバッチに組み込まれ、そこで他のバッチと同じよう に設定を行えます。 「Final Cut Pro」または「Motion」のプロジェクトをトランスコードするには 1 「Final Cut Pro」または「Motion」で、トランスコードするプロジェクトを開いて 選択します。 2 「Final Cut Pro」または「Motion」の「共有」メニューで、出力オプションを選択 し、設定します。 142 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する 使用できるオプションとその設定については、「Final Cut Pro」のヘルプまたは 「Motion」のヘルプを参照してください。 3 以下のいずれかの操作を行います: • 「共有」メニューで「Compressor へ送信」オプションを選択した場合は、 「Compressor」が開き、設定未適用の新規バッチ内のジョブとしてプロジェク トが表示されます。 • その他のオプションを選択した場合は、「詳細」をクリックし、「Compressor へ送信」を選択します。「Compressor」が開き、選択した「共有」メニューオ プションの設定が適用された新規バッチ内のジョブとしてプロジェクトが表示 されます。 The Final Cut Pro project name is used as the new job’s name. 4 必要に応じて、ジョブに設定や書き出し先を割り当てます。 詳細については、以下のセクションを参照してください。 • ソースメディアファイルに設定を割り当てる • ソースメディアファイルに書き出し先を割り当てる 5 「バッチ」ウインドウの「実行」ボタンをクリックします。 「Compressor」で Final Cut Pro プロジェクトのトランスコードが開始されます。 メモ: 「Compressor」で「Final Cut Pro」または「Motion」のプロジェクトが開か れたら、「Final Cut Pro」または「Motion」でそのプロジェクトまたはほかのプロ ジェクトの作業を続けることができます。 プロジェクトを再実行する ほかの種類のバッチと同様に、「履歴」ウインドウを使って「Final Cut Pro」ま たは「Motion」のプロジェクトを再実行することができます。「Compressor」は 最初に実行したときの状態でプロジェクトを再実行します。最初の実行時以降の プロジェクトの変更内容は無視されます。 この方法の詳細については、「バッチを再実行する」を参照してください。 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する 143 Final Cut Pro や Motion の分散処理を最適化する 「Final Cut Pro」や「Motion」のメディアが分散処理される方法に影響する一般的 な状況は以下の 2 つです: • メディアが「Final Cut Pro」または「Motion」のブートディスク上にある: こ れは、メディアを処理するデフォルトの方法です。この場合、使用できる分散 処理オプションは「このコンピュータプラス」だけです。最初に 「Apple Qmaster」でソースメディアを分散処理サービスコンピュータにコピー する必要があるため、分散処理プロセスの速度が低下します。 • メディアがマウント可能な非ブートディスク上にある: 「Final Cut Pro」や 「Motion」のメディアをコンピュータのブートディスク以外のディスクに格納 すると、どの分散処理サービスコンピュータもソースメディアに直接アクセス できます。「Apple Qmaster」でメディアをサービスコンピュータにコピーする 必要がなく、使用できる任意クラスタでプロジェクトが実行されるように設定 できます。このディスクとして、コンピュータの 2 つ目の内蔵ディスク、外付 けディスク、ローカル・ネットワーク・コンピュータ上のディスクを使用でき ます。 「Final Cut Pro」や「Motion」の分散処理を最適化するには 1 Final Cut Pro プロジェクトで使用するすべてのイベントが、ファイル共有を設定 したマウント可能なディスクに格納されていることを確認します。「Final Cut Pro」 や「Motion」のメディアの非デフォルトディスクへの格納について詳しくは、「 Final Cut Pro ヘルプ 」と「 Motion ヘルプ」を参照してください。 2 Apple Qmaster クラスタの各コンピュータに、Final Cut Pro イベント、その他のメ ディアファイルが格納されたハードディスクをマウントします。 3 「Compressor」の環境設定で、「クラスタオプション」ポップアップメニューか ら「ソースをクラスタにコピーしない」を選択します。 Apple Qmaster クラスタを直接使用するか、「Compressor へ送信」で使用可能な クラスタを選択する「Final Cut Pro」や「Motion」のプロジェクトでは、ソース ファイルをクラスタのコンピュータにコピーする時間が必要なくなるので、トラ ンスコード処理の効率が高まります。 Compressor で分散処理を使う 複数のコンピュータに処理を分散することによって、スピードと生産性を向上さ せることができます。「Compressor」の Apple Qmaster 機能では、スピードを向 上させるために作業を分割して、最も計算能力のあるコンピュータに配信し、指 定したコンピュータに処理を実行させます。 Apple Qmaster 分散処理ネットワークのセットアップと管理に関する詳細な手順 については、「Apple Qmaster と分散処理」を参照してください。 144 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する このセクションでは、「Compressor」で Apple Qmaster 分散処理システムを使う ときに注意する必要のある 2 つの特定のトピックについて説明します。 ジョブのセグメント化と 2 パスまたはマルチパスエンコーディング 2 パスモードまたはマルチパスモードを選択し、分散処理を有効にしている場 合、処理速度の向上か、可能な限り最高の品質かのいずれを選択するのかを決め る必要があります。 Apple Qmaster 分散処理システムは、作業を複数の処理ノード(コンピュータ) に分散することによって処理の速度を速めます。これを行う方法の 1 つとして、 1 つのジョブのフレーム総数を小さいセグメントに分割する方法があります。処 理を行うコンピュータはそれぞれ、異なるセグメントに対して作業を行います。 ノードは並行して作業を行うため、ジョブは、1 台のコンピュータの場合よりも 早く終了します。ただし、2 パス VBR(可変ビットレート)エンコーディングお よびマルチパスエンコーディングでは各セグメントが個別に処理されるので、ど のセグメントも最初のパスで割り当てられるビットレートには、ほかのコンピュー タで処理されたセグメントの情報は含まれません。 まず最初に、ソースメディアのエンコーディングの難易度(複雑さ)を評価しま す。次に、「エンコーダ」パネルの上部にある「ジョブのセグメント化を許可」 チェックボックスで、ジョブのセグメント化を許可するかどうかを選択します。 ソースメディアファイル全体を考えたときに、メディアの単純な領域と複雑な領 域の配分が同じである場合、セグメント化が選択されているかどうかに関係な く、同じ品質が得られます。その場合は、セグメント化を許可して、処理時間を 短縮してください。 ただし、複雑なシーンが不均等に配分されたソースメディアファイルもありま す。たとえば、2 時間のスポーツ番組があり、前半 1 時間は試合前の解説コー ナーなどで出演者が対談する比較的動きの少ないシーン、後半 1 時間は選手たち の動きが多いシーンだとします。このソースメディアが 2 つのセグメントに等分 された場合、セグメントは別個のコンピュータで処理されるため、1 番目のセグ メントに対するビットレート割り当てのビットの一部を、2 番目のセグメントに 「渡す」ことができなくなります。その結果、2 つ目のセグメント内の複雑なア クション場面の品質に悪影響が出ます。このソースメディアのエンコードで、2 時間の番組全体にわたって最大限の品質を確保する必要がある場合は、「エン コーダ」パネルの上部にあるチェックボックスの選択を解除して、ジョブのセグ メント化を許可しない方が得策です。こうすると、ジョブ(さらにビットレート の割り当て)は、強制的に 1 台のコンピュータ上で処理されます。 メモ: 「ジョブのセグメント化を許可」チェックボックスは、個々のジョブ(ソー スファイル)のセグメント化にのみ影響します。複数のジョブでバッチを実行す る場合、分散処理システムは、ジョブのセグメント化がオフであっても、引き続 きジョブを分散して(セグメント化せずに)処理時間を短縮します。 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する 145 可変ビットレートエンコーディング(VBR)の詳細については、「「品質」タブ」 を参照してください。Apple Qmaster 分散処理システムの詳細については、 「Apple Qmaster と分散処理」を参照してください。 「このコンピュータプラス」および非管理サービスについて 「Compressor」には「このコンピュータプラス」機能があります。この機能を使 用すると、クラスタの構成方法やセットアップファイルの共有などに関する知識 がそれほどなくても、「Apple Qmaster」が提供する分散処理機能を簡単に利用で きます。 「このコンピュータプラス」を使用するには、以下の 2 つの手順を実行します: • 「このコンピュータプラス」クラスタに含まれる各コンピュータ上に 「Compressor」をインストールし、分散処理サービスを提供するように設定し ます。 • Compressor バッチの処理を実行するときに「このコンピュータプラス」チェッ クボックスを選択します。 メモ: 認証が必要な場合があります。詳細については、「Apple Qmaster と分散 処理」を参照してください。 これら 2 つのステップによって、新たな労力や知識を必要とせずにネットワーク 上の複数のコンピュータの処理能力を活用できるようになります。 詳しくは、「「このコンピュータプラス」を使ったクイックスタート」を参照し てください。 146 第8章 ジョブを完成する/バッチを実行する AIFF ファイルを作成する 9 「Compressor」を使って、AIFF フォーマットでオーディオを出力できます。 この章では以下の内容について説明します: • AIFF 出力ファイルを作成する (ページ 147) • AIFF エンコーダパネルについて (ページ 148) • 「サウンド設定」ダイアログについて (ページ 148) • QuickTime オーディオのサンプルサイズおよびサンプルレート (ページ 150) • 配信用のオーディオコーデックを選択する (ページ 150) • AIFF 設定を構成する (ページ 150) AIFF 出力ファイルを作成する AIFF(Audio Interchange File Format)ファイルフォーマットは、高品質のオーディ オを格納することを目的に、Apple によって開発されました。このフォーマット は DVD または CD のオーサリングに適しており、現在は Mac OS でごく普通に使 われるオーディオ・ファイル・フォーマットの 1 つになっています。 メモ: 特殊な AIFF ファイルを作成する必要がある場合にのみ、「ファイルフォー マット」ポップアップメニューから「AIFF」オプションを選択してください。標 準 AIFF ファイルを作成する場合は、「一般的なオーディオフォーマット」オプ ションを選択します。 147 AIFF エンコーダパネルについて 「インスペクタ」ウインドウの「エンコーダ」パネルで、「ファイルフォーマッ ト」ポップアップメニューから「AIFF」出力フォーマットを選択すると、以下の オプションが表示されます。 Choose AIFF. File Extension field Click to open the Sound Settings dialog. QuickTime AIFF Summary table • ファイル拡張子: 「ファイルフォーマット」ポップアップメニューから、ま たは「設定」タブにある(+)ポップアップメニューから AIFF 出力フォーマッ トを選択すると、このフィールドに AIFF ファイルの拡張子(. aiff)が自動的に 表示されます。このフィールドは変更しないでください。 • ジョブのセグメント化を許可: このチェックボックスを使って、ジョブのセ グメント化をオフにすることができます。ジョブのセグメント化は、オーディ オのみのエンコードでは使われないため、このチェックボックスは AIFF ファ イルフォーマットでは無効になります。詳細については、「ジョブのセグメン ト化と 2 パスまたはマルチパスエンコーディング」を参照してください。 • 設定: このボタンをクリックすると、QuickTime の「サウンド設定」ダイアロ グが開きます。このダイアログで、適切なオーディオコーデックを選択し、ほ かのオーディオ圧縮設定を変更します。詳細については、「「サウンド設定」 ダイアログについて」を参照してください。 • QuickTime AIFF の設定一覧: このテーブルに設定の詳細な情報が表示されます。 「サウンド設定」ダイアログについて 「サウンド設定」ダイアログでは、QuickTime 出力フォーマットおよび AIFF 出力 フォーマットのオーディオ圧縮設定を変更します。このダイアログを開くには、 AIFF または QuickTime ムービーの「エンコーダ」パネルで、「オーディオ」の 「設定」ボタンをクリックします。 148 第9章 AIFF ファイルを作成する 変更できないオーディオ設定は淡色表示されます。一部のオーディオコーデック では、追加設定ができます。これらは、「サウンド設定」ダイアログの下半分に 表示されます。「オプション」ボタンが使用可能になる場合もあります。ボタン をクリックして追加設定を行います。 Choose an audio codec. Choose the number of channels (the selection varies based on the codec). Choose a rate that provides the quality and file size required. Format-specific settings based on the codec 「サウンド設定」ダイアログには以下の項目があり、「フォーマット」ポップ アップメニューで選択されているオーディオコーデックに応じて、さまざまな指 定ができます。 • フォーマット: 設定に追加するオーディオコーデックを選択します。 • チャンネル: チャンネル出力のタイプを選択します。たとえばモノラルやス テレオを選択できますが、コーデックによってはマルチチャンネル出力も選べ ます。 • レート: メディアファイルに使用するサンプルレートを選択します。サンプ ルレートが大きいとオーディオ品質が高くなりますが、ファイルサイズも大き くなります。大きなファイルのダウンロードには、長い時間とより大きな帯域 幅が必要となります。 • 詳細設定を表示: 「フォーマット」ポップアップメニューで選択したコーデッ クにオプション設定がなければ、このボタンは淡色表示されます。コーデック に用意されている追加オプションの詳細については、各コーデックの開発元に お問い合せください。 第9章 AIFF ファイルを作成する 149 QuickTime オーディオのサンプルサイズおよびサンプル レート ディスク容量と帯域幅に余裕がある場合は、オーディオを圧縮せずに使うのが最 善でしょう。非圧縮オーディオには、通常 8 ビットサンプル(電話レベルの音 質)または 16 ビットサンプル(CD レベルの音質)が使用されます。 「Compressor」ではサンプルあたり 64 ビット浮動小数点と、最高サンプルレー ト 192 kHz がサポートされています。 配信用のオーディオコーデックを選択する MPEG-4 オーディオ(AAC)は汎用性の高いオーディオ配信コーデックで、さま ざまな再生デバイスとの互換性が確保されています。低速なコンピュータの場合 は、IMA などの圧縮率の低いフォーマット、または AIFF などのまったく圧縮され ていないフォーマットを選択することをお勧めします。そのようなフォーマット はプロセッサに対する負荷が少ないため、コンピュータの能力を大きな負荷のか かるビデオストリームに向けることができます。 AIFF 設定を構成する 出力フォーマットとして AIFF 出力ファイルフォーマットを選択する場合、作成 できるのはオーディオ設定のみです(オーディオ専用フォーマットのため)。 オーディオコーデックを AIFF プリセットに追加する場合は、「サウンド設定」 ダイアログを開き、そこでオーディオコーデック設定を選択する必要がありま す。 AIFF オーディオコーデックの設定を作成するには 1 「設定」タブで以下のいずれかを実行します: • 適切な設定が選択されていることを確認します。 • 新規設定の作成(+)ポップアップメニューで「AIFF」を選択して、新しい設 定を作成する。 2 AIFF「エンコーダ」パネルで「設定」ボタンをクリックします。 150 第9章 AIFF ファイルを作成する 「サウンド設定」ダイアログが開きます。 Choose an audio codec from the Format pop-up menu. 3 「フォーマット」ポップアップメニューからオーディオコーデックを選択し、デ フォルトのままで利用するか、ほかのオーディオコーデック設定をカスタマイズ します(「フォーマット」、「チャンネル」、「レート」、および各種のオプ ションなど)。詳細については、「「サウンド設定」ダイアログについて」を参 照してください。 メモ: 現在の詳しいプリセット内容については、「エンコーダ」パネルの QuickTime AIFF の設定一覧テーブルで確認できます。 4 「OK」をクリックして設定を保存し、ダイアログを閉じます。 第9章 AIFF ファイルを作成する 151 一般的なオーディオ・フォー マット・ファイルを作成する 10 この設定を使えば、いくつかの一般的なオーディオフォーマットでオーディオを 簡単に出力できます。 この章では以下の内容について説明します: • 一般的なオーディオ・フォーマット・ファイルを作成する (ページ 153) • 「一般的なオーディオフォーマット」パネルについて (ページ 154) • 一般的なオーディオフォーマットの設定を構成する (ページ 155) 一般的なオーディオ・フォーマット・ファイルを作成す る 「一般的なオーディオフォーマット」設定により、以下のフォーマットのオー ディオファイルを簡単に作成できます: • AIFF: AIFF(Audio Interchange File Format)ファイルフォーマットは、高品質 のオーディオを格納することを目的に、Apple によって開発されました。この フォーマットは DVD または CD のオーサリングに適しており、現在は Mac OS でごく普通に使われるオーディオ・ファイル・フォーマットの 1 つになってい ます。 メモ: これは、標準 AIFF フォーマットファイルの作成に使用します。特殊な AIFF フォーマットのファイルを作成する必要がある場合は、「ファイルフォー マット」ポップアップメニューから「AIFF」オプションを選択してください。 • Apple CAF ファイル: Apple が開発した Apple CAF(Core Audio Format)は高パ フォーマンスで柔軟性に富み、将来の超高解像度オーディオの録音、編集、再 生にも対応できます。ファイルサイズに制限はなく、多種多様なメタデータに 対応します。 • WAVE: WAVE(WAVE 形式オーディオ・ファイル・フォーマット)は主に Windows コンピュータで使用されています。 153 「一般的なオーディオフォーマット」パネルについて 「インスペクタ」ウインドウの「エンコーダ」パネルで、「ファイルフォーマッ ト」ポップアップメニューから「一般的なオーディオフォーマット」出力フォー マットを選択すると、以下のオプションが表示されます。 The Automatic button • 拡張子: 「ファイルタイプ」ポップアップメニューからオーディオフォーマッ トを選択すると、このフィールドにファイル拡張子が表示されます。 • ジョブのセグメント化を許可: このチェックボックスを使って、ジョブのセ グメント化をオフにすることができます。ジョブのセグメント化はオーディオ 専用のエンコードには使用されないので、「一般的なオーディオフォーマッ ト」のファイルフォーマットではこのチェックボックスはアクティブになりま せん。詳細については、「ジョブのセグメント化と 2 パスまたはマルチパスエ ンコーディング」を参照してください。 • ファイルタイプ: 作成するオーディオファイルのタイプを選択します。 • 自動: 「自動」をオンにすると、チャンネルの数、サンプルレート、サンプ ルサイズを「Compressor」がソースファイルに基づいて自動的に決定するた め、「チャンネルレイアウト」、「サンプルレート」、「サンプルサイズ」の 各ポップアップメニューは無効になります。「自動」ボタンがオフの場合は、 これらの設定を手動で構成します。 • チャンネルレイアウト: チャンネルの数(モノラル、ステレオ、5. 1)を選択 します。 • サンプルレート: 使用可能なサンプルレート(32000、44100、48000、96000) から選択します。 • サンプルサイズ: 使用可能なサンプルサイズ(16、24、32)から選択します。 154 第 10 章 一般的なオーディオ・フォーマット・ファイルを作成する 一般的なオーディオフォーマットの設定を構成する 出力フォーマットとして「一般的なオーディオフォーマット」出力ファイルフォー マットを選択する場合、作成できるのはオーディオ設定のみです(オーディオ専 用フォーマットのため)。 一般的なオーディオフォーマットの設定を作成するには 1 「設定」タブで以下のいずれかを実行します: • 適切な設定が選択されていることを確認します。 • 新規設定の作成(+)ポップアップメニューで「一般的なオーディオフォーマッ ト」を選択して、新しい設定を作成します。 2 「一般的なオーディオフォーマット」の「エンコーダ」パネルで「ファイルタイ プ」ポップアップメニューからオーディオフォーマットを選択します。 3 以下のいずれかの操作を行います: • 「チャンネルレイアウト」、「サンプルレート」、「サンプルサイズ」の各 ポップアップメニューの設定構成を「Compressor」が自動的に行うようにする 場合は、「自動」ボタンをクリックしてオンにします。 • 「チャンネルレイアウト」、「サンプルレート」、「サンプルサイズ」の各 ポップアップメニューの設定構成を手動で行うようにする場合は、「自動」ボ タンをクリックしてオフにします。 第 10 章 一般的なオーディオ・フォーマット・ファイルを作成する 155 DV ストリームの出力ファイルを 作成する 1 1 「Compressor」には、DV ファイルの作成に必要なツールが用意されています。 DV ビデオフォーマットは、コストが安く広く利用されていることから標準精細 度(SD)ビデオのキャプチャおよび配信でよく使われています。 この章では以下の内容について説明します: • DV ストリームの「エンコーダ」パネルについて (ページ 157) • DV トランスコーディングのワークフロー (ページ 158) DV ストリームの「エンコーダ」パネルについて ここでは、「インスペクタ」ウインドウの DV ストリームの「エンコーダ」パネ ルの各種設定について詳しく説明します。DV を設定するには、「設定」タブで 既存の設定に変更を加えるか、新しい設定を作成します。 The Automatic buttons for the Format, Aspect Ratio, and Field Order values 157 DV ストリームの「エンコーダ」パネルには、以下の設定が含まれます。 • 拡張子: 「ファイルフォーマット」ポップアップメニュー、または「設定」 タブの「+」ポップアップメニューから「DV ストリーム」出力フォーマット が選択されると、このフィールドには DV ファイルの拡張子(. dv)が自動的に 表示されます。 • ジョブのセグメント化を許可: このチェックボックスを使って、ジョブのセ グメント化をオフにすることができます。詳細については、「ジョブのセグメ ント化と 2 パスまたはマルチパスエンコーディング」を参照してください。 • フォーマット: 出力ビデオフォーマットとして NTSC または PAL を選択しま す。 • アスペクト比: 出力ビデオのアスペクト比として 16:9 または 4:3 を選択しま す。 メモ: 16:9 のアスペクト比では、アナモフィックビデオが使用されます。 • フィールドの順番: インターレースソースには「下のフィールドを最初に」 (インターレース DV ビデオで必須)、プログレッシブソースには「プログレッ シブ」を選択します。 DV トランスコーディングのワークフロー 「Compressor」を使ってビデオを DV ストリームのフォーマットファイルにどの ようにトランスコードするかは、それらのフォーマットファイルをどのように使 用するかによって決まります。基本的な手順を以下に示します。 ステージ 1: バッチを作成する トランスコードの場合と同様、まずバッチを作成する必要があります。詳細につ いては、「カスタム設定を使ってトランスコードのために Compressor を準備す る」を参照してください。 ステージ 2: ソース・ビデオ・ファイルのあるジョブを作成する Finder からバッチにドラッグするか、または「ジョブ」>「ファイルを使って新 規ジョブを作成」と選択して、ソース・ビデオ・ファイルを読み込みます。 ステージ 3: DV が設定されたターゲットをそれぞれのジョブに追加する ジョブごとに少なくとも 1 つのターゲットが必要です。この場合、ジョブで必要 になるのは、DV ストリームが設定されたターゲットです。ジョブが複数ある場 合は、「編集」>「すべてを選択」と選択してすべてのジョブを選択した後、 「ターゲット」>「設定を使って新規ターゲットを作成」と選択して、すべての ジョブに同じ設定を適用するのが最も簡単です。 ステージ 4: バッチを実行してトランスコードする 「実行」ボタンをクリックして、トランスコード処理を開始します。詳細につい ては、「バッチを実行する」を参照してください。 158 第 11 章 DV ストリームの出力ファイルを作成する Dolby Digital Professional の出力 ファイルを作成する 12 「Compressor」では、Dolby Digital Professional(AC-3)オーディオファイルのエ ンコードおよびバッチエンコードに必要なツールを用意しています。 Dolby Digital Professional フォーマット(AC-3 とも呼ばれます)は、DVD ビデオ ディスクの一般的な圧縮オーディオフォーマットです。「Compressor」は、さま ざまなフォーマットのマルチチャンネル・サウンドファイルに対応しており、 AC-3 エンコード処理を完全に制御できるようにします。Dolby Digital プログラム は、5 つの独立したフルレンジチャンネル(左、センター、右、左サラウンド、 右サラウンド)のほか、「サブウーファー」とも呼ばれる重低音エフェクト (LFE)用の 6 つ目のチャンネルをもつ 5. 1 チャンネルサラウンドサウンドを実現 できます。サラウンドのオプションには、4 つのチャンネル(左、センター、 右、サラウンド)を持つ「Dolby サラウンド」もあります。ただし、すべての AC-3 オーディオが 5. 1 サラウンドサウンドというわけではありません。Dolby Digital Professional は、通常、ステレオファイルのサイズを大幅に減少させるよう にステレオファイルをエンコードするのに使用します。 その他の出力フォーマットを使用したサラウンドサウンド・オーディオファイル の作成の詳細については、「バッチにサラウンドサウンドのソースメディアファ イルを追加する」を参照してください。 メモ: 「Compressor」では、ステレオ・オーディオファイルから 5. 1 サラウンド サウンドを作成できないのでご注意ください。5. 1 サラウンドサウンドの AC-3 オーディオファイルを作成する場合は、まず 5. 1 サラウンドサウンドで必要な 6 つのオーディオチャンネルを作成する必要があります。チャンネルの作成には、 「Compressor」ではなく、ほかのアプリケーションを使用する必要があります。 この章では以下の内容について説明します: • Dolby Digital Professional の「エンコーダ」パネルについて (ページ 160) • Dolby Digital Professional ファイルの作成についての一般情報 (ページ 166) • ステレオオーディオファイルを Dolby Digital Professional フォーマットに変換す る (ページ 168) • ファイルをサラウンドサウンド・チャンネルに割り当てる(手動) (ページ 169) • ファイルをサラウンドサウンド・チャンネルに割り当てる(自動) (ページ 172) 159 • ドロップレットを使ってファイルをサラウンドサウンド・チャンネルに割り当 てる (ページ 174) • 空間的なミキシングのためのオプション (ページ 174) Dolby Digital Professional の「エンコーダ」パネルについて ここでは、「インスペクタ」ウインドウの Dolby Digital Professional(AC-3)の 「エンコーダ」パネルにある各種タブについて詳しく説明します。 既存の設定を変更するか、または「設定」タブで新規設定を作成することによっ て、以下で説明するタブを使用して Dolby Digital Professional の設定を行います。 「Dolby Digital Professional」パネルでは、デフォルトで「オーディオ」タブがア クティブになっています。「Dolby Digital Professional」パネルには、基本設定、 「オーディオ」タブの設定、「ビットストリーム」タブの設定、および「前処 理」タブの設定の項目があります。 基本設定 以下の基本設定を使って、Dolby Digital Professional(AC-3)のジョブまたはバッ チを設定します。 • ファイル拡張子: 「ファイルフォーマット」ポップアップメニューや「設定」 タブの「+」(新規設定を作成します)ポップアップメニューから Dolby Digital Professional 出力フォーマットが選択されると、このフィールドに Dolby Digital Professional のファイル拡張子(. ac3)が自動的に表示されます。 160 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する • ジョブのセグメント化を許可: このチェックボックスを使って、ジョブのセ グメント化をオフにすることができます。ジョブのセグメント化はオーディオ 専用のエンコードには使用されないので、Dolby Digital Professional ファイル フォーマットではこのチェックボックスは選択されません。詳細については、 「ジョブのセグメント化と 2 パスまたはマルチパスエンコーディング」を参照 してください。 • 「オーディオ」、「ビットストリーム」、および「前処理」: これらのボタ ンを押すと、これから説明する「オーディオ」、「ビットストリーム」、およ び「前処理」の各タブが開きます。 「オーディオ」タブの設定 Dolby Digital Professional の重要な設定にはすべて、「オーディオ」タブからアク セスできます。 • ターゲットシステム: 「Compressor」は、使用できる設定をターゲットシス テムに該当するものに限定します。「DVD Studio Pro」用にエンコードする場 合は、「DVD ビデオ」を選択します。DVD オーディオオーサリングアプリケー ション用にエンコードする場合にのみ「DVD オーディオ」を選択します。「標 準 AC-3」を選択すると、設定の制限が削除されます。 • オーディオコーディングモード: エンコードストリームのオーディオチャン ネルを指定します。この設定にも「自動」ボタンがあります。 The Audio Coding Mode Automatic button 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する 161 たとえば、「3/2(L、C、R、Ls、Rs)」は、3 つのフロントチャンネル(左、 センター、右)と 2 つのリアチャンネル(サラウンド)を意味します。「2/0 (L、R)」は、実質的に標準のステレオファイルです。「オーディオコーディ ングモード」は、使用可能な帯域幅およびサラウンドチャンネル前処理などの 設定に影響します。「自動」ボタン(「オーディオコーディングモード」ポッ プアップメニューの隣)をクリックすると、「Compressor」は使用可能なソー ス・オーディオ・ファイルに基づいて、どのオーディオコーディングモードが 最適かを判定します。 L C LFE R L C LFE R L C LFE R Ls Rs S 3/1 channels 3/0 channels 3/2 channels L LFE R L LFE R L LFE R C LFE Ls Rs S 2/1 channels 2/0 channels (LFE option not available) 1/0 channels (LFE option not available) 2/2 channels メモ: 「オーディオコーディングモード」ポップアップメニューで、「S」は単 一のリア「サラウンド」チャンネルを表します。この図では、「LFE」は重低 音エフェクト(サブウーファーとも呼ばれます)を表します。詳細について は、「ファイルをサラウンドサウンド・チャンネルに割り当てる(手動)」お よび「ファイルをサラウンドサウンド・チャンネルに割り当てる(自動)」を 参照してください。 • 重低音エフェクト(LFE)を使用: このチェックボックスを選択すると、エン コードされたストリームに LFE チャンネルが含まれます(1/0 モノラルまたは 2/0 ステレオには使用できません)。 • サンプルレート: サンプルレートを指定します。ビデオおよびオーディオ DVD オーサリング用のファイルすべて、DVD 仕様に基づき、48 kHz サンプルレート が指定されている必要があります。32 kHz および 44. 1 kHz のサンプルレート は、標準 AC-3 がターゲットシステムである場合に限り使用できます。 162 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する • データレート: 選択項目は、コーディングモードおよびターゲットシステム によって異なります。レートが高くなるほど、品質が向上します。AC-3 スト リームには、一定のデータレートがあります。448 kbps は 5. 1 エンコードのデ フォルトで、この場合、1 分間の AC-3 オーディオには約 3. 3 MB の記憶が必要 です。ステレオエンコードの場合、192 kbps および 224 kbps のレートが一般的 であり、標準品質の結果が得られます。 • ビットストリームモード: エンコードオーディオ素材をどのような目的で使 用するかを定義します。この情報は、完成したストリームに含められ、一部の デコードシステムで読み取ることができます。 • ダイアログ正規化: 最大変調のレベルを基準に、フルスケールデシベル(dBFS) を使って、サウンドファイル内のダイアログの平均音声レベルを指定します。 再生デバイスは、この情報を使って、さまざまな AC-3 ストリーム間で同一の 音量を保持します。この目的は、ソースファイルに関係なく、AC-3 フォーマッ トでエンコードしたオーディオファイルの視聴レベルを同じにすることです。 異なるオーディオファイル(音量レベルがそれぞれ異なるファイル)を DVD にする場合は、「ダイアログ正規化」機能を正しく使用することが特に重要で す。各ファイルの平均レベルが分かっていれば、それぞれのファイルの「ダイ アログ正規化」フィールドに数値を入力します。たとえば、「Final Cut Pro」 シーケンスのダイアログがオーディオメーターで平均およそ –12 dB であれば、 「ダイアログ正規化」フィールドに –12 と入力します。 メモ: この正規化は DVD のオーディオストリーム間であって、個々のオーディ オストリーム内ではありません。このタイプの正規化では、オーディオ編集 ツールを使用します。–1 dBFS 〜 –31 dBFS の値を入力できます。入力した値と 31 dBFS(標準的なダイアログの視聴レベル)の違いが、ソースオーディオが 減衰される量になります。 • –31 dBFS と入力した場合: 減衰量は 0 dB(31 dBFS–31 dBFS)になり、ソース オーディオレベルは影響を受けません。 • –27 dBFS と入力した場合: 減衰量は 4 dB(31 dBFS–27 dBFS)になります。 • –12 dBFS と入力した場合: 減衰量は 19 dB(31 dBFS–12 dBFS)になります。 ソースファイルの音量が大きいほど、入力する値は小さくなり、エンコードさ れたファイルの中で再生時に減衰されるオーディオの量も多くなります。 ソースファイルのサウンドレベルが分からない場合、または何らかの理由で Dolby Digital Professional エンコーダの影響をサウンドレベルに与えたくないと いう場合は、「ダイアログ正規化」に –31 と入力し、「圧縮プリセット」ポッ プアップメニュー(「前処理」タブ内)で「なし」を選択します。 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する 163 重要: 「圧縮プリセット」設定のいずれかを使用する場合は、「ダイアログ 正規化」を正しく設定することが不可欠です。「圧縮プリセット」設定では、 ダイアログの正規化後、オーディオが標準の視聴レベルである 31 dBFS になる ものとします。これよりも一貫してレベルが大きいと、音に歪みが生じ、不安 定なレベルになります。 「ビットストリーム」タブの設定 以下の設定は完成したストリームに保存され、再生デバイスで使用できるように なります。特定の技術的な理由から変更する場合を除き、このタブの値はデフォ ルトのままにしておいてください。 • センターダウンミックス、サラウンドダウンミックス: エンコードされたオー ディオにこれらのチャンネルがあるものの、プレーヤーにはない場合、チャン ネルは指定のレベルでステレオ出力にミックスされます。 • Dolby サラウンドモード: 2/0(ステレオ)モードをエンコードする場合に、 信号が Dolby サラウンド(Pro Logic)を使用するかどうかを指定します。 • コピーライトが存在: このチェックボックスを選択すると、このオーディオ にコピーライトが存在することを指定します。 • コンテンツはオリジナル: このチェックボックスを選択すると、このオーディ オがオリジナルのソースからのものであり、コピーではないことを指定しま す。 • オーディオ製品情報: このチェックボックスを選択して、以下のフィールド に入力し、エンコードされたオーディオコンテンツをミックスした方法を指定 します。再生デバイスは、この情報を使って出力設定を調整できます。 • ピークミキシングレベル: このミックスがマスタリングされたプロダクショ ン環境でのピーク音圧レベル(SPL)を指定します(80 dB 〜 111 dB)。 • 部屋のタイプ: ミキシングスタジオに関する情報を指定します。 164 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する 「前処理」タブの設定 「前処理」のオプションは、エンコード前にオーディオデータに適用されます。 特定の技術的な理由から変更する場合を除き、「圧縮プリセット」以外の設定値 はデフォルトのままにしておいてください。 圧縮プリセット • 圧縮プリセット: AC-3 フォーマットに組み込まれるダイナミックレンジ処理 モードのいずれか 1 つを指定します。デフォルトの「フィルム標準圧縮」は、 オリジナルのミックスを映画用にエンコードするときにのみ指定します。ほと んどの場合は、「なし」を選択してください。 重要: 「圧縮プリセット」設定のいずれかを使用する場合は、「オーディオ」 タブの「ダイアログ正規化」を正しく設定することが不可欠です。「圧縮プリ セット」設定では、ダイアログの正規化後、オーディオが標準の視聴レベルで ある 31 dBFS になるものとします。これよりも一貫してレベルが大きいと、音 に歪みが生じ、不安定なレベルになります。 メモ: Dolby Digital Professional 5. 1 チャンネルのサラウンドサウンド DVD を作成 する場合は、「フィルム標準圧縮」を使用します。 一般情報 • デジタルエンファシス解除: 入力オーディオデータがプリエンファサイズさ れているかどうか、また、エンコード前にエンファシスを解除する必要がある かどうかを指定します。 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する 165 LFE チャンネル • ローパスフィルタ: このチェックボックスを選択すると、120 Hz ローパスフィ ルタが重低音エフェクト(LFE)チャンネルに適用されます。LFE の入力に送ら れたデジタル信号に 120 Hz を超える情報が含まれていない場合は、このフィ ルタをオフにしてください。 フル帯域幅チャンネル • ローパスフィルタ: このチェックボックスを選択すると、ローパスフィルタ がオンになり、主要入力チャンネルに適用される使用可能なオーディオ帯域幅 の近くにカットオフが規定されます。主要入力チャンネルに送られたデジタル 信号に、使用可能なオーディオ帯域幅を超える情報が含まれていない場合は、 このフィルタをオフにできます。「Compressor」は、使用可能な帯域幅を自動 的に決定します。 • DC フィルタ: このチェックボックスを選択すると、すべての入力チャンネル について DC ハイパスフィルタがオンになり、DC オフセットを簡単に除去する ことができます。ほとんどのミックスオーディオ素材では、すでに DC オフセッ トが除去されています。 サラウンドチャンネル • 90ºフェーズシフト: このチェックボックスを選択すると、マルチチャンネル AC-3 ストリームが生成されます。このストリームを外部 2 チャンネルデコーダ でダウンミックスすると、純正 Dolby サラウンド互換の出力を作成できます。 • 3 dB 減衰: このチェックボックスを選択すると、マルチチャンネルの映画サ ウンドトラックを家庭用ホームシアター方式に転用する際に、サラウンドチャ ンネルに 3 dB カットオフが適用されます。映画館のサラウンドチャンネルは、 映画館独特のアンプゲインとして、フロントチャンネルに比べて 3 dB「ホット に」(高く)ミックスされています。 Dolby Digital Professional ファイルの作成についての一般情 報 Dolby Digital Professional AC-3 ファイルを設定およびエンコードする際に留意すべ きいくつかの点を以下に示します。 ソースメディアファイルについて ソースメディアファイルから Dolby Digital Professional 出力ファイルをエンコード する際に注意すべきガイドラインがいくつかあります。 フォーマットに応じて、ファイルにシングルチャンネル(モノラル)、デュアル チャンネル(ステレオ)、または複数チャンネルを含めることができます。 「Compressor」は、これらの構成すべてで Dolby Digital Professional をサポートし ます。 166 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する Dolby Digital Professional エンコードに使用するためのサウンドファイルは、以下 の規則に適合している必要があります: • すべてのソースファイルが同じ長さである必要があります。(長さが同じでな い場合、「Compressor」は、最長のファイルの長さに一致するように AC-3 ス トリームの長さを設定します。) • すべてのファイルのサンプルレートが(DVD で必須の)48 kHz になっている必 要があります。 • AC-3 ストリームのサンプリング数は、1536 の倍数になっている必要がありま す。選択した入力ファイルにそれだけのサンプリング数がない場合、 「Compressor」はファイルの終わりにデジタルの無音部分を追加します。 メモ: 「Compressor」は、サンプルあたり最大 64 ビット浮動小数点までのサラウ ンドサウンドと高解像度オーディオのほか、さらに最大 192 kHz のサンプルレー トが含まれている、あらゆる種類のソースファイルをサポートできます。 エンコーダ設定のプレビューについて Dolby Digital Professional の「エンコーダ」パネルで行った設定はプレビューする ことができません。USB や FireWire、その他コンピュータからの出力に外部のサ ラウンドサウンド・デバイスを接続している場合、異なるチャンネルに割り当て られたオーディオを聞くことができますが、「ダイアログ正規化」や「圧縮プリ セット」といった設定は取り込まれません。 重要: オーディオ出力は Dolby Digital フォーマットではないため、光出力を使っ て各チャンネルに割り当てられているオーディオを確認することはできません。 設定を確認するには、バッチを実行して、その結果を聞いてみるしかありませ ん。設定が不確かな場合は、「プレビュー」ウインドウを使い、テストとして ソースの一部分をエンコードしてください。 AC-3 ファイルをソースメディアファイルとして Compressor バッチに読み込むこ とができます。「Compressor」には Dolby Digital デコーダが内蔵され、AC-3 ファ イルをデコードするのに使用されます。このデコーダによって、Dolby Digital Professional の「エンコーダ」パネルで行った変更が正しく適用されるので、外 部の Dolby Digital デコーダを用意しなくても、エフェクトを確認することができ ます。また、AC-3 ファイルを別のフォーマットにトランスコードすることもで きます。 メモ: コンピュータに外部のサラウンドサウンド・システムを接続していない場 合、サラウンドサウンド AC-3 ファイルはステレオにダウンミックスされます。 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する 167 ステレオオーディオファイルを Dolby Digital Professional フォーマットに変換する ステレオソースメディアファイルからステレオ(2/0 L、R)Dolby Digital Professional (AC-3)ストリームをエンコードするには、以下の手順に従います。 AC-3 ストリームをエンコードするには 1 「バッチ」ウインドウにソース・オーディオ・ファイルを追加します(詳細につ いては、「ソースメディアファイルを読み込む」を参照)。 2 「ファイル」>「別名で保存」と選択し(または、Command + Shift + S キーを 押し)、バッチの名前を入力して、保存先を選択した後、「保存」をクリックし て、バッチを保存します。 3 以下のいずれかの操作を行って、Dolby Digital Professional カテゴリから適切な Apple の設定をソース・オーディオ・ファイルに適用します: • 「ターゲット」>「設定を使って新規ターゲットを作成」と選択し、設定を選 択して「追加」をクリックします。 • 「バッチ」ウインドウで、Control キーを押したままジョブの空の部分をクリッ クし、ショートカットメニューから「設定を使って新規ターゲットを作成」を 選択し、設定を選択して「追加」をクリックします。 • 「設定」タブから「バッチ」ウインドウのソース・オーディオ・ファイルの ジョブに設定をドラッグします。 4 必要に応じて、「インスペクタ」ウインドウの「エンコーダ」パネルの設定を調 整します(詳細については、「Dolby Digital Professional の「エンコーダ」パネル について」を参照)。 メモ: 「Compressor」は、自動的にチャンネルをマッピングします。以下に例を 示します: • ステレオ・ソースファイルを読み込み、このファイルにモノラル 1/0(C)オー ディオコーディング・モードを適用した場合: ファイルはダウンミックスさ れます。 • サラウンドオーディオコーディング・モードをステレオファイルに適用した場 合: 左右のチャンネルがそれぞれ左フロント(L)チャンネルと右フロント (R)チャンネルにマッピングされ、コーディングモードのその他のチャンネ ルは無音のままになります。 • ステレオファイルを左フロントまたは左(リア)サラウンドチャンネルに割り 当てた場合: 「Compressor」は左チャンネルを選び、右チャンネルを無視し ます。 5 「実行」をクリックします。 168 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する サラウンドサウンド・ファイルのエンコードの詳細については、「ファイルをサ ラウンドサウンド・チャンネルに割り当てる(手動)」および「ファイルをサラ ウンドサウンド・チャンネルに割り当てる(自動)」を参照してください。ま た、「Compressor」を使用した AC-3 オーディオファイルの再生の詳細について は、「エンコーダ設定のプレビューについて」も参照してください。 ファイルをサラウンドサウンド・チャンネルに割り当て る(手動) サラウンドサウンド・チャンネルに個々に手動でオーディオファイルを割り当て るには、以下の手順に従います。 ソース・オーディオ・ファイルをサラウンドサウンド・ストリームのチャンネル に手動で割り当てるには 1 ソース・オーディオ・ファイルを読み込むには、以下のいずれかの操作を行いま す: • 「ジョブ」>「サラウンドサウンド・グループを使って新規ジョブを作成」と 選択します(または、Command + Control + I キーを押します)。 • 「バッチ」ウインドウの「サラウンドサウンドを追加」ボタンをクリックしま す。 • Control キーを押したままバッチをクリックし、ショートカットメニューから 「サラウンドサウンド・グループを使って新規ジョブを作成」を選択します。 チャンネルを割り当てるインターフェイスが開きます。 2 ソース・オーディオ・ファイルを特定のチャンネルに割り当てるには、以下のい ずれかの操作を行います。 • 目的のソース・オーディオ・ファイルを、Finder から特定のチャンネル(たと えば「L」)のアイコンにドラッグします。 • 特定のチャンネル(たとえば「L」)のアイコンをクリックし、「開く」ダイ アログで、そのチャンネルに使用するソース・オーディオ・ファイルの場所を 探します。 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する 169 これで、ファイルが「L」(左フロント)チャンネルに割り当てられます。 3 サラウンドストリームに含めるソース・オーディオ・ファイルごとに、ステップ 2 を繰り返します。 メモ: Dolby Digital Professional(AC-3)サラウンドストリームを作成する場合、 テーブルに示されているすべてのチャンネルを一度に使用することはありませ ん。Dolby オーディオコーディングモードの図については、「「オーディオ」タ ブの設定」を参照してください。 4 チャンネルを割り当てるインターフェイスへのソース・オーディオ・ファイルの 追加を終えたら、「OK」をクリックします。 170 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する サラウンドファイルのグループが「バッチ」ウインドウに単一のサラウンドソー スメディアファイルとして表示されると共に、「インスペクタ」ウインドウにア イコンも示されます。 Click a channel’s icon to change the file assigned to that channel. メモ: 「インスペクタ」ウインドウでチャンネルのアイコンをクリックして、そ のチャンネルに割り当てられているファイルを変更できます。 5 以下のいずれかの操作を行って、Dolby Digital Professional カテゴリから適切な Apple の設定をソース・オーディオ・ファイルに適用します: • 「ターゲット」>「設定を使って新規ターゲットを作成」と選択し、設定を選 択して「追加」をクリックします。 • 「バッチ」ウインドウで、Control キーを押したままジョブの空の部分をクリッ クし、ポップアップメニューから「設定を使って新規ターゲットを作成」を選 択し、設定を選択して「追加」をクリックします。 • 「設定」タブから「バッチ」ウインドウのソース・オーディオ・ファイルの ジョブに設定をドラッグします。 6 「インスペクタ」ウインドウで必要な調整を行ってから、「実行」をクリックし ます。 「Compressor」が AC-3 サラウンド・オーディオストリームを作成します。 「Compressor」を使用した AC-3 オーディオファイルの再生の詳細については、 「エンコーダ設定のプレビューについて」を参照してください。 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する 171 サラウンド・オーディオ・ソース・ファイルをビデオファイルと組み合わせて、 単一の Compressor ジョブを作成することもできます。これは、サラウンド・オー ディオ・ステム(サブミックス)が最終ピクチャ編集とは別個に作成されるオー ディオ・ポストプロダクション・ワークフローで役立ちます。「Compressor」 は、このビデオおよび最大 6 個のオーディオファイルをバーチャルな単一素材と して処理します。これによりたとえば、「DVD を作成」ジョブ操作を適用して、 5. 1 チャンネルのサラウンドサウンド付き DVD を作成することができます。 ビデオファイルをサラウンド・オーディオ・ファイルと組み合わせて単一のソー ス・メディア・ファイルを作成するには 1 上の手順 1 〜 5 に従って、ソース・オーディオ・ファイルをサラウンド・サウン ド・ストリームのチャンネルに手動で割り当てます。 2 「ビデオを追加」ボタンをクリックし、表示された「開く」ウインドウでビデオ ファイルを選択します。 メモ: この機能が対応しているのは QuickTime ソース・メディア・ファイルのみ です。イメージシーケンスには対応していません。 3 「インスペクタ」ウインドウで必要な調整を行ってから、「実行」をクリックし ます。 ファイルをサラウンドサウンド・チャンネルに割り当て る(自動) 「Compressor」では、効率良くチャンネルを割り当てる方法があるので、時間を 節約できます。 チャンネル識別子コードを使ってサラウンドチャンネルにファイルを割り当てる には 1 ターゲット・サラウンドチャンネルのチャンネル識別子コードを、各ソース・ オーディオ・ファイルのファイル名に付加します。(該当するチャンネル識別子 コードの一覧については、以下の一覧を参照してください。) • -L: 左フロントチャンネル • -R: 右フロントチャンネル • -C: センター・フロントチャンネル • -Ls: 左サラウンドチャンネル • -Rs: 右サラウンドチャンネル • -S: センター・サラウンドチャンネル • -LFE: 低周波チャンネル(サブウーファー、LFE) たとえば、AIFF ファイルを左サラウンドチャンネルに割り当てるには、ファイル 名を filename-Ls. aiff と変更します(ここで、filename はファイルの名前です)。 172 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する メモ: Mac OS X では、. aiff のようなファイル拡張子を追加できます。拡張子を追 加しても、このチャンネルを割り当て方法が無効になることはありません。 この手順は、「バッチ」ウインドウにファイルをドラッグ&ドロップする場合に 限り有効です。「Compressor」アプリケーションアイコンにファイルをドラッグ した場合、ジョブごとに個別のソースファイルとして表示されます。 メモ: Dolby Digital Professional(AC-3)サラウンドストリームを作成する場合、 テーブルに示されているすべてのチャンネルを一度に使用することはありませ ん。Dolby オーディオコーディングモードの図については、「「オーディオ」タ ブの設定」を参照してください。 2 「バッチ」ウインドウに、名前を変更したソース・オーディオ・ファイルをド ラッグします。 以下の条件が満たされると、「Compressor」は、単一のサラウンドソースメディ アファイルとして「バッチ」ウインドウに表示されているファイルのグループ全 体を自動的に閉じます: • グループのファイル名が正しく付けられている。(上の一覧のチャンネル識別 子コードを参照してください。) • グループのファイル数が 6 つ以下になっている。 「インスペクタ」ウインドウに、各チャンネルに割り当てられたオーディオファ イルが示されます。 Click a channel’s icon to change the file assigned to that channel. 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する 173 メモ: 「インスペクタ」ウインドウでチャンネルのアイコンをクリックして、そ のチャンネルに割り当てられているファイルを変更できます。 3 以下のいずれかの操作を行って、Dolby Digital Professional カテゴリから適切な Apple の設定をソース・オーディオ・ファイルのジョブに適用します: • 「ターゲット」>「設定を使って新規ターゲットを作成」と選択し、設定を選 択して「追加」をクリックします。 • 「バッチ」ウインドウで、Control キーを押したままジョブの空の部分をクリッ クし、ショートカットメニューから「設定を使って新規ターゲットを作成」を 選択し、設定を選択して「追加」をクリックします。 • 「設定」タブから「バッチ」ウインドウのソース・オーディオ・ファイルの ジョブに設定をドラッグします。 4 「インスペクタ」ウインドウで必要な調整を行ってから、「実行」をクリックし ます。 「Compressor」が AC-3 サラウンド・オーディオストリームを作成します。 「Compressor」を使用した AC-3 オーディオファイルの再生の詳細については、 「エンコーダ設定のプレビューについて」を参照してください。 ドロップレットを使ってファイルをサラウンドサウンド・ チャンネルに割り当てる 前述の「自動」割り当て方法を「ドロップレット」にまとめると、さらに効率よ くチャンネルを割り当てることができます。 ドロップレットの詳細については、「ドロップレットを使う」を参照してくださ い。 空間的なミキシングのためのオプション このセクションでは、Dolby Digital Professional プログラムでチャンネルを扱う方 法について、さらに詳細な説明および提案を行います。 センターチャンネルを使う マルチチャンネルシステムでは、センターに配置されたサウンドイメージを実現 する方法が 3 通りあります。 • 「ファントムセンター」を生成する(ステレオの場合と同様、左右に等しくサ ウンドをミックスする)方法: 一般的に使用される方法ですが、聴き手がス ピーカーの真中に座っているものと想定しています(つまり、自動車内ではあ り得ないことであり、家庭でも、必ずしも実現できません)。クロスキャンセ ル効果のため、サウンドの響きはダイレクトスピーカーからのものと同じでは ありません。 174 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する • 単独のセンターチャンネルを使用する方法: この方法では、聴き手の位置に 関係なく、安定したセンターイメージを生成できます。(音が強調されすぎた り、狭く聞こえたりしないように、リバーブを左右のチャンネルに広げること ができます)。 • 3 つのフロントチャンネルすべてを等しく使用したり、異なる割合で使用した りする方法: この方法では、空間的な奥行きと幅をさらに細かく制御するこ とができます。センターフロントチャンネルに信号を追加することでファント ム(虚像)センターを補強し、右フロントチャンネルと左フロントチャンネル に信号を広げることで響きを豊かにすることができます。この方法の弱点とし ては、3 つのスピーカーからのサウンドが、聴き手の位置で同時にブレンドさ れなかったり、届かなかったりするために、コムフィルタ現象、音色のずれ、 または音響の不鮮明などの副作用が生じる場合があります。これらの副作用を 抑えるために、あらかじめ追加信号を処理し、メインのセンター信号を基準に 空間的な特性、響き、または音像の突出部分を変更しておくことができます。 サラウンドチャンネルを使う サラウンドエフェクトを巧みに使うことで、従来のステレオにはない音の奥行き 感を手に入れることができます。ポピュラー音楽の多くは、独創的な方法でサラ ウンドを活用することで大きな効果を上げています。ただし、使いすぎると逆効 果になります。映画業界は、聴き手の気持ちをストーリーから引き離さすような サラウンドエフェクトを戒めていますが、これは音楽にも当てはまることです。 LFE チャンネルの制約 重低音エフェクト(LFE)チャンネルは、限られた周波数帯域を持つ、独立した 信号で、ミキシングエンジニアによって作成され、ミックスのメインチャンネル と一緒に配信されます。Dolby Digital Professional エンコーダで 120 Hz の「ブリッ クウォール」フィルタを使用すると、LFE チャンネルの使用が下位の可聴 2 オク ターブに制限されます。Dolby では、サウンドをミックスするときには信号を 80 Hz に制限するよう推奨しています。 ほとんどの音楽制作では(チャイコフスキーの「序曲 1812 年」の有名なキャノ ン砲は例外として)、LFE チャンネルは必要ありません。LFE 信号は、Dolby Digital Professional ダウンミックス処理でも切り捨てられるため、強烈なベース信号が 小さなステレオシステムを圧迫することはありません。モノラル、ステレオ、ま たは Pro Logic 再生で失われる重要な情報を LFE チャンネルに含めないでくださ い。 LFE はほかのチャンネルとは独立しているため、LFE 信号の生成に使用されるフィ ルタによって、高い周波数とブレンドする機能が影響を受ける可能性がありま す。結合力のあるオーディオ信号を確保するには、1 つまたは複数のメインチャ ンネルに信号全体をまとめます。 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する 175 元来 LFE チャンネルを使わずに作成された素材のために LFE チャンネルを作成し ないでください。Dolby Digital Professional の 5 つのメインチャンネルはすべてフ ルレンジであり、LFE チャンネルにより周波数応答が増大することはありませ ん。Dolby Digital Professional デコーダでは、低周波数をサブウーファーまたはほ かの適当なスピーカーに送信するベース管理が可能です。LFE トラックがベース 管理を妨害することがあります。 ステレオ再生に対応する 5. 1 システムは普及していますが、必ずステレオリプロダクションを処理する必 要があります。これを行うための基本的な方法が、以下のように 3 通りありま す: • オリジナルのマルチトラック要素から新しいステレオミックスを準備する方法 (従来のステレオミキシングセッションを使用)。 • マルチチャンネルミックスからスタジオ調整ダウンミックスを準備する方法。 この方法では、5. 1 バージョンのミックスを完了した作業が利用されます。完 成したステレオミックスに示される各チャンネルの割合が正確に保持されると いう柔軟性があります。 • デコーダであらかじめ設定されている方法に基づいて、ステレオダウンミック スを生成する方法。ダウンミックスのオプションおよびダイナミックレンジ・ コントロールエフェクトは、制作スタジオでプレビューし、一定の範囲内で調 整することができます。 高価ではないサラウンドシステムでミックスを確認し、一般的な再生システムで 鳴らされる音を基に評価してください。 メモ: Dolby Digital Professional の詳細については、Dolby Laboratories Inc. の Web サイト(http://www. dolby. com)にある「Dolby Digital Professional に関する FAQ」 を参照してください。 176 第 12 章 Dolby Digital Professional の出力ファイルを作成する H. 264(Apple デバイス用)出力 ファイルを作成する 13 「Compressor」を使えば、iTunes 準拠の H. 264 ファイルを作成できます。これら のファイルは、「iTunes」を通して iPhone、iPad、iPod、または Apple TV で再生 できます。 H. 264 エンコーダは圧縮効率が高いため、「iTunes」や Apple デバイスで再生す るメディアの作成に適しています。「Compressor」には、設定のプリセットが用 意されています。これらは、「H. 264(Apple デバイス用)」の「エンコーダ」パ ネルを使って簡単に調整できるため、自分の必要性に合わせて最適なメディア ファイルを作成できます。 その他の用途(Web ビデオなど)に使用するための H. 264 ファイルの作成につい ては、「QuickTime ムービー出力ファイルを作成する」を参照してください。 この章では以下の内容について説明します: • 「H. 264(Apple デバイス用)」の「エンコーダ」パネルについて (ページ 178) • Apple デバイス用のチャプタマーカーと Podcast マーカー (ページ 182) • アスペクト比(Apple デバイス用) (ページ 183) • H. 264 のワークフロー(Apple デバイス用) (ページ 183) • H. 264(Apple デバイス用)出力ファイルの設定を構成する (ページ 184) 177 「H. 264(Apple デバイス用)」の「エンコーダ」パネル について ここでは、「インスペクタ」ウインドウの「H. 264(Apple デバイス用)」の「エ ンコーダ」パネルにある要素について詳しく説明します。このパネルで既存の設 定を変更するか、「設定」タブで新規設定を作成することによって、H. 264 の設 定を行います。 以下の説明にあるコントロールを使って、「H. 264(Apple デバイス用)」の設定 を作成します。既存の設定を複製してから変更するか、「設定」ウインドウの 「設定」タブで新しい設定を作成します。「H. 264(Apple デバイス用)」の「エ ンコーダ」パネルには、以下の項目があります。 • 拡張子: 「ファイルフォーマット」ポップアップメニューから、または「設 定」ウインドウの「設定」タブにある(+)ポップアップメニューから H. 264 (Apple デバイス用)出力フォーマットを選択すると、このフィールドに H. 264 (Apple デバイス用)ファイルの拡張子(. m4v)が自動的に表示されます。 • ジョブのセグメント化を許可: このチェックボックスを使って、ジョブのセ グメント化をオフにすることができます。これは、「Compressor」を分散処理 で使っていて、さらにマルチパスのエンコーディングを実行する場合にのみ有 効です。詳細については、「ジョブのセグメント化と 2 パスまたはマルチパス エンコーディング」を参照してください。 178 第 13 章 H. 264(Apple デバイス用)出力ファイルを作成する • デバイス: ポップアップメニューに表示される次のデバイスオプションのい ずれかを選択します: ヒント: 「デバイス」ポップアップメニューにポインタを合わせると、選択し たオプションを再生できる Apple デバイスが分かります。「概要」パネルに も、対応 Apple デバイスの一覧が表示されます。 • iPod / iPhone(VGA): このオプションでは、フレームの幅が 640 ピクセルの ビデオ出力ファイルが作成されます。 • iPod / iPhone(アナモフィック): このオプションでは、フレームの幅が 640 (アナモフィック)ピクセルのビデオ出力ファイルが作成されます。 • iPod / iPhone(QVGA): このオプションでは、フレームの幅が 320 ピクセル のビデオ出力ファイルが作成されます。 • Apple TV SD: このオプションでは、フレームの幅が 640 ピクセル、ビット レート範囲が iPod / iPhone 640(VGA)オプションよりも高いビデオ出力ファ イルが作成されます。 • Apple TV SD(アナモフィック): このオプションでは、フレームの幅が 720 (アナモフィック)ピクセルのビデオ出力ファイルが作成されます。 • Apple TV HD: このオプションでは、アスペクト比が 4:3 に設定されている場 合を除いて、フレームの幅が 1280 ピクセルのビデオ出力ファイルが作成さ れます。アスペクト比が 4:3 に設定されている場合は、24 fps より高いフレー ムレートではビデオ出力ファイルのフレームサイズは 960×720(アナモフィッ ク)ピクセルになり、それより低いフレームレートでは 1280×720(スクエ ア)ピクセルになります。 • iPhone(ローカル / WiFi): このオプションでは、フレームの幅が 480 ピク セルのビデオ出力ファイルが作成されます。 • iPhone(携帯電話): このオプションでは、フレームの幅が 176 ピクセルの ビデオ出力ファイルが作成されます。 • iPad / Retina ディスプレイ搭載 iPhone: このオプションでは、フレームの幅 が1280ピクセルのビデオ出力ファイルが作成されます。 • アスペクト比: 「アスペクト比」ポップアップメニューから出力メディアファ イルの正確なピクセル値を選択できます。選択可能なオプションは、選択した デバイスオプションによって決まります。詳細については、「アスペクト比 (Apple デバイス用)」を参照してください。 第 13 章 H. 264(Apple デバイス用)出力ファイルを作成する 179 「アスペクト比」設定には、自動ボタンもあります。自動ボタンをクリックす ると、エンコーダでソースのビデオファイルと一致するアスペクト比が選択さ れます。 重要: 「アスペクト比」設定の自動モードでは、さまざまな値からソースビ デオ(およびこの出力フォーマットがソースメディアファイルに適用されると きに決定して表示される値)に合わせて最適なものを選択できます。最適な結 果が得られるように、「アスペクト比」設定では自動モードを使うようにして ください。 The Aspect Ratio Automatic button メモ: デフォルトでフレームコントロール機能は自動に設定されています。「フ レームコントロール」の「タイミング変更のコントロール」は、ソースファイ ルがインターレースされている場合にのみ動作します。 • フレームレート: このポップアップメニューで、下の一覧にあるオプション から選択できます。 「フレームレート」設定には、自動ボタンもあります。自動ボタンをクリック すると、エンコーダでソースのビデオファイルと一致するフレームレートが選 択されます。 The Frame Rate Automatic button • 29. 97: NTSC ベースのビデオに使用 • 25: PAL ベースのビデオに使用 • 24: PAL ベースのビデオに使用 • 23. 98: NTSC ベースのビデオに使用 • 15: Web ベースのビデオに使用 180 第 13 章 H. 264(Apple デバイス用)出力ファイルを作成する • ビットレート: このスライダを使って、出力ビデオに使用するビットレート を選択するか、テキストフィールドに数値を入力します。選択範囲は、「デバ イス」設定によって異なります。選択すべき設定は、出力の用途によって決ま ります。ビットレートが高いと画質は向上しますが、出力ファイルのサイズは 大きくなります。 • オーディオ: このポップアップメニューで、下の一覧にあるオーディオビッ トレートの 4 つのオプションから選択できます。 • なし: このオプションを使って、出力メディアファイルからオーディオを 除外できます。 • 24 Kbps: iPhone(携帯電話)デバイスオプション用の 24 Kbps のオーディオ ビットストリームを作成します。 • 128 Kbps: 128 Kbps のオーディオビットストリームを作成します。 • 256 Kbps: 256 Kbps のオーディオビットストリームを作成します。 • フレーム同期: 「フレーム同期」値はキーフレーム間隔とも呼ばれ、キーフ レームが H. 264 ストリームに挿入される頻度を示します。値を低くするほど、 再生時にビデオをよりスムーズに操作(スクラブ)できます(キーフレームの 間隔が短くなる)。値を高くするほど、圧縮効率が高くなります(キーフレー ムの間隔が長くなる)。指定可能な範囲は、2 〜 10 秒です。デフォルトは 5 秒です。 「フレーム同期」設定には、「自動」チェックボックスもあります。「自動」 チェックボックスを選択すると、エンコーダでソースのビデオファイルと一致 するフレーム同期レートが選択されます。 • マルチパス: 2 パスの MPEG-2 エンコーディングと同様に、マルチパスでは最 高品質が得られます。エンコーディングを短時間(1 パス)で行うためには、 チェックボックスの選択を解除して、この機能をオフにします。 第 13 章 H. 264(Apple デバイス用)出力ファイルを作成する 181 メモ: 分散処理も使用している場合は、ジョブのセグメント化をオフにした方 がよい場合があります。詳細については、「ジョブのセグメント化と 2 パスま たはマルチパスエンコーディング」を参照してください。 • Dolby 5. 1 を含める: このチェックボックスで、Dolby Digital Professional 5. 1 サ ラウンド・サウンド・オーディオ・トラックを、標準 AAC オーディオトラッ クだけでなく出力ムービーにも追加できます。この機能は、サラウンド・サウ ンド・オーディオを含むソースファイルから出力ファイルを作成する場合に使 用できます。Dolby Digital Professional オーディオトラックは、適合する Dolby Digital デコーダをインストールしたシステムに接続している Apple TV でのみ再 生されます。その他のすべての場合は、AAC オーディオトラックが再生されま す。 メモ: 「Dolby 5. 1 を含める」チェックボックスを選択すると、ソースオーディ オに 5. 1 サラウンド・サウンド・オーディオが含まれている場合にのみ、純正 Dolby Digital Professional 5. 1 サラウンド・サウンド・オーディオ・トラックが作 成されます。ソースオーディオにステレオ・オーディオしか含まれていない場 合は、Dolby Digital Professional 5. 1 サラウンド・サウンド・オーディオ・トラッ クの実際のオーディオチャンネルは 2 つだけです。 Apple デバイス用のチャプタマーカーと Podcast マーカー 「Final Cut Pro」で作成されたチャプタマーカーは、QuickTime Player、iTunes(. m4v ファイル)、Final Cut Pro で認識できるほかの出力ファイルに渡されます(つま り転送されます)。 また、出力ファイルに Podcast マーカーを追加することもできます。Podcast マー カーは、チャプタマーカーと同様です(URL やアートワークを割り当てられま す)。ただし、視聴者がそれらで直接移動することはできません。これらのマー カーは、オーディオ Podcast でスライドショー機能を実行できるようにするため に用意されているものです。チャプタマーカーおよび Podcast マーカーの追加の 詳細については、「マーカーとポスターフレームを使って作業する」を参照して ください。 182 第 13 章 H. 264(Apple デバイス用)出力ファイルを作成する アスペクト比(Apple デバイス用) 「デバイス」ポップアップメニューでの選択内容によって、エンコードファイル の幅が決まります。「アスペクト比」ポップアップメニューでの選択内容によっ て、エンコードファイルの縦が決まります。「Compressor」は、その縦の長さに 合うようにソースビデオを縦方向に拡大/縮小します。つまり、意図するアスペ クト比に合わせて拡大/縮小されることを見込んで、ソースビデオはアナモフィッ クである必要があります(縦長に見えます)。ネイティブのアスペクト比以外の アスペクト比に設定されている非アナモフィックビデオは、エンコードファイル では歪んで表示されます。 重要: ソースビデオがレターボックスの場合は、黒帯を含むビデオフレーム全 体に適合するアスペクト比を使用します。使用しない場合、最終的な出力ファイ ルには歪みが見られます。自動クロップ機能を使えば、レターボックスの黒帯を 切り取ることができます。詳細については、「ジオメトリを追加する」を参照し てください。 各「デバイス」オプションの「アスペクト比」ポップアップメニューには以下の オプションが表示されます: • 4:3 • 16:9 • 1. 85:1 • 2. 35:1 各オプションの出力メディアファイルの高さはそれぞれ異なります。たとえば、 「iPod / iPhone(VGA)」設定の場合、「4:3」オプションでは 640×480 のファイ ルになり、「16:9」オプションでは 640×360 のファイルになります。 ソースのメディアファイルが DV NTSC または HDV のいずれかで、ソースのメディ アファイルのアスペクト比が分からない場合は自動ボタンをクリックします。こ のオプションは、ソースのメディアファイルのアスペクト比を解析し、適切なピ クセル値を判断します。 H. 264 のワークフロー(Apple デバイス用) H. 264 は効率性と品質に優れているため、iPhone、iPad、iPod、Apple TV のビデオ 制作ではさまざまな選択肢を活用できます。「デバイス」オプションを選択する 際に、再生できるデバイスの種類が多いファイルを作成するのか、iPhone 4 など 特定のデバイス専用のファイルを作成するのかを選択できます。 • あらゆるデバイスと互換性のあるオプションを選択した場合、Apple TV のよう な高解像度デバイスでは高い再生品質が得られません。一方、それらのオプ ションの利点は、ファイルのサイズが小さくなることです。 第 13 章 H. 264(Apple デバイス用)出力ファイルを作成する 183 • 高解像度デバイスにターゲットを絞ったオプションでは、それらのデバイスで 高品質の再生結果が得られますが、ファイルのサイズが大きくなってしまいま す。 ビデオを再生したいデバイス、ビデオの内容、ファイルの配布方法を考慮に入れ てオプションを選択する必要があります。 さらに、「プレビュー」ウインドウを使って、クリップのポスターフレームを割 り当てることができます。詳細については、「ポスターフレームを設定する」を 参照してください。ポスターフレームは、必要であれば「iTunes」で変更できま す。詳細については、「iTunes」のヘルプを参照してください。 H. 264(Apple デバイス用)出力ファイルの設定を構成す る 出力メディアファイルを iPhone、iPad、iPod、Apple TV 対応にするには、「設定」 タブの「Apple デバイス」グループに用意されている標準設定を使用することを お勧めします。設定の適用の詳細については、「ソースメディアファイルに設定 を割り当てる」を参照してください。 バッチテンプレートを使って、iPhone、iPad、iPod、Apple TV 対応のメディアファ イルを作成することもできます。詳細については、「簡単な Compressor ワーク フロー;バッチテンプレートを使う方法」を参照してください。 メモ: iPhone および iPod の設定を使って作成したファイルは、Apple TV でも再生 できます。 184 第 13 章 H. 264(Apple デバイス用)出力ファイルを作成する H. 264(Blu-ray ディスク用)を作 成する 14 「Compressor」には、特に Blu-ray および AVCHD ディスクに合わせて構成された H. 264 の設定を簡単に作成できる機能が含まれています。 Blu-ray(Blu-ray ディスク(BD)とも呼ばれます)は、高精細度(HD)のビデオ の記録、再書き込み、および再生を行うために開発されたフォーマットです。こ のフォーマットの記憶容量は従来の DVD の 5 倍以上あり、1 層ディスクで最大 25 GB、2 層ディスクで 50 GB 記録できます。 AVCHD ディスクは、赤色レーザーメディアに作成する簡易型の HD ディスクと考 えることができます。作成されるディスクは、AVCHD フォーマットと互換性の ある Blu-ray ディスクプレーヤーで再生します。 この章では以下の内容について説明します: • 「H. 264(Blu-ray 用)」の「エンコーダ」パネルについて (ページ 186) • H. 264 のワークフロー(光学式ディスク用) (ページ 188) 185 「H. 264(Blu-ray 用)」の「エンコーダ」パネルについて ここでは、「インスペクタ」ウインドウの「H. 264(Blu-ray 用)」の「エンコー ダ」パネルにある要素について詳しく説明します。このパネルで既存の設定を変 更するか、「設定」タブで新規設定を作成することによって、「H. 264(Blu-ray 用)」の設定を行います。 「H. 264(Blu-ray 用)」パネルには、以下の項目があります。 • 「ファイル拡張子」フィールド: 「ファイルフォーマット」ポップアップメ ニューから、または「設定」タブにある(+)ポップアップメニューから「H. 264 (Blu-ray 用)」出力フォーマットを選択すると、H. 264(Blu-ray 用)ファイル の拡張子(. 264)が自動的に表示されます。 • ジョブのセグメント化を許可: このチェックボックスを使って、ジョブのセ グメント化をオフにすることができます。これは、「Compressor」を分散処理 で使っていて、さらにマルチパスのエンコーディングを実行する場合にのみ有 効です。詳細については、「ジョブのセグメント化と 2 パスまたはマルチパス エンコーディング」を参照してください。 • ストリームの用途: 「ストリームの用途」ポップアップメニューを使って、 H. 264 ストリームの用途を選択できます。「Compressor」は、このポップアッ プメニューで選択する用途に基づいてビットレート範囲の設定を変更します。 • Blu-ray: ストリームを使って標準の Blu-ray ディスクを作成する場合は、こ れを選択します。 • AVCHD: ストリームと「Blu-ray ディスクを作成」ジョブ操作を使って、標 準の DVD 作成装置で AVCHD ディスクを作成する場合は、これを選択します。 このディスクは、AVCHD フォーマットと互換性のある Blu-ray ディスクプレー ヤーで再生できます。AVCHD ディスクには、最大 50 チャプタマーカーまで 設定できます。 186 第 14 章 H. 264(Blu-ray ディスク用)を作成する • ビデオフォーマット: 「ビデオフォーマット」ポップアップメニューで、下 の一覧にある 4 つのオプションから選択できます。4 つの項目はすべて、HD プログレッシブフォーマットです。 「ビデオフォーマット」設定には、自動ボタンもあります。自動ボタンをク リックすると、エンコーダでソースのビデオファイルに一致するビデオフォー マットが選択されます。 The Video Format Automatic button • NTSC: このフォーマットは 480p と呼ばれます。59. 94 fps で 720×480 のフ レームサイズ、16×9 のアナモフィックフォーマットを使います。 • PAL: このフォーマットは 576p と呼ばれます。50 fps で 720×576 のフレーム サイズ、16×9 のアナモフィックフォーマットを使います。 • 720p: このフォーマットは、NTSC の場合は 59. 94 fps、PAL の場合は 50 fps で、1280×720 のフレームサイズ、16×9 のフォーマットを使います。 • 1920×1080: このフォーマットは 1080p と呼ばれます。NTSC の場合は 59. 94 fps、PAL の場合は 50 fps で、1920×1080 のフレームサイズ、16×9 の フォーマットを使います。 • フレームレート: このポップアップメニューから、出力メディアファイルの フレームレートを選択できます。 「フレームレート」設定には、自動ボタンもあります。自動ボタンをクリック すると、エンコーダでソースのビデオファイルと一致するフレームレートが選 択されます。 The Frame Rate Automatic button メモ: 「ビデオフォーマット」メニューでフォーマットを選択すると、「フレー ムレート」メニューは自動的に入力されます。 「フレームレート」ポップアップメニューの以下のオプションから選択しま す: • 23. 98: NTSC ベースのビデオに使用 • 25: PAL ベースのビデオに使用 第 14 章 H. 264(Blu-ray ディスク用)を作成する 187 • 29. 97: NTSC ベースのビデオに使用 • 50: PAL ベースのビデオに使用 • 59. 94: NTSC ベースのビデオに使用 • 「標準ビットレート」スライダとフィールド: スライダを動かして出力ビデ オに使用する標準ビットレートを選択するか、数値を直接入力します。Blu-ray で使用可能な範囲は 5 Mbps 〜 30 Mbps までですが、H. 264 での一般的なビデオ のビットレートは 7 Mbps 〜 15 Mbps です。これは DVD ビットバジェットと ソース・メディア・ファイルの性質に応じて変わります。AVCHD ディスクで 使用可能な範囲は 5 Mbps 〜 15 Mbps です。 • 「最大ビットレート」スライダおよびフィールド: Blu-ray ディスクの場合は 6 Mbps 〜 35 Mbps の範囲から、AVCHD ディスクの場合は 6 Mbps 〜 17 Mbps の 範囲から最大ビットレートを選択します。隣のフィールドにこの範囲内の数字 を入力することもできます。「最大ビットレート」設定を「標準ビットレー ト」設定より低い値にすることはできません。一般的には、最大ビットレート は標準ビットレートより最低でも 1 Mbps 高く設定し、ビットレートの変動へ の対応を可能にし、品質を一定に保ちます。 • マルチパス: このチェックボックスを使って、マルチパスエンコーディング をオンにできます。2 パスの MPEG-2 エンコーディングと同様に、マルチパス では最高品質が得られます。エンコーディングを短時間(1 パス)で行うため には、チェックボックスの選択を解除して、この機能をオフにします。詳細に ついては、「ジョブのセグメント化と 2 パスまたはマルチパスエンコーディン グ」を参照してください。 H. 264 のワークフロー(光学式ディスク用) H. 264 は効率性と品質に優れているため、光学式ディスクの制作では目的に応じ てさまざまな選択肢を活用できます: • SD DVD でサポートされるビデオ解像度は、Blu-ray ディスクでもサポートされ ます。つまり、Blu-ray ディスクは、映画本編などのメインコンテンツに HD ビ デオ解像度ファイルを使用し、トレーラーや「メーキング」ドキュメンタリー などの付録部分に SD ビデオ解像度ファイルを使用することができます。 188 第 14 章 H. 264(Blu-ray ディスク用)を作成する • 「Blu-ray ディスクを作成」ジョブ操作には、赤色レーザーメディアを使って AVCHD ディスクを作成する機能が含まれています。AVCHD ディスクには、 AVCHD フォーマットと互換性のある Blu-ray ディスクプレーヤーで H. 264 ビデ オを再生する方法が用意されています。詳細については、「Blu-ray ディスクを 作成」を参照してください。 • H. 264 は標準精細度(SD)ビットレートで高精細度(HD)ビデオを配信できる ため、AVCHD ディスクの場合に予想される分より多くの HD コンテンツを通常 の DVD-5 ディスクに記録できます。 第 14 章 H. 264(Blu-ray ディスク用)を作成する 189 イメージシーケンスファイルを 作成する 15 「Compressor」を使って、合成アプリケーションで使用するイメージシーケンス を出力できます。この章では、ソースメディアファイルから「Compressor」で出 力できるイメージシーケンスについて説明します。 この章では以下の内容について説明します: • イメージシーケンス出力ファイルを作成する (ページ 191) • イメージシーケンスの「エンコーダ」パネルについて (ページ 192) • イメージシーケンスの設定を構成する (ページ 194) イメージシーケンス出力ファイルを作成する イメージシーケンス出力フォーマットは、ソースビデオフレームを表す一連の静 止画像ファイルを作成します。QuickTime 非対応の画像合成アプリケーションで 使用するには、このエンコーダを使用してビデオクリップをイメージシーケンス に変換します。 メモ: 「Compressor」を使って、イメージシーケンスを読み込むこともできます。 詳細については、「バッチにイメージシーケンスを追加する」を参照してくださ い。 イメージシーケンス出力フォーマットは、以下の静止画像フォーマットをサポー トしています。 • TIFF(Tagged Image File Format): TIFF は最もよく使用される応用範囲の広い静 止画像フォーマットの 1 つです。DTP で使用するデジタル画像の格納および交 換用の標準ファイルフォーマットを作成するために開発されました。TIFF はさ まざまな画像合成および画像処理アプリケーションに対応しています。 • TARGA(Truevision Advanced Raster Graphics Adapter): TARGA は、一般的に TGA とも呼ばれますが、アニメーションやビデオアプリケーションでよく使われる ラスターグラフィックスのフォーマットです。 • DPX: DPX は、デジタルによる中間の視覚エフェクトに関連した作業向けの一 般的なファイルフォーマットであり、ANSI/SMPTE 標準(268M-2003)になって います。 191 • IFF(Interchange File Format): IFF は、元は、別々の会社が作成したソフトウェ ア製品間でのデータ転送を容易にするために Electronic Arts 社が 1985 年に (Commodore/Amiga 社と協力して)導入した標準ファイルフォーマットです。 • JPEG(Joint Photographic Experts Group): JPEG は、一般的な静止画像フォーマッ トです。 • OpenEXR: OpenEXR は、コンピュータによるイメージ処理のアプリケーション で使用するために Industrial Light & Magic 社が開発した高ダイナミックレンジ (HDR)のイメージファイルフォーマットです。 イメージシーケンスの「エンコーダ」パネルについて ここでは、「インスペクタ」ウインドウにあるイメージシーケンスの「エンコー ダ」パネルの要素について詳しく説明します。このパネルで既存の設定を変更す るか、「設定」タブで新規設定を作成することによって、イメージシーケンスの 設定を行います。 Choose Image Sequence. Choose a frame rate from the Frame Rate pop-up menu or click the Automatic button. イメージシーケンスの「エンコーダ」パネルには、イメージシーケンスの出力 ファイルを作成する上で便利な次のような項目があります: • ファイル拡張子: 「ファイルフォーマット」ポップアップメニューから、ま たは「設定」タブにある(+)ポップアップメニューから「イメージシーケン ス」出力フォーマットを選択すると、このフィールドに TIFF ファイルの拡張子 (. tiff)が自動的に表示されます。このフィールドは変更しないでください。 出力フォーマットは「イメージの種類」ポップアップメニューで変更できま す。このフィールドは、選択した出力フォーマットを使って自動的にアップ デートされます。 192 第 15 章 イメージシーケンスファイルを作成する • ジョブのセグメント化を許可: このチェックボックスを使って、ジョブのセ グメント化をオフにすることができます。これは、「Compressor」を分散処理 で使っていて、さらにマルチパスのエンコーディングを実行する場合にのみ有 効です。詳細については、「ジョブのセグメント化と 2 パスまたはマルチパス エンコーディング」を参照してください。 • イメージの種類: このポップアップメニューを使って、出力メディア用とし て 6 つのイメージシーケンスの種類のいずれかを選択できます。これらの出力 の種類の詳細については、「イメージシーケンス出力ファイルを作成する」を 参照してください。 • フレームレート(fps): このフィールドとポップアップメニューで、静止画 像を作成するときのフレームレートを入力します。フレームレートを高くする と作成される静止画像の数が増え、出力ファイルも大きくなります。たとえ ば、30 fps を選択すると、「Compressor」は、トランスコード中のビデオクリッ プの 1 秒の間に静止画像を 30 個作成します。8 fps を選択すると、 「Compressor」により 1 秒間に作成される静止画像は 8 個のみです。 • 固有の出力ディレクトリを作成: このチェックボックスを選択すると、生成 される出力ファイルを格納するためのフォルダが作成されます。フォルダに は、メディアファイルと同じ名前が付けられ、ファイルは frame-nnn という名 前でフォルダ内に格納されます。たとえば、出力ファイル名が test ならば、 ディレクトリパスは destination/test/frame-nnn になります。 このボックスを選択しない場合、出力ファイルは書き出し先フォルダの最上位 に格納され、名前は frame-nnn ではなく、filename-nnn になります。この出力 フォーマットにトランスコードすると、8 fps という低いレートで、大量のファ イルが作成されます。したがって、出力ディレクトリを作成して、そこにファ イルを格納することをお勧めします。 • フレーム番号の前に 0 を追加: このチェックボックスを選択すると、フレー ム番号の前に 0 が追加されます。この方法の場合、すべての出力ファイルに複 数桁のファイル名が付けられます。たとえば、frame-000001 などです(ファイ ルが一意の出力ディレクトリに保存されない場合は、filename-000001 です)。 このチェックボックスを選択しない場合、各ファイルには通常のファイル名が 付けられます。たとえば、frame-1 などです(ファイルが一意の出力ディレク トリに保存されない場合は、filename-1 です)。 • アスペクト比を保持してイメージを調整: NTSC や PAL フォーマットなどの非 スクエアピクセルを使用しているビデオメディアで、意図的にビデオのフレー ムサイズを変更しない場合にのみ適用されます。このチェックボックスを選択 すると、元のアスペクト比を維持したまま、スクエアピクセルを使用して出力 ファイルが調整されます(横および縦のピクセル数が増加または減少します)。 このチェックボックスを選択しない場合(デフォルト設定)、出力ファイルで は、元のビデオと同じピクセルアスペクト比が使用され、横および縦のピクセ ル数が維持されます。 第 15 章 イメージシーケンスファイルを作成する 193 イメージシーケンスの設定を構成する ビデオクリップを一連の静止画像にトランスコードする場合は、イメージシーケ ンス出力フォーマットを使用します。 イメージシーケンスの設定を作成するには 1 「設定」タブで以下のいずれかを実行します: • 適切な設定が選択されていることを確認します。 • 新規設定の作成(+)ポップアップメニューで「イメージシーケンス」を選択 して、新しい設定を作成します。 2 「バッチ」ウインドウでジョブに設定を適用します。 3 作成するイメージ・シーケンス・ターゲットが選択されていることを確認しま す。 4 「インスペクタ」で「エンコーダ」タブをクリックし、「ファイルフォーマッ ト」ポップアップメニューから「イメージシーケンス」を選択します。 イメージシーケンスの「エンコーダ」パネルが表示されます。 5 「イメージの種類」ポップアップメニューを使って、出力メディア用として以下 のイメージシーケンスの種類のいずれかを選択できます。これらの出力の種類の 詳細については、「イメージシーケンス出力ファイルを作成する」を参照してく ださい。 • TIFF • TARGA • DPX • IFF • JPEG • openEXR 6 「フレームレート(fps)」フィールドに数値を入力し、ポップアップメニュー からフレームレートを選択するか、自動ボタンをクリックします。 7 イメージシーケンスファイルを書き出し先フォルダ内の別フォルダに格納する場 合は、「固有の出力ディレクトリを作成」チェックボックスを選択します。 8 出力イメージシーケンスファイルの番号を 0000nn というフォーマットにする場 合は、「フレーム番号の前に 0 を追加」チェックボックスを選択します。 重要: イメージシーケンスをリモートサーバにアップロードするには、FTP ソ フトウェアを使用してください。 194 第 15 章 イメージシーケンスファイルを作成する 静止画像はすべてスクエアピクセル(ピクセルのアスペクトが 1. 0)を使用して いるため、「Compressor」でイメージ・シーケンス・ジョブのピクセル値を変更 する必要が生じる可能性があります。これらのパラメータを表示する/調整する には、「バッチ」ウインドウでターゲットを選択し、「インスペクタ」の「ジオ メトリ」タブをクリックします。特定のサイズおよびピクセルのアスペクト比に 設定できるアプリケーション(「Motion」など)でイメージシーケンスを使う場 合、エンコードの前に「ジオメトリ」パネルで適切な変更を行ってください。 トランスコードの前にイメージ・シーケンス・ジョブのピクセルのアスペクト比 を調整するには 1 「バッチ」ウインドウで、イメージ・シーケンス・ターゲットを選択します。 2 「インスペクタ」ウインドウの「ジオメトリ」パネルで、「フレームサイズ」 ポップアップメニューでそのイメージシーケンスに適切な出力サイズ(720×480、 1920×1080 など)を選択します。 「ピクセルのアスペクト」ポップアップメニューがアクティブになります。 3 「ジオメトリ」パネルの「ピクセルのアスペクト」ポップアップメニューで、イ メージシーケンスに適切なピクセルのアスペクト比を選択します。 イメージシーケンスの「エンコーダ」パネルの詳細については、「イメージシー ケンスの「エンコーダ」パネルについて」を参照してください。「ジオメトリ」 パネルの詳細については、「「ジオメトリ」パネルについて」を参照してくださ い。 メモ: 設定の現在の内容は、「インスペクタ」ウインドウの設定一覧パネルで確 認できます。 第 15 章 イメージシーケンスファイルを作成する 195 MP3 出力ファイルを作成する 16 「Compressor」には、ひときわ優れた MP3 ファイルの作成に必要なツールが用 意されています。 MP3 は MPEG エンコーディングの 1 タイプで、正式名称は MPEG Audio Layer 3 と いいます。MP3 は知覚オーディオコーディング技術と音響心理学に基づく圧縮技 術を使って、不必要な情報(人間に耳では聞き取れない音声信号の冗長な部分や 無関係な部分)をすべて取り除きます。この結果、MP3 エンコーディングでは音 質をほとんど犠牲にすることなく、CD(ステレオ音楽で 1 秒当たりのデータレー トが 1411. 2 キロビット)の元の音声データを約 1/12 まで(112 〜 128 kbps)圧縮 することができます。MP3 の提唱者は、事実上音質はまったく変わらないと主張 していますが、オーディオの専門家が高性能の機器を使えばその違いを聞き分け ることができるでしょう。 この章では以下の内容について説明します: • MP3 の一般的な用途 (ページ 197) • MP3 の「エンコーダ」パネルについて (ページ 198) • MP3 のトランスコーディングのワークフロー (ページ 200) MP3 の一般的な用途 MP3 は圧縮オーディオファイルの標準として広く採用されており、音楽や Podcast などのさまざまな用途で使うことができます。 音楽 MP3 オーディオフォーマットは、ほとんどすべての携帯型デジタル音楽プレー ヤーでサポートされています。256 kbps など、ビットレートを高くすると、圧縮 なしのオーディオよりもかなり小さなファイルサイズでありながら高品質のオー ディオファイルを作成できます。 また、ファイルのメタデータを追加できるため、出力メディアファイルを開くプ レーヤーの多くで(「iTunes」など)、アーティスト、アルバムなどの一般情報 を表示できます。 197 Podcast MP3 フォーマットは、広い範囲のビットレートをサポートしているため、さまざ まな品質レベルで配信される Podcast に理想的です。ユーザは自分の環境に合わ せてファイルサイズや品質レベルを選択できます。 メモ: 高品質のオーディオ Podcast を作成する際には、ほとんどの場合 MPEG-4 出 力フォーマットを選択してください。URL やアートワークを割り当てたチャプタ マーカーや Podcast マーカーを出力ファイルに追加できます。詳細については、 「MPEG-4 出力ファイルを作成する」を参照してください。 MP3 の「エンコーダ」パネルについて ここでは、「インスペクタ」ウインドウの MP3 の「エンコーダ」パネルのさま ざまな設定について詳しく説明します。このパネルで既存の設定を変更するか、 「設定」タブで新規設定を作成することによって、MP3 の設定を行います。 MP3 の「エンコーダ」パネルには、以下の設定があります。 • 拡張子: 「ファイルフォーマット」ポップアップメニューから、または「設 定」タブにある(+)ポップアップメニューから MP3 出力フォーマットを選択 すると、このフィールドに MP3 ファイルの拡張子(. mp3)が自動的に表示さ れます。 • ジョブのセグメント化を許可: このチェックボックスを使って、ジョブのセ グメント化をオフにすることができます。これは、「Compressor」を分散処理 で使っていて、さらにマルチパスのエンコーディングを実行する場合にのみ有 効です。詳細については、「ジョブのセグメント化と 2 パスまたはマルチパス エンコーディング」を参照してください。 198 第 16 章 MP3 出力ファイルを作成する • 「ステレオビットレート」ポップアップメニュー: 1 秒当たりのモノラルまた はステレオのキロビット(Kbps)を高くするほど、オーディオの品質が高くな り、ファイルサイズが大きくなります。ステレオの MP3 ファイルに一般的な ビットレートは、128 Kbps 〜 192 Kbps です。ビットレートが低いほど、音声 録音を含むサウンドファイルに適しています(ミュージックとは逆)。 以下に、設定例と使いかたについて示します: • 32 kbps: AM ラジオの品質。標準品質のスピーチに最適です。 • 96 kbps: FM ラジオの品質。高品質のスピーチや標準品質のミュージックに 最適です。 • 128 kbps: 標準品質のミュージックに最適です。 • 256 kbps および 320 kbps: CD とほぼ同レベル品質のミュージックに最適で す。 • 可変ビットレート(VBR)のエンコードを使う: この設定によって、ミュー ジックの複雑度に合わせてミュージックの保存に使われるビット数が変わりま す。これにより、ファイルを最小サイズに抑えることができます。 • 「サンプルレート」ポップアップメニュー: ミュージックの波形をデジタル 化してキャプチャする回数を 1 秒当たりで指定します。サンプルレートが大き いと品質が高くなりますが、ファイルサイズも大きくなります。元のミュー ジックを保存する際に使用したビットレートよりも大きな値のサンプルレート を選択しないでください。スペースが無駄になります。たとえば、CD の品質 は 44. 100 kHz であるため、CD からのエンコーディングでそれより高いレート を選択する必要はありません。 • 「チャンネル」ポップアップメニュー: ステレオスピーカーがない場合やオー ディオファイルがモノラルの場合は、「モノラル」を選択します(モノラル ファイルのサイズはステレオファイルの約半分です)。作成した MP3 ファイ ルをステレオシステムで聞く場合は、「ステレオ」を選択します。 • ジョイントステレオ: このチェックボックスの選択を解除すると、MP3 ファ イルには左右のステレオチャンネルのトラックがそれぞれ 1 つずつ含まれま す。多くの場合、2 つのチャンネルには関連情報が含まれています。「ジョイ ントステレオ」チェックボックスを選択すると、1 つのチャンネルには両チャ ンネルでまったく同じ情報が含まれ、もう一方のチャンネルには固有の情報が 含まれるようになります。160 Kbps 以下のビットレートの場合、このようにす ることで変換したオーディオの音質を改善できます。 • スマートエンコード調整: 「Compressor」でエンコーディング設定とミュー ジックソースを解析し、品質を最大限に高めるために設定を調整するにはこの オプションを選択します。 • 10 Hz 以下の周波数をフィルタリング: 聞き取れない周波数をフィルタリング すると、品質の低下を感じさせることなくファイルを効率的に小さくできま す。 第 16 章 MP3 出力ファイルを作成する 199 MP3 のトランスコーディングのワークフロー 「Compressor」を使ってオーディオファイルを MP3 フォーマットファイルにト ランスコードする方法は、ファイルの用途に基づいて決まります。基本的な手順 について以下で説明します。 ステージ 1: バッチを作成する トランスコードの場合と同様、まずバッチを作成する必要があります。詳細につ いては、「カスタム設定を使ってトランスコードのために Compressor を準備す る」を参照してください。 ステージ 2: ソース・オーディオ・ファイルのあるジョブを作成する Finder からバッチにドラッグするか、または「ジョブ」>「ファイルを使って新 規ジョブを作成」と選択して、ソース・オーディオ・ファイルを読み込みます。 ステージ 3: 注釈を追加する(必要に応じて) MP3 ファイルを「iTunes」などのデバイスやアプリケーションで再生する場合 は、アーティスト、アルバム、タイトルなどのさまざまな注釈を追加してユーザ が読み取れるように表示できます。詳細については、「「追加情報」タブ」を参 照してください。 ステージ 4: MP3 設定のターゲットを各ジョブに追加する ジョブごとに少なくとも 1 つのターゲットが必要です。この場合、ジョブには MP3 設定のターゲットが必要です。ジョブが複数ある場合は、「編集」>「すべ てを選択」と選択してすべてのジョブを選択した後、「ターゲット」>「設定を 使って新規ターゲットを作成」と選択して、すべてのジョブに同じ設定を適用す るのが最も簡単です。 ステージ 5: バッチを実行してトランスコードする 「実行」ボタンをクリックして、トランスコード処理を開始します。詳細につい ては、「バッチを実行する」を参照してください。 200 第 16 章 MP3 出力ファイルを作成する MPEG-1 出力ファイルを作成する 17 「Compressor」には、高品質の MPEG-1 にトランスコードされたファイルを作成 するのに必要なツールが用意されています。 MPEG-1 とは、Motion Picture Experts Group(MPEG)が定めた、放送業界で国際的 に受け入れられている圧縮規格です。MPEG-1 は VHS 品質のビデオファイルを作 成できるフォーマットで、比較的低いビットレートを使用する SIF(Standard Interface Format)解像度のノンインターレース(プログレッシブ)ビデオをサ ポートします(「Compressor」では 0. 5 Mbps 〜 2 Mbps がサポートされていま す)。このフォーマットでは、圧縮された 1 チャンネルまたは 2 チャンネルの オーディオを作成できます。 この章では以下の内容について説明します: • MPEG-1 の一般的な用途 (ページ 201) • MPEG-1 の仕様 (ページ 202) • MPEG-1 エンコーダパネルについて (ページ 203) • MPEG-1 の「ビデオ」タブについて (ページ 204) • MPEG-1 の「オーディオ」タブについて (ページ 206) • システムストリームとエレメンタリーストリームについて (ページ 207) • MPEG-1 トランスコードのワークフロー (ページ 207) • MPEG-1 ファイルフォーマットを Web 用に設定する (ページ 208) • MPEG-1 ファイルフォーマットを DVD 用に設定する (ページ 210) • DVD 用 MPEG-1 ビデオ設定を作成する (ページ 211) • DVD 用 MPEG-1 オーディオ設定を作成する (ページ 213) • (オプション)「DVD 用 MPEG-1」のグループと書き出し先を作成する (ページ 215) MPEG-1 の一般的な用途 MPEG-1 は標準として広く採用されているので、光学式ディスク、Web、オーディ オのみのファイルなどを含む数多くの配布方法で使用できます。 201 DVD、VCD、CD-ROM MPEG-1 はビデオ CD(VCD)のタイトルで使用するビデオ圧縮フォーマットで、 DVD タイトルでも使用できます。DVD プレーヤーにはすべて、MPEG-1 の再生に 必要なハードウェアが搭載されています。MPEG-1 は、通常、CD-ROM で配布さ れるビデオで使用されます。ビットレートが低くファイルサイズも小さいので、 MPEG-2 エンコーディングのようなブロードキャストに適した品質は必要ないが、 長時間のビデオを DVD に収める必要があるという場合に有用です。DVD には、 MPEG-2 と MPEG-1 のビデオを混在させられます。 Web 上 MPEG-1 は広く採用された最初の圧縮規格の 1 つなので、大部分のメディアプレー ヤーとの互換性があるという利点があります。このため、Web 上でなるべく高 い品質を保ったまま最大の互換性を実現しようとする場合、MPEG-1 は検討する 価値のある選択肢の 1 つとなっています。 オーディオ専用 MPEG-1 Layer 2 オーディオ圧縮は、Dolby Digital Professional や DTS 圧縮の代わり に使うことができます。このリリースの「Compressor」には、MPEG-1 オーディ オ専用ファイル用の Apple の設定はありませんが、設定を自分で簡単に作成でき ます。詳細については、「MPEG-1 ファイルフォーマットを DVD 用に設定する」 を参照してください。 MPEG-1 の仕様 「Compressor」は、フレームサイズ、フレームレート、ビデオエンコーディン グ、およびオーディオエンコーディング用の MPEG-1 仕様をすべてサポートしま す。 MPEG-1 のフレームサイズとフレームレート 「Compressor」ではフルフレームレート(DVD の場合は 25 fps および 29. 97 fps。 Web の場合は 23. 976 fps、25 fps、および 29. 97 fps)のビデオを作成できます。そ の場合の SIF 解像度は、用途により変わります。 • Web: 320×240 • NTSC: 352×240 • PAL: 352×288 NTSC と PAL の解像度は MPEG-2 ビデオのフル画面解像度の約半分ですが、DVD プレーヤーで再生すると、自動的に画面全体に拡大して表示されます。 202 第 17 章 MPEG-1 出力ファイルを作成する MPEG-1 ファイルフォーマットの仕様 MPEG-1 のビデオエンコーディングは、MPEG2 エンコーディングで使われている のとほぼ同じ処理を使います。用語や設定の多くは同じです。「Compressor」で は、エンコード設定は以下の通りです。 • エンコーディングモード: 1 パス • GOP 構造: オープン • GOP パターン: BBIBBP • GOP 長: 15 フレーム(NTSC)、12 フレーム(PAL) 以上の設定値は固定で、「Compressor」でのすべての MPEG-1 ビデオ出力ファイ ルに適用されます。GOP(グループオブピクチャ)設定の詳細については、 「「GOP」タブ」を参照してください。エンコーディングモードの詳細について は、「「品質」タブ」を参照してください。 MPEG-1 出力ファイルでは、特定のフレームに圧縮マーカーを入れることにより、 強制的に I フレームを配置することができます。圧縮マーカーは、「Final Cut Pro」 を使用してソースメディアファイルに追加するか、「プレビュー」ウインドウで 手動で追加します。詳細については、「マーカーとポスターフレームを使って作 業する」を参照してください。 MPEG-1 フォーマットでは、名前付きチャプタマーカーはサポートされません。 MPEG-1 エンコーダパネルについて ここでは、「インスペクタ」ウインドウの MPEG-1 の「エンコーダ」パネルの各 種タブについて詳しく説明します。これらのタブから既存の設定を変更するか、 「設定」タブで新しい設定を作成することによって、MPEG-1 の設定を行います。 第 17 章 MPEG-1 出力ファイルを作成する 203 MPEG-1 の「エンコーダ」パネルを開くと、以下の項目を含むデフォルトの「ビ デオ」タブが前面に表示されます。 • 拡張子: 「ファイルフォーマット」ポップアップメニューから、または「設 定」タブにある(+)ポップアップメニューから「MPEG-1」出力フォーマット を選択すると、このフィールドに MPEG-1 ファイルの拡張子(. mpg)が自動的 に表示されます。拡張子は、「オーディオ」タブが無効の場合はビデオのみの 拡張子(. m1v)に、「ビデオ」タブが無効の場合はオーディオのみの拡張子 (. m1a)に変わります。 • ジョブのセグメント化を許可: このチェックボックスを使って、ジョブのセ グメント化をオフにすることができます。これは、「Compressor」を分散処理 で使っていて、さらにマルチパスのエンコーディングを実行する場合にのみ有 効です。詳細については、「ジョブのセグメント化と 2 パスまたはマルチパス エンコーディング」を参照してください。 • 「ビデオ」タブと「オーディオ」タブ: これらのボタンを押すと、これから 説明する「ビデオ」タブと「オーディオ」タブが表示されます。 MPEG-1 の「ビデオ」タブについて 「ビデオ」タブでは、ビデオフォーマットに関する設定を行います。 The Automatic button • 「有効」チェックボックス: MPEG-1 出力フォーマットに「ビデオ」タブの設 定が含まれるようにするには、このチェックボックスを選択します。 • 「フレームレート」ポップアップメニュー: エンコードするビデオのフレー ムレートを選択します。 • 「用途」を「Web」と設定した場合: 選択できるのは、23. 976、25(PAL フ レームレート)、29. 97(NTSC フレームレート)、および「自動」です。 204 第 17 章 MPEG-1 出力ファイルを作成する • 「用途」を「DVD」と設定した場合: 選択できるのは、25(PAL フレーム レート)、29. 97(NTSC フレームレート)、および「自動」です。 • 「自動」ボタン: 自動ボタンをクリックすると、ソースのフレームレートに 最も近い、正しいフレームレートがエンコーダにより選択されます。 メモ: ソースのフレームレートが標準的な値でない場合、「自動」を選択する と、出力フレームレートが想定したビデオフレームレートと一致しなくなるこ とがあります。たとえば、ソースフレームレートが 15 fps で「用途」が「DVD」 に設定されている場合、25(PAL)が自動選択されます。NTSC DVD 用に出力す る場合は、フレームレートに 29. 97 を選択する必要があります。 • 「用途」ボタン: 出力ファイルの想定用途を選択します。 • Web: 「フレームレート」の選択内容に関係なく、解像度を強制的に 320×240 にします。 • DVD: 「フレームレート」の選択内容により解像度が設定されます。フレー ムレートが 29. 97 の場合は、解像度は 352×240 です。フレームレートが 25 の 場合は、解像度は 352×288 です。 • ビットレート: このスライダを使って、出力ビデオに使用するビットレート を選択するか、テキストフィールドに数値を直接入力します。使用できる範囲 は 0. 5 Mbps 〜 2. 0 Mbps ですが、実際に使用すべき設定値は、出力の用途によ り決まります。ビットレートが高いと画質は向上しますが、出力ファイルのサ イズは大きくなります。 • Web プロジェクトの場合: ファイルサイズや予想ダウンロード所要時間と のバランスを考慮して最適なビットレートを選んでください。 • VCD プロジェクトの場合: ビデオのビットレートを 1. 15 Mbps とし、システ ムストリーム(ビデオとオーディオが同一のファイルに多重化処理されたも の)のビットレートを 1. 3944 Mbps より低くすることをお勧めします。 • DVD プロジェクトの場合: ビデオのビットレートは通常 1. 15 Mbps、上限 1. 856 Mbps です。 第 17 章 MPEG-1 出力ファイルを作成する 205 MPEG-1 の「オーディオ」タブについて 「オーディオ」タブでは、オーディオフォーマットに関する設定を行います。 • 「有効」チェックボックス: MPEG-1 出力フォーマットに「オーディオ」タブ の設定が含まれるようにするには、このチェックボックスを選択します。 • 「サンプルレート」ポップアップメニュー: 出力オーディオのサンプルレー トを選択します。 • 48 kHz: DVD で使用する場合に必要です。 • 44. 1kHz: オーディオ CD に使用されます。最も広くサポートされているサン プルレートです。 • 「チャンネル」ボタン: 出力メディアファイルのチャンネルバランス(ステ レオまたはモノラル)を選択します。 • ステレオ: このボタンを選択すると、ステレオの出力オーディオファイル が作成されます。 • モノラル: このボタンを選択すると、モノラルの出力オーディオファイル が作成されます。 • 「ビットレート」ポップアップメニュー: 出力オーディオで使用するビット レートを選択します。選択できるオプションは、64 Kbps、128 Kbps、192 Kbps、 224 Kbps、および 384 Kbps です。ビットレートが高いとオーディオの音質は高 くなりますが、出力ファイルのサイズは大きくなります。 メモ: 「チャンネル」が「モノラル」に設定されている場合は、224 Kbps およ び 384 Kbps の設定は選択できません。 206 第 17 章 MPEG-1 出力ファイルを作成する システムストリームとエレメンタリーストリームについ て 「Compressor」を使用して MPEG-1 フォーマットのシステムストリームやエレメ ンタリーストリームを作成することができます。 システムストリーム システムストリームは多重化ストリームとも呼ばれ、ビデオコンポーネントと オーディオコンポーネントを同一のファイルに結合したものです。Web アプリ ケーションではこのタイプのストリームが最も多く使われます。 「Compressor」では、同一の設定で「ビデオ」タブと「オーディオ」タブの両方 を有効にしている場合、自動的にシステムストリームが作成されます。 エレメンタリーストリーム エレメンタリーストリームの場合、ビデオコンポーネントとオーディオコンポー ネントに別々のファイルがあります。一部のアプリケーション用には、エレメン タリーストリームにする必要があります。 「Compressor」では、「ビデオ」タブと「オーディオ」タブのどちらか一方だけ が有効の場合、自動的にエレメンタリーストリームが作成されます。ビデオと オーディオ両方のエレメンタリーストリームを作成するには、「ビデオ」タブが 有効で拡張子に「. m1v」を使用する設定と、「オーディオ」タブが有効で拡張子 に「. m1a」を使用する設定の 2 つを使用する必要があります。 MPEG-1 トランスコードのワークフロー ここでは、「Compressor」を使って MPEG-1 出力ファイルを作成するための準備 として MPEG-1 属性の設定方法を段階的に説明します。MPEG-1 を設定するには、 MPEG1 の「エンコーダ」パネルで既存の設定を変更するか、プリセットテーブ ルで新しい設定を作成します。MPEG-1 出力ファイルフォーマットの共通設定に ついて、以下に説明します。 Web 用にエンコードする MPEG-1 システムストリームを Web 用にエンコードする場合は以下の設定を使用 します。 「ビデオ」タブ: • フレームレート: 自動 • 用途: Web • ビットレート: 満足な画質が得られる値を設定します。 「オーディオ」タブ: • サンプルレート: 44. 1kHz 第 17 章 MPEG-1 出力ファイルを作成する 207 • チャンネル: ソースが 2 チャンネルの場合はステレオ、1 チャンネルの場合は モノラル。 • ビットレート: 許容可能なオーディオ品質の範囲内で、できるだけ低い値に ビットレートを設定します。ステレオ・オーディオをエンコードするときは、 もっと高いビットレートを使用してください。 DVD 用にエンコードする MPEG-1 エレメンタリーストリームを DVD オーサリング用にエンコードする場合 は、以下の設定を使用して 2 つの設定を設定します。 ビデオエレメンタリーストリーム設定(「ビデオ」タブ): • フレームレート: 29. 97(NTSC)、25(PAL) • 用途: DVD • ビットレート: 1. 15 Mbps ビデオエレメンタリーストリーム設定(「オーディオ」タブ): • 「有効」チェックボックス: 未選択 オーディオエレメンタリーストリーム設定(「ビデオ」タブ): • 「有効」チェックボックス: 未選択 オーディオエレメンタリーストリーム設定(「オーディオ」タブ): • サンプルレート: 48 kHz • チャンネル: ソースが 2 チャンネルの場合はステレオ、1 チャンネルの場合は モノラル。 • ビットレート: 192 kbps または 224 kbps MPEG-1 ファイルフォーマットを Web 用に設定する MPEG-1 出力ファイルフォーマットを Web 用に設定する手順を以下に示します。 この手順では、単一の MPEG-1 システムストリームを作成します。 • ステージ 1: ビデオ設定を選択する • ステージ 2: オーディオ設定を選択する ステージ 1: ビデオ設定を選択する このセクションでは、Web 用の MPEG-1 ビデオ設定の作成について説明します。 MPEG-1 の「エンコーダ」パネルを開いてビデオ設定を選択するには 1 「設定」タブを開いて、新規設定の作成(+)ポップアップメニューから 「MPEG-1」を選択します。 208 第 17 章 MPEG-1 出力ファイルを作成する 「インスペクタ」で、MPEG-1 の「エンコーダ」パネルが開き、デフォルトの「ビ デオ」タブが表示されます。 2 新しい設定「Web 用 MPEG-1」に名前を付けます。 Select to enable the Video tab. Choose the bit rate. 3 「有効」チェックボックスを選択します。 4 「フレームレート」ポップアップメニューの隣にある自動ボタンをクリックしま す。 ソースビデオのフレームレートが分かっている場合は、「フレームレート」ポッ プアップメニューから 23. 976、29. 97、または 25 を選択することもできます。 5 「Web」ボタンを選択します。 出力の解像度が 320×240 に設定されます。 6 「ビットレート」スライダを使ってビットレートを選択するか、値を直接入力し ます。 ステージ 2: オーディオ設定を選択する このセクションでは、Web 用の MPEG-1 オーディオ設定の作成について説明しま す。 第 17 章 MPEG-1 出力ファイルを作成する 209 「オーディオ」タブを開いてオーディオ設定を選択するには 1 MPEG-1 の「エンコーダ」パネルで「オーディオ」ボタンをクリックし、「オー ディオ」タブを表示します。 Select to enable the Audio tab. Choose the sample rate. Choose the bit rate. Select the number of audio channels. 2 「有効」チェックボックスを選択します。 3 「サンプルレート」ポップアップメニューから 44. 1 kHz を選択します。 4 2 チャンネルオーディオソースを使用する場合は「ステレオ」、1 チャンネルオー ディオソースを使用する場合は「モノラル」を選択します。 5 「ビットレート」ポップアップメニューから使用するビットレートを選択しま す。 6 「保存」ボタン(「インスペクタ」の右下隅にある)をクリックして設定を保存 します。 MPEG-1 ファイルフォーマットを DVD 用に設定する MPEG-1 出力ファイルフォーマットを DVD 用に設定する手順を以下に示します。 この手順では、ビデオ用とオーディオ用の 2 つの設定を作成し、エレメンタリー ストリームを作成します。 ステージ 1: DVD 用 MPEG-1 ビデオ設定を作成する DVD に適した MPEG-1 エレメンタリービデオ出力ファイル用の設定を作成しま す。詳細については、「DVD 用 MPEG-1 ビデオ設定を作成する」を参照してくだ さい。 ステージ 2: DVD 用 MPEG-1 オーディオ設定を作成する DVD に適した MPEG-1 エレメンタリーオーディオ出力ファイル用の設定を作成し ます。詳細については、「DVD 用 MPEG-1 オーディオ設定を作成する」を参照し てください。 210 第 17 章 MPEG-1 出力ファイルを作成する ステージ 3: (オプション)「DVD 用 MPEG-1」のグループと書き出し先を作成す る また、新しく作成した設定をカスタムの「DVD 用 MPEG-1」のグループと書き出 し先に「パッケージ化」することもできます。詳細については、「(オプショ ン)「DVD 用 MPEG-1」のグループと書き出し先を作成する」を参照してくださ い。 DVD 用 MPEG-1 ビデオ設定を作成する 以下のセクションでは、DVD に適した MPEG-1 エレメンタリービデオ出力ファイ ル用の設定を作成します。 • ステージ 1: DVD 用 MPEG-1 ビデオ設定を作成する • ステージ 2: ビデオ設定を構成する • ステージ 3: エレメンタリービデオストリームを作成する ステージ 1: DVD 用 MPEG-1 ビデオ設定を作成する このセクションでは、DVD 用の MPEG-1 ビデオ設定の作成について説明します。 「設定」タブを開いて新しい設定を作成するには 1 「設定」タブを開いて、新規設定の作成(+)ポップアップメニューから 「MPEG-1」を選択します。 既存のリストに新しい設定が追加されます。 2 新規設定「DVD 用 MPEG-1 ビデオ」に名前を付けます。 詳細については、「最初から設定を作成する」を参照してください。 ステージ 2: ビデオ設定を構成する このセクションでは、DVD 用の MPEG-1 ビデオ設定の構成について説明します。 MPEG-1 の「エンコーダ」パネルを開いて DVD 用の「ビデオ」設定を構成するに は 1 「エンコーダ」タブをクリックし、「ファイルフォーマット」ポップアップメ ニューから「MPEG-1」を選択します。 第 17 章 MPEG-1 出力ファイルを作成する 211 2 MPEG-1 の「エンコーダ」パネルで「ビデオ」ボタンをクリックし、「ビデオ」 タブを開きます。 Select to enable the Video tab. Choose the bit rate. 3 「有効」チェックボックスを選択します。 4 ソースビデオに適合するフレームレート(29. 97 または 25)を「フレームレー ト」ポップアップメニューから選択します。 5 「DVD」ボタンを選択します。 出力の解像度が、選択したフレームレートに適合する値に設定されます。 6 「ビットレート」スライダを動かして使用するビットレートを選択するか、値を 直接入力します。 DVD プロジェクトで通常使われる値は 1. 15 Mbps で、上限が 1. 856 Mbps です。 ステージ 3: エレメンタリービデオストリームを作成する 出力メディアファイルをエレメンタリービデオストリームにするには、オーディ オ設定をオフにする必要があります。 ビデオ設定のオーディオをオフにするには 1 MPEG-1 の「エンコーダ」パネルで「オーディオ」ボタンをクリックし、「オー ディオ」タブを表示します。 2 「有効」チェックボックスの選択を解除します。 212 第 17 章 MPEG-1 出力ファイルを作成する こうすることにより、この設定(プリセット)ではエレメンタリービデオスト リームしか作成されなくなり、ファイル拡張子は「. m1v」に設定されます。 Deselect to disable the Audio tab. 3 「保存」ボタン(「インスペクタ」の右下隅にある)をクリックして設定を保存 します。 「DVD 用 MPEG-1 ビデオ」設定が保存されます。 DVD 用 MPEG-1 オーディオ設定を作成する 以下のセクションでは、DVD に適した MPEG-1 エレメンタリーオーディオ出力 ファイル用の設定を作成します。 • ステージ 1: DVD 用 MPEG-1 オーディオ設定を作成する • ステージ 2: エレメンタリーオーディオストリームを作成する • ステージ 3: オーディオ設定を構成する ステージ 1: DVD 用 MPEG-1 オーディオ設定を作成する このセクションでは、DVD 用の MPEG-1 オーディオ設定の作成について説明しま す。 「設定」タブを開いて新しい設定を作成するには 1 「設定」タブを開いて、追加(+ )ボタンをクリックします。 既存のリストに新しい設定が追加されます。 2 新規設定「DVD 用 MPEG-1 オーディオ」に名前を付けます。 詳細については、「最初から設定を作成する」を参照してください。 ステージ 2: エレメンタリーオーディオストリームを作成する 出力メディアファイルをエレメンタリーオーディオストリームにするには、ビデ オ設定をオフにする必要があります。 第 17 章 MPEG-1 出力ファイルを作成する 213 ビデオ設定をオフにするには 1 「エンコーダ」タブをクリックし、「ファイルフォーマット」ポップアップメ ニューから「MPEG-1」を選択します。 2 MPEG-1 の「エンコーダ」パネルで「ビデオ」ボタンをクリックし、「ビデオ」 タブを開きます。 The file extension changes to . m1a once the Video tab is disabled. Deselect to disable the Video tab. 3 「有効」チェックボックスの選択を解除します。 こうすることにより、このプリセットではエレメンタリーオーディオストリーム しか作成されなくなり、またファイル拡張子が「. m1a」に設定されます。 ステージ 3: オーディオ設定を構成する DVD 用の MPEG-1 オーディオファイルを作成する場合は以下の設定を使用しま す。 「オーディオ」タブを開いて DVD 用の「オーディオ」設定を構成するには 1 MPEG-1 の「エンコーダ」パネルで「オーディオ」ボタンをクリックし、「オー ディオ」タブを表示します。 214 第 17 章 MPEG-1 出力ファイルを作成する 2 「有効」チェックボックスを選択します。 Select to enable the Audio tab. Choose the 48 kHz sample rate. [. . . ] Click Set to open a dialog for choosing a new storage folder. 4 「OK」をクリックして変更を適用します。 重要: 既存の設定を変更する場合で、このコンピュータがすでに処理サービス を提供しているときは、「OK」をクリックするとこのコンピュータのサービス が直ちにリセットされます。このコンピュータがクラスタコントローラでもある 場合は、その時点のジョブはすべて終了します。 クラスタストレージの容量 起動ディスク上の使用可能なストレージ容量より大きなソース・メディア・ファ イルを処理する場合、そのディスク上のストレージ容量を使い果たすことがあり ます。この問題に対処するためにできることがいくつかあります。 • クラスタストレージの場所を空き容量の多いディスクに変更します。詳細につ いては、「クラスタストレージの設定を調整する」を参照してください。 • クラスタストレージ設定をより頻繁にファイルを削除するように変更します。 詳細については、「クラスタストレージの設定を調整する」を参照してくださ い。 • 「Compressor」のユーザは、「クラスタオプション」環境設定(「Compressor」 >「環境設定」と選択)を「ソースをクラスタにコピーしない」に設定できま す。詳細については、「Compressor の環境設定を行う」を参照してください。 第 29 章 Apple Qmaster と分散処理 417 クラスタストレージをクリーンアップする クラスタストレージを使用していてエラーが発生する場合は、部分的なファイル がクラスタストレージ上の指定した場所に残されている可能性があります。クラ スタストレージ上の指定した場所をチェックして、部分的なメディアファイルが そこに残されていないことを確認してください。部分的なメディアファイルが見 つかった場合は、それを削除してもう一度ジョブを実行してください。 QuickTime 参照ムービー 参照ムービーで分散処理を実行する場合は、Apple Qmaster 分散処理システムに よって適切なメディアファイルが自動的に処理クラスタにコピーされます。最高 のパフォーマンスを得るため、参照ムービーで指定されているメディアファイル が Apple Qmaster クラスタの各ノードで使用可能であることを確かめることによっ て、このファイル転送のステップを回避することができます。 サービスアドバタイズのポートを定義する 「Apple Qmaster」がサービスのアドバタイズに使用するポートは、「Compressor」 の「Apple Qmaster 共有」ウインドウ内の「詳細」パネルの「ネットワーク」セ クションにある「有効にするポート範囲の開始番号」チェックボックスとテキス トフィールドで定義できます。 「Apple Qmaster」のサービスアドバタイズのポートを定義するには 1 「Compressor」で「Apple Qmaster」>「このコンピュータを共有」と選択しま す。 2 「詳細設定」をクリックして「詳細設定」パネルを開きます。 3 「有効にするポート範囲の開始番号」を選択します。 4 「開始」フィールドに、50, 000 〜 65, 535 の整数値を入力して範囲の最初を設定 します。 5 「ポート数」フィールドに、範囲のサイズ(たとえば、1000)を入力します。 復旧機能およびエラーの通知機能 Apple Qmaster 分散処理システムには、問題が生じたときに復旧を試み、復旧時 にユーザに通知を送信するための、数多くの機能が組みこまれています。 復旧機能 Apple Qmaster 分散処理システムでエラーが発生すると、次で説明する復旧機能 が自動的に作動します。管理者がこの機能を有効にしたり設定したりする必要は ありません。 418 第 29 章 Apple Qmaster と分散処理 サービスが異常終了した場合 あるサービスノードにて、クラスタコントローラサービスまたは処理サービスが 異常終了した場合、Apple Qmaster 分散処理システムはサービスを再起動します。 停止と再起動を延々と繰り返さないよう、システムがエラーのあったサービスを 再起動するのは 4 回までに制限されます。はじめの 2 回、システムはサービスを 即座に再起動します。サービスが 3 回目または 4 回目に異常終了した場合、シス テムは停止前に少なくとも 10 秒間動作していたサービスのみを再起動します。 バッチが途中で停止した場合 Apple Qmaster バッチの処理中にサービスが異常終了すると、クラスタコントロー ラは、サービス停止前に完了していたバッチセグメントの再処理を行わずに、中 断されたバッチを再実行します。クラスタコントローラはバッチの再開を、サー ビスとの接続が切れて約 1 分後に遅らせます。 バッチがエラーになった場合 サービスの実行中に 1 つのバッチの処理が失敗すると、サービスの例外が発生し ます。この状況では、クラスタコントローラは即座にバッチを再実行します。ク ラスタコントローラは、バッチを最高で 2 回再実行します。3 回目の実行時にも ジョブがエラーになると、分散処理システムはジョブの再実行を停止します。 「Share Monitor」でジョブの状況が「失敗しました」に設定されます。 エラーの通知 Apple Qmaster 分散処理システムは 2 種類の方法で問題に関する情報を通知しま す。 メール通知 処理サービスが異常終了した場合、「Apple Qmaster」は終了を通知する電子メー ルを、「Apple Qadministrator」のそのクラスタの「環境設定」ダイアログで入力 したアドレスに送信します。アドレスが入力されていない場合、電子メールは、 クラスタコントローラを有効にしたコンピュータのインターネット設定にあるア ドレスに送信されます。 メモ: 現在、「Apple Qmaster」は、認証を必要とする SMTP サーバをサポートし ていません。 個々のジョブまたはバッチのログ 特定のバッチまたはジョブでエラーが出た場合、エラーについて説明したログ ファイルが生成されます。このログファイルの名前と場所は、「Share Monitor」 でバッチまたはジョブを選択し、「情報を表示」アイコンをクリックし、「ログ を表示」ボタンをクリックすると分かります。 通知ラベルとログラベル 以下の表には、電子メール通知とログで使われるサービスラベルを示します。 第 29 章 Apple Qmaster と分散処理 419 処理サービスのタイプ ローカルの Compressor サービ ス Compressor の分散サービス Apple Qmaster の分散サービス 通知ラベル servicecontroller:com. apple. stomp. transcoder servicecontroller:com. apple. stomp. transcoderx servicecontroller:com. apple. qmaster. executor Apple Qadministrator でクラスタを作成する 管理サービスノードとクラスタコントローラのいずれかを設定すると、 「Apple Qadministrator」に表示され、これらを使用して Apple Qmaster クラスタ の作成と修正ができます。 「Apple Qadministrator」では 2 つの基本的なステップで管理クラスタを作成でき ます。まず、新しいクラスタを作成し、クラスタコントローラを選択します。次 に、クラスタにサービスノードを追加します。 • ステージ 1: 新しいクラスタを作成 • ステージ 2: サービスノードを割り当てる ステージ 1: 新しいクラスタを作成 以下の手順を使用して、「Apple Qadministrator」でクラスタを作成します。詳細 については、「 Apple Qadministrator ユーザーズマニュアル」を参照してくださ い。 新しいクラスタを作成するには 1 「Compressor」で、「Apple Qmaster」>「クラスタを管理」と選択して 「Apple Qadministrator」を開き、以下の操作を行います: a 追加(+)ボタンをクリックします。 b 名称未設定のクラスタを選択し、新しい名前を付けます。 . . . then rename the Untitled Cluster. Click the Add button. . . 420 第 29 章 Apple Qmaster と分散処理 2 「コントローラ」ポップアップメニューから、ネットワークで使用可能なクラス タコントローラを選択します。 Use this pop-up menu to choose a cluster controller. メモ: 「Apple Qmaster 共有」ウインドウでクラスタコントローラにパスワードを 設定している場合、パスワード認証ダイアログが表示されます。 3 また、「セキュリティ」タブをクリックして、使用したいパスワードを入力し て、クラスタパスワードを作成することもできます。 • 管理者パスワード: このパスワードを作成すると、管理者がこのクラスタを 修正し、クラスタのバッチを「Share Monitor」でモニタリングする際にパス ワードが必要になります。 • ユーザパスワード: このパスワードを作成すると、ユーザがこのクラスタで バッチを実行し、それらのバッチを「Share Monitor」でモニタリングする際に パスワードが必要になります。 ステージ 2: サービスノードを割り当てる 以下の手順を使用して、クラスタにサービスノードを割り当てます。 クラスタにサービスノードを追加するには 1 Qmaster サービスブラウザが表示されていない場合、開閉用三角ボタンをクリッ クして表示します。 Click this disclosure triangle to see available nodes. 2 サービスノードを新しいクラスタに追加するには、ウインドウの下にある Qmaster サービスブラウザのリストから、クラスタのサービスノードのリストにドラッグ します。 閉じたカギのアイコンがコンピュータ名の隣にある場合、カギをクリックして 「Compressor」の「Apple Qmaster 共有」ウインドウでコンピュータに割り当て たパスワードを入力します。パスワードを入力できないと、サービスノードをク ラスタにドラッグできません。 第 29 章 Apple Qmaster と分散処理 421 すでにほかのクラスタに割り当てられたサービスノードは表示されません。 Drag nodes to this list from the Service Browser list. Clicking this disclosure triangle displays each instance of the services set in the Apple Qmaster Sharing window for this node. メモ: 「名前」列の上位レベルのコンピュータ名は、設定に応じて次の 3 種類の 形式で表示されます;コンピュータ名(たとえば、Lemur node)、Apple ネット ワーキング名(たとえば、Lemur-node. local)、またはネットワークアドレス(た とえば、02030b-dhcp45. company. com)。 3 サービスノードを追加し終えたら、「適用」をクリックします。 クラスタがバッチを処理できる状態になりました。 メモ: これで、「Apple Qadministrator」で非管理サービスのクラスタを作成でき るようになりましたが、クラスタを有効にするには、Apple Qmaster、Compressor、 Share Monitor で表示できるクラスタに関する管理サービスが少なくとも 1 つは必 要です。 Shake を使ってパートタイム分散処理を設定する 必要なソースファイル(Shake スクリプト、メディアファイル、など)すべてを 1 つのクラスタから成るストレージボリュームに格納できない場合は、以下の手 順に従ってください。 • ステージ 1: 「Shake」の UNC 設定をオフにする • ステージ 2: 「パーソナルファイル共有」をオンにする • ステージ 3: メディア・ストレージ・ボリュームをマウントする • ステージ 4: サンプルのパートタイム分散処理構成でジョブを実行する 422 第 29 章 Apple Qmaster と分散処理 • ステージ 5: メディアファイルの位置とスクリプトの位置を指定する ステージ 1: 「Shake」の UNC 設定をオフにする この構成での共有およびボリュームのマウントをスムーズに行うため、各コン ピュータで「Shake」の UNC 設定をオフにします。UNC 設定はファイルのパス名 全体とネットワークアドレスを使って、 //<コンピュータ名>/<ドライブ名>/ <パス>ではじまる名前に変換します。「Shake」がこのルールを使用すると、 構成で使用されるファイル共有およびボリュームのマウントとの間に矛盾が生じ てしまいます。 メモ: メディアボリュームの名前はすべて同じにしてください。 以下の 3 つのステップで、「Shake」のstartup. h ファイルに変更を加えます。 「Shake」のマニュアルで説明されているように、startupディレクトリに格納さ れたstartup. h ファイルは「Shake」の設定のカスタマイズに使用します(環境設 定を変更するのに似ています)。 UNC 設定をオフにするには、それぞれのコンピュータで以下の操作を行います 1 コンピュータで「Shake」を使うユーザとしてログインします。 2 「/アプリケーション/ユーティリティ/」にある「ターミナル」アイコンをダブル クリックして「ターミナル」ウインドウを開きます。 3 「ターミナル」ウインドウで以下の 2 行のコマンドラインを、ラインごとに Return キーを押しながら入力します: mkdir -p ~/nreal/include/startup/ echo 'script. uncFileNames = 0;' > ~/nreal/include/startup/UNC_off. h ステージ 2: 「パーソナルファイル共有」をオンにする 各コンピュータで、「パーソナルファイル共有」をオンにします。コンピュータ によるメディアファイルの共有が可能になります。 「パーソナルファイル共有」をオンにするには 1 「システム環境設定」を開きます。 2 「共有」をクリックします。 3 「ファイル共有」チェックボックスを選択します。 ステージ 3: メディア・ストレージ・ボリュームをマウントする クラスタ内のすべてのコンピュータがクラスタ内のすべてのメディアボリューム をマウントするように、以下の手順を実行します。 メディア・ストレージ・ボリュームをマウントするには 1 各コンピュータで、管理者としてログインします。(Mac OS X の設定時に最初に 作成したユーザアカウントが管理者のアカウントです。) 第 29 章 Apple Qmaster と分散処理 423 2 グループ内の各コンピュータから、Finder の「移動」メニューにある「サーバに 接続」コマンドを使って、各メディアボリュームをマウントします。 3 「サーバに接続」ダイアログで、別のコンピュータ名を入力します。 4 マウントしたいボリュームとして、目的のメディアボリュームを選択します。 5 すべてのコンピュータがクラスタ内のすべてのメディアボリュームをマウントす るまで、1 〜 4 の手順を繰り返します。 ステージ 4: サンプルのパートタイム分散処理構成でジョブを実行 する ステージ 3: メディア・ストレージ・ボリュームをマウントする」の手順を完了 したら、これらのコンピュータのすべてをジョブの分散処理の実行に使用できる ようになります。 Shake を使ってパートタイム分散処理を設定する」に示す方法でアクセス権を設 定しているため、「Compressor」、Shake スクリプト、および「Apple Qmaster」 で指定しやすい、簡潔で一貫したパス名がすべてのファイルに付けられます。た だし、以下の仮定が前提となっています: • ユーザはソースメディアをマウントしたメディアボリューム(いずれかの FireWire ドライブ)に保存する。 • ユーザは Shake スクリプトをマウントしたメディアファイルに保存する。 • 共有メディアボリュームにあるすべてのフォルダとファイルで、すべてのユー ザ(オーナー、グループ、その他)に対する読み書き両方のアクセス権が許可 されている。アクセス権を設定するには、フォルダまたはファイルを選んで、 「ファイル」>「情報を見る」と選択します。 これら 3 つの仮定が重要なのは、これらによってすべてのコンピュータが、すべ てのソースファイルおよび出力先で読み書きを行うアクセス権を得るためです。 ステージ 5: メディアファイルの位置とスクリプトの位置を指定す る 「Shake」(または、その他の UNIX ベースのレンダリングアプリケーション)を 使用するすべてのユーザは、以下の設定ガイドラインにも従ってください: • Shake スクリプトでメディアファイルの位置を指定する: Shake を使ってパー トタイム分散処理を設定する」に示されたステップに従うと、すべての Shake レンダリングスクリプトはソースメディア(File In)の場所と出力(File Out) の場所を、「/Volumes/MediaDiskName/」(たとえば、「/Volumes/Media3/」) と指定します。 • 「Apple Qmaster」で Shake スクリプトの位置を指定する: Shake を使ってパー トタイム分散処理を設定する」に示されたステップに従うと、すべての Shake スクリプトの位置は Apple Qmaster で、「/Volumes/MediaDiskName/ScriptFilename」 (たとえば、「/Volumes/Media3/Script. shk」)と指定されます。 424 第 29 章 Apple Qmaster と分散処理 「Compressor」のキーボードショートカットを使うと、「Compressor」での作業 効率を最大限に高めることができます。 この付録では以下の内容について説明します: • Compressor の一般的なキーボードショートカット (ページ 425) • 「プレビュー」ウインドウのキーボードショートカット (ページ 426) Compressor の一般的なキーボードショートカット キーボードショートカット 1 2 3 4 shift option 機能 「履歴」ウインドウを前面に移動します。 「プレビュー」ウインドウを前面に移動します。 「設定」タブを前面に移動します。 「書き出し先」タブを前面に移動します。 W T 現在のウインドウを閉じます。 「バッチ」ウインドウのツールバーを表示します/隠しま す。 元のウインドウレイアウトに戻します。 「環境設定」ウインドウを開きます。 新しいバッチを作成します。無効にされていない限り、バッ チ・テンプレート・セレクタが表示されます。 shift control U , N shift N バッチ・テンプレート・セレクタが無効にされている場合で も、それを表示して新しいバッチを作成します。 現在のバッチを保存します。 S 付録 425 キーボードショートカット A キーボードショートカット shift 機能 現在のバッチを新しいバッチとして保存します。 保存されているバッチを開きます。 現在のバッチタブを閉じます。 S O W option S 現在のバッチを新しいテンプレートとして保存します。 ソース素材を読み込んで、バッチに新しいジョブを作成しま す。 I shift control I I 現在のジョブのソースを置き換えるダイアログを開きます。 バッチに新しいサラウンドサウンド・グループ・ジョブを作 成します。 バッチ内に新しいイメージ・シーケンス・ジョブを作成しま す。 開いたドロップレットからバッチを実行します。 「バッチ」、「プレビュー」、または「書き出し先」ウイン ドウから、選択した項目を削除します。 バッチリスト、書き出し先リスト、設定リスト、およびフィ ルタリストのリスト項目を上に移動します。 バッチリスト、書き出し先リスト、設定リスト、およびフィ ルタリストのリスト項目を下に移動します。 option I return delete tab shift すべてのパネルを対象に次のフィールドに移動します。 M ? 「クラスタのストレージをマウント」ダイアログを開きま す。 「Compressor」のヘルプを開きます。 shift 「プレビュー」ウインドウのキーボードショートカット キーボードショートカット J L 機能 高速巻き戻しを開始します。 高速先送りを開始します。 クリップを 1 フレームずつ戻します。 クリップを 1 フレームずつ先に進めます。 426 付録 A キーボードショートカット キーボードショートカット space 機能 クリップ再生の開始/停止します。 マーカーを追加または削除します。 M E 再生ヘッドがマーカー上にある場合に、「マーカーの編集」 ダイアログを開きます。 クリップにイン点を設定します。 クリップにアウト点を設定します。 I O 付録 A キーボードショートカット 427 「Compressor」を使っていてトラブルが生じた場合は、ここで質問の答えを探し てください。 この付録では以下の内容について説明します: • 問題解決の手段 (ページ 429) • 一般的な問題の解決策 (ページ 430) • AppleCare サポートに連絡する (ページ 431) 問題解決の手段 「Compressor」で作業していて問題が生じた場合は、解決策を見つける手段がい くつかあります。 • この付録: この付録には、ユーザがよく経験する問題の一部に関する情報が 記載されています。 • リリースノート: リリースノートの書類は「ヘルプ」メニューから利用する ことができ、マニュアルに収録されなかった最新情報が記載されています。 「Compressor」をインストールまたはアップデートした際は、忘れずにすぐ、 この書類を参照してください。 • AppleCare サポート: AppleCare サポートでは、よくサポートを必要とされる問 題についてのデータベースを整備しています。このデータベースは、新しい種 類の問題が生じるのに応じてアップデート、拡張されます。これは、 「Compressor」ユーザのための優れた無償サービスです。「AppleCare サポー ト」は、http://www. apple. com/jp/support の AppleCare サポートページからご利 用になれます。 • AppleCare サポート: 「Compressor」をお買い求めいただいたお客様には、さ まざまなサポートのオプションが用意されています。詳しくは、「Compressor」 のパッケージに同梱されている Apple サービス & サポートガイドを参照してく ださい。 付録 429 問題を解決する B 一般的な問題の解決策 以下のヒントでは、いくつかの一般的な問題を扱います。 QuickTime 参照ムービー 参照ムービーで分散処理を実行する場合は、Apple Qmaster 分散処理システムに よって適切なメディアファイルが自動的に処理クラスタにコピーされます。最高 のパフォーマンスを得るため、参照ムービーで指定されているメディアファイル が Apple Qmaster クラスタの各ノードで使用可能であることを確かめることによっ て、このファイル転送のステップを回避することができます。詳細については、 「Apple Qmaster システムはどのようにバッチを分散するか」を参照してくださ い。 長時間のトランスコードセッション用のクラスタ設定 トランスコードセッションが最長で 7 日以上続くと予想される場合は、 「Apple Qmaster」環境設定パネルの「詳細」セクションで調整を行う必要があり ます。デフォルトでは、一時処理ファイルはクラスタのスクラッチ用の場所に 7 日間保持された後、自動的に削除されます。この値(日数)は、「Compressor」 の「Apple Qmaster 共有」ウインドウで増やすことができます。 クラスタストレージをクリーンアップする クラスタストレージを使用していてエラーが発生する場合は、部分的なファイル がクラスタストレージ上の指定した場所に残されている可能性があります。クラ スタストレージ上の指定した場所をチェックして、部分的なメディアファイルが そこに残されていないことを確認してください。部分的なメディアファイルが見 つかった場合は、それを削除してもう一度ジョブを実行してください。 NFS サーバで「Apple Qmaster」を使う デフォルトでは、「Apple Qmaster」は /etc/exports を使用してクラスタストレー ジの書き出しを定義します。ローカルの NetInfo データベースで NFS 書き出しを 定義した場合、これは矛盾の原因になることがあります。Apple Qmaster 2 以降を 使用してコントローラを有効にすると、「Apple Qmaster」は /etc/exports を使用 し、NetInfo データベースで定義したエントリーを使用しません。この問題を回 避するには、書き出しを /etc/exports に移動するか、コントローラを何も書き出 さないコンピュータに移動します。 Apple Qmaster 分散処理と Xsan ここでは、Xsan で Apple Qmaster 分散処理システムを使用する際のヒントを示し ます。 Apple Qmaster と Xsan を再起動する Xsan で前のバージョンの Apple Qmaster 分散処理を利用すると、Apple Qmaster 分 散処理クラスタコントローラを再起動するときにマウントの問題が起こることが あります。 430 付録 B 問題を解決する 「Apple Qmaster」と Xsan コンピュータを再起動するときの順序 1 「Apple Qmaster 共有」ウインドウで「このコンピュータを共有」の選択を解除 して「OK」をクリックし、クラスタコントローラをオフにします。このウイン ドウは、「Compressor」の「Apple Qmaster」メニューから「このコンピュータを 共有」を選択すると開きます。 2 Apple Qmaster クラスタ・コントローラ・コンピュータを再起動します。 3 Xsan ボリュームがデスクトップにマウントされるまで待ちます。 4 「Apple Qmaster 共有」ウインドウで「このコンピュータを共有」を選択し、 「サービス付きの QuickCluster として」または「サービスおよびクラスタコント ローラとして」を選択して「OK」をクリックすると、コントローラが再起動さ れます。 Xsan の互換性 Xsan のメディアドライブをクラスタ(スクラッチ)ストレージ用に使用してい る場合、Xsan 1. 3 は「Compressor」および Apple Qmaster 分散処理システムと互換 性がありません。Apple Qmaster 2. 3 で Xsan を使用するには、Xsan 1. 4 にアップ デートします。 µ Xsan 1. 4 をダウンロードおよびインストールするには http://www. apple. com/jp/support/xsan にアクセスしてください。 Compressor のコマンドラインを使うにはログインする必要がある コマンドラインを使って Apple Qmaster の分散処理ネットワークを実行すること ができますが、「Compressor」の各サービスノード(「Compressor」の分散処理 サービスを提供する各コンピュータ)ですべての機能を使えるようにするにはロ グインする必要があります(Mac OS X のユーザ名とパスワードを使う)。 AppleCare サポートに連絡する Apple が提供するサポートのオプションに関する情報については、AppleCare サ ポートサイト(http://www. apple. com/jp/support/compressor)を参照してくださ い。 問題の種類にかかわらず、サポートで Apple にご連絡いただく場合は、以下の情 報がすぐ分かるようにご用意いただくことをお勧めします。サポート担当者にお 伝えいただける情報が多いほど、問題の処理を速く進めることができます。 • 問題が発生した時点までに実行した正確な手順に関する詳しいメモ。サポート 担当者が発生している状況を理解し再現できるようにするために、実行した手 順を 1 つずつ説明することは大切です。表示された警告メッセージがある場合 は、その正確な内容を必ず含めてください。 • インストールされている Mac OS X のバージョン。これは、アップルメニュー から「この Mac について」を選ぶと表示できます。 付録 B 問題を解決する 431 • インストールされている「Compressor」のバージョン(アップデート済みの場 合は、そのバージョンも含む)。バージョン番号を表示するには、 「Compressor」>「Compressor について」と選択してください。 • お使いのコンピュータのモデル。 • お使いのコンピュータに搭載されている RAM のサイズ、および「Compressor」 で使用可能なメモリサイズ。アップルメニューから「この Mac について」を選 ぶと、搭載している RAM の大きさが確認できます。 • 何らかのメディアファイル(ビデオ、オーディオ、写真)を操作していた場合 は、そのフォーマットと仕様。 • コンピュータに接続またはインストールされている他社製ハードウェア、およ びその製造元。ハードディスク、グラフィックカードなども含みます。 • 「Compressor」と共にインストールされている他社製のプラグインやソフト ウェア。 • サポートへのお問い合わせ時にはコンピュータのシリアル番号をお手元にご用 意ください。コンピュータのシリアル番号は、サポート担当者がお客様のシス テムのプロファイルを確認するために必要です。この情報は、Apple メニュー から「この Mac について」を選択し、「詳しい情報」をクリックすると表示で きます。「システムプロファイラ」の「ファイル」メニューから「Apple に送 信」を選択すると、この情報を Apple に通知できます。 AppleCare サポートは、http://www. apple. com/jp/support/compressor の Web サイト からご利用になれます。 「ヘルプ」メニューにも、直接 AppleCare の Web サイトにアクセスできる項目が あります。 µ 「Compressor」から AppleCare の Web サイトにアクセスするには 「ヘルプ」>「サービスとサポート」と選択します。 432 付録 B 問題を解決する ターミナルシェルでの作業に慣れている場合や、アプリケーションインターフェ イスをなるべく使わずにコマンドラインから「Compressor」を実行したい場合に は、この付録をお読みください。 この付録では以下の内容について説明します: • Compressor のジョブを実行するシェルコマンド (ページ 433) Compressor のジョブを実行するシェルコマンド コマンドラインから Compressor アプリケーションを実行するには、Compressor コマンドを使います。このコマンドには、ジョブを実行するときに指定できる多 数のコマンドラインオプションが用意されています。 以下のコマンドラインの説明では、山かっこ(< >)でコマンドに必須の引数 を示し、角かっこ([ ])で省略可能な引数を示します。 構文 次に、クラスタでジョブを実行するコマンドの構文を示します。Compressor コマ ンドは、/Applications/Compressor. app/Contents/MacOS/ にあります。 Compressor [-clustername <name>][-clusterid <username:password@ipaddress:portNumber>] [-batchfilepath <path>] [-batchname <batchname>] [-priority <value>] [-jobpath <path>] [-settingpath <path>] [-destinationpath <path>] [-info <xml>] [-timeout <seconds>] [-help] [-show] この例で、-jobpath、-settingpath、-destinationpath は、この順番で、実行す るジョブの数だけ繰り返すことができます。 メモ: すべてのオプションが必要なわけではありません。たとえば、クラスタ は、-clustername または -clusterid のいずれかで指定できます。両方を指定す る必要はありません。両方指定すると、-clusterid のみが使われます。 また、-batchfilepath を指定した場合は、-jobpath、-settingpath、およ び-destinationpath を指定する必要はありません。以前に保存されたバッチファ イルにジョブ、設定、書き出し先に関する情報が含まれているためです。 付録 433 コマンドラインを使う C -batchfilepath の例: Compressor -clustername "This Computer" -batchfilepath "/Volumes/Hermione/SavedCompressorBatches/FreeChampagne. compressor" ジョブの実行が成功すると、バッチ ID(識別子)とジョブ ID(識別子)がシェ ルに表示されます。そのため、「Share Monitor」でバッチ処理の進行状況をモニ タすることができます。 コマンドのオプション 次の表で、ジョブを実行するためのコマンドオプションをそれぞれ説明します。 実行コマンドのオプション -clustername <name> 説明 ジョブの送信先となるクラスタの名前を指定します。このク ラスタ名を使用して、「Compressor」がネットワーク上で目 的のクラスタを探します。 -clusterid または -clustername で指定したクラスタの ユーザパスワードです。 -password <value> -batchname <name> -clusterid <user name:password@IP address:port number> バッチの名前を指定し、「Share Monitor」で識別しやすくし ます。 また、-clusterid を使用してクラスタ ID(IP アドレス)お よびポート番号を指定し、-clustername の代わりにするこ とができます。(クラスタ ID とポート番号を指定しておく と、ネットワーク上でクラスタを検索する時間が短縮されま す。)IP アドレスとポートは次のように指定します: "tcp://<ip address>:<port>" クラスタがパスワードを要求する場合には、「Compressor」 の「Apple Qmaster 共有」ウインドウで QuickCluster に設定し たパスワードか、「Apple Qadministrator」で手動で作成した クラスタに設定したパスワードを入力する必要があります。 フォーマットは、-clusterid [username:password]@<ip address>:<port> です。ユーザ名はチェックされないので 任意の名前でかまいませんが、パスワードは有効なものにす る必要があります。次のように、-password と -clusterid を組み合わせることもできます: -clusterid @<ip address>:<port> -password <password> クラスタの IP アドレスとポート番号(clusterid) は、Compressor -show で確認できます。 -priority <value> -jobpath <url> -settingpath <url> -destinationpath <url> -info <xml> ジョブの優先レベルを指定します。 ソースファイルの場所を指定します。 ジョブで使用する設定がある場所を指定します。 ジョブの書き出し先ファイルの URL を指定します。 バッチまたはジョブの詳細情報を指定します。 434 付録 C コマンドラインを使う 実行コマンドのオプション -timeout <seconds> 説明 「Compressor」がクラスタの検索を終了するまでの秒数を指 定します。デフォルト値は 30 です。この値を 0 にするとタ イムアウトの制限がなくなり、「Compressor」はクラスタを 探す必要がある限りネットワークの検索を続けます。 クラスタの ID 情報を表示します。情報が表示されるクラスタ は、-clustername または -clusterid で指定されたもの か、指定がなければすべてのクラスタになります。 Compressor コマンドに必要なパラメータに関する情報が表 -show -help 示されます。 Compressor コマンドの例 ここでは、一般的な Compressor コマンドの例を示します。 ローカルネットワーク上のクラスタ名とクラスタ ID 次のコマンドでは、ローカルネットワーク上のすべてのクラスタ名およびクラス タ ID を表示します。 /Applications/Compressor. app/Contents/MacOS/Compressor -show -timeout 10 このコマンドには、以下の要素が含まれています: • 「Compressor」のある場所を示します(「Final Cut Pro」という文字列にスペー スが含まれているため引用符を使用)。 • 見つかったすべてのクラスタの名前と ID を表示します。 • コマンドのタイムアウトを 10 秒に設定します。 パスワードなしでのジョブの実行 次のコマンドでは、パスワードのない名前で識別されるクラスタでジョブを実行 します。 /Applications/Compressor. app/Contents/MacOS/Compressor -clustername MyCluster -batchname "My First Batch" -jobpath ~/Movies/MySource. mov -settingpath ~/Library/Application\ Support/Compressor/Settings/MPEG-4. setting -destinationpath ~/Movies/MyOutput. mp4 -timeout 5 このコマンドには、以下の要素が含まれています: • 「Compressor」のある場所を示します。 • このジョブを MyCluster という名前のクラスタに送信します。 • My First Batch というバッチ名を割り当てます(文字列にスペースが含まれてい るため引用符を使用)。 • 「~/ムービー/MySource. mov」でジョブの MySource. mov ファイルを検索しま す。 付録 C コマンドラインを使う 435 • 「~/ライブラリ/Application\ Support/Compressor/Settings/MPEG-4. setting」にあ る MPEG-4 設定を使用します(文字「\」は、文字列「Application Support」に 含まれるスペースを維持するために使用)。 • MyOutput. mp4 という名前の出力ファイルを「~/ムービー」フォルダに書き込 みます。 • コマンドのクラスタの検索タイムアウトを 5 秒に設定します。 パスワードを使ったジョブの実行 次のコマンドでは、パスワードが設定された名前で識別されるクラスタでジョブ を実行します。 /Applications/Compressor. app/Contents/MacOS/Compressor -clustername MyCluster -password testpassword -batchname "My First Batch" -jobpath ~/Movies/MySource. mov -settingpath ~/Library/Application\ Support/Compressor/Settings/MPEG-4. setting -destinationpath ~/Movies/MyOutput. mp4 -timeout 5 このコマンドには、以下の要素が含まれています: • 「Compressor」のある場所を示します。 • このジョブを MyCluster という名前のクラスタに送信します。 • 「testpassword」というパスワードを入力します。 • My First Batch というバッチ名を割り当てます。 • 「~/ムービー/MySource. mov」でジョブの MySource. mov ファイルを検索しま す。 • 「~/ライブラリ/Application\ Support/Compressor/Settings/MPEG-4. setting」にあ る MPEG-4 設定を使用します。 • MyOutput. mp4 という名前の出力ファイルを「~/ムービー」フォルダに書き込 みます。 • コマンドのクラスタの検索タイムアウトを 5 秒に設定します。 クラスタ ID を使用しパスワードを使用しないジョブの実行 次のコマンドでは、パスワードのない IP アドレスで識別されるクラスタでジョ ブを実行します。 /Applications/Compressor. app/Contents/MacOS/Compressor -clusterid "tcp://192. 168. 1. 148:62995" -batchname "My First Batch" -jobpath ~/Movies/MySource. mov -settingpath ~/Library/Application\ Support/Compressor/Settings/MPEG-4. setting -destinationpath ~/Movies/MyOutput. mp4 -timeout 5 このコマンドには、以下の要素が含まれています: • 「Compressor」のある場所を示します。 436 付録 C コマンドラインを使う • IP アドレス tcp://192. 168. 1. 148 のポート 62995 にあるクラスタにこのジョブを 送信します。 • My First Batch というバッチ名を割り当てます。 • 「~/ムービー/MySource. mov」でジョブの MySource. mov ファイルを検索しま す。 • 「~/ライブラリ/Application\ Support/Compressor/Settings/MPEG-4. setting」にあ る MPEG-4 設定を使用します。 • MyOutput. mp4 という名前の出力ファイルを「~/ムービー」フォルダに書き込 みます。 • コマンドのクラスタの検索タイムアウトを 5 秒に設定します。 クラスタ ID およびインラインパスワードを使用したジョブの実行 次のコマンドでは、IP アドレスで識別されるクラスタに対し、ユーザ名とインラ インパスワードを指定してジョブを実行します。 /Applications/Compressor. app/Contents/MacOS/Compressor -clusterid "tcp://username:testpassword@192. 168. 1. 148:62995" -batchname "My First Batch" -jobpath ~/Movies/MySource. mov -settingpath ~/Library/Application\ Support/Compressor/Settings/MPEG-4. setting -destinationpath ~/Movies/MyOutput. mp4 -timeout 5 このコマンドには、以下の要素が含まれています: • 「Compressor」のある場所を示します。 • このジョブをユーザ「username」、パスワード「testpassword」として IP アド レス tcp://192. 168. 1. 148 のポート 62995 にあるクラスタに送信します。 • My First Batch というバッチ名を割り当てます。 • 「~/ムービー/MySource. mov」でジョブの MySource. mov ファイルを検索しま す。 • 「~/ライブラリ/Application\ Support/Compressor/Settings/MPEG-4. setting」にあ る MPEG-4 設定を使用します。 • MyOutput. mp4 という名前の出力ファイルを「~/ムービー」フォルダに書き込 みます。 • コマンドのクラスタの検索タイムアウトを 5 秒に設定します。 クラスタ ID およびパスワードを使用したジョブの実行 次のコマンドでは、IP アドレスで識別されるクラスタに対し、パスワードを使用 しますがユーザ名は指定しないでジョブを実行します。 付録 C コマンドラインを使う 437 /Applications/Compressor. app/Contents/MacOS/Compressor -clusterid "tcp://192. 168. 1. 148:62995" -password testpassword -batchname "My First Batch" -jobpath ~/Movies/MySource. mov -settingpath ~/Library/Application\ Support/Compressor/Settings/MPEG-4. setting -destinationpath ~/Movies/MyOutput. mp4 -timeout 5 このコマンドには、以下の要素が含まれています: • 「Compressor」のある場所を示します。 • このジョブをパスワード「testpassword」として IP アドレス tcp://192. 168. 1. 148 のポート 62995 にあるクラスタに送信します。 • My First Batch というバッチ名を割り当てます。 • 「~/ムービー/MySource. mov」でジョブの MySource. mov ファイルを検索しま す。 • 「~/ライブラリ/Application\ Support/Compressor/Settings/MPEG-4. setting」にあ る MPEG-4 設定を使用します。 • MyOutput. mp4 という名前の出力ファイルを「~/ムービー」フォルダに書き込 みます。 • コマンドのクラスタの検索タイムアウトを 5 秒に設定します。 438 付録 C コマンドラインを使う [. . . ]

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