ユーザーズガイド KASPERSKY LAB MAIL GATEWAY 5.5

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[. . . ] KASPERSKY LABS JAPAN Kaspersky® Mail Gateway 5. 5 管理者ガイド KASPERSKY® MAIL GATEWAY 5. 5 管理者ガイド Kaspersky Labs Japan http://www. kaspersky. co. jp 目次 第 1 章 KASPERSKYR MAIL GATEWAY 5. 5. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ライセンスポリシー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . システム要件 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 本書で使用されるアイコンの説明. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . [. . . ] [Others] タブ内の Kaspersky Mail Gateway アイコン 第4章 プログラム動作の原則 この章では、アプリケーションの機能アルゴリズムの理解に必要な情報、コン ポーネント間の相互作用、正しいソフトウェア設定に必要な情報について説明し ます。 4. 1. 受信者/送信者グループの作成 Recipients/Senders グループは、受信者/送信者のメールアドレスペアとして定 義されます。グループに MAIL FROM コマンドおよび RCPT TO コマンド内に ある送信者/受信者のアドレスが含まれるかどうかに基づいて、 特定のメールメッ セージを特定のグループに割り当てることができます。 管理者は、各メールメッセージの処理に関する個別のルールを、受信者/送信者の グループに基づいて指定することができます。したがって、アドレスが正しいグ ループに関連付けられていることが特に重要です。 メッセージを処理する間、アプリケーションは、特定のグループに関してアドレ スリストを検索します。 一致する送信者/受信者アドレスの組み合わせが見つかる と、このグループに対して定義されたルールがメールメッセージに適用されます。 Kaspersky Mail Gateway のアンチウイルスおよびスパムフィルタリン グの機能は、設定ファイルの内容に基づいています。設定に対する変更 は、ローカルまたはリモート (Webmin リモート管理モジュールを使 用) で行うことができます。 設定ファイルには、メールメッセージ処理のデフォルトルールを決定するポリ シーグループを明確に定義する、[smtpgw. policy] セクションがあります。 このセクションで指定されたすべてのパラメータ、 およびこのセクショ ンそのものは、必須です。 [smtpgw. policy] セクションには、送信者と受信者の名前が含まれません。 [smtpgw. policy] 内で定義されたルールは、 [smtpgw. group:group_name] セク ションに明確に記載されたその他グループに属するものを除き、すべてのメッ セージに適用されます。 オプション [smtpgw. group:group_name] セクション内のパラメータはすべて、 です。このセクション内でパラメータ値が指定されていない場合は、 [smtpgw. policy] セクション内の同一オプションから値が引用されます。 アプリケーションインストールパッケージに含まれる設定ファイルが使用され ている場合、メールメッセージは以下のルール (ポリシーグループによって定義 30 Kaspersky® Mail Gateway 5. 5 されたもの) に従って処理されます。 • • • • • スパムの兆候がないかどうか、 すべてのメールメッセージをチェックする。 スパムまたはスパムの可能性があるとみなされたメッセージの Subject フィールドを変更する。1 ウイルスがないかどうか、すべてのメールメッセージをスキャンする。 クリーンなオブジェクトまたは感染を除去されたオブジェクトを含むメ ッセージだけを、受信者に送付する。 感染オブジェクトまたは分析中にエラーを発生させたオブジェクトは、 メ ッセージから必ず削除する (感染が疑われるオブジェクト、パスワード保 護されたオブジェクト、破損オブジェクトも同様)。 メッセージ内の感染オブジェクト、感染が疑われるオブジェクト、破損オ ブジェクト、保護されたオブジェクト、フィルタリングされたオブジェク ト、および分析中にエラーを発生させたオブジェクトに関して、受信者と 管理者に通知する。 • ポリシーグループのパラメータの変更、または新規グループの作成を行うことが できます。 別のルールを使用する別の受信者/送信者グループに属するメールメッ セージを処理する場合は、グループをいくつか作成する必要があります。 ユーザアドレスの新規グループを作成するには、以下の手順を実行しま す。 1. 設定ファイルに [smtpgw. group:group_name] セクションを作成 します。 Senders および Recipients パラメータの値として、送信者と受 信者のアドレスを指定します (アドレスマスク)。 いくつかのアドレ スまたはアドレスマスクを定義するには、次の構文を使用します。 Senders=user1@example. com Senders=*@internal. local Recipients=*@management. local Recipients=help@helpdesk. local マスクの定義には、「*」および「?」を使用することができます。 グループ定義に Recipients または Senders のパラメータが含 まれない場合は、デフォルト値である「*@*」が代わりに使用され ます。 Recipients または Senders のパラメータを 最低でも 1 つ指定する必要があります。 2. プログラム動作の原則 31 グループ定義内で Senders または Recipients のパラメータを、 たと えば以下のように空白にしておいた場合、 Senders= そのグループに対して指定されたルールを使ったメッセージ処理は行 われません。デフォルト値を使用する場合は、対応するパラメータをグ ループ定義から削除します。 別のグループを設定ファイルに追加した場合、アプリケーションはこれらのグ ループから来たメッセージを以下のように処理します。 1. 最初に、メッセージのアドレスを、管理者が作成したグループ内に あるアドレスと比較します。 受信者/送信者のアドレスペアが特定グ ループで見つかると、そのグループに対して定義されたルールがメ ッセージに適用されます。 送信者/受信者のアドレスが複数グループのアドレス範囲と一致する場 合は、最初に一致したグループのルールが使用されます。 2. 管理者によって作成されたどのグループともメッセージアドレス が一致しない場合、メッセージはポリシーグループ内で定義された ルールに基づいて処理されます。 異なるグループに属する複数の受信者がメッセージに含まれる場合は、 該当するグループの数と一致するように、 初期メッセージの仮想コピー が作成されます。各コピーは、特定グループによって指定されたルール に従って個別に処理されます。 図 6 は、受信したメールメッセージに対して Kaspersky Mail Gateway が適用 する一連の動作を示します。 32 Kaspersky® Mail Gateway 5. 5 図 6. メッセージの処理 4. 2. 一般的なメッセージ処理アルゴリズム このセクションでは、アプリケーションがメールメッセージを処理する場合の方 法について見ていきます。サーバがメールメッセージを受信した場合、スキャニ ングモジュールは以下のように動作します。 1. このメッセージが属する受信者グループを確認します。 プログラム動作の原則 33 2. 異なるグループに属する複数の受信者がメッセージに含まれる場合は、 Spamtest フィルタやアンチウイルススキャンによる処理の前に、グ ループの数に合わせてこのメッセージの仮想コピーが作成され、対応す るグループルールが各コピーに適用されます。 アプリケーションは、 分析のためにメッセージを Spamtest フィルタに 転送します。 3. メールトラフィックのアンチウイルススキャン用ライセンスだけを購 入してある場合、 スパムフィルタリングは行われません。 メッセージは、 分 析 の た め に AV モ ジ ュ ー ル へ 直 ち に 送 付 さ れ ま す ( 手 順 4) 。 Spamtest フィルタに適用される設定パラメータは無視されます。 フィルタ処理の間に、以下のいずれかのステータスがメッセージに割り当てられ ます。 • • • Spam - スパムとして識別されたメッセージ。 Probable Spam - スパムである可能性が高いものの、検知された 兆候では確実にスパムであると判断できないメッセージ。 Not detected - Spam または Probable Spam ステータスを割り 当てるのに十分な兆候を持たないメッセージ。 メッセージに割り当てられたステータスに関する情報は、処理後にメッ セージに追加される特別な X-SpamTest-Status ヘッダ内に記録されま す。さらに、Spamtest フィルタによって、以下のヘッダがメッセージ に追加されます。 • • • • X-SpamTest-Method X-SpamTest-Info X-SpamTest-Categories Keywords 上記ヘッダの詳細については、セクション A. 18 を参照してください。 Spamtest フィルタによって、メッセージステータスおよび割り当て済 みカテゴリに対応するラベルが追加され、Subject ヘッダが変更される 場合もあります (セクション 4. 3. 3 を参照)。 処理が終わると、Spamtest はメッセージをスキャニングモジュールに 返します。 メッセージに Spam または Probable Spam ステータスが割り当てら れ、アプリケーションがそうしたメッセージをブロックするように設定 34 Kaspersky® Mail Gateway 5. 5 さ れ て い る (BlockMessage パ ラ メ ー タ に as/spam ま た は as/probable の値が割り当てられている) 場合は、アンチウイルスメッ セージスキャンが省略されます。アプリケーションのその後の動作につ いては、手順 8 で説明します。 4. ビルトインの MIME 形式 ID (MIME、RFC2822、UUE) を使用して、 アプリケーションはメッセージをメッセージ本文、添付ファイルなどの コンポーネントに分割します。 名前および/または添付ファイルの種類によってオブジェクトをフィル タリングするようにアプリケーションが設定されている場合は、指定の フィルタリングルールがこのメッセージに適用されます。フィルタリン グ条件にメッセージが一致すると、オブジェクトは Filtered ステータ スの割り当てを受け、アンチウイルススキャンは受けません。 各受信済みオブジェクトは、AV モジュールに送信されます。ここで分 析を受け、ステータスが割り当てられます。 チェックプロセスでは、以下のうちいずれかのステータスがオブジェク トに割り当てられます。 • • • Clean - オブジェクトは感染していません。 Infected - オブジェクトは感染しており、感染除去ができないか、 除去が試みられませんでした。 Disinfected - 感染オブジェクトは、正常に感染除去されました。 5. 6. 感染オブジェクトに対して回復モードが有効になっている場合に限り、 オブジェクトに Disinfected ステータスを割り当てることができます。 • • • • Suspicious - オブジェクトは、不明なウイルスまたは既知のウイ ルスの新しい変種に感染している可能性があります。 スキ Protected - オブジェクトがパスワード保護されているため、 ャンに失敗しました (例: オブジェクトがアーカイブである場合)。 Error - オブジェクトが破損しているか、スキャン中にエラーが発 生しました。 Not_check - アンチウイルスチェックが無効になっているため、 オブジェクトはスキャンされませんでした。 プログラム動作の原則 35 7. 各オブジェクトに割り当てられたステータスに基づいて、設定ファイル 内の各グループの設定で指定された動作 (AV モジュールの基本動作) が実行されます。 すべてのメッセージコンポーネントのアンチウイルススキャンと、それ らコンポーネントに関する基本動作の実行が終了した後は、メッセージ 全体に対して追加動作を実行することができます。 8. 基本動作には、Spamtest フィルタおよび AV モジュールによって実行される動 作が含まれます。 • Spamtest フィルタの基本動作 ( 詳細についてはセクション 4. 3. 3 を参 照): • • • • subject - 割り当てられたステータスとコンテンツカテゴリに対 応するラベルを、Subject ヘッダに追加します。 keywords - 割り当てられたステータスとコンテンツカテゴリに 対応するラベルを、Keywords ヘッダに追加します。 none - メッセージにサービスヘッダ (X-SpamTest-*) のみを追加 します。 AV モジュールの基本動作 (詳細についてはセクション 4. 4 を参照): • • • • pass - 変更を加えずにオブジェクトを送付します。 感染除去されたものと置き換えます。 cure - 感染オブジェクトを、 remove - 感染オブジェクトを削除します。 placeholder - 感染した添付ファイルを、テンプレートを使って作 成されたメッセージと置き換えます。 • その他の動作: • • 追加の情報フィールドをメッセージのヘッダまたは本文に付け足 します (セクション 6. 12 を参照)。 受信者へのメッセージ送付をブロックします。スパムメッセージ 送付ブロックのサンプルについてはセクション 5. 2. 2、 感染オブジ ェクトを含むメッセージについては 5. 3. 3 を参照してください。 アラートを作成し、送信者、管理者、受信者に送信します (例につ いては 5. 3. 4 を参照)。 • 36 Kaspersky® Mail Gateway 5. 5 • メッセージを隔離します。スパムメッセージ隔離のサンプルにつ いては 5. 2. 3、 感染オブジェクトを含むメッセージについては 5. 3. 6 を参照してください。 4. 3. Spamtest フィルタの操作 セクション 4. 2 で説明した手順の 3 Spamtest によるスパムフィルタリングは、 番目で実行されます。 メッセージはそれぞれ、 以下の分析ステージを通過します。 • • 形式的な兆候を使用した、 メッセージヘッダの分析 (セクション 4. 3. 1 を 参照)。 コンテンツフィルトレーションデータベースを使用した、 メッセージコン テンツの分析 (セクション 4. 3. 2 を参照)。: これらのステージでは、アプリケーション設定ファイル内 ([smtpgw. antispam] セクションの [SpamDetection] オプション) で定義されたフィルタリング強度 に従ってメッセージ分析が行われます。 以下のフィルタリング強度を利用することができます。 • • • Spam Detection Soft (SpamDetection=soft) Spam Detection Standard (SpamDetection=standard) Spam Detection Hard (SpamDetection=hard) これらの強度は、スパム評価の厳密さによって異なります (Soft の場合の方が Hard の場合よりも、スパムとみなされるメッセージ数が少なくなります)。 4. 3. 1. メッセージヘッダの分析 このステージでは、疑わしいヘッダやそうしたヘッダの組み合わせなど、スパム の形式的な兆候が検索されます。アプリケーションは、数多くの特別なルールを 使用して分析を行います。たとえば、以下のような状況が疑わしいとみなされま す。 • • Subject ヘッダの最後尾に複数のスペースが含まれ、その後に意味のない 文字の組み合わせ (例: TVIWEGEQO) が続いている。 To または From ヘッダのないメッセージ。 プログラム動作の原則 37 • およびこれらヘッダに存在 To または From ヘッダ内の不正なアドレス、 する数字と文字の組み合わせ (例: 167nk46s76@yahoo. com) を含む疑わ しいアドレス。 空白の X-Mailer ヘッダ。 メッセージ内で使用されているアジア言語エンコード。 • • メッセージヘッダ分析に使用されるルールは、これがすべてではありません。こ のステージで適用されるルールのリストは、指定されているフィルタリング強度 によって決定されます。 4. 3. 2. メッセージコンテンツの分析 メッセージ分析では、コンテンツフィルタリングのアルゴリズムが採用されます。 アプリケーションは、人工知能的技術を使用して実際のメッセージコンテンツ (Subject ヘッダを含む) および以下の形式の添付ファイルを分析します。 • • • • プレーンテキスト (ASCII、非マルチバイト) HTML (2. 0、3. 0、3. 2、4. x、XHTML 1. 0) Microsoft Word (バージョン 6. 0、95/97/2000/XP) RTF スパムフィルタリングの目的は、メールボックス内の不要なメッセージ の量を減らすことです。基準を厳しくしすぎると必然的に通常のメッ セージもフィルタリングされてしまうため、すべてのスパムメッセージ が検知されるという保証はありません。 アプリケーションは、主に 2 つの方法を使用して、疑わしいコンテンツを持つ メッセージを検知します。 • • サンプルメッセージとの比較 (辞書との一致) 一般的な言葉 (単語および単語の組み合わせ) の検知 カテゴリの階層リスト、一般的な言葉などコンテンツフィルタリングで Spamtest によって使用されたすべてのデータは、コンテンツフィルトレーショ ンデータベースに保管されます。 カスペルスキーラブスのスパム分析グループは、コンテンツフィルト レーションデータベースの追加および改善を休みなく行っています。し たがって、データベースを定期的にアップデートすることをお勧めしま 38 Kaspersky® Mail Gateway 5. 5 す (セクション 5. 1 を参照)。 コンテンツ分析の結果によっては、1 つのメッセージがコンテンツフィルトレー ションデータベースの 1 つ以上のカテゴリに関わっている場合があります。 システム管理者は、 すべての有益なメールの保存を最優先事項としてく ださい。エンドユーザにとって、重要なメッセージを 1 通でも失うこ とは、 大量のスパムメッセージを受け取ることよりも大きな問題につな がる可能性があります。必要なメールを失わないようにするため、コン テンツ分析によってスパムまたはスパムの可能性があるとみなされた メールに対し、害の及ばないような措置をとることをお勧めします。た とえば以下のとおりです。 • • Subject ヘッダに [!!SPAM] または [??Probable Spam] など のラベルを追加する。 Keywords=. . . ヘッダを追加して、自分の使用しているメール ユーザエージェント (MUA) を使用してこのようなメッセージ を特別なフォルダに保存できるようにする。 4. 3. 3. Spamtest フィルタの動作 Spamtest フィルタによって処理されたメッセージに対する動作は、アプリケー シ ョ ン 設 定 フ ァ イ ル の [smtpgw. policy] ( ま た は [smtpgw. group:group_name]) セクションにある [ActionSpam] オプションで 決定されます。動作の結果は、分析中にメッセージに割り当てられたステータス によって異なります。 Spamtest フィルタがメッセージに割り当てるステータスについては、セクショ ン 4. 2 を参照してください。 設定ファイル内で動作として ActionSpam=subject が指定されていると、フィ ルタリング結果は以下のようになります。 • • Spam ステータスのメッセージの場合、Subject ヘッダに [!!SPAM] ラ ベルが追加されます。 Probable Spam ステータスのメッセージの場合、Subject ヘッダに [??Probable Spam] ラベルが追加されます (ラベルは、識別されたコンテン ツカテゴリによって異なります。メッセージがワークショップ/会議/展示 会 へ の 案 内 の カ テ ゴ リ に 属 す る と 判 断 さ れ た 場 合 、 ラ ベ ル は [??Seminars etc. ] となります)。 プログラム動作の原則 39 • Not detected ス テ ー タ ス の メ ッ セ ー ジ の 場 合 、 該 当 す る ラ ベ ル が Subject ヘッダに追加されます (わいせつカテゴリに属するメッセージの 場合は [--Obscene--]、自動応答メッセージやメールロボットメッセージ の場合は [--Formal Messages--] など)。 設定ファイル内で動作として ActionSpam=keywords が指定されていると、フ ィルタリング結果は以下のようになります。 • • 割り当てられたメッセージステー Spam ステータスのメッセージの場合、 タスおよび/またはコンテンツカテゴリが Keywords ヘッダに含まれます。 Probable Spam ステータスのメッセージの場合、割り当てられたメッ セージステータスおよび/またはコンテンツカテゴリが Keywords ヘッダ に含まれます。 少なくとも 1 つのコンテ Not detected ステータスのメッセージの場合、 ンツカテゴリがあれば、割り当てられたカテゴリが Keywords ヘッダに 含まれます。 • 設 定 フ ァ イ ル で 動 作 と し て ActionSpam=none が 設 定 さ れ て い る 場 合 、 Keywords または Subject ヘッダは変更されません。X-SpamTest-* という情報 ヘッダが追加されるだけです。 4. 4. AV モジュールの操作 AV モジュールは、ウイルスの有無についてメッセージコンポーネントをチェッ クします。 スキャンのプロセス、および検知された感染オブジェクトの感染除去プロセスで、 AV モジュールはアンチウイルスデータベースを使用します。このデータベース には、現在知られているウイルスの説明と、それらウイルスを含むオブジェクト の感染除去方法が含まれています。 アンチウイルスデータベースを定期的にアップデートして、 新規ウイル スに関するアンチウイルス機能の効果を最大限に高めておくことをお 勧めします。アンチウイルスデータベースのアップデートは、1 時間お きに、 カスペルスキーラブスのアップデートサーバから入手可能になり ます。 デフォルトでは、 アプリケーションの AV モジュールはメールトラフィックをス キャンするだけです。感染オブジェクトの回復は行いません。 感染除去を有効にするには、設定ファイルの [smtpgw. ave] セクションにある Cure パラメータを true に設定します。感染除去に成功すると、オブジェクト 40 Kaspersky® Mail Gateway 5. 5 には Disinfected ステータスが割り当てられます。 AV モジュールがオブジェク トに割り当てることのできるその他ステータスについては、 セクション 4. 2 を参 照してください。 スキャン済みオブジェクトに対して AV モジュールが実行する動作は、 設定ファ イル内の対応するオプション (ActionInfected、 ActionSuspicious など) によって 決定されます。各ステータスは、それぞれのオプションに対応しています。以下 のアクションを使用することができます。 • 感染除去されたものと置き換 cure - メッセージ内の感染オブジェクトを、 える。 この動作は、Disinfected ステータスのオブジェクトのみに対して定義 することができます (ActionDisinfected パラメータ)。 • • • pass - 通知を行わずにオブジェクトを転送する。オブジェクトには何の 動作も適用されません。 remove - オブジェクトをメールメッセージから削除する。 placeholder - オブジェクトを、テンプレートに基づいて作成された通知 と置き換える。 第5章 アンチウイルス保護とスパムフィ ルトレーション Kaspersky Mail Gateway を使用して、組織のメールサーバを介して転送される メールトラフィックに対し、アンチウイルスによる保護とスパムフィルタリング を実施することができます。 アンチウイルス保護とスパムフィルタリングシステムは、このアプリケーション の主要機能を担うタスクのパフォーマンスに基づいています。 Kaspersky Mail Gateway によって実施されるタスクは、主に 3 つのグループに 分かれます。 1. スパムフィルタリング、アンチウイルススキャン、およびオブジェ クトの感染除去に使用されるアンチウイルスデータベースおよび コンテンツフィルトレーションデータベースのアップデート。 スパムフィルタリング。 メールトラフィックのアンチウイルス保護。 2. 3. 上記グループのそれぞれに、 より具体的なタスクが含まれています。 この章では、 管理者が組織のニーズに従って組み合わせたり拡張したりすることのできる、最 も一般的なタスクについて説明します。 この先説明するタスクを実行するために、 アプリケーションの設定ファ イルに多少の変更を加える必要があります。変更内容を適用するには、 アプリケーションを再起動する必要があります。 このマニュアルでは、タスクをローカルで設定し、コマンドラインから開始する 方法について説明します。Webmin アプリケーションを使用してリモート コン ピュータからタスクの開始と管理を行う場合の問題点については、このマニュア ルでは取り扱いません。 以下の例では、管理者がインストール後に必要なタスクをすべて完了 し、アプリケーションが正常に動作していることを前提としています。 42 Kaspersky® Mail Gateway 5. 5 5. 1. [. . . ] smtpgw コンポーネントのコマンドライ ンオプション コマンドラインからアプリケーションを起動した場合は、コマンドラインオプシ ョンを使用して設定ファイルのパラメータを再定義することができます。ここで は、オプションを詳しく見ていきます。 ヘルプのオプション -?コンポーネントによってサポートされているコマンドラ または インオプションに関する参考情報をコンソールに表示し、 --help 終了します。 -v アプリケーションバージョンをコンソールに表示し、終了 126 Kaspersky® Mail Gateway 5. 5 または します。 --version 設定のオプション -P <path_to _file> 代替の設定ファイル <path_to _file> を使用しま または す。 --conf. file=<path_to _file> -d コンポーネントをデーモンプロセスとして実行し または ません。 --no. daemon -p <path_to _file> 代替の PID ファイル <path_to _file> を使用し または ます。 --pid. file=<path_to_ file> -n PID ファイルを使用しません。 または -no-pid-file -u <user_name> ユーザ <user_name> をプロセスの所有者とし または て定義します。 --user=<user_name> -o プロセスの所有者を変更しません。 または --no-change-owner -w watchdog (監視) プロセスを起動しません。 または --no-watchdog -i <time> 監視プロセスがアプリケーションコンポーネント または の正常な動作に関するシグナルを待機する場合の --wd-init-timeout=<time> タイムアウト (秒単位)。 -k 設定ファイルの構文をチェックします。 または --check-config A. 8. Smtpgw のリターンコード Smtpgw コンポーネントは、実行中に以下のコードを返します。 0 コンポーネントは正常に起動しました。 1 コマンドラインオプション内にエラーがあります。 30 アプリケーションの動作中に重大なシステムエラーが発生しま した。 41 PID ファイルが既に存在します。 42 PID ファイルを作成できません。 製品の追加情報 127 43 44 45 46 47 48 49 50 51 55 64 65 66 67 70 アプリケーションのデーモンプロセスを実行できません。 プロセス所有者の UID および GID を変更できません。 シグナルハンドラを識別できません。 IOS を閉じることができませんでした。 IOS を再ルーティングできませんでした。 アンチウイルスカーネルの初期化中にエラーが発生しました。 デバッグ情報表示 (追跡)モジュールの初期化中にエラーが発生 しました。 アンチウイルスデータベースのロード中にエラーが発生しまし た。 アンチウイルスデータベースの日付スタンプがライセンスキー の有効期間内ではありません。 ネットワーク名とソケットとのマッチング (バインド) でエラー が発生しました。 設定ファイルで指定されたパスを使用しているライセンスデー タがないか、ライセンスキーが見つかりません。 設定ファイルをロードできません。 設定ファイルにエラーがあります。 ログファイルの初期化中にエラーが発生しました。 コンポーネントの実行ファイルが破損しています。 A. 9. Licensemanager のコマンドラインオプ ション ヘルプのオプション -h コンポーネントによってサポートされているコマンドラ インオプションに関する参考情報をコンソールに表示し、 終了します。 ライセンスキー管理のコマンドラインオプション -s コンソールにインストールされているすべてのライ センスキーに関する情報をコンソールに出力します。 -c (C) <path_to_file> 代替の設定ファイル <path_to _file> を使用します。 -k 現在のキーに関する情報をコンソールに出力します。 -a <path_to_file> ライセンスキーをインストールします。 -d <a|r> 現在のキーおよび追加したキー、 または追加したキー を削除します。 128 Kaspersky® Mail Gateway 5. 5 A. 10. [. . . ]

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