ユーザーズガイド KASPERSKY ANTI-SPAM 3.0

Lastmanualsはユーザー主導型のハードウエア及びソフトウエアのマニュアル(ユーザーガイド・マニュアル・クイックスタート・技術情報など)を共有・保存・検索サービスを提供します。 製品を購入する前に必ずユーザーガイドを読みましょう!!!

もしこの書類があなたがお探しの取扱説明書・マニュアル・機能説明・回路図の場合は、今すぐダウンロード。Lastmanualsでは手軽に早くKASPERSKY ANTI-SPAM 3.0のユーザマニュアルを入手できます。 KASPERSKY ANTI-SPAM 3.0のユーザーガイドがあなたのお役に立てばと思っています。

KASPERSKY ANTI-SPAM 3.0のユーザーガイドをLastmanualsがお手伝いします。


Mode d'emploi KASPERSKY ANTI-SPAM 3.0
Download

この製品に関連したマニュアルもダウンロードできます。

   KASPERSKY ANTI-SPAM 3.0 (1338 ko)

マニュアル抽象的: マニュアル KASPERSKY ANTI-SPAM 3.0

詳しい操作方法はユーザーガイドに記載されています。

[. . . ] KASPERSKY LABS JAPAN Kaspersky® Anti-Spam 3. 0 管理者ガイド © Kaspersky Labs Japan http://www. kaspersky. co. jp Revision date: July, 2008. 目次 第 1 章 KASPERSKY ANTI-SPAM 3. 0. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ライセンスポリシー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . システム要件 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 本書で使用されるアイコンの説明. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . [. . . ] フィルトレーションサーバの主要部分を監視するページ スパムフィルトレーションサーバの管理 71 [Anti-Spam Engine]セクションには、以下のフィールドがあります。 • • [Version] – 使用されているフィルトレーションモジュールのバージョン およびビルド番号 [ap-process-server] – フィルトレーションマスタプロセスのステータス。 正常にプロセスが行われている間は、プロセス ID 情報(pid)が、行の中に 表示されます。 [ap-mailfilter] – フィルタリングプロセスのステータス。正常にプロセス が行われている間は、現在実行中のプロセスに関する情報が、行の中に表 示されます。 [ap-spfd] – SPF デーモンのステータス。デーモンのプロセスが正常に行 われている間は、現在実行中のプロセス数がフィールドに表示されます。 [kas-thttpd] – Control Center によって使用される HTTP サーバのステー タス [Monitoring & Statistics] – 統計情報の監視およびプロセスに関するス クリプトの運用情報。mailflt3 ユーザの場合、さらにこれらのスクリプト を実行するcronタスクの制御も行われます。詳細については、115ページ の付録A. 6を参照してください。 • • • • [Last Anti-Spam Engine Events]セクションには、システムログ(syslog)に追加 された、フィルトレーションサーバコンポーネントからのメッセージのログが表 示されます。日付が新しい順にメッセージが並んでおり、対応するアイコンは、 メッセージの重要度を表しています。[View]ドロップダウンリストを使用して、 ログに表示するメッセージのカテゴリを指定できます。このドロップダウンリス トには、以下の値が含まれています。 • • • • [All messages] – 表示可能なすべてのメッセージが表示されます。 [Notifications, Warnings and Errors] – 情報的なメッセージ以外のすべ てのメッセージがページに表示されます。 [Warnings and Errors] – 致命的なエラーおよび警告に関するメッセー ジのみページに表示されます。 [Errors only] – 致命的なエラーに関するメッセージのみ表示されます。 4. 8. 1. 2. 更新用モジュールに関する詳細情報 更新用モジュールに関する情報とコンテンツフィルトレーションデータベース のステータスが表示されるページを開くには、[Monitoring]メニューの[Updates] リンクを使用します(図28を参照)。 72 Kaspersky Anti-Spam 3. 0 図 28. 更新用モジュールの監視ページ ページ上部の[Anti-Spam Updates]セクションには、以下のフィールドがありま す。 • [Automatic Updates] – コンテンツフィルトレーションデータベースの 自動更新が有効になっているかどうかを示すフィールド。 コンテンツフィ ルトレーションデータベースを更新するスクリプトの設定については、 51 ページのセクション4. 4. 1および115ページの付録A. 6を参照してください。 [Anti-Spam Database Id] – インストールされているコンテンツフィル トレーションデータベースに関する情報。 データベースのリリース日時と 最終更新時刻。 [Last Update] – コンテンツフィルトレーションデータベースの最終更新 日時。長期間データベースが更新されていないと、監視システムが警告を 表示します。 • • [Last Updater Events]セクションには、システムログ(syslog)に追加された、製 品の更新システムから返されたメッセージのログが表示されます。日付が新しい 順にメッセージが並んでおり、対応するアイコンは、メッセージの重要度を表し ています。[View]ドロップダウンリストを使用して、ログに表示するメッセージ のカテゴリを指定できます。ドロップダウンリストに表示される値とその意味は、 フィルトレーションサーバの監視ページのセクションで説明されているものと 同じです(79 ページのセクション4. 8. 1. 1を参照)。 スパムフィルトレーションサーバの管理 73 4. 8. 1. 3. ライセンシングモジュールに関する詳細情報 [Monitoring]→[License]ページには、 現在のライセンスに関する情報とライセン シングモジュールから返されたメッセージのログが表示されます(図29を参照)。 図 29. ライセンシングモジュールの監視ページ ページ上部の[Monitoring:License]セクションには、以下のフィールドがありま す。 • • • • [Product] – インストールされている製品の名前 [License] – 現在のライセンスと、その制限に関する情報 [Valid till] – ライセンスの有効期限。監視システムは、ライセンスの有効 期限が切れる 1 ヶ月前から警告を表示し始めます。 [License Daemon] – ライセンシングサービスのステータス。正常にサー ビスが処理されている間は、プロセス ID (pid)もフィールド内に表示され ます。 [Last License Daemon Events]セクションには、システムログ(syslog)に追加さ れた、製品のライセンシングモジュールから返されたメッセージのログが表示さ れます。日付が新しい順にメッセージが並んでおり、対応するアイコンは、メッ 74 Kaspersky Anti-Spam 3. 0 セージの重要度を表しています。[View]ドロップダウンリストを使用して、ログ に表示するメッセージのカテゴリを指定できます。ドロップダウンリストに表示 される値とその意味は、フィルトレーションサーバの監視ページのセクションで 説明されているものと同じです(79 ページのセクション4. 8. 1. 1を参照)。 4. 8. 2. システムメッセージの監視とレポート Control Center で利用できる監視ツールの他に、Kaspersky Anti-Spam には、ア ンチスパムエンジンのステータスを休みなく監視できる sfmonitoring スクリプト が含まれています。このスクリプトは、cron サービスを使用して自動的に実行さ れます。sfmonitoring は、起動後、フィルトレーションサーバのステータスをチ ェックし、問題を検出すると、管理者に適切な通知を送信します。 この監視スクリプトは、以下の 2 種類のメッセージを管理者に送信します。 • 新たに検出されたエラーに関するメッセージ – フィルトレーションサー バの運用中に問題を検出したことを知らせるメッセージ。 問題が発生した 状況の説明も含まれます。このエラーメッセージは、1 回しか送信されま せん。問題が解決されなかった場合、1 日 1 回送信される既知の問題に関 するレポートで問題が報告されます。 既知の問題に関する日次レポート – レポート送信時に判明しているエ ラーおよび警告のリスト。このレポートには、新しいエラーと、レポート が生成されるまでに解決されなかった既知の問題の両方が含まれます。 こ のレポートは、 1 日 1 回午前 0 時に送信されます(サーバの時計に基づく)。 レポートを強制的に配信するには、 root として以下のコマンドを実行しま す。 # su –m mailflt3 -c '/usr/local/ap-mailfilter3/control/ bin/sfmonitoring –m' サーバのコンソールにレポートを出力するには、 以下のコマンドを実行し ます。 # su –m mailflt3 -c '/usr/local/ap-mailfilter3/control/ bin/sfmonitoring –p' RedHat が稼働しているサーバに Kaspersky Anti-Spam がイン ストールされている場合は、以下のコマンドを使用して sfmonitoring ユーティリティを起動します。 su – –m mailflt3 -c '/usr/local/ap-mailfilter3/control/bin/sfmonitoring -<parameters>' • スパムフィルトレーションサーバの管理 75 監視システムによって生成されたメッセージは、[Settings]→[Maintenance]→ [Control Center]ページで指定されているアドレスに送信されます(64ページの セクション4. 6を参照)。 4. 9. Kaspersky Anti-Spam の統計情報 製品の運用結果を数量的に分析するために、Control Center には、処理メッセー ジに関する統計データを収集して Control Center のインタフェース内に表示する モジュールが含まれています。 cronサービスによって起動される特別なスクリプトが、統計データを収集して処 理します(このスクリプトの詳細については、115ページの付録A. 6を参照)。処理 結果は、[Statistics]セクションのページにグラフで表示されます(図30を参照)。 図 30. [Statistics]セクションのページ [Statistics]セクションの各ページには、特定の期間の統計情報が表示されます。 表示可能な以下のページへのリンクが、 [Statistics] ウィンドウの右側にある [Period]メニュー内に配置されています。 76 Kaspersky Anti-Spam 3. 0 • • • • [Last Day] – 直前の 24 時間に処理されたメッセージの統計情報 [Last Week] – 直前の 7 日間に処理されたメッセージの統計情報 [Last Month] – 直前の 30 日間に処理されたメッセージの統計情報 [Last Year] – 直前の 365 日間に処理されたメッセージの統計情報 ページ上部には、処理されたさまざまなタイプのメッセージの数およびサイズが、 表にまとめられています。 表の下には、 検出されたさまざまなタイプのメッセージ量の分布を示すグラフ(選 択された期間の)と、割合(パーセント)を示す円グラフが表示されます。 円グラフでは、 スパム認識結果から同じステータスを割り当てられた メールメッセージの量が色分けされて示されます。 見やすくするため に、比較的サイズが小さい区分は、[Other]という 1 つの区分にまと められて表示されます。 処理されたメールトラフ 左下にある[Messages]および[Bytes]リンクを使用して、 ィックの統計情報を表示する際の測定単位(それぞれメッセージ数とバイト数)を 選択できます。 右下にある[Export data CSV | Html]リンクを使用して、統計データを CSV (カン マ区切り)形式または HTML テーブルとしてエクスポートできます。 第5章 カスペルスキーアンチスパムの アンインストール カスペルスキーアンチスパムをアンインストールするには、特権ユーザ(root) で作業してください。 アンインストールを行うと、自動的にカスペルスキーアンチスパムの 機能が停止します。 アンインストールを行うと、カスペルスキーアンチスパム機能は停止し、インス トール時に作成されたファイルやディレクトリが削除されます。ただし、設定フ ァイル・フィルタデータベース・ライセンスキーファイルは削除されません。ま た、メールサーバ設定は、インストール前のものを復元しようとします。 カスペルスキーアンチスパムをインストール後、更にメールサーバ設定 を変更している場合でも、メールサーバ設定はカスペルスキーアンチス パムインストール直前のものに戻ります。従って、差分がある場合は手 入力でマージする必要があります。 mailflt3 ユーザアカウントおよびグループは削除されません。 パッケージマネージャにより、アンインストール作業はいくつかの方法に分かれ ます。 • rpm パッケージを使用してインストールした場合は、 次にコマンドでアン インストールします: # rpm –e kas-3-<package version> • deb パッケージを使用してインストールした場合は、次にコマンドでアン インストールします: # dpkg –P kas-3 • tgz もしくは tbz パッケージを使用してインストールした場合は、次にコ マンドでアンインストールします: # pkg_delete kas-3-<package version> Communigate Pro mail server に統合して使用している場合は、手動作 業になります。アンインストールを行う前に Communigate Pro の設定 からカスペルスキーアンチスパムの項目を削除します (付録 A. 2. 7 112 ページ参照)。 メールサーバ設定を、カスペルスキーアンチスパムをアンインストールせずに、 イ ン ス ト ー ル す る 直 前 の 設 定 に 戻 す 場 合 は 、 78 Kaspersky Anti-Spam 3. 0 /usr/local/ap-mailfilter3/bin/MTA-unconfig. pl を使用します。 ただし、次の場合はメールサーバ設定復元ができないことがあります: • • • カスペルスキーアンチスパムをインストール後に、 更にメールサーバ設定 を変更している場合。 kas-exim クライアントプラグインを exim とともに使用している場合。 Communigate Pro ユーザ。 上記の場合、 メールサーバ設定を手作業で変更してください。 詳しくは A. 2 項 (96 ページ)をご参照ください。 第6章 よくある質問と回答(FAQ) インストールや設定、操作に関するFAQです。分からないことがあったら、まずこ ちらを参照してください。 質問:ライセンスキー無しで製品は動きますか? ライセンスキー無しではプログラムは動作しません。 プログラムの試用をお望みの場合は 2 週間(または 1 ヶ月)有効のトラ イアル用キーを発行いたします。試用期間が過ぎるとライセンスキー は無効になります。 質問: ライセンスキーの期限が切れるとどうなりますか? ライセンスキーの有効期限が切れてもプログラムは機能を続けます。 アップデート機能だけが無効となるので、既にダウンロード済みの定 義ファイルを利用してメールトラフィックのフィルタリングやスパム メールの判定を実行できますが、最新のスパムメールには対応できま せん。 ライセンス期限が切れた場合には管理者に知らせるか、販売元あるい はカスペルスキーラブスで新しいキーを購入してください。 質問: なぜ定期的なアップデートが必要なのですか? スパムメールは全ネットワークユーザにとって深刻な問題です。最新の データによると、 インターネット上の総メール量のうち 75~80%がスパ ムメールであり、更に、スパムメールは絶えず新しいタイプのものが出 現します。このような状況に対応するためには、最新のデータベースが 必要です。カスペルスキーでは約 20 分毎にデータベースの更新を実施 しています。 質問: プログラムが動作しません。どうしたらいいですか? 取扱説明書あるいは弊社サイトに対応策が書かれていないか確認して ください。 80 Kaspersky Anti-Spam 3. 0 解決しない場合は、販売元または弊社サポートサービス (support@kaspersky. co. jp)あるいはライセンスキー情報に記載されてい る宛先に問い合わせてください。 メールにてお問合わせの際には、対応を早めるため、次の情報をご記入 ください(メールはテキスト形式で作成してください): • 件名にお使いのOS、カスペルスキー製品の名称、トラブル概要 をご記入ください。例: Linux, カスペルスキーアンチスパム 3. 0, アップデートが機能 しない 本文の始めに OS と製品のバージョン、ライセンスキーナンバー を記入してください。ライセンスキー情報は、コントロールセン ターの License ページで確認ができます。(4. 7. 1 項 74 ペー ジ参照)。 カスペルスキー社が連絡可能なアドレスからメールを送信して ください。 • • 質問:プログラムが実際にスパムメールをフィルタしているかどうか確 認する方法はありますか? GTUBE (Generic Test for Unsolicited Bulk Email) の雛形を使用可能です。 GTUBE を使用した動作検証は、 テストウイルス EICAR を使用した動作確 認と同様です。 以下の文字列を含むメールを作成してください: XJS*C4JDBQADN1. NSBN3*2IDNEN*GTUBE-STANDARD-ANTI-UBE-T EST-EMAIL*C. 34X そのうえで、 カスペルスキーアンチスパムの保護対象になっているメール アドレス宛にメールを送信してください。スパムメールと判定されれば、 設定されたルールに従い、 カスペルスキーアンチスパムは動作するでしょ う。 質問:サーバの負荷が上がり、スパムフィルタが機能しません。 X-SpamTest-Info: Not processed というヘッダが付与されます。 トラフィックの上昇により、ライセンスモジュール(kas-license)がアプ リケーションと通信できなくなっている可能性があります。 FilterLicenseConnectTimeout と FilterLicenseDataTimeout 設定パラ メータを増やし、kas-license のタイムアウトを延長してください。 よくある質問と回答(FAQ) 81 質問:スパムメールをフィルタしません。次のヘッダが付与されます: X-SpamTest-Info: No License ライセンス有効期限が切れている、もしくはライセンスがインストール されていない状態です。ライセンスを正しくインストールしてください (4. 7 項 74 ページ参照) 質問:ヘッダから得られる IPv6 アドレスをチェックできません。 IPv6 には対応していません。 質問:Exim と連携させようとすると MTA-config. pl が失敗し、次のメッ セージが出ます: Your Exim configuration file /usr/local/etc/exim/configure already contains kas-exim local_scan configuration parameters. If your Exim hasn't been integrated with kas-exim, remove all local_scan parameters and try again. ご利用中のEximは、 既にkas-eximプラグインモジュールと連動しているよ うです。MTA-config. pl スクリプトは、kas-pipe プラグインモジュールを インストールするものですので、まず、kas-eximモジュールの削除を行っ てください(A. 2. 5項 108 ページをご参照ください) 付録A. KASPERSKY ANTI-SPAM の追 加情報 A. 1. ファイルシステム内の製品ファイルの場所 Kaspersky Anti-Spam をインストールすると、配布ファイルが以下の場所に保存 されます。 /usr/local/ap-mailfilter3/ – 製品がインストールされるメインディレクトリ。この ディレクトリには、以下のディレクトリが含まれています。 bin/ – 実行ファイルおよびスクリプトが保存されるディレクトリ cfdata/ – コ ン テ ン ツ フ ィ ル タ リ ン グ デ ー タ ベ ー ス お よ び Kaspersky Anti-Spam モジュールの更新が保存されるディレクトリ conf/ – 設定ファイルが保存されるディレクトリ。このディレクトリには、 以下のサブディレクトリが含まれています。 def/ – メッセージフィルタリングポリシーのコンパイルに必要なファ イルが含まれているディレクトリ。コンテンツフィルタリングデー タベースのソースファイルやフィルタリングポリシーに関する情 報が含まれているファイルなど。 data/ – 設定バイナリファイルが保存されるディレクトリ。 src/ – ルールのコンパイルに使用されるフィルタリングルールの一時的 な形態が含まれているディレクトリ tmp/ – 設定データの処理に使用される一時ファイルを保存するディレ クトリ control/ – Control Center のファイルが含まれているディレクトリ。このディ レクトリには、以下のサブディレクトリが含まれています。 bin/ – Control Center の実行ファイルおよびスクリプトが含まれている ディレクトリ lib/ – Control Center によって使用されるライブラリファイルが含まれて いるディレクトリ stat/ – ログ処理および統計情報収集システムのデータファイルが含ま れているディレクトリ tmp/ – Control Center の一時ファイルを保存するディレクトリ www/ – Control Center の Web インタフェースによって使用される cgi スクリプトおよびグラフィックファイルが含まれているディレク トリ etc/ – Kaspersky Anti-Spam 設定ファイルが含まれているディレクトリ lib/ – ランタイムライブラリ log/ – フィルタリングサーバのログを保存するディレクトリ。このログは、 付録 A 83 統計情報の処理に使用されます。 run/ – 製品の作業ディレクトリ。このディレクトリには、フィルタリング サーバの実行中の処理の、pid ファイルも保存されます。 src/ – kas-exim モジュールのソースファイルが含まれているディレクトリ A. 2. 各種メールサーバのクライアントモジュール Kaspersky Anti-Spam には、 さまざまなメールサーバに製品を統合できるように、 以下のクライアントモジュールが含まれています。 • • • • • kas-milter – Sendmail メールサーバ用のクライアントモジュール kas-pipe – 共通クライアントモジュール。 Postfix および Exim メールサー バの場合、デフォルトで使用されます。 kas-exim – Exim メールサーバ用のクライアントモジュール(代替バージョ ン) kas-qmail – Qmail メールサーバ用のクライアントモジュール kas-cgpro – Communigate Pro メールサーバ用のクライアントモジュール Kaspersky Anti-Spam のインストール中に、特別な設定スクリプトを実行するこ とにより、製品がメールサーバに統合されます。 この付録では、 クライアントモジュールの操作、 設定ファイル、 およびメールサー バ固有の設定について詳しく説明します。 A. 2. 1. クライアントモジュールとフィルタリング サーバ間のやり取り クライアントモジュールとフィルタリングサーバ間のやり取りは、以下のアルゴ リズムで行われます。 1. クライアントモジュールが、 メールサーバからメールメッセージを受信し、 フィルタリングサーバに接続要求を送信します。 2. マスタプロセスが、 既に実行されているフィルタリングプロセスを選択す るか、新規でフィルタリングプロセスを作成し、クライアントモジュール と指定されたフィルタリングプロセス間の接続を確立します。 3. メッセージのチェックを受けるために、クライアントモジュールが、確立 された接続を介してメッセージを送信し、 フィルタリングプロセスから処 理結果を受け取ります。 84 Kaspersky Anti-Spam 3. 0 4. 受け取った処理結果に従って、 クライアントモジュールがメッセージを変 更し(必要な場合)、メールサーバに返します。 クライアントモジュール、フィルタリングマスタプロセス、およびフィルタリン グプロセスの間のやり取りは、ネットワークまたはローカルソケットを介して、 インターネットプロトコルを使用して行われます。 ネットワークソケットを使用する場合は、フィルタリングサーバとメールサーバ を配置して、クライアントモジュールをさまざまなサーバに統合することができ ます。メールトラフィックの処理量があまり多くない場合は、専用フィルタリン グサーバで多数のメールサーバに対応することができます。その場合は、 Kaspersky Anti-Spam とメールサーバコンポーネント間のやり取りを制御する設 定を手動で調整する必要があります。 A. 2. 2. クライアントモジュールの共通設定 Kaspersky Anti-Spam バージョン 3. 0 では、クライアントモジュールの設定は、 フィルタリングサーバの共通設定ファイル(filter. conf)に保存されます。このファ イルは、/usr/local/ap-mailfilter3/etc/ディレクトリ内に作成されます。 以下の設定は、すべてのクライアントモジュールに共通な設定です。 • ClientConnectTo – フィルタリングサーバとのやり取りで使用するソケ ットアドレス。 「tcp:<host>:<port>」形式のエントリ(<host>はフィルタ リングサーバの IP アドレス、<port>は接続ポート)はネットワークソケッ トを指し、「 unix:<path_to_file>」形式のエントリ(<path_to_file>はフ ァイルのパス)はローカルソケットを指しています。 ClientConnectTimeout – フィルタリングサーバに接続する際の最大待 機時間(秒単位) ClientDataTimeout – フィルタリングサーバとデータ交換を行う際の最 大待機時間(秒単位) ClientOnError – エラー処理モード(フィルタリングサーバへの接続を確 立できない場合やデータ交換中にタイムアウトになった場合など)。以下 の値を指定できます。 • • • reject – メッセージを受け入れずに、SMTP セッション中にエ ラーコード 5xx を返します。 tempfail – 一時的にメッセージを拒否し、SMTP セッション中 にエラーコード 4xx を返します(デフォルト)。 accept – メッセージを受け入れます。 Sendmail メールサーバを使用している場合に accept を指 定すると、 メッセージを受け入れますが、 サーバで使用され • • • 付録 A 85 ている Kaspersky Anti-Spam よりも後となる Milter-filters に よる処理が行われません。 • ClientDefaultDomain – メールドメインが指定されていないアドレスに 設定されるメールドメイン名。たとえば、たとえば、デフォルトドメイン として「mycompany. com」を指定した場合、「someuser」というアドレ スは「someuser@mycompany. com」として解釈されます。このパラメー タを定義しなかった場合、ドメイン名の代入が行われません(デフォルト では、このパラメータは定義されていない)。 ClientFilteringSizeLimit – フィルタリングサーバに渡すことが可能な最 大メッセージサイズ ( キロバイト単位 ) 。このサイズを超えるメールメッ セージは、フィルタリングサーバで処理されずに通過します。デフォルト 値は 500 です。 ClientMessageStoreMem – ディスクでの一時データの保存が許可され る最小メッセージサイズ(キロバイト単位)。このモードを使用して、RAM の使用量を制御できます。すべてのデータを RAM に保存するには、この パラメータに 0 (デフォルト値)を設定します。 ClientTempDir – 一時ファイル保存ディレクトリのパス • • • A. 2. 3. kas-milter – Sendmail メールサーバ用のクラ イアントモジュール Sendmail メールサーバとの統合では、Kaspersky Anti-Spam は kas-milter モジ ュールを使用します。クライアントモジュールとメールサーバ間のやり取りは、 libmilter ライブラリを使用して行われます。 図 31には、Kaspersky Anti-SpamがSendmailと共に使用されている場合の、モジ ュール間のやり取りが示されています。 図 31. Kaspersky Anti-Spam と Sendmail メールサーバ間のやり取り クライアントモジュールとメールサーバ間のやり取りは、特別なスクリプト(24 ページのセクション3. 4を参照)を使用するか、手動で設定することができます。 クライアントモジュールを手動で設定するには、/usr/local/ap-mailfilter3/etc/ディ レクトリにある filter. conf 設定ファイルを編集します。クライアントモジュール の設定は、このファイル内の以下の部分に含まれています。 ClientConnectTo tcp:127. 0. 0. 1:2277 86 Kaspersky Anti-Spam 3. 0 ClientConnectTimeout 10 ClientDataTimeout 30 SendMailAddress unix:/var/run/kas-milter. socket ClientOnError accept ClientFilteringSizeLimit 500 ClientDefaultDomain localhost kas-milterモジュールの場合、 filter. conf 付録A. 2. 2で説明されている設定に加えて、 ファイル内でSendMailAddressパラメータを設定することができます。 このパラ メータは、Sendmailとのやり取りで使用されるソケットを定義します。 Sendmail が kas-milter とやり取りするよう設定するには、 以下の行を sendmail. cf 設定ファイルに追加します。 Xkasfilter, S=local:/var/run/kas-milter. socket, T=C:10s, S:20s, R:30s O InputMailFilters=kasfilter sendmail. cf フィルタの設定に関する詳細情報については、Sendmail のマニュア ルを参照してください。 一 般 に 、 オ ペ レ ー テ ィ ン グ シ ス テ ムのロ ード中 に、 Kaspersky Anti-Spam よりも前に Sendmail が起動します。 そのため、 Sendmail が、適切なソケットを見つけることができず、システムログに以下 の警告メッセージを書き込みます。 WARNING: Xkas: local socket name <socket_file> missing 見つからないソケットファイルは、Kaspersky Anti-Spam の実行後 に kas-milter モジュールによって作成されるため、この警告は不具 合を示すものではありません。 kas-milter モジュールを Sendmail メールサーバと共に使用する場合、 以下のよう な特徴があります。 • kas-milter は、処理中にメッセージのコピーを作成しません。つまり、異 なる処理ルールが設定されているさまざまなグループに属する多数の受 信者にメッセージが送信される場合、 すべてのグループの設定に従ってメ ッセージが処理されます。たとえば、以下のようになります。 あるメッセージが、alice@mycompany. comとbob@mycompany. comとい う電子メールアドレス宛てに送信されます。 これらの電子メールアドレス は、 それぞれ[sales]グループおよび[managers]グループに属しています。 フィルタリング結果に従って、 このメッセージは、 [sales]グループの場合 は [Spam] ステータス、 [managers] グループの場合は [Not detected] ス テータスが割り当てられました。 [sales]グループに定義されているルール に従って、スパムであると認識された([Spam]ステータスが割り当てられ た ) メ ッ セ ー ジ の 件 名 に 、 [!!SPAM] と い う タ グ が 付 け ら れ ま す 。 [managers]グループに定義されているルールでは、 [Not Detected]ステー 付録 A 87 タスのメッセージはすべて受け入れられます。その結果、[!! [. . . ] The following conditions apply to all code found in this distribution, be it the RC4, RSA, lhash, DES, etc. , code; not just the SSL code. The SSL documentation included with this distribution is covered by the same copyright terms except that the holder is Tim Hudson (tjh@cryptsoft. com). Copyright remains Eric Young's, and as such any Copyright notices in the code are not to be removed. If this package is used in a product, Eric Young should be given attribution as the author of the parts of the library used. [. . . ]

KASPERSKY ANTI-SPAM 3.0ダウンロード上のご注意

Lastmanualsはユーザー主導型のハードウエア及びソフトウエアのマニュアル(ユーザーガイド・マニュアル・クイックスタート・技術情報など)を共有・保存・検索サービスを提供します。
お探しの書類がなかったり、不完全だったり、言語が違ったり、モデル名や言語が説明と違う場合など、いかなる場合でもLastmanualsはその責を負いません。またLastmanualsは翻訳のサービスもしていません。

規約に同意して「マニュアルをダウンロード」をクリックすればKASPERSKY ANTI-SPAM 3.0のマニュアルのダウンロードが開始されます。

マニュアルを検索

 

Copyright © 2015 - LastManuals - すべての権利。
指定の商標やブランド名はそれぞれ個別の所有者のものです。

flag