ユーザーズガイド APRILIA PEGASO 650 STRADA-TRAIL
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APRILIA PEGASO 650 STRADA-TRAIL (5823 ko)
マニュアル抽象的: マニュアル APRILIA PEGASO 650 STRADA-TRAIL
詳しい操作方法はユーザーガイドに記載されています。
[. . . ] PEGASO 650 STRADA - TRAIL
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© 2005 Piaggio & C. - Noale (VE)
安全に関するお知らせ 本マニュアル中に使用されているメッ セージ表示は、以下ことを意味します: 安全に関する警告のマークです。こ のマークが車体もしくはマニュアル に記載されている場合には、傷害の危険が ありますので注意してください。このマー クのあとに記されている事項を遵守しな いと、本人、第三者および車両の危険を招 く恐れがあります。
テクニカルインフォメーション このマークの付いた作業は、 車体の 反対側からも行う必要があります。 特に指示がない限り、パーツの取り付けは 取り外し作業の逆の手順で行なってくだ さい。 「右」及び「左」という用語は車体にライ ダーが通常の位置で乗っていることを前 提としたものです。 警告 - 注意 - 一般的注意事項 エンジンを起動させる前に本マニュアル をよく読み、特に「安全運転」の章をよく 読んでください。 ライダーおよび第三者の安全は、ライダー の反応の素早さや機敏さだけでなく、車両 についての理解、車両の整備状態、また安 全運転のための基本的知識などにより確 保されます。路上を安全、かつ適確に操作 しながら走行するために、車両に慣れるよ うにしてください。
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第一版 : 2005 年 9 月 再版 : 2006 年 9 月 - A
重大な傷害もしくは死亡の危険性がある ことを表します。
軽度の傷害もしくは車体への損傷の危険 性があることを表します。
重要事項
発行と印刷 : VALLEY FORGE DECA Ravenna , Modena, Torino DECA s. r. l. 登録事務所および管理部 Via Vincenzo Giardini, 11 48022 Lugo (RA) - ITALY Tel. +39 - 0545 216611 Fax +39 - 0545 216610 E-mail: deca@vftis. spx. com www. vftis. com 監修 : Piaggio & C. [. . . ] STRADA - TRAIL
- フロントフェアリングガラス、スクリュー (4) で 2 つの位置に 調製可能。 - センタースタンドキット (5) - 燃料タンクカバー - 燃料タンクサック ( 燃料タンクカバーに固定し、車体に装着 ) - ハイポジション・シート - 調整可能フロントブレーキレバー
主要構成要素
燃料 熱くなっているエンジンの表面に燃料が 触れると火災を起こす原因となります。補 給口からこぼさないように注意してくだ さい。 もし燃料をエンジンの表面にかけてし まった場合は、エンジンを始動する前に、 表面が完全に乾いていることを確かめて 下さい。 燃料は、熱や太陽光線などで膨張するので 補給口の境ぎりぎりまでいっぱいにする ことを避けてください。 補給後は、キャップをよく閉めてくださ い。ホースを使用して、燃料を他の容器に 移すときなども、口に含んだり、肌に触れ たり、蒸気を吸ったりすることを避けてく ださい。 環境汚染を防ぐため、燃料を所定の場所以 外に廃棄しないでください。 子供の手の届かない場所に保管してくだ さい。 燃料は DIN 51 607 に基づいた最低オクタ ン価 95 (N. O. R. M. ) 及び 85(N. O. M. M. ) の無 鉛ガソリンのみ使用してください。
エンジン内で燃焼される燃料は可燃性が 高く、状況によっては爆発の恐れもありま す。 燃料補給やメンテナンスは換気のよい場 所でエンジンを止めた状態で行なってく ださい。 燃料補給中や喫煙は絶対に避けてくださ い。また、炎、火花、その他のあらゆる火 元から離れたところで作業をしてくださ い。燃料の蒸気に触れるとと火災や爆発の 危険があります。
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燃料補給は次の手順で行なってください: ◆ キー (1) をイグニッションスイッチに差 し込み、"" の位置に回します。 ◆ 燃料キャップカバー・オープニングボタ ン (2) を押します。 ◆ 左側に動かし、赤い安全用つめを外しま す。 ◆ カバー (3) を外します。 ◆ 燃料キャップ (4) を回して開けます。 燃料タンク実働容量 ( リザーブタンク含む ) : 15 ± 0. 5 リットル リザーブタンク:約 3 リットル タンクはわずかに過圧気味です。キャップ を開けた際に、軽くエアが抜ける音がしま す。完全にエアが抜けるまでキャップを しっかり抑えていてください。 補給の際は、ポンプでタンク内を損傷しな いように十分に注意してください。 ◆ 補給を行います。 補給を行った後は: ◆ 燃料キャップ (4) を回して閉めます。 キャップが正しく閉まっていることをよ く確認して下さい。 ◆ カバー (3) を閉めます。 ◆ イグニッションキーを抜き取ります。
オイルには、添加物やその他の物質を混ぜ ないで下さい。 じょうご等を使用する場合には、清潔なも のであることを確かめてから使用して下 さい。 燃料をタンクいっぱいまで注入しないで ください。燃料の最大レベルは、リセスの 下縁 ( 図参照 ) を超えないようにします。
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取り扱い+維持管理ブック Pegaso 650 I. E. STRADA - TRAIL
ブレーキ液 - 注意事項
重要事項
この車両は、 フロント、 リア ディスクの油圧回路が別々のブレーキを 装備しています。 以下の説明は一つのブレーキ系統につい てですが、内容はフロント、リア共に共通 です。 ブレーキレバーの遊びが突然に変化した り、抵抗がある場合は、油圧回路に問題が あります。 ブレーキシステムが正常に機能している か疑問がある場合、および通常の点検作業 ができない場合は aprilia 社オフィシャル ディーラーにご相談ください。
ブレーキディスクにオイルやグリースが 付着していないことを確認してください。 特に整備、点検作業の後には注意が必要で す。 また、ブレーキケーブルが捩じれたり、損 傷がないか点検してください。 油圧系統に水や埃が混入しないように注 意してください。 油圧系統のメンテナンスをする際はゴム 手袋の着用をお薦めします。 ブレーキ液が皮膚に付いたり、眼に入った りすると激しい炎症を起こすことがあり ます。
ブレーキ液が身体に付いた時は、その部分 を丁寧に洗ってください。眼に入った場合 は眼科医または医師の診察を受けてくだ さい。 環境汚染を防ぐために、所定の場所以外に 液を廃棄しないでください。 子供の手の届かない場所に保管してくだ さい。 ブレーキ液を扱うときはプラスチック部 品や塗装部分にこぼすと損傷を与えます ので注意してください。
取り扱い+維持管理ブック Pegaso 650 I. E. STRADA - TRAIL
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ディスクブレーキ
重要事項
ブレーキはライダーの安全を守る重要な 装置です。常に確実に作動するようメンテ ナンスする必要があります。また、走行の 前には必ず点検してください。 ディスクが汚れていればパッドも汚れ、そ の結果、ブレーキ機能に問題を起こす原因 になります。 パ ッ ド が 汚 れ た 場 合 は、すぐに交換し、 ディスクの汚れは、高度の油汚れおとしを 使用して拭き取ります。 ブレーキ液は、 2 年ごとに aprilia 社オフィ シャルディーラー に依頼して交換してく ださい。 93 ぺージ ( 指定油脂類表 ) に記載された指 定ブレーキ液を使用してください。
本車体は、 フロント、 リアと も、それぞれ独立した油圧系統による二つ のブレーキシステムの、ディスクブレーキ を装備しています。 フロントブレーキシステムは、シングル ディスクブレーキ ( 左側のみ ) です。 リアのブレーキシステムは、シングルディ スクブレーキ ( 右側のみ ) です。 以下の説明は一つのブレーキ系統につい てですが、内容はフロント、リア共に共通 です。 ブレーキパッドが摩耗すると、摩耗した分 を補うためにブレーキ液が減ります。 フロントブレーキ液タンクは、右ハンドル 上のフロントブレーキレバー・マウントの 近くにあります。 リアブレーキ液タンクは、車両右側のリア ブレーキレバー付近にあります。
重要事項 車両を雨や埃の多い場所、凸 凹な激しい道路で使用する場合は、メンテ ナンスの回数を増やしてください。
初回は 1000 km (625 mi) 走行後、その後は 10000 km (6250 mi) 走行ごとに、ブレーキ ディスクの点検を aprilia 社オフィシャル ディーラーに依頼してください。 出発前には、タンク内のブレーキ液レベル をチェックして下さい。 35 ぺージ ( フロ ントブレーキ )、37 ぺージ ( リアブレーキ ) 参照。またディスクパッドの摩耗も必ず チェックして下さい。72 ぺージ ( ブレーキ パッドの摩耗の点検 ) 参照。 aprilia 社オフィシャルディーラーに依頼 して、2 年ごとにブレーキ液の交換を行っ て下さい。 ブレーキ系統からのオイル漏れが見られる 場合は車両を使用しないでください。
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取り扱い+維持管理ブック Pegaso 650 I. E. STRADA - TRAIL
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フロントブレーキ ブレーキ液の点検 ◆ 車体を垂直に保ち、ハンドルバーを回 し、タンク内の液面がタンクカバーと平 行になるようにします。 ◆ タンク内のオイル液面が "MIN" マークよ り上にあることを確認します。 MIN= 最小レベル オイルの液面が "MIN" マークの線より下の 場合:
補給 33 ぺージ ( ブレーキ液 - 注意事項 ) をよく 読んでください。 ブレーキ液がタンクから溢れ出す危険が あります。ネジ (1)、(2) を緩めている状態 やタンクキャップを外した状態では、決し てフロントブレーキレバーを操作しない でください。 ブレーキオイルがタンクから溢れ出す危 険に備えて、タンクの下に布をあてがって ください。 ◆ 車体を垂直に保ち、ハンドルバーを回 し、タンク内の液面がタンクカバーと平 行になるようにします。 ◆ 短いマイナス・スクリュードライバーを 使ってスクリュー (1) を緩めます。
◆ ネジ (2) を緩めます。
ブレーキオイルを長時間空気に触れさせ ないよう注意してください。 ブレーキオイルには吸湿性があり、空気に 触れると湿気を含んでしまいます。 補 充 の た め 必 要 な 場 合 に の み、タ ン ク キャップを開けるようにしてください。
液面はブレーキパッドの摩耗につれて 徐々に下がってきます。 ◆ ブレーキパッドの摩耗を点検し、 72 ぺー ジ ( ブレーキパッドの摩耗の点検 ) ディ スクの磨耗も点検します。 ブレーキパッドまたは / 及びディスクを交 換する必要がなければ、補充を行って下さ い。
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◆ ネジ (1) と (2)、 および内側保護カバー(4)
◆ 適正レベルに達するまで、タンク (7) に
と一体で、タンクキャップ (3) を取り外 します。 ◆ オイルシール (5) を取り外します。 オイルをこぼさないよう、補充中は車体を 揺らさないでください。 オイルには、添加物やその他の物質を混ぜ ないで下さい。 じょうご等を使用する場合には、清潔なも のであることを確かめてから使用して下 さい。 タンク面と地面を平行にし た状態で、点検窓が (6) が隠れるまで充填 すると、 最大レベル“MAX”に達します。
ブレーキ液を充填します。 93 ぺージ ( 指 定油脂類表 ) 参照。 補充の際は液面が "MAX" レベルを超えな いようにしてください。 “MAX”レベルまで充填するのはブレーキ パッドが新品の場合のみにしてください。 ブレーキパッドが摩耗しているときはブ レーキ液を "MAX" レベルまで充填しない でください。新品のパッドに交換した際に ブレーキオイルが溢れ出す危険がありま す。
◆ ガスケット (5) を取り付けます。 ◆ 内側保護カバー(4) とタンクキャップ (3)
を取り付けます。
◆ ネジ (2) を締めます。 ◆ ネジ (1) を締めます。
ブレーキの効き具合を点検してください。 ブレーキレバーの作動範囲が極端に大き かったり、ブレーキの制動力が落ちたりし たときなどは、エア抜き作業が必要な場合 がありますので aprilia 社オフィシャル ディーラーにご相談ください。
重要事項
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取り扱い+維持管理ブック Pegaso 650 I. E. STRADA - TRAIL
オイルをこぼさないよう、補充中はオイル 液面とタンクの縁が平行 ( 水平位置 ) を保 つようにしてください。 オイルには、添加物やその他の物質を混ぜ ないで下さい。 じょうご等を使用する場合には、清潔なも のであることを確かめてから使用して下 さい。 ◆ 93 ぺージ ( 指定油脂類表 ) に指定された ブレーキ液を、 液面がタンク (3) の "MIN" と "MAX" マークの間に来るまで補充し ます。 “MAX”レベルまで充填するのはブレーキ パッドが新品の場合のみにしてください。 ブレーキパッドが摩耗しているときはブ レーキオイルを "MAX" レベルまで充填し ないでください。新品のパッドに交換した 際にブレーキオイルが溢れ出す危険があ ります。 ブレーキの効き具合を点検してください。 ブレーキオイルを長時間空気に触れさせ ないよう注意してください。 ブレーキオイルには吸湿性があり、空気に 触れると湿気を含んでしまいます。 補 充 の た め 必 要 な 場 合 に の み、タ ン ク キャップを開けるようにしてください。 ◆ キャップ (1) を回して取り外します。 ◆ オイルシール (2) を取り外します。 ブレーキレバーの作動範囲が極端に大き かったり、ブレーキの制動力が落ちたりし たときなどは、エア抜き作業が必要な場合 がありますので aprilia 社オフィシャル ディーラーにご相談ください。
リアブレーキ ブレーキ液の点検 ◆ 車体を垂直状態に保ちます。 ◆ タンク内のオイル液面が "MIN" マークよ り上にあることを確認します。 MIN= 最小レベル MAX = 最大レベル オイルの液面が "MIN" マークの線より下の 場合: 液面はブレーキパッドの摩耗につれて 徐々に下がってきます。 ◆ ブレーキパッドの摩耗を点検します。72 ぺージ ( ブレーキパッドの摩耗の点検 ) 参照。 ブレーキパッドまたは / 及びディスクを交 換する必要がなければ、補充を行って下さ い。
補給 33 ぺージ ( ブレーキ液 - 注意事項 ) をよく 読んでください。 ブレーキ液がタンクから溢れ出す危険が あります。タンクキャップを取り外した状 態では、決してリアブレーキペダルを操作 しないでください。
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冷却液 熱くなっているエンジンに冷却液をこぼ さないよう注意してください。目にみえな い炎を発し火災の原因になります。 メンテナンスの際はゴム手袋の着用をお 薦めします。 交換は aprilia 社オフィシャルディーラー に依頼してください。 冷却液の混合構成は水 50%と不凍液 50% です。 この混合率の冷却液は通常の使用温度範 囲において最適であり、また防錆効果も良 好です。 冷却液は有毒ですので決して飲み込まな いでください。また、皮膚に付いたり眼に 入ると炎症の原因になります。 冷却液が皮膚に付いたり、眼に入ったりし た時は、流水で充分に洗い落とし医師の診 察を受けてください。誤って飲み込んだ場 合には吐き出してから喉、口を水で充分に 洗浄し、直ちに医師の診察を受けてくださ い。 子供の手の届かない場所に保管してくだ さい。 環境汚染を防ぐために、所定の場所以外に 液を廃棄しないでください。 この混合率の冷却液は蒸発による減少が 小さく、したがって補充回数も少なくてす みますので、夏季も含めて一年中この混合 率を維持するようお薦めします。 また、蒸発によってラジエーターの中に残 るミネラル結晶の発生も少なくなるため、 冷却系統の性能を効率良く維持すること ができます。 外気温が 0 ℃ 以下になる場合は頻繁に冷却 系統の点検を行なってください。必要なら ば不凍液の混合率を ( 最大 60% まで ) 上げ てください。 エンジンに損傷を与えないよう、冷却液の 水は蒸留水のみ使用してください。
冷却液の量が規定レベル“MIN”以下のと きは車両を使用しないでください。
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重要事項
車両を雨や埃の多い場所、 凸 凹な激しい道路で使用する場合は、メンテ ナンスの回数を増やしてください。 出発前に冷却液のレベルを点検してくだ さい。39 ぺージ ( 冷却液の点検と補充 ) 参 照。冷 却液は、aprilia 社オフィシャル ディーラーに依頼し 2 年毎に交換してくだ さい。
エンジンが熱い間はエキスパンションタ ンクのキャップ (1) を決して外さないでく ださい。冷却液の温度が高い場合があり危 険です。 冷却液が皮膚や衣服につくとひどい火傷 や衣類の損傷をおこすことがあります。
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◆ MAX マークに達するまで冷却液を補給
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します。 93 ぺージ ( 指定油脂類表 ) 参照。 ただしこのマークを超えないよう注意 してください。エンジン作動中に冷却液 がタンクから溢れ出す危険があります。 ◆ 注入口のキャップ (1) を元どおり締めま す。 冷却液の減りかたが激しかったり、エキス パンションタンクが空になったりする場 合は、冷却液の回路に液漏れがないか点検 してください。修理は aprilia 社オフィ シャルディーラー に依頼してください。
冷却液の点検と補充 冷却液の点検や補充はエンジンが冷えて いる時に行なってください。 ◆ エンジンを停止し、冷めるまで待ちま す。 ◆ 両輪を地面に着けたまま車体を垂直に 保持します。 ◆ エキスパンションタンク (2) 内の液体レベ ルが 「MIN 」 と「MAX COLD LEVEL 」 の 間にあることを確かめてください。 MAX COLD LEVEL= 最大レベル MIN= 最小レベル そうでない場合は次の手順で補充してく ださい: ◆ キャップ (1) を緩めて外します。 冷却液は有毒ですので決して飲み込まな いでください。また、皮膚に付いたり眼に 入ると炎症の原因になります。 指や他の物品を挿入して冷却液の有無を 調べないでください。 オイルには、添加物やその他の物質を混ぜ ないで下さい。 じょうご等を使用する場合には、清潔なも のであることを確かめてから使用して下 さい。
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タイヤ STRADA モデルはチューブレスタイヤ、 TRAIL モデルはチューブインが搭載され ています。
重要事項
摩耗度表示にはいくつかのタイプがある ので、磨耗の点検方法に関してはお買い上 げ先にお尋ねください。 タイヤの磨耗状態を目視点検し、磨耗して いる場合は交換してください。 全体が摩耗していたり、トレッドに 5 mm 以上の亀裂があるような場合は、タイヤの 交換を依頼してください。 タイヤの修理を受けた後は必ずホイール バランスの点検を受けてください。 交換用タイヤは当社指定のタイプ、モデル のものを使用してください。 90 ぺージ ( テ クニカルデータ ) 参照。それ以外のものを 使用すると車両運転時の安定性に欠ける ことがあり危険です。 チューブレスタイヤのリムにエアー チューブ付タイヤを装着したり、その逆を 行なったりしないでください。 空気漏れを防ぐため、常にバルブキャップ (2) を使用してください。 タイヤの交換、修理、メンテナンス、ホ イールバランシングは非常に重要な作業 のため、適切な設備と熟練した技術が必要 です。
車両を雨や埃の多い場所、 凸 凹な激しい道路で使用する場合は、メンテ ナンスの回数を増やしてください。
室温でのタイヤ空気圧を 15 日ごとに点検 してください。 1000 km (625 mi) 毎にタイヤの状態、 室温 での空気圧を点検してください。 90 ぺージ ( テクニカルデータ ) 参照。 定期的に室温でタイヤの空気圧を点検し てください。 90 ぺージ ( テクニカルデータ ) 参照。 タイヤが熱くなっている時には正確な測 定はできません。 特に長距離走行の前後には必ずチェック を行なってください。 空気圧が高すぎると、通路の起伏に対処で きずハンドルを取られたり、クッションが 悪くなったりし、カーブでの路面グリップ 力もなくなります。 また逆に空気圧が低すぎると、タイヤの側 面 (1) に負荷がかかり、リムからずれたり 浮き上がったりして車体のコントロール を失う危険があります。 特に急ブレーキの際にはリムから外れる 危険もあります。 カーブでは車両が横滑りする可能性が高 くなります。 タイヤの状態が悪いと路面グリップ力や 操縦性を損ないますので、タイヤの接地面 や側面の状態、および摩耗を常に点検して ください。 本車両用に保安基準認定を受けたタイヤ のうち、種類によっては摩耗度の表示を備 えたものがあります。
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取り扱い+維持管理ブック Pegaso 650 I. E. STRADA - TRAIL
エンジンオイル
エンジンオイルを毎日、かつ長期間扱って いると皮膚に重大な損傷を与えることが あります。 使用後は、必ず手をよく洗って下さい。 子供の手の届かない場所に保管してくだ さい。 環境汚染を防ぐために、オイルを定められ た場所以外に放置しないで下さい。 使用済みのオイルは密閉容器に入れ、行き つけのガソリンスタンド、オイル処理施設 等へ持参して処理を依頼してください。 メンテナンスの際はゴム手袋の着用をお 薦めします。 エンジン作動中に、インストルメントパネ ルの警告ランプ (1) と油圧シンボルが同時 に点灯する場合は、油圧不足を意味しま す。 この場合は、エンジンオイルレベルを点検 してください。 61 ぺージ ( エンジンオイル 量の点検と補充 ) 参照。エンジンオイルレ ベルが適切でない場合は直ちにエンジン を停止し、aprilia 社オフィシャルディー ラーに連絡してください。 取り扱いには、十分注意してください。 オイルを撒き散らさないように注意して ください! 整備中の部品やその周りにオイルをつけ ないように注意してください。オイルが付 着した場合は丁寧に拭き取ってください。 液漏れや不具合が生じた場合は、aprilia 社オフィシャルディーラーまでご相談く ださい。 エンジンオイルのレベルチェックは定期 的に行ってください。 61 ぺージ ( エンジン オイル量の点検と補充 ) 参照。 エンジンオイルの交換に関しては、 58 ぺー ジ ( 定期管理表 ) を参照してください。
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こ の 作 業 は、a p r i l i a 社オフィシャル ディーラーまたは、資格および経験を持つ タイヤ交換所で行ってください。 新しいタイヤは、滑りやすいフィルムでカ バーされている可能性がありますので、最 初の数キロは注意して走行してください。 タイヤ表面に不適切な液体やオイルを塗 らないでください。タイヤは古くなると硬 化し、たとえ摩耗していなくても路面のグ リップ力が落ちます。 このような時には新品と交換してくださ い。 タイヤ摩耗限界・溝の深さ (3): フロント、リア 共に 2 mm。 いずれの場合にも、車両を使用する国の、 現行の法規定により定められている値を 下回らないでください。
重要事項 15W – 50 クラスの良質オイ ルを使用してください。 93 ぺージ ( 指定油脂類表 ) 参照。
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10 mm
クラッチ クラッチの調整 最初の 1000 km (625 mi) 走行後に、 その後 は 10000 km (6250 mi) 毎にクラッチの調整 を行ってください。また、エンジンを停止 した時に車体が前進する(クラッチレバー を引き、ギアが入っている状態で)、もし くはクラッチが「抜け」エンジン回転数に 対し加速が遅れるような場合も調整して ください。
調整は以下の手順で行います:
◆ スタンドに車両を配置します。 55 ぺージ
( スタンドの立て方 ) 参照。 ◆ 保護ラバー (1) を抜き取ります。 ◆ ロックナット (2) を緩めます。 ◆ レバーの遊びが約 10 mm になるまでア ジャスター (3) を回します。 ◆ ロックナット (2) を締めてから、調整具 合をもう一度点検します。 ◆ エンジンを始動します。 48 ぺージ ( エン ジンの始動 ) 参照。 ◆ レバーを完全に引いてギアを第 1 速に入 れます。 エンジンが停止しないこと、車体が前進し ないこと、加速、または走行中にクラッチ が「抜け」ないことを確認します。
適正調整ができない場合や不具合が生じ た場合は、aprilia 社オフィシャルディー ラーに問い合わせてください。 クラッチコントロールケーブルが良好な 状態にあるかチェックします。潰れた箇所 がないか、鎧装が磨耗していないか点検し ます。
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取り扱い+維持管理ブック Pegaso 650 I. E. STRADA - TRAIL
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ブレーキペダル (5) の遊びを確認してくだ さい。遊びがないと、ブレーキが解除され ずブレーキパッドやディスクが早く摩耗 します。 ブレーキペダル (5) の遊び:4 mm ( ペダル 先端で測定 ) ◆ マスターシリンダーコントロールロッ ド (5) をロックナット (4) で固定します。 調整後、ブレーキを解除した時にリアホ イールが自由に回転することを確認して ください。 ブレーキの効き具合を点検してください。 必要な場合は、aprilia 社オフィシャル ディーラー に連絡してください。 エキゾーストシステム・サイレンサー
リアブレーキペダルの遊びの調整 リアブレーキペダルは、組み立てられるの 際、人体工学を考慮し、最適な位置に取り 付けられています。 必要な場合はリアブレーキペダルの遊び を調整することも可能です: ◆ アジャスター (2) を完全に緩めます。 ◆ マスターシリンダー・コントロールロッ ド (4) のロックナット (3) を完全に緩めま す。 ◆ マスターシリンダー・コントロールロッ ド (4) を完全に緩めてから、締め戻しま す(3 – 4 回転) 。 ◆ ブレーキレバーが希望の高さに来るま で、アジャスター (2) を締めます。 ◆ マスターシリンダー・ピストンと接触す るまで、ロッド (4) を締めます。 ◆ ロッド (4) とピストンとの間隙が最小 0. 5 ~ 1 mm に なるようにロッドを回しま す。
触媒システム付きの車両は、触媒サイレン サーが非常に高温に達します。木屑など発 火性の高い物がある所や子供の手に届く 所に停車しないでください。取り扱いには 注意を払い、サイレンサーが冷え切るまで 手を触れないでください。 触媒システム付き車両は白金 - ロジウム2 価タイプのメタリック触媒サイレンサー を装備しています。 このシステムは排気ガス中に含まれてい る CO( 一酸化炭素 ) と HC ( 不燃性炭化水 素 ) を二酸化炭素と蒸気に変換します。 触媒システムの損傷を防ぐため、無鉛ガソ リンのみを使用してください。
重要事項
以下の説明は 1 本のサイレ ンサーに関するものですが、もう1方のサ イレンサーに関しても同様です。
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サイレンサー
車両使用上の注意
騒音制御装置に手を加えることは禁止さ れています。 車両のオーナーに対しては、法律で次のよ うな項目が禁止されています: - メンテナンス、修理もしくは部品交換目 的以外で、車両の最終購入者への販売、 納車前、もしくは車両使用中に、騒音抑 制のために新車に装着されている構成 装置、部品を取り外したり作動できなく すること。 - 上記の装置や部品を取り外したり、作動 できなくした後で、車両を運転するこ と。 エキゾーストサイレンサー、サイレンサー パイプに錆や穴がないかチェックして、排 気装置が正常に働いていることを確かめ てください。 排気装置が発する騒音が増大する場合に は、aprilia 社オフィシャルディーラーま で直ちにご相談ください。
車両への乗り降り 次の安全のための注意事項は特に注意し てお読みください。ドライバーやパッセン ジャーが車両から転落したり、車両が転倒 したりすることによる、人身傷害や器物お よび車両への損傷を防ぐためのものです。 転落や転倒の危険があります。 取り扱いには、十分注意してください。 車両への乗り降りは、自由に身動きが取 れ、また両手に何も ( 物体、着用していな いヘルメット、グローブ、眼鏡など ) 持た ない状態で行なってください。 車両には 2 つのスタンドが装備されていま す:センタースタンド、サイドスタンド。 センタースタンドを立てた状態での始動 は避けてください。ギアを入れると車体の コントロールを失うことがあります。 ライダー、パッセンジャー共に、センター スタンド を立てた状態で乗車しないでく ださい。 運転姿勢から センタースタンドを降ろす ことは禁止されています。 車両への乗り降りは、必ず車体の左側か ら、また必ずサイドスタンドを降ろした状 態で行なってください。 サイドスタンドにはライダー、パッセン ジャーの体重をかけないようにしてくだ さい。
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取り扱い+維持管理ブック Pegaso 650 I. E. STRADA - TRAIL
いずれの場合にも、車体のバランスを崩さ ないよう慎重に右足を動かして車体後部 ( テール部または積荷 ) の上を通してくださ い。 乗り方 ◆ ハンドルを正しく握り、サイドスタンド に体重をかけないように注意しながら 乗ります。
サイドスタンドは車体重量とわずかな重 量の積荷を支えられるよう設計されてい ます。ライダーやパッセンジャーの体重は 含まれていません。 サイドスタンドを立てた状態で乗車する のは、転落や転倒の危険を防ぐことのみが 目的です。サイドスタンドにはライダーや パッセンジャーの体重は含まれていませ ん。 乗り降りの際、車体重量のためバランスを 失い、転落や転倒する危険があります。
重要事項
乗り降りの方法をパッセン ジャーに指示するのはライダーの役割で す。
重要事項 両足とも地面に着けること が無理な場合は、右足を着け ( バランスを 崩しても左側はサイドスタンドで「守られ て」います )、左足はすぐに着けられるよ うにしておきます。
◆ 両足を地面に着け、車体を走行時の状態
重要事項
必ずライダーが先に乗り、 後 で降りるようにしてください。パッセン ジャーが乗り降りする間は、ライダーがバ ランスを取り安定を確保します。 一方、パッセンジャーは車体やライダーの バランスを崩さないよう、慎重に乗り降り してください。
車両にはパッセンジャーの乗り降りのた めのパッセンジャーフットレストが備え られています。パッセンジャーは乗り降り の際必ず左側のフットレストを使用して ください。 飛び降りようとしたり、地面まで直接足を 伸ばして降りようとしたりすることはや めてください。このような行為は車体のバ ランスを崩し安定を失う原因となります。
にまっすぐ起こしてバランスを保ちま す。
重要事項 運転姿勢を取っているライ ダーがパッセンジャーフットレストを引 き出そうとしてはいけません。車体のバラ ンスを崩し安定を失う原因となります。
◆ パッセンジャーに指示して両側のパッ
重要事項
車体後方の積荷や取り付け 物などが乗り降りの妨げとなる場合があ ります。
センジャーフットレストを引き出しま す。 ◆ パッセンジャーに乗り方を指示します。 ◆ 左足を使い、サイドスタンドを完全に収 納します。
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走行前の点検 転落や転倒の危険があります。 パッセンジャーが降りたことを確認して ください。 サイドスタンドに体重をかけないように してください。
◆ サイドスタンドが地面に着くまで車体
走行を始める前には必ず予備点検を行な い、車両が確実に機能することを確認して ください。 「走行前の点検」表参照。 事前チェック怠った場合には、ライダー本 人以外だけでなく第三者および車両への 損傷をきたす可能性があります。 aprilia 社オフィシャルディーラー機能が 明確でない操作系がある場合、また不具合 や異常に気付いたり、その疑いがある場合 は、 に、 ためらわずに、 連絡してください。 走行前の点検はライダーの安全のために とても重要です。短時間でできますので必 ず実施してください。
を傾けます。
◆ ハンドルを正しく握って降ります。 ◆ ハンドルを完全に左に回します。 ◆ パッセンジャーフットレストを収納し
ます。 降り方 ◆ 駐車場所を選んでください。 54 ぺージ ( パーキング ) 参照。 ◆ 車両を停止します。54 ぺージ ( 停車 ) 参 照。 障害物のない堅く水平な場所に駐車して ください。 ◆ 左足のかかとを使いサイドスタンドを 完全におろします。 両足とも地面に着けること が無理な場合は、右足を着け ( バランスを 崩しても左側はサイドスタンドで「守られ て」います )、左足はすぐに着けられるよ うにしておきます。
◆ 両足を地面に着け、車体は走行時の状態
車体が安定しているか確認してください。
重要事項
に起こしたままバランスを保ちます。
◆ パッセンジャーに降り方を指示します。
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走行前の点検
項目 フロント・リアディ スクブレーキ スロットル エンジンオイル ホイール・タイヤ 点検内容 ページ
34 ぺー 正常に作動するかをチェック。レバーの遊び、ブレーキ液レベル、漏れの有無などを 33 ぺージ ( ブレーキ液 - 注意事項 )、 ジ ( ディスクブレーキ )、 35 ぺージ ( フロント 調べる。 ブレーキ )、 37 ぺージ ( リアブレーキ )、 72 ブレーキパッドの摩耗を点検。 必要な場合はブレーキ液を補充。 ぺージ ( ブレーキパッドの摩耗の点検 )
全てのステアリングポジションでスロットルがスムーズに働くこと、 開閉が完全にで きることを調べる。 必要な場合は、調節を行なうか、潤滑する。 点検後、必要であれば補給。
74 ぺージ ( スロットルグリップの調整 ) 41 ぺージ ( エンジンオイル )、 61 ぺージ ( エ ンジンオイル量の点検と補充 )
タイヤの表面の状態、空気圧、磨耗状態、損傷があるかなどをチェックする。 40 ぺージ ( タイヤ ) タイヤのトレッドの溝に異物がはまった場合は、取り除いて下さい。 ブレーキがスムーズに作動することを点検。 43 ぺージ ( リアブレーキペダルの遊びの調整 ) ブレーキレバー 必要ならばジョイント部の潤滑や作動ストロークを調整。 クラッチレバー先端の遊びは約 10 mm。スナッチが出ないこと、抜けないことを確 42 ぺージ ( クラッチ ) クラッチ 認。 – ステアリング 左右の回転が均一で、スムーズ、また遊びや緩みがないことを調べる。 サイドスタンド、セ 正しく作動することを確認。 スムーズに作動し、 開閉の際に引っかかりなどがないこ ントラルスタンド と、スプリングにより正しい収納ポジションに戻ることを確認。 81 ぺージ ( スイッチ類の点検 ) J ( 国によっては標 必要な場合はジョイント部を潤滑。 準装備 ) サイドスタンドの安全スイッチが正常に動作することを確認。 – 固定された部分が緩んでいないか調べる。 必要な場合は調整、締め直します。 固定部品 68 ぺージ ( ドライブチェーン ) ドライブチェーン 遊びを点検。 レベルを点検し、必要な場合は補給。 31 ぺージ ( 燃料 ) 燃料タンク 燃料供給系統に漏れがないことを確認。 注入口のキャップが正しく閉まっているか調べる。 冷却液 液体のレベルが「MIN」と「MAX COLD LEVEL」の間であることを確認。
38 ぺージ ( 冷却液 )、 39 ぺージ ( 冷却液の点 検と補充 ) 25 ぺージ参照 [ スターター/エンジンストッ プスイッチ (--
)] 77 ぺージ ( バッテリー ) – 86 ぺージ ( ナン バープレートランプ電球の交換 )
スターター / エンジ ンストップスイッチ 機能が正常に働くことを調べる。 (--
) ライト、警笛ホー 必要な場合はバルブの交換や ン、リアストップラ ライト、警笛、各システムが正常に働くことを調べる。 イトスイッチ、電気 故障部分を修理。 装置。
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エンジンの始動
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メーターパネルの警告灯がすべて点灯し、 すぐに消灯します。 ポンプが燃料回路を加圧する音が約 3 秒聞 こえます。 メーターパネル上の燃料警告灯""(4)が点 灯した場合は、できるだけ速やかに燃料を 補充してください 31 ぺージ ( 燃料 ) 参照。
重要事項
ハンドル操作やインストルメントパネル の視界を妨げないために、フロントフェア リングの内側 ( ハンドルとインストルメン トパネルの間 ) には何も置かないでくださ い。
サイドスタンドが降りた状 態では、ギアがニュートラルポジションに ある時だけエンジンをかけることができ ます。この場合、ギアをニュートラル以外 のポジションに入れようとするとエンジ ンが停止します。 サイドスタンドが収納されている状態で は、ギアがニュートラルポジションの時、 クラッチが切ってあればどこのポジショ ンでも、エンジンをかけることができま す。
◆ 乗車します。 44 ぺージ ( 車両への乗り降
重要事項
エンジンを始動する前に 「安 全運転のために」の章を注意してお読みく ださい。 5 頁 ( 安全運転のために ) 参照。
り ) 参照。
◆ サイドスタンドが完全に格納されてい
排気中には吸引すると大変危険な一酸化 炭素が含まれています。 閉め切った室内や換気の悪い場所でエン ジンを始動しないでください。 上記の警告を無視すると、意識の喪失、お よび窒息死にまで至る可能性があります。
るか確認してください。
◆ ディマースイッチ (1) を の位置にしま
す。
◆ エンジンストップスイッチ (2) を "" 側
に押します。
◆ イグニッションキー (3) を "" の位置に
回します。
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◆ フロントブレーキレバーをいっぱいに
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◆ スロットルグリップを戻した状態でス
引きます。 ◆ クラッチレバー(5) をいっぱいに引いて、 シフトペダル (6) をニュートラルにしま す [ グリーンのインジケーター ""(7) が 点灯 ]。 バッテリーの消耗を避けるため、スター タースイッチは "
" の位置で 15 秒以上押 し続けないでください。 この間にエンジンが始動しない場合は、 10 秒間待ってから再度スターターボタンを "
" で押します。
ターターボタン (8) を "
" の位置で押し ます。エンジンが始動したら直ぐに離し てください。 スターターモーターを損傷する危険があ りますので、始動したらスターターボタン "
" (8) をの位置で押さないでください。 エンジン作動中に、インストルメントパネ ルの警告ランプ (9) と油圧シンボルが同 時に点灯する場合は、油圧の不足を意味し ます。 この場合は、エンジンをすぐ停止して、 aprilia 社オフィシャルディーラーに連絡 してください。 ◆ 発進するまで、少なくとも片方のブレー キレバーを引き、加速をしないでくださ い。
暖機される前に急激な発進をしないでく ださい。 汚染物質の排出や無駄な燃料の消耗を防 ぐために、数キロ間は、速度を落として、 工ンジンを温めることに心がけてくださ い。
警告灯 (9) が消灯しない、もしくはエン ジン作動中に「EFI"」と同時に点灯する場 合は、コントロールユニットが異常を検出 したことを意味します。 多くの場合、エンジンは限られた性能で作 動し続けます。aprilia 社オフィシャル ディーラーにご連絡ください。
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発進と走行 パッセンジャーが乗車していない場合は、 パッセンジャー用フットレストが閉じて いることを確認してください。 また運転中は常に両手でハンドルをしっ かり握り、両足はフットレストに載せてお いてください。 決して変則的な姿勢で運転しないでくだ さい。 パッセンジャーが乗る場合には、運転中に ライダーのハンドル操作を妨げないよう に注意を促してください。 発進の前に、スタンドが完全に通常の位置 に戻っているか確認して下さい。
ハンドル操作やインストルメントパネル の視界を妨げないために、フロントフェア リングの内側(ハンドルとインストルメン トパネルの間)には何も置かないでくださ い。 発進の前に 「安全運転のため に」の章をよく読んでください。5 頁 ( 安 全運転のために ) 参照。
発進の方法: ◆ エンジンを始動します。 48 ぺージ ( エン ジンの始動 ) 参照。 ◆ リアビューミラーの向きを正しく調整 します。 停止した状態でリアビューミラーの使用 法に慣れてください。ミラーの表面は凸面 になっているため、対象物までの距離が実 際よりも遠く見えます。「広角視界」のこ のミラーに慣れていないと、後方の車両と の車間距離を測るのが難しくなります。 ◆ スロットルグリップ(2)を戻し (Aの方向)、 エンジンをアイドリングにした状態で、 クラッチレバー (3) を一杯に引きます。 ◆ シフトペダル (4) を踏み込んでギアを 1 速 に入れます。 ◆ ( エンジン始動の際に ) かけておいたブ レーキを放します。
重要事項
走行中に、メーターパネル上に燃料警告灯 “"(1) が点灯した場合は、燃料残量が 5 リットルであることを示します。 燃料の補給をすぐ行ってください。 31 ぺー ジ ( 燃料 ) 参照。
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インストルメントパネルのランプ (5) が 消灯しない、あるいはエンジン作動中に点 灯し、同時に油圧シンボルも表示される場 合は、油圧の不足を意味します。 この場合は、エンジンをすぐ停止して、 aprilia 社オフィシャルディーラーに連絡 してください。 ギアの「シフトダウン」は以下のような場 合に必要です: ◆ 下り坂の走行やブレーキをかける際に、 エンジンブレーキを併用することで制 動効果をより高めたい時。 ◆ 上り坂の走行で、現在のギアポジション が走行速度に適切でなく ( ギアポジショ ンに対して走行速度が低すぎる )、エン ジン回転数が落ち始めた時。 シフトダウンは一段ずつ行ってください。 同時に数段「シフトダウン」すると、最大 許容回転数を超える「オーバーレブ」の原 因となります。 ン」中は、スロットルグリップを戻し速度 を落としてください。最大許容回転数を超 える「オーバーレブ」の原因となります。 最大許容回転数に達すると警告灯が点滅 します (5)。
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◆ スロットルグリップ (2) を徐々に回して
発進の際、クラッチレバーを急に放すとエ ンストや車体の振動を起こす原因になり ます。 クラッチレバーを放す時は、スロットルグ リップを急激に回したり、回し過ぎないよ うにしてください。こうした動作は、ク ラッチレバーをゆっくり放した場合には、 クラッチが「抜けたり」、急に放した場合 には前輪が浮き上がる現象を起こします。 ◆ クラッチレバー (3) をゆっくり離しなが らスロットルグリップ (2) を徐々に回し ます (B の方向 )。 車両が発進を始めます。 ◆ 最初の数キロ間は低速で走行しエンジ ンを温めるようにしてください。 推奨エンジン回転数を超えないでくださ い。53 ぺージ ( 慣らし運転 ) 参照。
(B の方向 ) 加速します。ただしエンジン 回転数を推奨値以上に上げないでくだ さい 53 ぺージ ( 慣らし運転 ) 参照。 2 速へのギアチェンジ: ギアチェンジは速やかに行なってくださ い。 低すぎる回転数で走行しないでください。 クラッチレバー (3) を引いてからシフト ペダル (4) をつま先でかき上げ、クラッ チレバー (3) を戻してから加速します。 ◆ 3速、 4 速、 5 速へとギアチェンジする場 合も、前記 2 項目の操作を繰り返してく ださい。
◆ スロットルグリップ(2)を戻し(Aの方向)、 「シフトダウン」の前および「シフトダウ
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「シフトダウン」 は次の手順で行ないます: ◆ スロットルグリップ (2) を戻します (A の 方向 )。 ◆ 必要な場合は、ゆっくりと両輪のブレー キをかけて速度を落とします。 ◆ クラッチレバー (3) を引いてクラッチを 切り、シフトペダル (4) を踏み下げてギ アをシフトダウンします。 ◆ ブレーキをかけていた場合は、ブレーキ を解除します。 ◆ クラッチレバーを戻してからゆっくり と加速します。 ディスプレイにエラーメッセージ "" が表 示された場合は、 冷却液温度が 118 ºC を超 えたことを示します。停車し、エンジンを 2 分間程度アイドリングした後、 スターター スイッチを “” の位置にして、 冷却液レベ ルをチェックしてください。 38 ぺージ ( 冷却液 ) 参照。
冷却液レベルの状態がそれでも変わらない 場合は、 エンジンを始動せず、 aprilia 社オ フィシャルディーラーにご連絡ください。 イグニッションスイッチを "" の位置に回 さないでください。冷却液温度にかかわら ず冷却ファンが停止してしまい、さらに温 度が上がることになります。 エンジン作動中にディスプレイにエラー メッセージ 「 SERVICE」が表示された場 合は、コントロールユニットが何らかの異 常を発見したことを示しています。 多くの場合、エンジンは限られた性能で稼 動し続けます。aprilia 社オフィシャル ディーラーにご連絡ください。 クラッチの過熱を防ぐため、エンジン稼動 中に車体停止のままギアを挿入しクラッチ レバーを作動させることは、できるだけ避 けて下さい。 車体のコントロールを失う危険があるの で、スロットルグリップを続けて何度も開 閉させることは避けてください。ブレーキ 操作の際は、先ずスロットルを閉じ、安定 した均一な制動力を得るよう両輪のブレー キを適切に操作してください。 フロントまたはリアどちらか一方のブレー キしか使用しない場合には、制動力がかな り弱くなり、また車輪がロックしてスリッ プする危険があります。 傾斜面で停止する場合は、スロットルを最 後まで戻し、ブレーキのみを使用して、車 両を停止してください。
ブレーキを使用せずに、車体が後退しない ようにエンジンをふかし続けると、クラッ チが過熱し損傷を受けます。 極限での急ブレーキによって転倒や横滑り することを避けるために、カーブに入る前 には減速するか、適度な回し速度を保った ままブレーキレバーを軽く握るか、 または、 軽く加速 します。 下り坂でブレーキを連続的に使うとブレー キパッドが過熱し、 制動力が弱まります。 下 り坂では必ずエンジンブレーキを活用し、 フロントおよびリアブレーキは断続的に併 用してください。 下り坂をエンジンを停めて走行することは 絶対にやめてください。 視界不良時には、車両自体の視認性を高め るためにロービームライトを日中でも点灯 してください。 路面が濡れていたり、 グリッ プが弱い状態(雪、氷、ぬかるみなど)の 時は、 滑って転倒する危険がありますので、 速度を抑え、急ブレーキや乱暴なハンドル 操作は避けてください。
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取り扱い+維持管理ブック Pegaso 650 I. E. [. . . ] 12 V - 12 Ah ヒューズ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7. 5 A – 15 A – 20 A ジェネレーター ( 永久磁石 ) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12V - 290W ロービーム . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ハイビーム . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . [. . . ]
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