ユーザーズガイド B&W DM 605 S2
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マニュアル抽象的: マニュアル B&W DM 605 S2
詳しい操作方法はユーザーガイドに記載されています。
[. . . ] 10 第 2 章 アプリケーションの一般的な導入方法. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Kaspersky Anti-Virus の内部構造 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . メールシステムと同一サーバ上での運用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2 次フィルタとしての運用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . [. . . ] メールシステムが、外部サーバまたは LAN 内のメールボックスにメー ルトラフィックをルーティングします。
図 2. メールシステムと同一サーバ上で Kaspersky Anti-Virus を使用する場合のダイアグラ ム
上の図に基づいて、Kaspersky Anti-Virus のインストール中またはインストール 後の設定時に、以下の設定を調整する必要があります。 • • Kaspersky Anti-Virus が使用するメールサーバポートの設定 Kaspersky Anti-Virus によるフィルタリング後にメールシステムがメー ルを受信するためのメールシステムポートの設定
アプリケーションの一般的な導入方法
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2. 3. 2 次フィルタとしての運用
Kaspersky Anti-Virus は、1 次フィルタとしても 2 次フィルタとしても使用でき ます。使用しているメールサーバにメールトラフィックフィルタが装備されて いる場合は、Kaspersky Anti-Virus をインストールする際に、どちらのメールフ ィルタ(Kaspersky Anti-Virus または既存のもの)を 1 次フィルタまたは 2 次フィ ルタに設定するかを決定する必要があります。これは、2 つのフィルタのフィル タリング方法に基づいて決定します。 1 次フィルタ(MX1 と呼ぶ)は、送信者の IP アドレスに基づいてメールトラフィ ックをフィルタリングします。このフィルタは、サーバのポート 25 に最初のフ ィルタとしてインストールされます。1 次フィルタは、入ってくるメールを受信 してフィルタリングしてから、2 次フィルタの処理に渡します。2 次フィルタ (MX2 と呼ぶ)は、1 次フィルタと同じホストにインストールされますが、別の IP アドレスとポートが割り当てられます。 送信者の IP アドレスに基づくフィルタがサーバにインストールされていない場 合は、Kaspersky Anti-Virus を 1 次フィルタとしてインストールできます。IP ベ ースのフィルタがインストールされている場合は、Kaspersky Anti-Virus を 2 次 フィルタとしてインストールします。これは、Kaspersky Anti-Virus によってス キャンされたすべてのメールトラフィックが同一の IP アドレスになるためです。 そのため、アンチウイルス処理後に IP に基づいてメールをフィルタリングして も意味がありません。
図 3 メールシステムと同一のサーバ上で 2 次フィルタとして Kaspersky AntiVirus を使用する場合のダイアグラム 1 次フィルタおよび 2 次フィルタについて、以下の設定を行います。
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Kaspersky Anti-Virus 5. 5 for Linux, FreeBSD and OpenBSD Mail Servers
•
1 次フィルタ(MX1)の設定: フィルタをインストールするホストの名前:mx1. yourhost. domain フィルタの IP アドレス:利用可能なすべてのアドレス フィルタが機能するポートの番号:25 メール送信用のホスト名:mx2. yourhost. domain: 10026
•
2 次フィルタ(MX2)の設定: フィルタをインストールするホストの名前:mx2. yourhost. domain フィルタの IP アドレス:127. 0. 0. 1 フィルタが機能するポートの番号:10026 メールの送信元のホスト名:mx1. yourhost. domain
[helo/ehlo]ダイアログのホスト名が同じだと、サーバがメッセージを受 け付けないため、MX1 および MX2 には異なるホスト名を指定する必要 があります。MX1 における MX2 のステータスは信頼されている必要が あります。その反対も同様です。そうでない場合、配信が失敗しま す。
2. 4. 専用サーバでの運用
使用しているメールサーバで対応していないオペレーティングシステム (Windows など)が稼働している場合でも、Kaspersky Anti-Virus は、フィルタリ ングおよびアンチウイルス処理を提供できます。 このような場合、Kaspersky Anti-Virus を Linux、FreeBSD、OpenBSD が稼働し ている専用サーバにインストールしている必要があります。 受信したメールトラフィックを Windows メールサーバに転送するために、この 専用サーバにメールシステム(Sendmail、Qmail、Postfix、Exim)をインストール して Kaspersky Anti-Virus と統合する必要があります(28 ページのセクション 4. 4 を参照)。 このようにインストールすることにより、以下のように処理が行われます(図 4 を参照)。 1. Unix ファミリーに属するオペレーティングシステムを稼働しているサー バが、メールトラフィックを受信します。 メールシステム(Postfix など)が、スキャン処理のためにそのメールトラ
2.
アプリケーションの一般的な導入方法
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フィックを LMTP プロトコル経由で Kaspersky Anti-Virus に転送します。 3. スキャンされたメールとアンチウイルスによって作成された通知が、メ ールシステムに戻され、それらがメインメールサーバに転送されます。 その後、送信またはルーティングされます。
図 4. 専用サーバ上で Kaspersky Anti-Virus を使用する場合のダイアグラム
上の図では、Kaspersky Anti-Virus がインストールされているサーバが、メール トラフィックを受信して再送信しているため、1 次サーバです。一方、Microsoft Exchange がインストールされているサーバは、メール配信のみ行う 2 次サーバ です。 ただし、Kaspersky Anti-Virus をインストールする以前に、メールサーバが送信 者の IP アドレスに基づいてフィルタリングを行っていた場合は、 Kaspersky Anti-Virus をインストールするサーバを 2 次サーバとして定義する必要がありま す。これは、Kaspersky Anti-Virus をインストールするサーバを 1 次サーバとし て定義すると、2 次サーバ(IP ベースのフィルタリングを行う)が受信するメール メッセージの IP アドレスがすべて同じになり、フィルタリングできなくなるた めです。 LAN 内に複数のメールサーバがある場合は、MX レコードまたは転送 パラメータが 2 次サーバではなく 1 次サーバを指すようにする必要が あります。 • 1 次フィルタ(MX1)の設定: フィルタをインストールするホストの名前:mx1. yourhost. domain メール転送用のホスト名:mx2. yourhost. domain: 25 • 2 次フィルタ(MX2)の設定:
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Kaspersky Anti-Virus 5. 5 for Linux, FreeBSD and OpenBSD Mail Servers
フィルタをインストールするホストの名前:mx2. yourhost. domain メールの送信元のホスト名:mx1. yourhost. domain
2. 5. 外部メールボックスから受信したメール のフィルタリング
最近は、www. mail. ru 、www. aport. ru 、www. hotmail. com などのウェブメールサ ーバ上の外部メールボックスがよく使われています。 しかし、そのようなメールボックスから感染メッセージをダウンロードした場 合、感染をどのように防いだらよいでしょうか。実際には、このようなメール は POP3 プロトコルを使用して配信されますが、Kaspersky Anti-Virus がスキャ ンするのは SMTP プロトコルを使用するメールトラフィックのみです。 外部メールのウイルス保護を確実にするためには、以下の設定が必要です。 1. デフォルトの POP3 ポート(110 番)を遮断します。ユーザが外部メールに アクセスできるようにします。そこで、fetchmail を使用して、POP3 用 のプロキシサーバとしてゲートウェイが動作するようにします。 fetchmail は、外部サーバからメールメッセージをダウンロードし、それ らをローカルの SMTP ポートに送信します。fetchmail を使用すること により、 SMTP ポートから入ってきたメールメッセージを Kaspersky Anti-Virus がスキャンできるようになります。 外部メールボックスのメールをフィルタリングするには、 fetchmail パッケージがインストールされているコンピュータ上 に、ローカル SMTP サーバおよびローカルユーザアカウントが 必要です。 fetchmail は、非常に簡単に設定できます。各ユーザの$HOME ディレク トリに、以下の内容が含まれた. fetcmailrc ファイルを作成するだけです。 set postmaster "user" set bouncemail set no spambounce set properties "" poll mail. that. is. free. ru with proto POP3 user 'remote_user' there with password 'pass12345' is 'user' here poll mail2. that. is. free. ru with proto POP3 user 'remote_user2' there with password 'pass123452' is 'user' here
アプリケーションの一般的な導入方法
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各コマンドおよびパラメータの意味は以下の通りです。 user は、ローカルネットワーク上でのユーザの名前です。 mail. that. is. free. ru および mail2. that. is. free. ru は、メールを収集する必 要があるホストの名前です。 remote_user および remote_user2 は、それぞれ mail. that. is. free. ru およ び mail2. that. is. free. ru のサーバ用のログインです。 pass12345 および pass123452 は、remote_user および remote_user2 のメールアカウント用のパスワードです。 こ れ ら の 設 定 を 行 う こ と に よ り 、 fetchmail プ ロ グ ラ ム が mail. that. is. free. ru および mail2. that. is. free. ru の各ホストからメールメッ セージを収集し、それらを user のローカル SMTP に送信するようになり ます。fetchmail は、メッセージのフィールド(from、to、その他)を一切変 えることなく、received というヘッダのみ追加します。ユーザには、こ れらのメールメッセージが通常の方法で受信されたように見えます。 2. crontab を使用して、ユーザの cron ユーティリティが、たとえば 10~15 分ごとに fetchmail を起動するよう設定します。 外部メールボックスを使用する他のユーザのために、fetchmail プログラムの設 定を自動で行うようにするには、以下のデータが必要になります。 • • • fetchmail によるメールメッセージの収集の対象となる外部ホストの名前 外部ホストのログインアカウント アカウントのパスワード
さらに、各ユーザのホームディレクトリに、以下の内容が含まれた. fetchmailrc ファイルを作成する必要があります。 set postmaster "user" set bouncemail set no spambounce set properties "" 以下のスクリプトファイルを使用して、メールボックスレコードを追加できま す。 #!/bin/bash echo "poll $1 with proto POP3 " >>$HOME/. fetchmailrc echo "user '$2' with password '$3' is '$4' here">>$HOME/. fetchmailrc pop. mail. ru、dan、secret、admin の各パラメータを指定してこのスクリプトフ
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Kaspersky Anti-Virus 5. 5 for Linux, FreeBSD and OpenBSD Mail Servers
ァ イ ル を 実 行 す る と 、 dan@mail. ru と い う ユ ー ザ の メ ッ セ ー ジ が 、 admin@your_host. your_domain というアドレスに転送されます。
第3章 B&W ANTI-VIRUS のイ ンストール
Kaspersky Anti-Virus をインストールする前に、システムで以下の準
備を行ってください。 • 使用しているシステムがハードウェアおよびソフトウェアの要件を満た していることを確認してください。推奨アプリケーションがインストー ルされていない場合は、それらをインストールすることをお奨めします。 インストールされていないと、アプリケーションの一部の機能が使用で きなくなります。 サーバにインストールされているメールシステムの設定ファイルのバッ クアップを作成します。 インターネット接続を設定します。 Kaspersky Anti-Virus を統合するメールサーバを停止します。 root としてシステムにログインします。 アプリケーションのインストール作業は、営業外時間またはメールト ラフィックが最も少ない時間帯に行うことをお奨めします。
• • • •
3. 1. Linux が稼働しているサーバへのインス トール
Linux システム用の Kaspersky Antivirus には、使用しているオペレーティングシ ステムの配布方法に応じた 3 種類のインストールパッケージ(rpm、deb、tar. gz) があります。 . rpm パッケージから Kaspersky Anti-Virus のインストールを開始する
には、コマンドラインで以下のコマンドを入力します。
rpm –i <distribution_package_filename>
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Kaspersky Anti-Virus 5. 5 for Linux, FreeBSD and OpenBSD Mail Servers
. deb パッケージから Kaspersky Anti-Virus のインストールを開始するに
は、コマンドラインで以下のコマンドを入力します。
dpkg –i <distribution_package_filename> また、すべての Linux オペレーティングシステムを対象とした共通の配布ファイ ルを使用することもできます。使用している Linux のバージョンが RPM または DEB 形式をサポートしていない場合や、ネットワーク管理者が組み込み型パッ ケージマネージャを使用していない場合に、このファイルを使用します。 Kaspersky Anti-Virus の共通インストールパッケージは、アーカイブ形式で提供 されます。このアーカイブのディレクトリツリーには、配布パッケージファイ ルと、インストールを実行する install. sh インストールスクリプトが含まれてい ます。
共通インストールパッケージから Kaspersky Anti-Virus をインストール するには、以下の手順を実行します。
1. 使用している Postfix メールシステムのバージョン番号を確認しま す。snapshot_20000529 よりも新しいバージョンである必要があ ります。Postfix の Web サイト(www. postfix. org)から最新版をダウ ンロードしてください。 Postfix メールシステムの設定ファイル main. cf に、以下の内容を追 加します。 content_filter = lmtp:localhost:10025 Postfix メールシステムの設定ファイルである master. cf に、以下の 内容を追加します。 localhost:10025 inet n n n - 10 spawn user=filter argv=/opt/kav/bin/smtpscanner localhost:10026 inet n - n - 10 smtpd -o content_filter= -o myhostname=localhost /var/spool/filter ディレクトリを作成します。filter というユーザを 作成し、/var/spool/filter をホームディレクトリとして指定して、 filter グループにこのアカウントを追加します。それに応じて、こ のディレクトリへのアクセス権限を変更します。smtpscanner は、 filter ユーザアカウントに割り当てられている権限を使用して動作 することに注意してください。 mkdir /var/spool/filter groupadd filter useradd filter –s /bin/false –d /var/spool/filter –g filter chown filter. filter /var/spool/filter 必要に応じて Kaspersky Anti-Virus を設定します(32 ページのセク
2.
3.
4.
5.
インストール後の設定
31
6.
ション 4. 4. 5 を参照)。 メールシステムを再起動します。
4. 4. 4. Exim との統合
Kaspersky Anti-Virus を Exim に統合するには、以下の手順を実行しま
す。
1. • 設定ファイル(exim. conf など)を exim. conf. listen にコピーします。 exim. conf:listen ファイルに以下の修正を加えます。 TRANSPORT CONFIGURATION セクションに以下の内容を追 加します。 kav_lmtp_transport: driver = lmtp command = /opt/kav/bin/smtpscanner • ROUTERS CONFIGURATION セクションで、以下のローカル メール配信パラメータを定義します。 localuser: driver=accept transport=kav_lmtp_transport リモートメール配信用のパラメータを設定します。 lookuphost: driver=dnslookup transport=kav_lmtp_transport 3. 必要に応じて Kaspersky Anti-Virus を設定します(32 ページのセク ション 4. 4. 5 を参照)。 起動スクリプトに以下の 2 つの処理を追加します。 exim -q10m -bd –C /etc/exim/exim. conf. listen exim -C /etc/exim/exim. conf
smtpscanner コンポーネントを別のユーザアカウントから起動できる ようにしたい場合は、EXIM_GID および EXIM_UID パラメータに別の 値を指定して Exim メールシステムをコンパイルしてください。詳細に ついては、Exim メールシステムのマニュアルを参照してください。
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Kaspersky Anti-Virus 5. 5 for Linux, FreeBSD and OpenBSD Mail Servers
4. 4. 5. メールシステムと統合するための Kaspersky Anti-Virus の設定
Kaspersky Anti-Virus をメールシステムと統合するために行う必要があるもう 1 つの作業は、アンチウイルスプログラム自体の設定ファイルを編集する作業で す。
メールシステムと連動するよう Kaspersky Anti-Virus を設定するには、 以下の手順を実行します。
Kaspersky Anti-Virus の設定ファイルで以下の設定を行います。 • 通知の送信元アドレスを指定します。 NotifyFromAddress=admin@yourhostname. ru • [smtpscan. general]セクションで、メールシステムの ID を設 定します。メールシステムの ID は、protocol:host:port とい う構造で設定します。各部の意味は以下の通りです。 protocol は、メールの送信に使用されるプロトコルです(smtp または lmtp)。 host は、メールの送信元になるホストの名前または IP アドレ ス、もしくはメールプログラムの名前です。 • 使用するプロトコル(LMTP または SMTP)を選択します。 メールプログラムへの完全パスを丸カッコで囲んで指 定します。任意のコマンドラインオプションを含める こともできます。 port – ポート番号です(デフォルトではポート 25)。 たとえば、以下のようになります。 smtp:localhost. tu:1100 または lmtp:(local. mail –l)
o
Sendmail の場合: ForwardMailer=smtp:(/usr/sbin/sendmail –bs –C /etc/mail/sendmail. cf)
o
Qmail の場合: ForwardMailer=qmail:(/var/qmail/bin/qmail-que) Postfix の場合: ForwardMailer=smtp:localhost:10026
o
インストール後の設定
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o
Exim の場合: ForwardMailer=smtp:(exim –bs -C/etc/exim/exim. conf)
•
ユ ー ザ の グ ル ー プ に つ い て 、 設 定 フ ァ イ ル の [smtpscan. group:default]セクションで以下のように指定しま す。 AdminAddress=admin@yourhostname. ru AdminNotify=yes
•
[smtpscan. limits]セクションで、aveserver 処理のタイムアウ ト時間(秒単位)をたとえば以下のように設定します。 MaxCheckTime=60
第5章 B&W ANTI-VIRUS の使 用
Kaspersky Anti-Virus を使用すると、サーバに保存されているファイルから、外 部メールボックスから収集されるメールを含む送受信メールトラフィックまで、 サーバをウイルスから完全に保護することができます。 アプリケーションのユーティリティが各タスクに用意されており、管理者はそ れを使用して作業できます。Kaspersky Anti-Virus によって実行されるタスクは、 以下の 3 種類に分けられます。 1. ウイルスのスキャンおよび感染オブジェクトの駆除に使用される ウイルス定義データベースの更新 2. サーバのメールトラフィックについてのウイルス保護 3. サーバのファイルシステムについてのウイルス保護 上記の各グループは、アプリケーションの特定機能を使用する具体的なタスク によって設定されます。この章では、最も一般的なタスクを想定して解説を行 います。管理者は、それぞれの業務要件に合わせてこれらのタスクを組み合わ せたり複雑にしたりできます。 ここでは、コマンドラインを使用してローカルでタスクを設定および実行する 方法について説明します。 以下で説明されているすべてのタスクは、管理者がインストール後の 設定を完了していることを前提としています(25 ページの第 4 章を参 照)。 メールのウイルススキャンに関するタスクを実行する前に、オペレーティング システムの起動時に aveserver 処理がロードされていない場合は、この処理を起 動する必要があります。
5. 1. ウイルス定義データベースの更新
アプリケーションの keepup2date コンポーネントは、ウイルス定義データベー スを最新の状態にしておくために欠かせない機能を実行します。 Kaspersky Anti-Virus は、このウイルス定義データベースを使用してスキャンおよび感染オ ブジェクトの駆除を行います。ウイルス定義データベースは、以下のアドレス にあるカスペルスキーラブスの更新サーバからダウンロードできます。 http://downloads1. kaspersky-labs. com/updates/
Kaspersky Anti-Virus の使用
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http://downloads2. kaspersky-labs. com/updates/ ftp://downloads1. kaspersky-labs. com/updates/、およびその他のサーバ 更新をダウンロードできるすべてのアドレスが掲載されたリストは、アプリケ ーションパッケージに含まれている updcfg. xml ファイル内にあります。このリ ストは、定期的に自動更新されます。 updcfg. xml ファイルを手動で編集することはできません。 更新処理中に、keepup2date コンポーネントがこのファイル内のサーバリスト からアドレスを 1 つ選び、対応するサーバからウイルス定義データベースをダ ウンロードしようとします。そのアドレスからのダウンロードに失敗した場合、 keepup2date はリスト内の次のアドレスを使用して処理を繰り返します。更新 が成功すると、デフォルトではアプリケーションが自動的に再起動されます ([updater. options]セクションの PostUpdateCmd パラメータ)。 keepup2date コ ン ポ ー ネ ン ト の 設 定 は 、 す べ て 設 定 フ ァ イ ル の [updater. *]オプションに格納されています。 複雑な LAN 構造を使用している場合は、ウイルス定義データベースの更新をネ ットワークディレクトリにいったんダウンロードしてから、他のネットワーク コンピュータがそのディレクトリから更新をコピーするよう設定することをお 奨めします。 ウイルス定義データベースを 1 時間おきに更新することを強くお奨め します。 cron ユーティリティを使用すると、更新処理を自動で行うことができます(37 ページのセクション 5. 1. 3 を参照)。管理者がコマンドラインから手動で実行す ることもできます(38 ページのセクション 5. 1. 4 を参照)。
5. 1. 1. keepup2date アプリケーションコンポーネン ト
ウイルス定義データベースを更新する keepup2date コンポーネント は、旧バージョンで使用されていた kavupdater コンポーネントに代わ るものです。 Kaspersky Anti-Virus バージョン 5. 5 では、ウイルス定義データベースの更新 を行うコンポーネントが差し替えられました。新しいコンポーネントは、以下 のように既存の機能が改良され、新しい機能も追加されました。 • 設定ファイルで指定されている地域に基づいて、地理的に最も近くにあ る更新サーバを自動的に選択するオプション。
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Kaspersky Anti-Virus 5. 5 for Linux, FreeBSD and OpenBSD Mail Servers
•
累積更新がある場合に、増分更新をダウンロードしてインストールする オプション。このオプションは、トラフィックを節約できるため便利で す。 ウイルス定義データベースのダウンロード中に接続が切れた場合や更新 サーバが変更された場合の復旧機能。ダウンロード再開後、ウイルス定 義データベースを最初からではなく残りの部分のみダウンロードできま す。 ウイルス定義データベースの更新成功後の自動適用。 前回のバージョンのウイルス定義データベースに戻すロールバック機能。 新しいコンポーネントの操作では、wget プログラムは必要ありません。 Samba サーバ、Microsoft Windows が稼働しているコンピュータ上の共 有ディレクトリから LAN 内コンピュータのウイルス定義データベースを 更新できます。
•
• • • •
5. 1. 2. keepup2date コンポーネントの推奨設定
kavupdater コンポーネントには、不要になるパラメータがあります。設定ファ イルから手動で削除することをお奨めします。ただし、プロキシアドレスなど の一部のオプションが keepup2date でも重要なオプションである場合は、コン ポーネントの新しいセクションにコピーする必要があります。
不要になったため設定ファイルから削除する必要があるパラメータ は、[updater. options]セクションにあります。
• • • • RandomServerOrder – サーバの選択方法が変わったため、このオプシ ョンは使用できません。 ReloadApplication – このオプションの代わりに、PostUpdateCmd ス クリプトの実行が可能な、より全般的なオプションが追加されました。 ExtraWgetOptions – コンポーネントが外部プログラムとして wget を 使用しなくなりました。 ShowExternalCmdOutput – 新しいコンポーネントは、外部コマンドを 実行しません。
また、サーバのリストが動的に更新されるようになったため、新しいコンポー ネントは、[path]セクションの UpdateServersFile オプションを使用しません。
Kaspersky Anti-Virus の使用
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ウイルス定義データベースは、さまざまな方法で更新できます。ここでは、そ の更新方法について詳しく説明します。 keepup2date コンポーネント内にリストされているカスペルスキーラ ブスのサーバの内、いずれか 1 つから更新をダウンロードするようプ
ログラムを設定するには、以下の操作を行います。
[updater. options]セクションの UseUpdateServerUrl パラメータに No を割り当てます。
ユーザが定義したサーバから更新をダウンロードし、もしもそのサー バにアクセスできない場合は更新を中止するようプログラムを設定す るには、以下の操作を行います。
[updater. options] セ ク シ ョ ン の UseUpdateServerUrl お よ び UseUpdateServerUrlOnly パラメータに Yes を割り当てます。さらに、 UpdateServerUrl パラメータに、更新をダウンロードするサーバのア ドレスを指定する必要があります。
ユーザが定義したサーバから更新をダウンロードし、もしもそのサー バにアクセスできない場合は keepup2date コンポーネント内にリスト されているサーバから更新をダウンロードするようプログラムを設定 できます。そうするには、以下の操作を行います。
[updater. options] セクションの UseUpdateServerUrl パラメータに Yes を割り当て、UseUpdateServerUrlOnly パラメータには No を割り 当てます。さらに、UpdateServerUrl パラメータに、更新をダウンロ ードするサーバのアドレスを指定する必要があります。
5. 1. 3. [. . . ] ŽQ•ÆŒ³‚ª©ÂèܹñB
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う勢いで新型ウイルスが誕生し、データベースは膨張し続けています が、最新バージョンでは iChecker と iStreams™技術の開発により、旧 バージョンよりも処理スピードが向上し、対応ファイル形式も増えて います。
質問: ライセンスキー無しで製品を試用することは可能ですか?
ライセンスキー無しではプログラムは動作しません。 プログラムの試用をお望みの場合は 2 週間(または 1 ヶ月)有効のトラ イアル用キーを発行いたします。試用期間が過ぎるとライセンスキー は無効になります。
質問: ライセンスキーの期限が切れるとどうなりますか?
ライセンスキーの有効期限が切れてもプログラムは機能を続けます。 アップデート機能だけが無効となるので、既にダウンロード済みの定 義ファイルを利用してオブジェクトのスキャンやウイルスの駆除を実 行できますが、最新のウイルスには対応できません。 ライセンス期限が切れた場合には管理者に知らせるか、販売元あるい はカスペルスキーラブスで新しいキーを購入してください。
質問: プログラムが動作しません。どうしたらいいですか?
取扱説明書あるいは弊社サイトに対応策が書かれていないか確認して ください。 解決しない場合は、販売元または弊社サポートサービス (support@kaspersky. co. jp)あるいはライセンスキー情報に記載されてい る宛先に問い合わせてください。
メールにてお問合わせの際には、対応を早めるため、次の情報をご記入 ください(メールはテキスト形式で作成してください): 1. 件名にお使いの OS、カスペルスキー製品の名称、トラブル概要をご 記入ください。例: Linux, カスペルスキーアンチウイルス 5. 5 for Linux Mail Servers, アップデートが機能しない メールはテキスト形式で作成してください。
2.
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Kaspersky Anti-Virus 5. 5 for Linux, FreeBSD and OpenBSD Mail Servers
3.
本文の始めに OS と製品のバージョン、ライセンスキーナンバーを 記入してください。 続けてトラブル内容をなるべく詳しく記入してください。サポー ト担当者は問題を完全に理解し再現を行った後にサポート連絡を 行います。 次のファイルを 1 つの書庫に圧縮して添付してください: o o o o o o メール配送ソフト(MTA)の全設定 /etc/kav 配下の全ファイル メールシステムレポートファイル アンチウイルスの log ファイル 例:/var/log/aveserver. log ps –ax コマンドの出力結果 ライセンスキーファイル
4.
5.
6.
次のスペックに該当する場合はその情報も合わせてご記入くださ い: o o SCSI-コントローラの使用 かなり古いまたは最新のプロセッサーもしくは複数のプロセ ッサーを使用 64Mb 以下あるいは 2Gb 以上のメモリを使用
o 7.
一日あたりのおおよそのトラフィック総量およびハードウェア負 荷がピークに達していないかどうか。
質問: なぜ毎時アップデートが必要なのですか?
ほんの数年前までウイルスはフロッピーディスクを経由して広がって いたため、アンチウイルスソフトがインストールされてさえいれば、ほ とんど更新を行わなくても安全を確保することができました。しかし現 在では数時間の内にウイルスが世界中に広がるため、新型ウイルスに対 応するためには常にプログラムを最新の状態に保つ必要が生じていま す。 カスペルスキーでは毎年更新の頻度を高め、今日では 1 時間おきに定義 ファイルが更新されています。 また更新ファイルにはプログラムの修正や新機能といったモジュール
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も含まれるため、少なくとも 1 日に 1 回は更新の実行をお奨めします。
質問: バージョン 5. 0 ではアップデート機能に変更はありますか?
バージョン 5. 0 ではユーザ様の要望を取り入れた機能を追加したほか、 更新ファイルの作成からインストールまでのアップデートプロセスの 大幅な改善が図られています。 強化されたアップデート機能: レジューム機能の採用。更新ファイルのダウンロードが途中で 失敗してもその場所からダウンロードを続行できます。 累積更新ファイルのサイズを半減。累積更新ファイルには全て のウイルス定義データベースが含まれているため、通常の更新 ファイルよりもサイズがかなり大きくなりますが、既存の定義 ファイルを利用する新技術の導入により、累積更新ファイルサ イズが軽減しました。 ダウンロード時間の短縮。最寄りのアップデート用サーバから 負荷の少ないものを自動で選出してダウンロードを実行しま す。 ライセンスキーのブラックリストを導入。不正なライセンスキ ーを使用したアップデートを遮断することによってアップデ ート用サーバの負荷を軽減します。 ローカルサーバの採用。複数のコンピュータを使用する環境で は、LAN 上のサーバから更新ファイルをダウンロードできる 機能を追加しました。LAN で繋がれたクライアント PC はイン ターネットに接続せずにアップデートを実行できます。
質問:ハッカーがウイルス定義データベースに変更を加えることは可 能ですか?
全てのウイルス定義データベースは著名され、アクセス時に整合性をチ ェックします。著名が一致しないまたはライセンス期限よりも新しいデ ータベースはインストールされません。
質問:Kaspersky Anti-Virus for Unix Mail Servers が動作する Linux ディ ストリビューションを教えてください。
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Kaspersky Anti-Virus 5. 5 for Linux, FreeBSD and OpenBSD Mail Servers
Kaspersky Anti-Virus for Unix Mail Servers バージョン 5. 5 は、RedHat, Debian, SuSE で動作確認しています。 サポート対象の OS については、10 ページの 1. 2 項をご参照ください。 ご利用のディストリビューションが、Kaspersky がサポートす るディストリビューションと互換性があれば、問題が起きる 確率は非常に低いといえます。 ( 例 え ば 、 ASPLinux は RedHatLinux と互換性がありますので、Kaspersky の動作に問 題が起きる可能性は非常に低いといえます。 ) Kaspersky がサポートするディストリビューション一覧にご利用中のデ ィストリビューションが無い場合は、ライブラリの違い等が原因とな り、正確に動作しない恐れがあります。この場合は、Kaspersky のテク ニカルサポートに範疇外になりますことをご了承ください。
質問:tgz や tar. gz という拡張子のファイルの展開方法を教えてくださ い。
以下のコマンドで展開してください。 tar -zxvf <archive_name> tar コマンドの man(1)では、更に詳しい情報を得ることができますので、 ご参照ください。
質問:Kaspersky Anti-Virus for Unix Mail Servers をインストールする までは、使用中の postfix はまったく問題なく動作していたにもかかわ らず、インストール後にメール配送ができなくなり、mailog に以下の ログが出るようになりました。
Sep 23 15:17:03 server postfix/lmtp[1678]: 8238C38987: to=<user@server. org <mailto:user@server. org>>, relay=none, delay=1, status=bounced (localhost: host not found) 次のことが原因になっている可能性があります: • ご利用中の DNS が RFC2606 に規定されている local domain を定義していない可能性があります。RFC に従い定義してくだ さ い 。 更 に 詳 し い 情 報 は 次 の URL を ご 参 照 く だ さ い : http://www. cis. ohio-state. edu/cgi-bin/rfc/rfc2606. html /etc/hosts ファイルに localhost が定義されていない可能性があ ります。通常であれば localhost=127. 0. 0. 1 と定義されていま
•
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す。
質問:Windows 用の Network Control Centre で Kaspersky Anti-Virus を制御できますか?
可能です。 なお、Webmin を利用したリモート操作機能もあります。
質問:コンソールに出力される情報をファイルに書き込むことはでき ますか?
次のコマンドを使用してください: $ some_app > . /text_file 2>&1 例: $keepup2date > . /updater. log 2>&1 上記の場合、標準出力に現れるメッセージは、updater. log に も記録されています。
付録 A. [. . . ]
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