ユーザーズガイド DUCATI 96455010B

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マニュアル抽象的: マニュアル DUCATI 96455010B

詳しい操作方法はユーザーガイドに記載されています。

[. . . ] 燃料タンクの残燃料が約 3. 5 リットルになったときに点灯 します。 4) ニュートラルパイロットランプ N ( 緑 ). ギアポジションがニュートラルのときに点灯します。 5) エンジンオイルプレッシャーパイロットランプ ( 赤色 ). ケーブルをヘルメット に通し、ケーブルの先端をピン (2) の中に入れます。ヘル メットを下げ、シートを元の通りに固定します。 0 OP EN 1 警告 この装置はモーターサイクルを駐車させている間にヘ ルメットを安全確実に保持しておくためのものです。走行 中はヘルメットを車体から下げておかないでください。運 転操作の妨げになり、車両のコントロールを失う危険性が あります。 図 20 1 閉め方 全ての構成部品や装備がシート下のスペースに正しく収め られ固定されていることを確認してください。シート基底 部の前端部分をフレームのスタンド下部に挿し入れてから、 シートの後端部分を錠の掛け金がカチッと音がするまで押 し込みます。シートがフレームにしっかりと固定されたこ とを確認し、キーを錠から抜いてください。 JP 2 図 21 29 サイドスタンド 重要 ( 図 22) メモ 定期的にスタンド ( 内側と外側 2 つのスプリングの 損傷と摩耗 ) と安全センサー (2) の作動を点検することを お薦めします。 サイドスタンドを使用する前に、地面が適している か、平らであるかを確かめてください。 柔らかい地面、砂利、日光で柔らかくなったアスファルト 等にパーキングすることは、モーターサイクルに損傷をも たらす転倒の原因となります。 もしも傾斜面にパーキングする場合、常にリアホイール側 を斜面の低い方になるようにしてください。 サイドスタンドを使用するには、つま足で ( ハンドルバー を両手でつかんでモーターサイクルを支えながら ) スタン ドのフック (1) を止まるまで矢印方向に押します。次に モーターサイクルを、スタンドがしっかりと路面に着くま で徐々に傾けていきます。 メモ エンジンは、サイドスタンドを下ろしてトランスミッ ションをニュートラルにしたまま始動できます。ギアを入 れた状態でモーターサイクルを始動する場合は、クラッチ レバーを引いてください。この場合、必ずサイドスタンド を上げてください。 警告 JP サイドスタンド使用時には、モーターサイクルにまた がらないでください。 サイドスタンドを元の位置 ( 水平位置 ) に戻すには、モー ターサイクルを右側に傾けながら、足の甲でフック (1) を 持ち上げます。 2 30 1 図 22 リアショックアジャスター 図 24、図 25 および 図 26) ( 図 23、 MS4R リアショックアブソーバーは荷重に合わせて調整できるよ う外部アジャスターを装備しています。 アジャスター (1 図 23 および 図 25) は、 アブソーバー下 部のスイングアームとの接続部にあり、リバウンド側の ダンピング(油圧ブレーキ)を調節します。 アジャスター (2 図 24 および 図 26) は、フレーム左側の リザーバータンクに配置され、コンプレッションダンピン グの調整に使用します。アジャスター (1) および (2) を時 計回りに回すとダンピングが強くなり、反対方向に回すと 弱くなります。 標準設定 (MS4R): いっぱいに締めた状態からアジャスター (1) を 12 段、 ア ジャスター (2) を 12 段回します。 スプリングプリロード 19 mm です。 標準設定 (MS4RS): いっぱいに締めた状態からアジャスター (1) を 10 段、 ア ジャスター (2) を 12 段回します。 スプリングプリロード 11 mm です。 アブソーバー上部の 2 枚のリングナット (3 図 24 および 図 26) は、スプリングプリロードの調整に使用します。 スプリングプリロードを変更するには、上側のリングナッ トをピンレンチで回します。時計回り、または反時計回り に下部リングナットを回し、プリロードを増大させたり減 少させたりして好みの強さに調整します。適切なプリロー ドが得られたら、上側のリングナットを締めます。 H S 1 図 23 MS4R 3 JP 2 図 24 31 警告 プリロードのリングナットを回すためのピンレンチ は、適正なもののみを使用してください。また、調整中に レンチのピンがいきなりナットの溝から外れると、手を モーターサイクルの他の部分に強くぶつける恐れがあるの で充分注意してください。 MS4RS 警告 ショックアブソーバーには高圧のガスが充填されてい ます。未経験者による分解作業は重大な損傷の原因となり ます。 H パッセンジャーと荷物を載せて走行する場合は、リア ショックアブソーバーのスプリングプリロードを最大に設 定すると、車両の操作性を高め、地面との接触を避けるこ とができます。この場合、調整が必要になることもありま す。 S 1 図 25 MS4RS JP 2 3 図 26 32 フロントフォークアジャスター ( 図 27 および 図 28) (MS4R) このモーターサイクルのフロントフォークには、リバウン ド / コンプレッションダンピングアジャスターが装備され ています。 この調整は外部アジャスターにて行います。 1) ( 図 27) 油圧ブレーキのリバウンドダンピング調整 2) ( 図 27) スプリングプリロード調整 3) ( 図 28) 油圧ブレーキのコンプレッションダンピング 調整 油圧ブレーキのリバウンドダンピングを調節するにはア レンキーで、各フォークの上部に配置されているアジャス ター (1) を回します。アジャスター (3, 図 28) を回すに は、スイングアームロッドのピンの穴にドライバーを挿し いれ、フォークに合わせて回転させます。 アジャスターのネジ (1 と 3) を回すと、 カチッと言う音が します。一回の音がダンピング 1 段に相当します。 いっぱいに締め込むと "0" 位置になり、ダンピングが最強 にセットされます。 この位置から、反時計回りに廻してカチッという音でダン ピングを 1 段目、2 段目、と数えます。 1 A 2 図 27 JP 33 標準設定は全閉ポジションから、以下のようになります: コンプレッション側: 1 回転 リバウンド側: 11 段 スプリングプリロード (A, 図 27): 11 mm 各フォーク内部のスプリングプリロードを変更するには、 六角アジャスターナット (2) を 22 mm レンチで回します。 重要 両方のフォークを同じセッティングにしてください。 3 図 28 JP 34 フロントフォークアジャスター ( 図 29 - 図 30) (MS4RS) 1 このモーターサイクルのフロントフォークには、リバウン ド / コンプレッションダンピングアジャスターが装備され ています。 この調整は外部アジャスターにて行います。 1) ( 図 29) 油圧ブレーキのリバウンドダンピング調整 2) ( 図 29) スプリングプリロード調整 3) ( 図 30) 油圧ブレーキのコンプレッションダンピング 調整 油圧ブレーキのリバウンドダンピングを調節するには 3 mm の六角レンチで、各フォークの上部に配置されている アジャスター (1) を回します。 アジャスター (3, 図 30) を回すには、図 27 のように 3 mm の 六角レンチを穴に入れます。アジャスターのネジ (1 と 3) を回すと、カチッと言う音がします。一回の音が ダンピング 1 段に相当します。いっぱいに締め込むと "0" 位置になり、ダンピングが最強にセットされます。 この位置から、反時計回りに廻してカチッという音でダン ピングを 1 段目、2 段目、と数えます。 2 図 29 JP 35 標準設定は以下のようになります: コンプレッション側: 12 段 リバウンド側: 10 段 スプリングプリロード ( 図 29): 19 mm です。 各フォーク内部のスプリングプリロードを変更するには、 六角アジャスターナット (2) を 22 mm レンチで回します。 重要 両方のフォークを同じセッティングにしてください。 3 図 30 JP 36 車高の調整 ( 図 31- 図 32- 図 33) この車両の車高は、私共の技術者がさまざまな走行状態で テストを行い決定しています。 車高の調整は非常にデリケートな作業で、不適切な変更作 業を行えばライダーの身体に危険をもたらすことがありま す。 標準車高を変更する前に、基準値 (H、図 31) を 測定して おくことをお薦めします。 ショックアブソーバーの位置を変更して、ライダーは自分 のライディングスタイルに合わせて車高の変更が可能です。 軸間のボールジョイント (1) を変更するには、ロックナッ ト(3)を緩める必要があります。 H 図 31 メモ 下側のナット (3) は逆ネジなので注意してください。 2 リンクロッド (2) をスパナで操作します。 調整後はナット (3) を 25 Nm のトルクで締め込んでくだ さい。 1 1 JP 警告 リンクロッド (2) 両端の、ボールジョイント (1) の 軸間距離は 272 mm を超えてはなりません。 3 3 2 図 32 37 ヘッド (A) のユニボールはネジ山 5 つ分、長さにして 7. 5 mm (B) 以上、外に出さないでください。 B A 図 33 JP 38 1000 km まで 最初の 1000 km までは、 タコメーターの制限された回転数 を絶対に超えないで下さい: 6, 000rpm。 最初の数時間は、指定された回転数の範囲内でエンジンの 負荷と回転数をさまざまに変えることをお薦めします。 エンジン、ブレーキ、サスペンションを効果的に慣らすに は、カーブの多い起伏に富んだ場所を走行することが理想 モーターサイクル使用初期の注意事 的です。 最初の 100 km は、ブレーキの操作に注意し、また、急な 項 ( 図 34) ブレーキングや長い間ブレーキをかけることは避けて下さ い。これは、ブレーキディスクに対してパッドの摩擦材を 重要 正しい状態に慣らすためです。 慣らし運転期間中は、マニュアル上のメンテナンス事 モーターサイクルの全てのメカ部分を互いに馴染ませるた 項に慎重に従い、保証書内のクーポンに指定された点検、 め、また、エンジンの主要部分の寿命に悪影響が出ないよ 整備を必ず受けて下さい。これらの規定を厳守しない場合、 う、乱暴な加速と、特に登り坂での長時間の高速回転を避 Ducati Motor Holding 株式会社は エンジンの故障およびそ けてください。 の寿命等に関して、一切の責任を負うものではありません。 さらに、定期的にドライブチェーンを点検し、必要に応じ て給油してください。 エンジン許容回転数 慣らし運転期間中および通常使用時のエンジン最大許容回 転数: 1) 1000 km まで 2) 1000 ~ 2500 km まで 運転のしかた JP 39 1000 ~ 2500 km まで この期間では、エンジンからよりパワーを引き出せますが、 それでも、下記の回転数を決して超えないようにしてくだ さい: 7. 500 rpm. [. . . ] 慣らし運転の方法を遵守することでエンジンの寿命を延ば し、調整、オーバーホールの回数を減らすことが可能にな ります。 0 1000 Km 1000 2500 Km 図 34 JP 40 始動前のチェック 警告 走行前にこれらの点検を怠った場合、モーターサイク ルに損傷を与え、ライダーやパッセンジャーがケガをする 恐れがあります。 走行前に以下の点検を実施してください: タンク内の燃料量 タンク内燃料の残量を確認します。必要であれば給油して ください(ページ 45)。 エンジンオイル量 点検窓からタンク内のオイル残量を点検します。必要であ れば補充してください(ページ 64)。 ブレーキ液とクラッチオイル それぞれのタンクでオイルの残量を確認してください。 冷却液 冷却水タンクの液量を確認します。必要であれば補充して ください(ページ 51)。 タイヤの状態 タイヤの空気圧と摩耗状態を確認してください (ページ 62)。 操作系 ブレーキ、クラッチ、アクセルペダル、ギアチェンジレ バーの作動を確認します。 ライトおよびインジケーター ライト、インジケーター、ホーンが適切に作動するか確認 します。バルブが切れている場合には交換してください (ページ 57)。 ロック類 燃料タンクのキャップとシートが確実にロックされている ことを確認します。 スタンド サイドスタンドが正しくスムーズに作動し、適正な位置に あるか確認してください(ページ 30)。 警告 もしも不良がある場合には、モーターサイクルの使用 を中止し、DUCATI 正規ディーラーか公認の整備工場にご連 絡ください。 JP 41 エンジンの始動 警告 エンジンを始動させる前に、走行中に必要な操作類に 慣れておいてください。 屋内では絶対にエンジンを始動させないでください。排気 ガス は有毒で、意識喪失や、場合によっては短時間で死亡 に至る危険性ももたらします。 1)イグニッションキーを ON の位置にします ( 図 35)。 メーターパネルのグリーンのパイロットランプ N と赤の パイロットランプ が点灯していることを確認します。 PU SH ON O FF ON P I G NI TI 重要 オイルプレッシャーパイロットランプはエンジン始動 後、数秒で消えなければなりません(ページ 11). O 警告 JP サイドスタンドは完全に上がっていなければなりま せん ( 水平位置 )。そうでない場合、安全センサーが作動 して始動できません。 メモ エンジンは、サイドスタンドを下ろしてトランスミッ ションをニュートラルにしたまま始動できます。ギアを入 れた状態でモーターサイクルを始動する場合は、クラッチ レバーを引いてください。この場合、必ずサイドスタンド を上げてください。 42 N LO C K 図 35 2) エンジンキルスイッチ (1、図 36) が (RUN) の位置 になっていることを確認し、始動ボタン (2) を押します。 このモデルはパワーアシスト方式の始動システムを備えて います。 この機能では、ボタン(2)を押してすぐに放すだけでエン ジンを始動できます。 ボタン(2)を押すとエンジンが自動的に始動しますが、そ の最大所要時間はエンジンの温度によって変わります。 エンジンが始動すると、システムによってセルモーターが 切り離されます。 エンジンが始動しなかった場合は、2 秒以上待ってから 再びボタン (2) を押します。 この際、スロットルグリップは 回さず、エンジンが自然に 始動するのを待ちます。 1 2 図 36 重要 エンジン冷間時は回転数を上げないで、オイルが温ま り、潤滑が必要な全ての部分に行き渡るのを待ってくださ い。 JP 43 モーターサイクルの発進 1) クラッチレバーを引いてクラッチを切ります。 2) 1 速に変速するためにギアシフトペダルをつま先で確実 に押し下げます。 3)スロットルグリップを回してエンジンの回転数を上げ、 同時にクラッチレバーを徐々につなぎます。モーターサイ クルが動き出します。 4) クラッチレバーを完全に放し、エンジンの回転数を上げ ます。 5) シフトアップするには、エンジン回転を落とすためにス ロットルを戻し、クラッチを切り、ギアシフトペダルをか き上げ、クラッチをつなぎます。 シフトダウンは、次のように行います。スロットルを放し、 クラッチを切り、ギアのタイミングを合わせるために、エン ジンの回転数をわずかに上げてから、シフトダウンしてク ラッチをつなぎます。 操作類は適切に素早く操作しなければなりません。上り坂 を走行する際には、速度が落ちてきたら躊躇することなく シフトダウンして、モーターサイクルへの異常なストレス やエンジンのノッキングを避けてください。 ブレーキング 速度を落とすには、最初にシフトダウンしてエンジンブ レーキをかけ、それから両方のブレーキをかけます。エン ジンが急に止まるのを防ぐため、モーターサイクルが停止 する前に、クラッチを切ります。 警告 効果的なブレーキングのためにレバーとペダル両方の ブレーキを使用してください。 ブレーキを強く、または乱暴にかけると ホイールがロック され、モーターサイクルのコントロールができなくなりま す。 雨中を走行する際や、滑りやすい路面上ではブレーキ能力 が著しく低下します。こういったコンディションでは慎重 で丁寧なブレーキ操作を心がけてください。 急ブレーキはモーターサイクルのコントロールを失わせる 危険があります。 長く急な下り坂を走行する際にはシフトダウンしてエン ジンブレーキを使用します。レバーとペダルのブレーキを 交互に断続的に使用して下さい。ブレーキの長時間にわた る連続的使用は、摩耗材の過熱を招き、ブレーキ能力の著 しい低下の原因となります。 空気圧が規定値下回るタイヤは、ブレーキ能力を低下させ、 また運転の的確さを欠き、カーブでの安定を悪くします。 JP 重要 ミスファイヤーおよびトランスミッションのスナッチ を招く激しい加速操作は避けてください。ギアを変速した 後もクラッチレバーを引いたままでいると、メカ部の過熱 や摩耗部分の異常な摩耗を引き起こします。 44 モーターサイクルの停止 ( 図 37) 速度を落とし、ギアをシフトダウンして、スロットルグ リップを放します。シフトダウンしてゆき、最後に 1 速か らニュートラルに入れます。ブレーキをかけてモーターサ イクルを停止します。エンジンを停止させるには、イグ ニッションキーを OFF にします。 重要 電気系の部品を損ねることがありますから、エンジン がかかっていないときに、イグニッションキーを ON のま まにしておかないでください。 図 37 Max level 燃料の補給 警告 ( 図 38) 給油の際には決して入れ過ぎないでください。燃料は絶対 に給油口の下縁を超えてはなりません。 JP オクタン価 95 以上の低鉛燃料を使用してください。 給油口の上部に燃料が溜まってないことを確認してくださ い。 図 38 45 駐車 ( 図 39) サイドスタンドを使って車体を立てて駐車します(ページ 30). 盗難防止のために、ハンドルを左いっぱいに切り、イグ ニッションキーを LOCK の位置に回すことでハンドルが ロックされます。 モーターサイクルをガレージ、その他の建物内に駐車する 際には、その場所の換気が充分で、また、車両の近くに熱 源がないことを確認してください。 必要な際には、車両を認識しやすいようにパーキングライ トを点灯しておくことができます。イグニッションキーを P の位置に回します。 重要 キーを長い間 P の位置のままにしておくと、バッテ リー切れの原因になります。監視できない場所にイグニッ ションキーを付けたままでモーターサイクルを駐車してお かないでください。 図 39 警告 JP エキゾーストシステムは、エンジンスイッチを切った 後も熱い場合があります。エキゾーストシステムに接触し ないよう十分に注意し、車両を木材、木の葉などの可燃物 のそばに駐車しないようにして下さい。 警告 モーターサイクルの発進を妨げるタイプの防犯用ロッ クやチェーン類 ( 例: ディスクブロック、リムブロック等 ) の使用は大変危険で、モーターサイクルの機能やライダー およびパッセンジャーの安全の妨げになることがあります。 46 工具セット シート下に以下の工具が納めてあります。 オーナーズマニュアル ヘルメットホルダーケーブル 通常のメンテナンスや点検に必要な工具類の入った袋 シート下のスペースは、シートを取り外し(ページ 29 参 照 )、硬貨で特殊固定ネジを回して外し、保護カバー (1、 図 40) を外します。 工具袋 ( 図 41) 以下の工具が入っています 2) 点火プラグ用六角ソケットレンチ 3) ボックスレンチ用トミーバー 4) ドライバー 5) ヘルメットホルダーケーブル 1 図 40 JP 5 2 3 4 図 41 47 主な整備作業とメンテナン ス 1 フェアリングの取り外し ( 図 警告 42) モーターサイクルを正しく整備、修理するためには、該当 部分のフェアリングを取り外す必要があります。 取り外されたパーツが全て適切に取り付けられていな いと走行中にパーツが脱落し、モーターサイクルのコント ロールを失わせる危険があります。 ヘッドライトフェアリングの取り外し ヘッドライトを固定している 2 つのネジ (1) を外します。 2 図 42 JP メモ ネジ (1) を固定しているヘッドライトフェアリングの 内側にあるナットを失くさないように注意してください。 ヘッドライトフェアリング (2) を取り外します。 48 燃料タンクの起こし方 警告 燃料がキャップの通気孔から漏れ出さないように、燃 料の容量は 5 リットル以下にしてください。 シートを取り外し(ページ 29) 燃料タンクの掛け金 (1, 図 43) を起こします。 燃料タンクを持ち上げて、シート下にある燃料タンク用の バー (2、図 44) を外します。 タンクをバーの上に乗せ支えます。 再びタンクを取り付ける作業は、取り外し作業と逆の手順 で行ってください。 1 警告 燃料タンクを再び戻す時にはホース類が正しい位置に あり、タンクの下でつぶされないことを確認してください。 図 43 JP 2 図 44 49 エアフィルターの交換 ( 図 45) エアーフィルターは定期点検表に表示されている規定の間 隔で交換する必要があります(定期点検表参照) 。フィル ターボックスの作業を行うためには、燃料タンクを持ち上 げてください(ページ 49). フィルターを外すには、フィルターボックスの両側にある カバーを固定しているつまみ (1) を外し、 カバー (2) を外 します。 フィルターカートリッジ (3、図 46) を取り外し、交換し ます。 2 重要 フィルターの目詰まりは、空気の吸入量を減少させ、 燃料消費量の増加、エンジンパワーの減少、およびスパー グプラグ内の付着物の原因となります。 モーターサイクル使用時には必ずフィルターを装着してく ださい。フィルターを装着しないと外気に含まれる不純物 がエンジン内に入り、故障の原因となることがあります。 フィルターを図にあるように所定の位置に正しく取り付け、 取り外した部品を全て取り付けてください。 1 図 45 3 JP 重要 埃の多い道路や湿った場所で車両を走行させた場合 は、定期点検表に示されている規定の時期よりも頻繁に フィルターを交換してください(定期点検表参照) 。 図 46 50 冷却液の液量チェック ( 図 47) 車両の右側にあるリザーバーの冷却水量を点検します。冷 却水は、 タンクの MAX と MIN の基準点の範囲内になければ いけません。 レベルが低い場合は、冷却水を補充する必要があります。 冷却水リザーバータンクの注入口キャップ (1) を回して開 け、 水と冷却液 SHELL Advance Coolant または Glycoshell (35 ~ 40 %) の混合液を MAX のレベルになるまで補充しま す。 キャップ (1) を再び締めます。 上記の混合液を使用することで最良のコンディションを得 ることができます ( 凍結開始温度 -20 °C/-4 °F に対応 )。 冷却装置容量: 2, 7 リットル 1 図 47 警告 この作業は、エンジン冷間時に、車体を完全に水平に 保った状態で行ってください。 JP 51 ブレーキ / クラッチ液量のチェック ( 図 48) ブレーキ液およびクラッチ液の液量は、それぞれのタンク に記されたゲージの MIN のレベル以下になってはいけま せん。 液レベルが下がり過ぎると、回路内にエアが混入し、正常 なシステム作動に悪影響を及ぼします。 また、定期点検表に指示されたブレーキ / クラッチ液補充 および交換は、正規ディーラーまたは公認の整備工場に依 頼して下さい。 重要 チューブは 4 年毎に交換しなければなりません。 図 48 クラッチシステム クラッチレバーに過度の遊びがあり、ギアチェンジの際ク ラッチにスナッチやジャダーが出る場合は、システム内に エアが混入しています。システムを点検しエアを排出する 必要があるため、Ducati 正規ディーラーまたは公認の整備 工場にご連絡ください。 ブレーキシステム ブレーキパッドが減っていないのに、ブレーキレバー、ブ レーキペダルの過度の遊びに気付いた場合には、システム を点検しエアを排出する必要があるため、Ducati 正規 ディーラーまたは公認の整備工場にご連絡ください。 JP 警告 ブレーキ / クラッチ液はプラスチックや塗装部分に 損傷を与えますので、こぼさないようにしてください。 ブレーキ / クラッチ液は炎症の原因となります。 異なる品質の液とは混ぜないでください。 ガスケットの状態をチェックしてください。 警告 クラッチ液レベルはタンク内で、クラッチディスクの 摩耗にしたがって上昇しやすい性質を持っています。指示 されたレベルを超えないでください ( 最小から 3 mm 上 )。 52 ブレーキパッドの摩耗チェック(図 49) MIN フロントブレーキ ブレーキパッドには摩耗チェックマークがあり、キャリ パーからパッドを外すことなく、 容易にチェックできます。 摩耗材に刻まれた溝が見えているうちはパッドの通常使用 範囲です。 リアブレーキ それぞれのブレーキパッドの摩擦材の厚さは 1 ければいけません。 mm 以上な 重要 ブレーキパッドの交換は Ducati 正規ディーラーまた は公認の整備工場で実施してください。 1 mm 図 49 スロットルケーブルの調整 ➤ ➤ スロットルケーブルは、ハンドルバーのどの位置において も、スロットルグリップの遊びがハンドルバーの円周で 2 ~ 4 mm なければいけません。スロットルグリップの遊び を調整するには、スロットルケーブルのアジャスター (1, 図 50) を使用します。 JP 1 図 50 53 ケーブル / ジョイント部への給油 ( 図 51) スロットルの被膜の状態を定期的にチェックしなければな りません。外側のプラスチックの被膜に亀裂やツブレの形 跡があってはなりません。操作類を動かして、被膜の中で ワイヤーがスムーズに動くか確認してください。もしも何 らかの抵抗や、動きにくい箇所がある場合には、Ducati 正 規ディーラーまたは公認の整備工場でワイヤーケーブルを 交換してください。 これらの不具合を避けるために、それぞれのトランスミッ ションケーブルの先端を定期的に SHELL Advance Grease ま たは Retinax LX2 のグリースを塗布して潤滑してください。 トランスミッションアクセル装置を開ける必要がある場合 は、固定ネジ (1) 2 つを外して開け、ケーブルの先端と プーリーにグリースを塗布します。 1 図 51 警告 JP カバーを取り付ける時に、ワイヤーがガイドとプー リーの中を通っていることを確認し、注意して閉じてくだ さい。 カバーを取り付け、1. 8 けます。 Nm のトルクでネジ(1)を締め付 サイドスタンドのスムーズな作動を確保するために、汚れ を取り除いた後、全ての可動部分に指定のグリース SHELL Alvania R3 を塗布してください。 54 バッテリーの充電 ( 図 52) バッテリーを充電する際には、バッテリーをモーターサイ クルから取り外して実施してください。 まず最初に黒いマイナス (-) の端子を外し、その後赤いプ ラス (+) の端子を外します。 ストッパー (1) を外し、バッテリーを取り外します。 - 1 + 警告 バッテリーは爆発性のガスを発生させます。火気、熱 源のそばに置かないでください。 充電は換気の良い場所で実施してください。 バッテリーチャージャーの導線をそれぞれの端子に接続し ます。赤はプラス (+) に、 黒はマイナス (-) に接続してく ださい。 図 52 重要 バッテリーチャージャーは、バッテリーを接続してか ら始動させます: バッテリー端子に接触したときに火花な どが散った場合、セルに含まれるガスに火が移る危険性が あります。 また、 接続する時は常に赤のプラス極から行ってください。 JP 警告 バッテリーは幼児の手の届かないところに置いてくだ さい。 バッテリーを 1 A で 5 ~ 10 時間充電します。 55 チェーンテンションの点検 ( 図 53) モーターサイクルをゆっくり移動させて、チェーンを最も 張った状態にします。 サイドスタンドを使って車体を立てます。スイングアーム の中央位置で、チェーンを指で上に押します ( ラベルを参 照 )。下側のチェーンが上下する幅は約 30 ~ 32 mm でな ければなりません。 そのような状態でない場合は、Ducati 正規ディーラーまた は公認の整備工場で実施してください。 警告 偏心輪の固定ネジを正しく締めつけないと、ライダー の安全がおびやかされることになる場合があります。 = = 30 32 mm 図 53 重要 チェーンテンションが適切でないと、トランスミッ ションパーツの摩耗を促進させます。 重要 指定オイル以外を塗布した場合には、チェーン、リ ム、またはエンジンピニオンなどに損傷を与える可能性が あります。 チェーンの注油 JP このモーターサイクルには、可動部分にグリースが封入さ れ、外部からの異物の侵入を防ぐオーリングの付いた チェーンが装着されています。 チェーンを洗浄する場合には、ガスケット類の損傷を防止 するため、専用の溶剤をご使用ください。ウォッシャー等 でスチームや圧力のかかった水で洗浄しないでください。 洗浄後は圧縮空気でチェーンを乾かし、指定の SHELL Advance Chain もしくは Advance Teflon Chain を各部に塗 布します。 56 ライトバルブの交換 切れたバルブを交換する前に、新しいバルブの電圧などが 「電装」の各仕様に適合しているか確認して下さい(ペー ジ 78)。 フロントヘッドライト ( 図 54) フロントヘッドライトの作業をやり易くするために、 「ヘッ ドライトフェアリングの取り外し」の章に従ってヘッドラ イトフェアリングを取り外すことをお奨めします (ペー ジ 48). ヘッドライトのバルブの作業を行うには、枠やパラボラを 固定している下方のネジ (1) を緩めて外します。 ヘッドライトのバルブから導線 (2、 図 55) を外します。バ ルブを固定しているクリップ (3、図 55) を外し、バルブ を取り外します。 1 図 54 JP 2 3 図 55 57 バルブ (4、図 56) を交換します。 メモ 新しいバルブのガラスの部分には、決して指で触れな いでください。バルブの光度が落ちる原因となります。 ライトバルブの基部にあるタブを所定の位置にはめ込んで、 正しい向きに取り付けます。 クリップ (3, 図 55) の先端をヘッドライト本体のマウント に掛けます。ケーブルを元のように接続します。 パーキングライトのバルブを交換する場合は、相当する導 線を外します。バルブ (5, 図 57) はバヨネットベースタイ プなので、 取り外すには押しながら反時計方向に回します。 新しいバルブに交換し、カチッとはまり込むまで、押しな がら時計方向に回します。コネクターを元どおりに取り付 け、フレーム / パラボラユニットを固定します。 4 図 56 JP 5 58 図 57 方向指示器(図 58) ネジ (1) を緩めて外し、 方向指示器レンズ (2) を方向指示 器マウントから取り外します。 バルブはバヨネットベースタイプなので、取り外すには押 しながら反時計回りに回します。新しいバルブに交換し、 カチッという音がするまで押しながら時計回りに回して取 り付けます。方向指示器レンズを取り付けます。このとき、 突起 (A) をマウントのスリットに挿入してください。 ネジ (1) で固定します。 ストップライト ( 図 59) ストップライトとパーキングライトのバルブを交換するに は、透明カバー (2) を固定している 2 本のネジ (1) を緩 めて外します。バルブはバヨネットベースタイプなので、 取り外すには押しながら反時計回りに回します。新しいバ ルブに交換し、カチッという音がするまで押しながら時計 回りに回して取り付けます。透明カバーを取り付けます。 A 2 1 図 58 1 2 JP 図 59 59 ナンバープレートライト ( 図 60) ナンバープレートライト (3) の作業を行うには、内部のバ ルブホルダーを抜き取り、それからバルブを取り外し交換 します。 3 図 60 JP 60 ヘッドライトの光軸調整 ( 図 61) ヘッドライトの光軸をチェックする際には、適正な空気圧 のタイヤを付けたモーターサイクルにライダーが 1 名だけ またがり、車両を垂直にし、縦軸に対して正しい角度を保 持します。モーターサイクルは壁またはスクリーンから 10 m の距離に置きます。壁にヘッドライトの 中心と同じ高 さで水平に線を引き、また車体の縦軸に呼応する垂直線も 引きます。 この点検は薄暗い場所で行うとよいでしょう。 ロービームライトを点灯します。 光の照射範囲 ( 照射された部分と闇の部分との境界の上側 ) の地上高が、ヘッドライトの実際の高さの 9/10 以下でな ければなりません。 9 x 10 10 m x メモ この方法は、光軸の高さに関するイタリアの規則に準 拠したものです。 イタリア以外の各国のオーナーは、それぞれの国で有効な 方法で実施してください。 ヘッドライトの垂直方向の調整は、サイドマウントに固定 しているネジ (1、図 62) で行います。 図 61 1 JP 図 62 61 タイヤ フロント空気圧: 2, 1 bar - 2, 3 Kg/cm2 リア空気圧: 2, 2 bar - 2, 4 Kg/cm2 タイヤの空気圧は気温と高度の変化によって影響を受けま す。したがって、走行する場所の気温と高度の条件に合わ せてチェックし調整することをお薦めします。 タイヤの修理および交換 タイヤに小さな穴が開いた場合でも、チューブレスタイヤ であればエアの減り方が遅いため、気付くまで時間がかか ります。もしも、タイヤの空気圧が下がってきた場合には、 パンクの可能性をチェックしてください。 警告 タイヤがパンクした場合はタイヤを交換してくださ い。 パンクしたタイヤを交換する際は、モーターサイクルの操 縦性と安定性を確保するために指定標準タイヤと同じメー カー、タイプをご指定ください。 走行中のエア漏れを防ぐため、タイヤのバルブキャップが 確実に閉めてあることを確認してください。チューブタイ プのタイヤは絶対に使用しないで下さい。この注意に従わ ない場合、突然タイヤがバーストし、ライダーやパッセン ジャーを重大な事故に巻き込む危険性があります。 タイヤ交換の後には、必ずバランスチェックを受けてくだ さい。 重要 タイヤの空気圧はタイヤ冷間時に測定および調整しな ければなりません。 フロントホイールリムがダメージを受けないように、悪路 を走行する時はタイヤの空気圧を 0. 2 ~ 0. 3 bar 上げてく ださい。 JP 重要 ホイールのバランスウェイトを外したり、移動させた りしないでください。 メモ タイヤの交換が必要な場合は、ホイールの着脱が正し く行われるように、Ducati 正規ディーラーまたは公認の整 備工場にお任せください。 62 タイヤ摩耗限界 タイヤのトレッド面が一番摩耗しているところ (S、 図 63) で、溝の深さを測定してください。 溝の深さは 2 mm 以下、または道交法の基準値以下であっ てはなりません。 重要 タイヤに傷やヒビがないか、特に側面を注意深く目視 点検し、ひどい損傷がある場合には交換してください。 出っ張りや他と大きく異なる箇所は内部の損傷を表わして いるので、タイヤを交換しなければなりません。 トレッドに入り込んだ石や異物は取り除いてください。 図 63 JP 63 エンジンオイルレベルの点検 ( 図 64) エンジンオイルのレベルは、エンジンオイルパンの右側に ある点検窓 (1) から見ることができます。 オイル量をチェックするには、車両を垂直に保ち、またエ ンジンが冷えていなければなりません。 オイル量は、点検窓の横に指示された目盛りの間になけれ ばなりません。もしもオイル量が少ない場合には、指定さ れたオイル SHELL Advance Ultra 4 を補充する必要があり ます。注入キャップ (2) を開け、オイルを正しいレベルま で補充します。注入キャップを閉じてください。 1 2 重要 定期点検表に指示されているエンジンオイルとフィル ターの交換は、正規ディーラーまたは公認の整備工場に依 頼して下さい。 粘度 SAE 10W-40 モーターサイクルを使用する地域の平均気温に応じて、表 に示されている粘度のものを使用できます。 Unigrade 図 64 10W 20W 20 30 40 20W–40 20W–50 15W–40 15W–50 10W–40 10W–30 –10 0 10 20 30 40 C JP 64 Multigrade スパークプラグの清掃と交換 ( 図 65) スパークプラグはスムーズなエンジンの作動に不可欠で、 定期的な点検が必要です。 スパークプラグを点検することで、エンジンの状態を知る ことができます。 コイルをスパークプラグから抜き取り、スパナを使用して ヘッドを取り外します。 中央電極のセラミック製絶縁ガイシの色を確認します。全 体的に薄茶色であればエンジンの状態が良好なことを示し ています。 それ以外の色であったり、また黒い付着物が見られる場合 は、スパークプラグを交換し、正規ディーラーまたは公認 の整備工場に報告をしてください。 次に、中央電極の摩耗を点検してください。中央電極が消 耗していたりガラス状になっている場合には、スパークプ ラグを交換してください。 電極のギャップは 0, 6 ÷ 0, 7 mm です。 図 65 トルクレンチが無い場合は、手で締めたあと備え付けの レンチでさらに 1/2 回転締め付けてください。 重要 調整する場合は、注意してサイドの電極を曲げます。 電極ギャップが規定値を外れるとエンジン性能に悪影響を 及ぼし、また始動困難やアイドリングの不安定化を招くお それがあります。 電極と絶縁ガイシをメタルブラシで注意して掃除し、ガス ケットの状態を確認してください。 ヘッド部の掃除を注意深く行います。このとき、燃焼室に 異物が入らぬよう注意してください。 スパークプラグをヘッドに再び取り付け、一杯まで回し ト ルク 20 Nm で締め付けます。 重要 熱価が不適切なスパークプラグや、ネジ山の長さが規 格に合っていないスパークプラグを使用しないでください。 スパークプラグは正しく締め付ける必要があります。 JP 65 モーターサイクルの清掃 ペンキ塗装部分とメタリック塗装部分のオリジナルな艶を 長い間保つため、走行する道路のコンディションに合わせ て、モーターサイクルを定期的に清掃、洗車しなければな りません。専用の製品を使用してください。できれば生物 分解性の製品を使用し、強すぎる洗剤や溶剤の使用は避け てください。 警告 モーターサイクルを洗車した直後には、ブレーキ能力 が落ちることがあります。ブレーキディスクには絶対に、 グリースやその他のいかなるオイルも付けないでください。 ブレーキ能力が失われ、事故を招く危険があります。 ディスクは非油性の溶剤で清掃してください。 重要 走行後のボディがまだ暖かい間は、水染み等を防ぐた め、すぐには洗車をしないでください。 高温のお湯や、ウォッシャー等の圧力のかかった水を直接 吹き付けないようにしてください。ウォッシャー等の使用 は、サスペンション、ホイールベアリング、電装部分、フ ロントフォークのシール、エア吸入口、マフラーの摩耗や 変形をもたらすおそれがあります。 もしもエンジンにひどく汚れた部分や油脂汚れなどがある 時は、油取り用洗剤を使って、トランスミッション系統 (チェーン、ギア、リム等)に洗剤がかからない様に洗浄し ます。 水道水でよくすすぎ、モーターサイクル全ての表面部分を セーム革で拭きます。 JP 66 長期間の保管 モーターサイクルを長期間使用しない場合には、保管する 前に以下の作業を実施するよう お薦めします: モーターサイクルの通常の清掃をおこないます。 燃料タンクを空にします。 スパークプラグの穴からシリンダーの中に数滴のエンジン オイルを注入し、エンジンを手で数回転させてシリンダー 内壁に保護膜を形成させます。 モーターサイクルをスタンドに立てかけて正立させます。 バッテリーケーブルを外し、バッテリーを取り外します。 1 ヶ月以上モーターサイクルを使用しなかった場合には、 バッテリーを点検し、充電を行う必要があります。 結露を防止し塗装を保護するため、モーターサイクルはカ バーで覆ってください。 純正カバーは Ducati Performance 社で取り扱っています。 外国のオーナーにとって重要な事項 いくつかの国では ( フランス、ドイツ、イギリス、スイス 等 )、一定期間毎の義務点検以外に、それぞれの国の基準 としての排気ガス、 騒音の規制を守らなければなりません。 このため、モーターサイクルのオーナーとして、これらの 国々の規制に適合する Ducati の特別純正部品をご使用く ださい。 JP 67 メンテナンス メンテナンスプログラム: 公認の整備工場で行うメンテナンス km x1000 作業のタイプと作業リスト ( 距離または時間による期限 *) エンジンオイルの交換 エンジンオイルフィルターの交換 mi. x1000 月 1 0, 6 6 12 7, 5 12 24 15 24 36 22, 5 36 48 30 48 60 37, 5 60 • • • • • • • • • • • • • • JP エンジンオイル吸入フィルターの清掃 エンジンオイル圧の点検 バルブクリアランスの点検と調整 (1) チェーンテンションの点検 (1) チェーンの交換 点火プラグの点検および清掃 必要な場合は交換 エアーフィルターの点検および清掃 (1) エアフィルターの交換 • • • • • • • • • • • • • • • • • • 68 km x1000 作業のタイプと作業リスト ( 距離または時間による期限 *) スロットルボディの同期とアイドリングの点検 (1) ブレーキ / クラッチ液量の点検 ブレーキ / クラッチ液量の点検 ブレーキレバーおよびクラッチレバーの点検と調節 スロットルグリップおよびチョークレバーの点検および潤滑 タイヤの磨耗とタイヤ圧の点検 ブレーキパッドの点検 必要な場合は交換 ステアリングベアリングの点検 チェーンのテンション、アラインメント、および潤滑の点検 クラッチディスクパックの点検 必要な場合は交換 (1) 冷却液レベルの点検 冷却液の交換 電動ファン機能および冷却系統シールの点検 リアホイールの弾性継ぎ手の点検 ホイールベアリングハブの点検 ライト類とインジケーターの点検 エンジンフレームのネジを固定するナットの締めの点検 サイドスタンドの点検 フロントホイールナットの締め具合の点検 mi. x1000 月 1 0, 6 6 12 7, 5 12 24 15 24 36 22, 5 36 48 30 48 60 37, 5 60 • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • 69 JP km x1000 作業のタイプと作業リスト ( 距離または時間による期限 *) リアホイールナットの締め具合の点検 外部燃料ホースの点検 フロントフォークオイルの交換 フォークおよびリアショックからのオイル漏れがないことを確認 ピニオンの固定具合の点検 グリース塗布・注油一般 バッテリー充電装置の点検 モーターサイクルの路上テスト モーターサイクルの清掃 mi. x1000 月 1 0, 6 6 12 7, 5 12 24 15 24 36 22, 5 36 48 30 48 60 37, 5 60 • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • * 最初の 2 つの期限(キロメートルおよびマイルによる距離または何ヶ月などの時間による期限)が切れる前にメンテナ ンス作業を実施して確認してください。 JP (1) キロメートル / マイルによる期限に達した場合のみに行う作業 70 メンテナンスプログラム: お客様が行えるメンテナンス Km. パーキングライト バルブタイプ: T4W (12 V-4 W). ハンドルバースイッチ 方向指示器 : バルブタイプ: R10W (12 V-10 W). 警告ホーン ストップライトスイッチ バッテリー、12 V-10 Ah. レギュレーター、30 A バッテリー側保護ヒューズ付き。 セルモーター 12 V-0. 7 kW テールライトおよびストップシグナル: バルブタイプ: P21/5W (12 V-5/21 W). ナンバープレートライト: バルブタイプ: W5W (12 V-5 W). JP MS4RS Ducati アニバーサリーレッド、 コード no. F_473. 101 (PPG) 透明 コード 228. 880 (PPG) ホワイトのストライプ入り フレームはレッド、リムはブラック シャイニーブラック、コード 248. 514 (PPG); 透明 コード 228. 880 (PPG) グレーのストライプ入り ; フレームおよびリムはブラック メモ バルブの交換は、 「バルブの交換」の章を参照してく ださい。 (ページ 57. 78 ヒューズ ヒューズボックスは燃料タンクの下にあります。 ヒューズを交換するには、 保護カバー (1, 図 68) を外しま す。保護カバーには各ヒューズの配置と定格が表記されて います。 バッテリーの横にあるヒューズは、電子部品であるレギュ レーターを保護します。 交換には、保護キャップ (2、図 68) を取り外して下さい。 切れたヒューズは、 内部のフィラメント (3, 図 69) が切れ ていることから判断できます。 2 重要 回路のショートを防止するため、ヒューズ交換の前に は、イグニッションキーを OFF にしてください。 1 図 68 警告 表示されている値以外のヒューズは決して使用しない でください。このルールを守らない場合には、電気系統に 損傷を与え、火災の原因となることもあります。 JP 図 69 79 電装図凡例 / インジェクション 1) ハンドルバー右側スイッチ 2) トランスポンダアンテナ 3) イグニッションスイッチ 4) ファンリレー 5) ライトリレー 6) ヒューズボックス 7) 左側電動ファン 8) 右側電動ファン 9) セルモーター 10) スターターコンタクター 11) ”バウンド防止”ダイオード 12) バッテリー 13) マスターヒューズ 14) レギュレーター 15) ジェネレーター 16) 右リア方向指示器 17) テールライト 18) ナンバープレートライト: 19) 左リア方向指示器 20) 燃料タンク 21) インジェクションリレー 22) 自己診断コネクター 23) スピードセンサー 24) サイドスタンドスイッチ 25) ラムダセンサー 26) コイル ( 水平シリンダー ) 27) コイル ( 垂直シリンダー ) 28) スパークプラグ ( 水平シリンダー ) 29) スパークプラグ ( 垂直シリンダー ) 30) インジェクター ( 水平シリンダー ) 31) インジェクター ( 垂直シリンダー ) 32) スロットルポジションセンサー 33) エンジン回転数 / 位相センサー 34) 水温センサー(コントロールユニット) 35) ステッパーモーター 36) コントロールユニット 5AM 37) ニュートラルスイッチ 38) オイル圧スイッチ 39) リアブレーキ STOP ライトスイッチ 40) フロントブレーキ STOP ライトスイッチ 41) クラッチスイッチ 42) ハンドルバー左側スイッチ 43) 水温センサー(機器類) 44) 気温 / 気圧センサー 45) メーター類 ( メーターパネル ) 46) 左フロント方向指示器 47) 警告ホーン 48) ヘッドライト 49) 右フロント方向指示器 配線カラー表 B 青 W 白 V 紫 Bk 黒 Y 黄 R 赤 Lb 水色 G 緑 Bn 茶 O オレンジ P ピンク Gr 灰色 JP 80 ヒューズボックス凡例 (5) 配置 1 2 利用対象 ファン KEY-ON コントロールユニット、メーター パネル、スターターコンタクター ラムダ およびストップ パーキングライト ハイビームライト、ロービームライト LOADS インジェクション ( ポンプ インジェクター コイル ) コントロールユニット エンジンコントロール メーターパネル 値 10 A 10 A 3 4 5 6 7 15 A 15 A 20 A 5A 5A JP メモ 電装図は、このマニュアルの最後にあります。 81 定期点検メモ km 1000 12000 24000 36000 48000 60000 名前 Ducati サービス 走行距離 日付 JP 82 Stampato 04/2007 Cod. 913. 7. 134. 1B Ducati Motor Holding spa via Cavalieri Ducati, 3 40132 Bologna, Italia www. ducati. com Tel. [. . . ] 913. 7. 134. 1B Ducati Motor Holding spa via Cavalieri Ducati, 3 40132 Bologna, Italia www. ducati. com Tel. +39 051 6413111 Fax +39 051 406580 1 LIGHTING RY B BBk ON FREE PUSH STARTER BW Bk OFF RUN ENGINE STOP RW RBk 2 LOCK PARK OFF ON 3 W/G 4 B/R 5 O R/Bk R/G O V Bn 6 1 2 7 8 9 R 10 R 14 14 15 Lb WR R GBk GR Y 3 4 5 6 R/Bk Y/R R/Bk W/G R/B 2 1 R/G 2 1 R/G R/Bk R 2 1 B/Bk BK R/O R/G W/B R/Y 11 K A 1 4 3 6 2 5 R/W R O Y B/R Bk R Bk B/R 1N4007 13 30A R Bk Bk 49 10 W W/G Bk H4 12 V. -55/60 W. Bk W/Bk 10 W 48 12 V. - T 4 W. Y/Bk W Y/Bk W Bk Bk Y 2 3 4 1 Y/Bk W Bk Y Y Bk 47 46 10 W V/Bk 21 Bk W/Bk Bn/W Bn/Bk - + Bk 45 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 B/G Y Y/Bk B/Bk R/Y P/Bk W/Bk B/Y G/Bk Y/G W/Y O/Bk R/B n. c. B/W R/G Bk R/G W/G O/G R/G Bk B/W IAW5AM 36 O/W 3 BODY 1 BODY 4 BODY 6 BODY 7 BODY 8 BODY 9 BODY 11 BODY 13 BODY 14 BODY 16 BODY 17 BODY 22 BODY 24 BODY 27 BODY 28 Gr/Bk Bk/V Bn/R Bk V V/Bk Bk W Y/B Gr/R O/Bk B/G G/Bk Y/R Y/Bk R/Bk R/B Bn/Bk O/B W/G G Bk/B B/Y W/G O/W R/G Lb Gr/G W/B R/O G/B B/V W/Bk Gr/Bk Gr/R Y/G Bn/R Gr/B Gr/G P/Y G/Y Bn/G O Bk/G CAVO SCHERM. [. . . ]

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