ユーザーズガイド HP PROLIANT DL585 STORAGE SERVER PROLIANT DL585 STORAGE SERVER ADMINISTRATION GUIDE (WSS R2 VERSION, MARCH 2006)
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マニュアル抽象的: マニュアル HP PROLIANT DL585 STORAGE SERVER PROLIANT DL585 STORAGE SERVER ADMINISTRATION GUIDE (WSS R2 VERSION, MARCH 2006)
詳しい操作方法はユーザーガイドに記載されています。
[. . . ] HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者 ガイド
本書では、Microsoft® Windows® Storage Server 2003 R2とともにHP ProLiant DL585ストレージ サーバを使用するた めのハードウェアとソフトウェアについて説明します。
5697-5788
製品番号: 5697-5788 初版: 2006年3月
ご注意 © Copyright 2006 Hewlett-Packard Development Company, L. P. Hewlett-Packard Companyは、本書についていかなる保証(商品性および特定の目的のための適合性に関する黙示の保証を含む) も与えるものではありません。Hewlett-Packard Companyは、本書中の誤りに対して、また本書の供給、機能または使用に関連して生 じた付随的損害、派生的損害または間接的損害を含めいかなる損害についても、責任を負いかねますのでご了承ください。 本書には、著作権によって保護されている機密情報が掲載されています。本書のいかなる部分も、Hewlett-Packard Companyの事前 の書面による承諾なしに複写、複製、あるいは他の言語に翻訳することはできません。本書の内容は、将来予告なしに変更されるこ とがあります。Hewlett-Packard Company製品およびサービスに対する保証については、当該製品およびサービスの保証規定書に記 載されています。本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきましては万全を期しており ますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して、責任を負いかねますのでご了承ください。 Microsoft®、Windows®、およびWindows NT®は、米国におけるMicrosoft Corporationの登録商標です。 UNIX®は、The Open Groupの登録商標です。 本書の内容につきましては万全を期しておりますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して、責任を負いかねます のでご了承ください。本書の内容は、そのままの状態で提供されるもので、いかなる保証も含みません。本書の内容は、将来予告 なしに変更されることがあります。Hewlett-Packard Company製品に対する保証については、当該製品の保証規定書に記載さ れています。本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。
HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者ガイド
目次
本書について . .
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11 11 12 12 13 14 14 14
対象読者 . HP Subscriber’s Choice 参考Webサイト . [. . . ] 10 共有プロトコルのクラスタ サポート . 11 クラスタインストール時の電源シーケンス . 12 19 25 26 38 46 51 99 105 123 127
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本書について
本書では、以下のHP ProLiantストレージ サーバ モデルの操作について説明します。 • HP ProLiant DL585ストレージ サーバ • HP ProLiant DL585デュアル コア ストレージ サーバ 本書はHPのWebサイトから入手できます。また、PDF形式の印刷可能ドキュメントの形でHP ProLiant ストレージ サーバ ドキュメンテーションCDにも収録されています。 日本語版があるものについては以下からご覧いただけます。 http://h50146. www5. hp. com/products/storage/manual/index. html
対象読者
本書は、以下の知識を持つ技術専門家を対象としています。 • Microsoft®管理手順 • システムとストレージの構成
参考資料
本書以外に、本製品に関する次の追加の参考資料があります。 • 『HP ProLiantストレージ サーバ インストール ガイド』 • 『HP ProLiantストレージ サーバ4Uレール インストール手順』 • 『HP ProLiant Storage Server release notes』 これらの資料は、http://h18006. www1. hp. com/storage/nas. html(英語)から入手できます。ご使用の製品を 選択し、[Support]セクションの[Technical documentation]をクリックしてください。 日本語版があるものについては以下からご覧いただけます。 http://h50146. www5. hp. com/products/storage/manual/index. html HP ProLiantサーバ • 『HP ProLiant DL585 Server Maintenance and Service Guide』 この資料は、http://www. hp. com/go/servers(英語)から入手できます。ご使用の製品を選択し、資 料のリンクに従ってください。
HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者ガイド
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表記上の規則
表1 表記上の規則 表記法
ミディアム ブルーの語句:図1 ミディアム ブルーの下線付き語句 (http://www. hp. com) 太字 • ファイル名、アプリケーション名、および強調するべき語句 括弧([ ])で表示 • キー名 • ボックスなどのGUIで入力される文字列 • クリックおよび選択されるGUI(メニューおよびリスト項目、ボタン、 チェックボックス) Monospace フォント • • • • ファイル名およびディレクトリ名 システム アウトプット コード コマンドラインで入力した文字列
項目
クロスリファレンス リンクおよびEメール アドレス Webサイト アドレス
イタリック体の Monospace フォ ント
• コード変数 • コマンド ライン変数 ファイル名、ディレクトリ名、システム出力、コード、コマンドラインで 入力される文字列の強調
太字体の Monospace フォント
本文中の記号
警告! その指示に従わないと、人体への傷害や生命の危険を引き起こす恐れがある警告事項を表します。
注意: その指示に従わないと、装置の損傷やデータの消失を引き起こす恐れがある注意事項を表します。
重要: 詳細情報または特定の手順を示します。
注記: 補足情報を示します。
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本書について
ヒント: 役に立つ情報やショートカットを示します。
装置の記号
本書で説明するハードウェア装置には、次のような記号が付いていることがあります。 警告! これらの記号が貼付された装置の表面または内部部品に触れると、感電の危険があること を示します。修理はすべて、HPのサポート窓口に依頼してください。警告:感電防止のため、カバーは 開けないでください。
警告! これらの記号が貼付されたRJ-45ソケットは、ネットワーク インターフェース接続を示します。 警告:感電、火災、装置の損傷を防止するため、電話や電気通信用のコネクタをこのソケットに接続し ないでください。
警告! これらの記号が貼付された装置の表面または内部部品の温度が非常に高くなる可能性があるこ とを示します。この表面に手を触れるとやけどをする場合があります。警告:表面が熱くなっているため、や けどをしないように、システムの内部部品が十分に冷めてから手を触れてください。
警告!
これらの記号が貼付された電源やシステムは、装置の電源が複数あることを示します。警 告:感電しないように、電源コードをすべて抜き取ってシステムの電源を完全に切ってください。
警告! これらの記号が貼付された製品および機械は、1人で安全に取り扱うことができる重量を超えて いることを示します。警告:けがや装置の損傷を防ぐために、ご使用の地域で定められた重量のある装置 の安全な取り扱いに関する規定に従ってください。
HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者ガイド
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HP Subscriber’s Choice
HPは、Subscriber’s choiceのWebサイトhttp://www. hp. com/go/e-updates(英語)にアクセスして、オンラ インでサインアップされることをお勧めします。 • このサービスを申しまれたお客様は、最新の製品機能強化、ドライバの最新バージョン、ファー ムウェア ドキュメントの最新版についての情報を電子メールで受け取ることができます。また、 他の各種製品リソースに迅速にアクセスすることもできます。 • サインアップを済ませた後、[Business support]を選択し、[Product Category]の下で[Storage]を選 択することにより、ご使用の製品を迅速に見つけることができます。
参考Webサイト
他の製品情報については、HPの下記のWebサイトにアクセスしてご確認ください。 • • • • http://www. hp. com/go/storage(英語) http://www. hp. com/support/(日本語) http://www. docs. hp. com (英語) http://www. microsoft. com(英語)
HPハードウェア サポート サービス
HP ISEE(Instant Support Enterprise Edition)は、予防的なリモート監視、診断、およびトラブルシュー ティングを行い、お客様のサーバ、ストレージ、ならびにネットワーク デバイスの可用性を向上させま す。ISEEソフトウェアは、ストレージ サーバの c:\hpnas\components\ISEE フォルダ にあります。 詳細については、HPのWebサイトhttp://h20219. www2. hp. com/services/cache/10707-0-0-225-121. aspx (英語)を参照してください。 HPのサービスは、システムに重大な問題が発生した場合にお客様に通知を行うサービス ツールを提供し ます。これらのツール(WEBES SEA(System Event Analyzer)およびOSEM)は、ISEEリモート サービス製品 のコンポーネントとして使用されることも、HPのお客様向けのスタンドアロン ツールとして使用されることも あります。これらのツールは、保守の必要なイベントが発生した場合のみ、通知を送信するものであり、 すべてのイベントに対して起動されるリアル タイムのシステム状態監視機能は提供しません。ほとん どのシステム コンポーネントが、通常の動作中、数多くの状態イベントを送信できます。SEAとOSEM は、これらのコンポーネント イベントをフィルタリングして、障害を解決または防止するために処置が必 要な場合にのみ、お客様やHPサービスに連絡するように設計されています。このため、すべてのイベ ントの報告は行いません。システムの状態をリアルタイムで監視するには、他のユーティリティをご利 用ください。これらのソフトウェアは、ストレージ サーバの c:\hpnas\components\ISEE\OSEM およ び c:\hpnas\components\ISEE\WEBES フォルダにあります。 注記: この機能は、ProLiantストレージ サーバ300および500シリーズでのみ利用できます。
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本書について
1 HPストレージ サーバ ソリューション
この章では、いくつかのストレージ テクノロジを紹介し、HP ProLiantストレージ サーバを構成するハード ウェアとソフトウェアについて説明し、モデルの主な機能を比較します。 HP ProLiantストレージ サーバ製品は、基本的なMicrosoft® Windows® ワークグループから、分散ファイ ル システム(DFS)、NFS(Network File System)、ファイル転送プロトコル(FTP)、ハイパーテキスト転 送プロトコル(HTTP)、およびMicrosoft Server Message Block(SMB)を使用する複雑なマルチプロトコ ル ドメインまで、さまざまなコンピューティング環境で使用できます。Windows、UNIX® 、Linux、Novell、 Macintoshなど、各種のクライアントに対応しています。 HP ProLiantストレージ サーバ製品ファミリは、エンタープライズ クラスのほかに、リモート オフィスまたは 中小規模のビジネス クラス用のソリューションによって構成されています。これらは、信頼性の高い性 能、管理機能、およびフォールト トレランスを特徴としています。各HP ProLiantストレージ サーバは、 ネットワーク接続ストレージ(NAS)サーバとして機能するよう設計されています。サーバのハードウェ ア機能とソフトウェア機能は、HPのWebサイトhttp://www. hp. com/go/storage(英語)で利用できる『HP ProLiant Storage Server QuickSpecs』を参照してください。[NAS]をクリックし、ストレージ サーバを選択 し、QuickSpecsリンクを選択します。
サーバの識別
ProLiantストレージ サーバの各モデルには、DLまたはMLの識別名が付いています。DLは最適密度の製 品系列であり、ラックマウント型です。MLは最大構成であり、デスクトップ型です。DLまたはMLに続く番号 は、機能と容量に応じて増加します。たとえば、一般に100シリーズのストレージ サーバは、300シリーズや 500シリーズのストレージ サーバに比べ、機能が限定されています。サーバの各メジャー リビジョンは、世 代(G)で表されます。たとえば、DL100 G2は、第2世代のラックマウント型100シリーズ サーバです。
ストレージ環境
サーバは、ストレージ環境で重要な役割を果たします。サーバは、ケーブル、ハードウェア、およびソフト ウェアによってストレージ エリア ネットワーク(SAN)インフラストラクチャに接続し、移動するデータ フロー を管理することができます。ここでは、ストレージ環境に含まれる一部のテクノロジについて説明します。
SAN
SANは、特殊な専用の高速ネットワークです。SANには、サーバやストレージ デバイスを接続できます。 SANは、「サーバの背後にあるネットワーク」です。SANでは、ローカル エリア ネットワーク(LAN)と同 様、ルータ、ゲートウェイ、ハブ、スイッチのようなインターコネクト要素を使用して、ネットワーク経由で 任意のものを接続できます。ファイバ チャネルが標準のSANネットワーキング アーキテクチャですが、 他のネットワーク規格も使用できます。SANを実装するには、通常、新しいストレージ ネットワーク イ ンフラストラクチャを開発する必要があります。
NAS
ネットワーク接続ストレージ(NAS)は、ネットワーク経由のファイル共有を最適化するストレージ デバ イスです。NASソリューションは、Ethernet LANという成熟したTCP/IPネットワーク テクノロジを使用し ます。データは、TCP/IPプロトコルを使用してLAN経由でNASデバイスに出入りします。LAN経由でスト レージ デバイスに到達できるので、ストレージは特定のサーバとの直接接続から解放され、LANファ ブリックを使用して任意のものを接続できます。 原則的には、任意のオペレーティング システムを使用する任意のユーザーが、リモート ストレージ デバイ ス上のファイルにアクセスできます。これは、共通のネットワーク アクセス プロトコルによって実行されま す。さらに、テープ バックアップのような作業も専用ソフトウェアを使用してLAN経由で実行できるので、複 数のサーバの間で自動テープ ライブラリのような高価なハードウェア リソースを共有できます。
HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者ガイド
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ファイバ チャネル テクノロジ
ファイバ チャネル テクノロジは、低レイテンシおよび高スループット機能を提供します。シリアル銅線また は光ファイバ リンクを使用して、ストレージ デバイスとサーバを接続します。光ファイバ テクノロジにより、 接続先サーバから最大10km離れた場所にストレージを設置することができます。ファイバ チャネルには、 ストレージとサーバの間にリダンダント パスを接続できる大きな利点があります。加えて、ファイバ チャネ ルは複数の接続トポロジを通じて拡張性を強化します。基本的な1対1接続、ループ、およびスイッチのトポ ロジが、サーバとストレージの接続の柔軟性を強化します。ファイバ チャネルは、多くのエンタープライズ 環境で高性能のミッション クリティカル アプリケーションをサポートするテクノロジです。
Serial ATAテクノロジ
SATA(Serial Advanced Technology Attachment)は、パラレルのEIDEやATAに相当し、データ レート性能を 強化します。SATAは、パラレル テクノロジが複数のストリームを送信するのに比べ、シリアルに信号を送 信します。特定のクロック速度に拘束されないため、パラレル テクノロジより高速にデータを移動します。 性能の向上に加えて、パラレルATAテクノロジのマスタ/スレーブ構成と最大ケーブル距離の制約を克服 し、コスト効率を改善します。SATAを使用すると、ドライブをホットスワップできるので、システムのダウンタ イムを防止できます。SATAは、ネットワーク接続されたストレージ環境のセカンダリ ストレージとして 最適なソリューションです。高性能のミッション クリティカルな稼動環境が必要なエンタープライズ アプ リケーションをサポートするストレージ環境には適していません。
Serial ATAとSCSIおよびファイバ チャネル ディスクの比較
SCSIディスク テクノロジは、ファイバ チャネル ディスクが大規模なエンタープライズ ディスク アレイを提供 するのと同じ利点を持つので、ネットワーク接続されたエントリ レベルのストレージに最適です。加えて、 SANとの直接接続ストレージ(DAS)と呼ぶサーバからSANへの単純な移行パスを提供します。Serial ATA テクノロジの登場により、新しい方法でデータを保存できます。デスクトップPC用ストレージの安価なコン ポーネントを使用するため、SCSIディスクやファイバ チャネル ディスクに比べ、MB当たりのコストが大幅に 低下します。ただし、その結果、性能と信頼性も低下します。そのため、Serial ATA は、代替テクノロジには なりません。信頼性の高い高性能アプリケーションのサポートとストレージ用には、SCSIとファイバ チャネ ルの方が適しています。ただし、データ リポジトリやリファレンス情報のような頻繁にアクセスされないデー タ用の費用対効果の高いストレージが必要な場合は、Serial ATAが適しています。
階層型ストレージ環境
階層型ストレージ環境では、データとストレージの性能を可用性を一致させて、業務に影響を与えず に維持管理費を低下させることができます。以下に、典型的なディスク-ディスク-テープ環境での動 作を説明します。 • 最も重要な要件を持つデータは、第1階層のSCSIまたはファイバ チャネル ディスクに保存します。 • 第2階層のSerial ATAディスクには、ディスク間のバックアップ コピーのような頻繁にアクアセスさ れないニア オンライン データを保存します。 • 第3階層は、テープ上のバックアップ コピーや光メディアにアーカイブされたデータから構成 されます。
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HPストレージ サーバ ソリューション
図1 階層型ストレージ
iSCSIテクノロジ
iSCSIプロトコルは、TCP/IPネットワーク経由でSCSI(ブロック レベル)データを伝達するルールとプロセス を定義しています。iSCSI規格は、イニシエータとターゲット間のメッセージ交換に基づくSCSIアーキテク チャ モデルに従っています。SCSIモデルでは、イニシエータとターゲットが固有のSCSIデバイス名で識別さ れます。iSCSI伝達は、直接ケーブル接続の代わりにネットワークファブリック経由で実行されるので、イニ シエータとターゲットはiSCSI名に関連した複数のIPアドレスを持っています。 以下に、イニシエータとターゲット間のメッセージ交換の例を示します。プロセスは、アプリケーションがオペ レーティング システム(OS)に対してデータの読み出しまたは書き込み要求を送信することで開始します。 OSは、メッセージの形で適切なSCSIコマンドとデータ要求を生成します。メッセージはIPネットワーク経由で 送信される前にiSCSIによって処理され、(ルーティング、エラー チェック、および制御情報が追加されて)要 求がTCP/IPプロトコル スタックにカプセル化されます。これは、ドライバまたはOSレベルのソフトウェアを 使用して実行でき、ホスト バス アダプタ(HBA)に任せることもできます。HBAはIPネットワーク経由でパ ケットを送信します。パケットがターゲット デバイスに到達すると、逆の処理を通してデータが組み立てら れ、SCSIコントローラに移動します。SCSIコントローラは、ターゲット デバイスにデータを書き込んだり、ター ゲット デバイスからデータを読み出して、要求を実行します。読み出しトランザクションの場合、ターゲット はiSCSIプロトコルを使用してイニシエータにデータを返送します。 HP StorageWorks iSCSI製品の詳細については、HPのWebサイトhttp://www. hp. com/jp/nas(日本語) を参照してください。
Windows Storage Server 2003のエディション
Windows Storage Server 2003は、Windows Server 2003に基づく専用のファイル/プリント サーバであり、 ネットワーク接続されたストレージに依存し、シームレスに統合されます。Windows Storage Server 2003は 既存のインフラストラクチャと統合され、異機種ファイルの処理および保存されたデータのバックアップと複 製をサポートします。Windows Storage Serverは、複数のファイル サーバを単一のソリューションに統合 して、コストを削減し、ストレージ リソースのポリシー ベース管理を実現するための最適なソリューショ ンです。Windows Storage Server 2003は、ある時点の瞬時データ コピー、複製、サーバ クラスタリング のような高度な機能を備えています。Windows Storage Server 2003ソリューションは設定済みの状態で 出荷されるので、開梱するとただちに配備でき、HPストレージ サーバ管理コンソールで簡単に管理で きます。Windows Storage Server 2003は既存のインフラストラクチャと統合されるので、企業は、一般 に使用されるネットワーク環境、標準的な管理ソフトウェア、およびActive Directoryサービスを最大限
HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者ガイド
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活用できます。設定済みのWindows Storage Server 2003ソリューションは、数百GB~数TBのサイズで OEM(Original Equipment Manufacturer)メーカから入手できます。 ProLiantストレージ サーバには、3つのエディションのWindows Storage Server 2003 R2オペレーティ ング システムが提供されています。 • Workgroup • Standard • Enterprise
Windows Storage Server 2003の各エディションの比較
表2に、Windows Storage Server 2003 R2のエディションで提供されているコンポーネントの比較を示しま す。Xは、プリインストールまたは使用できる機能を示します。Uは、使用できない機能を示します。
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HPストレージ サーバ ソリューション
表2 各エディションのコンポーネントの比較 コンポーネント
ソフトウェア ファイル サーバの役割 ファイル サーバ管理(FSM) Print Management Console Microsoft Services for Network File System(NFS) Microsoft . NET Framework 2. 0 Indexing Service FSRM(File Server Resource Manager) 分散ファイル システム(DFS)の管理 DFS複製 DFS複製の診断/設定ツール Storage Manager for Storage Area Networks(SAN) SIS(Single Instance Storage) Windows Sharepoint Services /PAEスイッチのサポート iSCSIターゲット Microsoft Exchange Feature Pack ハードウェア RAM プロセッサ 1 4GB 4GB 1~4 8GB(ライセ ンスの制限) 1~8(クラス タリング ライ センスが必 要) 任意 任意 ソフトウェア/ ハードウェア ATA、FC、 SCSI、iSCSI3 対応(ライセ ンスが必要) 対応 無制限 X X X X X X X X X X U U U U X X X X X X X X X X X X X X X1 U X X X X X X X X X X X X X X X1 X X U
Workgroup
Standard
Enterprise
NIC ディスク ドライブ RAID ドライブ インターフェース クラスタリング 伝達可能なスナップショット プリンタ
1 コンポーネントはプリインストールされていませんが使用可能です。 2SCSIテープ バックアップに接続できます。 3iSCSIイニシエータ 4Workgroup EditionからStandard Editionにアップグレードできます。
2 1~4 ソフトウェア/ ハードウェア EIDE、ATA、 SCSI2 非対応 非対応 最大54
任意 任意 ソフトウェア/ ハードウェア ATA、FC、 SCSI、iSCSI3 非対応 非対応 無制限
HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者ガイド
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ストレージ サーバの役割
ProLiantストレージ サーバは、主に2つの役割を果たします。 • ファイル サーバ • プリント サーバ
ファイル サーバ
ファイル サーバは、マルチプロトコル ファイル共有と印刷サービスを備えた、迅速に配備できる、使いやす いネットワーク ストレージを提供するNASソリューションです。ファイル サーバには、Microsoft Windows Storage Server 2003オペレーティング システムとストレージ管理ツールがプリインストールされています。 ファイル サーバの典型的な使用方法を以下に示します。 • ファイル サーバの統合 ビジネスは、情報テクノロジ(IT)インフラストラクチャの拡充に伴い、ITスタッフを増員せずに、拡大 する環境を管理できる方法を見つける必要があります。多数のサーバを単一のファイル サーバに 統合すると、管理ポイント数が減少し、ストレージ容量の可用性と柔軟性が向上します。 • マルチプロトコル環境 一部のビジネスでは、さまざまなタスクを実行するために異なるタイプのコンピューティング シ ステムが必要になります。ファイル サーバは、マルチプロトコルに対応しているので、異なるタ イプのクライアント コンピュータを同時にサポートできます。 • プロトコルとプラットフォームの移行 プラットフォームの移行を計画している場合、ファイル サーバは、ほとんどのファイル共有プロトコ ルをサポートしているので、企業は陳腐化を気にせずにファイル ストレージ容量に投資できます。 たとえば、WindowsからLinuxへの移行を計画している管理者は、CIFSとNFSを同時にサポートで き、円滑な移行と投資の保護を確保するファイル サーバを自信をもって配備できます。 • リモート オフィス配備 一般に、支社や他の遠隔地には、専任のITスタッフが常駐していません。中央にいる管理者は、ス トレージ サーバのリモート管理方式またはMicrosoftターミナル サービスを使用して、ストレー ジ サーバ全体を設定したり、管理したりすることができます。 • Microsoft Windows Storage Server 2003 Feature Packの配備 Feature Packは、一部のファイル サーバで使用できます。Feature Packを使用することで、 Microsoft Windows Storage Server 2003が稼動するファイル サーバ上に、Microsoft Exchange Server 2003のデータベースとトランザクション ログを保存できるようになります。Feature Packが稼 動するファイル サーバ1台で、最大2台のExchangeサーバのデータベースとトランザクション ログ、 および最大1, 500個のExchangeメールボックスをホストできます。 Feature Packは、ストレージ サーバとExchange Server 2003の両方に新しいコンポーネントをインス トールします。これらのコンポーネントは、Exchangeのデータベースとトランザクション ログをファイ ル サーバに移動できるようにするツールとサービスを提供し、Exchange Server 2003が、その移動 したファイルへアクセスできるようにするために再構成を行います。
プリント サーバ
印刷サービス ソリューションは、ネットワーク プリント、プリント ドライバの配信、およびプリント管理を提供 します。プリント サーバは、マルチプロトコル ファイル共有サービスの副次的な役割に使用できます(ただ し、ストレージの拡張性には制限があります)。プリント サーバには、Microsoft Windows Storage Server 2003オペレーティング システムと使いやすいプリント管理ツールがプリインストールされています。 典型的なプリント サーバの使用方法は次のとおりです。 • 汎用サーバに影響を与えずに迅速かつ簡単にプリント容量を追加する方法 • ホスト ネットワーク プリンタ管理アプリケーション(Microsoft PMC、HP WebJetAdminなど)と の組み合わせ • さまざまなクライアント オペレーティング システム向けのネットワーク印刷サービス: • Windows 2000およびWindows XPが動作するクライアント コンピュータ
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HPストレージ サーバ ソリューション
• Windows 95、Windows 98、およびWindows NTが動作するクライアント コンピュータ • UNIXベース、NetWare、およびMacintoshクライアントからのプリント 多数のプリンタを管理したり、多数のドキュメントを出力するには、プリント サーバのメモリやディスク容量 を増加し、場合によってはより強力なプロセッサを使用する必要があります。サーバ ハードウェアを選択す る際は、サーバにプリント スプール用の追加ディスク容量があることを確認してください。 Windows Storage Server 2003の印刷サービス機能は、ネットワーク プリンタのみをサポートしており、 直接接続プリンタには適していません。Windows Server 2003 Standard Editionの印刷サービスは、ネッ トワーク プリンタに加えてローカル プリンタをサポートしています。したがって、プリント サーバに直接 接続したローカル プリンタを使用する場合、Windows Storage Server 2003ベースのNASデバイスは 適切でない場合があります。
環境シナリオ
ストレージ サーバは、2つのセキュリティ モードのいずれかで配備します。 • ワークグループ • ドメイン(Windows NT® ドメインまたはActive Directoryドメイン) ストレージ サーバは、これらの各環境で、標準的なWindowsユーザー/グループ管理方法を使用して います。いずれの配備でも、各種のクライアントをサポートしているマルチプロトコル環境(DFS、NFS、 HTTP、FTP、SMBなど)にストレージ サーバを簡単に統合できます。
ワークグループ
ワークグループ環境では、ユーザーとグループは、ワークグループの各メンバ サーバに別々に保存、 管理されます。一般に、ワークグループは、コンピューティング環境を計画する必要がほとんどない非 常に小規模な配備に向いています。 注記: クラスタ配備(サーバのみ)の場合、クラスタをドメインのメンバにする必要があります。したがって、 ワークグループ環境は、クラスタ化されていない配備でのみサポートされています。
ドメイン
ストレージ サーバは、Windows NTドメインまたはActive Directoryドメイン環境で動作する場合、ドメイ ンのメンバになり、ドメイン コントローラにすべてのアカウント情報が保存されます。クライアント マシ ンもドメインのメンバになり、ユーザーはWindowsベースのクライアント マシンからドメインにログオンし ます。また、ドメイン コントローラは、ユーザー アカウントとドメインに属するリソースへの適切なアクセ ス レベルを管理します。ドメイン環境のプランニングについては、次のWebサイトを参照してください。 http://www. microsoft. com/windowsserver2003/technologies/directory/activedirectory/default. mspx ドメイン環境に配備されたストレージ サーバは、ドメイン コントローラからユーザー アカウント情報を 取得します。ストレージ サーバ自体は、ドメイン コントローラ、バックアップ ドメイン コントローラ、また はActive Directoryツリーのルートとして機能することはできません。これらの機能はオペレーティング システム内で無効化されています。
HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者ガイド
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HPストレージ サーバ ソリューション
2 ストレージ サーバの仕様およびイメー ジの設定
この章では、DL585の機能について説明し、各モデルの仕様を示します。
フロント パネル
図2に、DL585のフロント パネルにあるコンポーネントを示します。
1 2 3 4 5 8
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gl0046
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ユニバーサル メディア ベイ1のイジェクト ボタン ユニバーサル メディア ベイ1(ディスケット ド ライブ) ユニバーサル メディア ベイ2(DVD-ROMドラ イブ) ユニバーサル メディア ベイ2のイジェクト ボタン
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電源/スタンバイ ボタン ホットプラグ対応SCSIハードディスク ドライブ 0~3 ホットプラグ対応パワー サプライ1(プライマリ) ホットプラグ対応パワー サプライ2(オプション)
図2 フロント パネルのコンポーネント
HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者ガイド
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リア パネル
図3に、DL585のリア パネルにあるコンポーネントを示します。
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gl0047
1 2 3 4 5 6
内蔵Lights-Out管理コネクタ USBコネクタ1 USBコネクタ2 リア ユニット識別ボタンおよびLED キーボード コネクタ マウス コネクタ
7 8 9
ビデオ コネクタ シリアル コネクタ NIC 2
10 NIC 1 11 ACインレット1(プライマリ) 12 ACインレット2(オプション)
図3 リア パネルのコンポーネント
ストレージ サーバの構成
表3に、DL585ストレージ サーバの構成を示します。
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ストレージ サーバの仕様およびイメージの設定
表3 DL585ストレージ サーバの構成 機能
製品番号 プロセッサ チップセット メモリ 拡張スロット(合計10) OS内蔵ドライブ データ内蔵ドライブ ホットプラグ対応ケージ ホットプラグ対応バック パ ネル ストレージ コントローラ RAID 電源装置 DVD-ROM 1. 44ディスケット ドライブ ファン NIC ビデオ サーバ管理 シャーシ オペレーティング システム
項目
AE454A 2×AMD 875デュアル コアOpteron、2. 2 GHz、1MGの2次キャッシュ標準搭載(2 または4をサポート) AMD Opteron 8000シリーズ 4GB(4×1GB)PC3200 DDR SDRAM(標準搭載)、最大32GBまで拡張可能、 400MHzで動作、アドバンストECC付き 2×64 ビ ッ ト 、 133MHz PCI-X 、 3. 3V 8×64ビット、100MHz PCI-X、3. 3V 2×HP 36. 4GB、15K、U320 なし SCSI あり Smartアレイ5i Plusコントローラ(デュアル チャネル、Ultra 3)、バッテリ バック アップ式ライト キャッシュ イネーブラ(システム ボードに内蔵) ハードウェア0、1、1+0、5 2×870W、ホットプラグ対応リダンダント(低電圧または高電圧) 薄型(8×24倍速) あり 合計7台、ホットプラグ対応リダンダント、個別に交換可能 HP NC7782デュアル ポートPCI-X 1000T Gigabitサーバ アダプタ(内蔵) 内蔵1280×1024、16M色(PCIローカル バス上)、8MのSDRAMビデオ メモリ 内蔵Lights-Out(iLO)標準管理(システム ボード上のASIC) 4Uラック、スライド レールとケーブル マネジメント システムを同梱 Windows Storage Server 2003 R2 Enterprise Edition(クラスタリング機能なし)
出荷時の構成
ProLiant DL585ストレージ サーバは、オペレーティング システムのみを設定して出荷されます。データ ドラ イブを作成するための追加構成が必要です。ストレージ サーバの種類に応じて、HPアレイ コンフィギュ レーション ユーティリティ、Adaptec Storage Manager、またはSAN管理ツールを使用してローカル ストレー ジを構成するなどのストレージ構成が必要です。
物理構成
各ProLiant DL585ストレージ サーバは、オペレーティング システム専用の2台のホットプラグ対応、ホットス ワップ対応ハード ディスク ドライブ(HDD)を搭載しています。デフォルトで、ドライブは、図4に説明されてい るように、コントローラ レベルで2つのRAID 1論理ディスクに構成されます。
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図4 DL585のハードウェアRAID 表4に、ドライブ構成に関する追加情報を提供します。 表4 HDD 2台構成のDL585 論理 ディスク
1 2
RAID レベル
RAID 1 RAID 1
サイズ/割り当て
物理ドライブ0、1に27GB 物理ドライブ0、1に7GB
目的
プライマリ OS DON’T ERASE
注記: HPアレイ コンフィギュレーション ユーティリティ(ACU)およびAdaptec Storage Manager(ASM)では、論理ディスクには1、2のような番号が付きます。Disk Manager では 、論理ディスクは 0、1の ように表示されます。ACUのユーザー ガイドは、 http://h20000. www2. hp. com/bc/docs/support/SupportManual/c00294139/c00294139. pdf(英語)から ダウンロードできます。ASM構成については、Adaptec Storage Manager v4 - User’s Guide: http:// download. adaptec. com/pdfs/user_guides/Adaptec_Storage_Manager_v4_Users_Guide_00030-01-A. pdf、 2420SA のProduct Documentation: http://www. adaptec. com/worldwide/support/ suppedindexprod. jsp?sess=no&language=English+US&cat=%2FProduct%2FAAR-2420SA からASM installation and user guideを入手できます。
注記: DON’T ERASE論理ディスクは、復元プロセスだけをサポートし、セカンダリ オペレーティング システム を保存しません。サーバのためにシステムを復旧する必要がある場合は、HP ProLiantストレージ サー バのSystem Installation and Recovery DVDに収録されているドキュメントを参照してください。ユーザー データをバックアップし、DVDを使用してサーバを出荷時のデフォルト状態に戻してください。 データ ボリュームは出荷時に構成されず、System Installation and Recovery DVDを使用しても構成できま せん。ユーザーが手動で構成する必要があります。 オペレーティング システムがシステム ファイルやレジストリの破損によって障害が発生したり、システムの 起動時にハングしたりする場合は、「システムのインストールと復旧」(143ページ)を参照してください。 できるだけ早くユーザー データをバックアップし、System Installation and Recovery DVDを使用してサー バを出荷時のデフォルト状態に戻してください。
デフォルトのブート シーケンス
BIOSは次のデフォルトのブート シーケンスをサポートしています。
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ストレージ サーバの仕様およびイメージの設定
1. 3.
DVD-ROM HDD PXE(ネットワーク ブート)
通常の状況では、ストレージ サーバは、OS論理ドライブから起動します。 • システムでドライブ障害が発生すると、黄色のディスク障害LEDが点灯します。 • 1台のドライブ障害は、OSに通知されません。
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ストレージ サーバの仕様およびイメージの設定
3 リモート アクセス、監視、およびセットアッ プの実行
この章では、リモート アクセスと監視に関連する基本的な管理手順について説明し、サーバに同梱されて いる『HP ProLiantストレージ サーバ インストレーション ガイド』で開始したセットアップ手順を実行します。
リモート ブラウザ
このリモート アクセス方法により、DHCP対応ネットワークにDHCP対応ストレージ サーバを配置して、サー バにアクセスすることができます。ストレージ サーバのシリアル番号とIPアドレスを知っていれば、ネット ワーク ポートにログインできます。リモート ブラウザをセットアップする手順は、サーバに同梱されている 『HP ProLiantストレージ サーバ インストレーション ガイド』に説明されています。 ストレージ サーバに接続すると、HPストレージ サーバ管理コンソールにアクセスできます。コンソールから は、完全なサーバ システム管理を実行できるスナップインにアクセスできます。
図5 HPストレージ サーバ管理コンソール
リモート デスクトップ
リモート デスクトップは、サーバにログオンし、任意のクライアントからサーバをリモート管理する機能を提 供します。リモート デスクトップは、リモート管理用にインストールされ、同時に2つのセッションを実行でき
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ます。セッションの実行には1つのライセンスが必要になるため、他のユーザーに影響する場合がありま す。2つのセッションが実行中の場合、他のユーザーはアクセスが拒否されます。 注記: リモート デスクトップは、Internet Explorerが動作するシステムのみでサポートされます。
ログオフおよび切断
リモート デスクトップは、クライアントを閉じるときに2つのオプションを提供します。システムとの接 続を切断するか、システムからログオフします。 システムとの接続を切断すると、セッションはサーバ上で動作し続けます。サーバに再接続して、セッション を再開することができます。サーバで時間がかかるデータベース検索のようなタスクを実行している場合、 タスクを開始してセッションから切断することができます。後でサーバにログオンしなおし、セッションに 入り、タスクを再開したり、結果を調べたりすることができます。これは、特に長距離有料回線経由の リモート接続で実行している場合に便利です。 セッションを終了することをログオフといいます。ログオフすると、サーバで動作しているセッションが終了し ます。セッション内で動作しているすべてのアプリケーションが終了し、保存されていないファイルの変更は失 われます。次回サーバにログオンすると、新しいセッションが作成されます。 リモート デスクトップでは、接続するすべてのユーザーが認証される必要があります。そのため、ユー ザーは、セッションを開始するたびにログオンする必要があります。
リモート デスクトップへのアクセス
1. PCクライアント上で、[スタート]、[ファイル名を指定して実行]の順に選択します。[名前]ボックス に、mstscと入力して、[OK]をクリックします。 [コンピュータ]ボックスにストレージ サーバのシリアル番号を入力して、[接続]をクリックします。 注記: DHCPを介して接続されている場合、シリアル番号の代わりにIPアドレスを使うこともで きます。 3. HP ProLiantストレージ サーバ管理コンソールに、デフォルトのユーザー名のadministratorとパ スワードhpinventを使用してログインします。
Telnetサーバ
Telnetサーバは、ユーザーがリモートからマシンに接続し、ログオンし、コマンド プロンプトを取得するた めのユーティリティです。Telnetサーバはストレージ サーバにプリインストールされていますが、使 用する前にアクティブにする必要があります。 注意: セキュリティ上の理由により、サーバを再起動するたびに必ずTelnetサーバを再起動してください。
Telnetサーバの有効化
リモート デスクトップを使用してコマンド ライン インターフェースにアクセスし、次のコマンドを入力します。 net start tlntsvr このコマンドを実行する前に、Telnetサーバ サービスを有効化する必要があります。次の手順でMMCサー ビスを開くと有効化されます。
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リモート アクセス、監視、およびセットアップの実行
1. 3.
[スタート(Start)]、[ファイル名を指定して実行(Run)]を選択して、services. mscを入力します。 Telnetサービスを探して右クリックし、[プロパティ(Properties)]を選択します。 [スタートアップの種類(Startup Type)]ドロップダウン ボックスで[手動(Manual)]をクリックし、 [OK]をクリックします。
セッション情報
[Sessions]画面を使用すると、アクティブ セッションを表示したり、停止することができます。
内蔵Lights-Out
内蔵Lights-Out(iLO)サブシステムは、一部のProLiantサーバに標準搭載されている、サーバ状態とリ モート サーバの管理機能を提供するコンポーネントです。iLOサブシステムには、インテリジェント マ イクロプロセッサ、安全なメモリ、および専用のネットワーク インターフェースが含まれています。その ため、iLOは、ホスト サーバやホスト サーバのオペレーティング システムに依存しません。iLOサブシ ステムは、許可されたネットワーク クライアントへのリモート アクセスを提供し、アラートを送信し、 他のサーバ管理機能を提供します。 以下に、iLOポート機能についての概要を示します。詳細については、HPのWebサイト http://www. hp. com/servers/lights-out(英語)から入手できる『Integrated Lights-Out Port Installation and Users Guide』を参照してください。
機能
内蔵Lights-Outポートには、以下の機能があります。 注記: リモート クライアント コンソールは、プロキシ サーバやファイアウォールを通過せずに、内蔵 Lights-Outポートにブラウザで直接接続する必要があります。 ハードウェア ベースのグラフィカル リモート コンソール アクセス リモート再起動 サーバ障害のアラート通知 Insight Managerとの統合 オンボードNIC経由のローカル エリア ネットワーク(LAN)アクセス Internet Explorer 5. 50以降のブラウザ サポート リセットおよび障害シーケンスの再生 DNS(Domain Name System)またはDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)によるIPアドレ スの自動設定 • 仮想電源ボタン • • • • • • • •
セキュリティ機能
• • • • ログインおよびネットワーク トラフィックのSSL暗号化 ユーザー管理機能によりユーザー プロファイルを定義可能 無効ログイン試行に対するイベント生成 ユーザー アクションをイベント ログに記録
ユーザー管理機能
ユーザー管理機能を使用すると、管理者特権を持つユーザーは、ユーザーを追加および削除したり、既存 のユーザーの設定を変更することができます。また、管理者は、以下を変更できます。 • ユーザー名
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• • • • • • • •
ログオン名 パスワード Simple Network Management Protocol(SNMP)トラップIPアドレス ホストOSが生成するSNMPトラップを受信する 管理者アクセス ログオン アクセス リモート コンソール アクセス リモート サーバ リセット アクセス
アラート管理機能
アラート管理機能を使用すると、ユーザーは以下を実行できます。 • • • • • 受信するアラート タイプを選択する。 グローバル テスト アラートを生成する。 個別テスト アラートを生成する。 保留状態のアラートをクリアする。 アラートを有効にする。
内蔵Lights-Outポートの機能の詳細については、『Integrated Lights-Out Port User Guide』を参照して ください。
内蔵Lights-Outポートの設定
ストレージ サーバの内蔵Lights-Outポートは、Rapid Startup Utilityで初期設定します。SNMPが有効にな り、Insightマネジメント エージェントがプリインストールされています。 内蔵Lights-Outポートはデフォルト設定で出荷され、管理者は設定を変更することができます。管理者は、 ユーザーの追加、SNMPトラップ送信先の変更、またはネットワーキング設定の変更を実行できます。これ らの設定を変更する詳細については、『Integrated Lights-Out Port User Guide』を参照してください。 内蔵Lights-Outポートの設定を変更するには、複数の方法があります。 • Webインターフェース • 内蔵 Lights-Outポート設定ユーティリティ(システムの起動時にF8キーを押してアクセスします) 注記: F8キーの機能を使用するには、モニタ、キーボード、およびマウスにローカル接続する必要があります。 • デフォルトのDNS名を使用した内蔵Lights-Outポート アクセス
内蔵Lights-Outポートによるストレージ サーバへのアクセス
サーバにリモート アクセスするには、クライアント マシンのWebインターフェースの使用をお勧めします。 1. WebブラウザのURLフィールドに、内蔵Lights-OutポートのIPアドレスを入力します。 [Integrated Lights-Out Account Login]ウィンドウにiLOのユーザー名とパスワードを入力し、[Login]を クリックします。 [Remote Console]タブをクリックします。 [Remote Console Information]画面が表示されます。 画面の左側にあるメニューで、[Remote Console]をクリックします。 [Ctrl-Alt-Del]ボタンをクリックして、コンソールにログオンします。 管理者のユーザー名とパスワードを入力します。
ストレージ サーバのデスクトップが表示されます。
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リモート アクセス、監視、およびセットアップの実行
注記: iLOポートのリモート デスクトップ機能には、ライセンス キーが必要です。ライセンス キーは、製品の 国別キットに付属しています。ライセンス キーで機能を使用可能にする手順については、ProLiant Essentials iLO Advanced Packを参照してください。
セットアップの完了
『HP ProLiantストレージ サーバ インストレーション ガイド』の説明に従ってストレージ サーバをセットアップ し、基本的な設定が終了したら、追加セットアップ手順を実行する必要があります。実際のストレージ サー バの配備方法に応じて、この手順は変化することがあります。手順を以下に示します。 • Microsoft Windows Updateの実行-Microsoft Windows Updateを実行するには、ストレージ サーバ に適用できる最新の重要なセキュリティ アップデートが存在するかどうかを調べ、内容を確認し、イ ンストールすることを強くお勧めします。ストレージ サーバのソフトウェア アップデート、ホットフィック ス、およびセキュリティ パッチ プロセスを管理するために役立つ推奨事項、手順、およびドキュメント については、HPのWebサイトhttp://h18006. www1. hp. com/products/storageworks/suspp/index. html (英語)にあるSoftware Update & Security Patch Processをクリックして『Microsoft Software Updates on HP ProLiant Storage Servers』を参照してください。 • ユーザーとグループの作成と管理-ユーザーとグループの情報とアクセス権は、ユーザーがファ イルにアクセスできるかどうかを決定します。ストレージ サーバをワークグループ環境に配備する と、このユーザー/グループ情報はデバイスにローカル保存されます。これに対して、ストレージ サーバをドメイン環境に配備すると、ユーザー/グループ情報はドメインに保存されます。 • ワークグループおよびドメインへの参加-ユーザーとグループにとって、ワークグループとドメインと いう2つのシステム環境があります。ドメイン環境でのユーザーとグループは、標準的なWindowsまた はActive Directoryドメイン管理方法で管理されるので、本書では、ストレージ サーバに保存され、 管理されるローカルのユーザーとグループについてだけ説明します。ドメイン環境でのユーザーとグ ループに関する情報については、Microsoft社Webサイトのドメイン ドキュメントを参照してください。 • Ethernet NICチーミングの使用(オプション)-一部のモデルには、HPまたはBroadcom NICチーミン グ ユーティリティが付属しています。このユーティリティを使用すると、管理者はWindowsベースの オペレーティング システムで、Ethernetネットワーク インターフェース コントローラ(NIC)チームの 設定と監視を行うことができます。これらのチームは、フォールト トレランスとスループットを向上さ せるオプションを用意します。詳細については、???を参照してください。 • 他社製ソフトウェア アプリケーションのインストール-たとえば、ウィルス駆除アプリケーション。 • クラスタリング - 一部のストレージ サーバのクラスタリング機能を使用すると、1台のサーバが故 障してもデータ処理が他のサーバにフェールオーバーされるので、データの可用性が向上します。 「クラスタ管理」(117ページ)を参照してください。
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リモート アクセス、監視、およびセットアップの実行
4 ストレージ管理の概要
この章では、HP ProLiantストレージ サーバのストレージ構造を構成する一部のコンポーネントの概 要を提供します。
ストレージ管理の要素
ストレージは、主に4つの要素に分割されます。 • • • • 物理ストレージ要素 論理ストレージ要素 ファイル システム要素 ファイル共有要素
これらの各要素は、前のレベルの要素から構成されます。
ストレージ管理の例
図6に、ストレージ デバイスを構成するストレージ要素を示します。以下の各項で、ストレージ要素 の概要について説明します。
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図6 ストレージ管理プロセスの例
物理ストレージ要素
最下位レベルのストレージ管理は、物理ドライブ レベルで実行されます。最低でも、ディスク最適化戦略を 選択するには、以下のポリシーが含まれます。 • 現在の企業構造と部門構造を分析します。 • 現在のファイル サーバの構造と環境を分析します。 • 最適なストレージの構成と使用率を保証できるように計画します。 • フォールト トレランス、性能、およびストレージ容量に必要な優先順位を決定します。 • 決定したシステム特性の優先順位に従って、最適なストライピング ポリシーとRAIDレベル を決定します。 • アレイに適当な台数の物理ドライブを組み込んで、必要なサイズの論理ストレージ要素を作 成します。
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ストレージ管理の概要
アレイ
図7を参照してください。システムにアレイ コントローラを取り付けると、論理的に複数の物理ドライブ(P1~ P3)の容量を、アレイと呼ぶ1つまたは複数の論理装置(L1)にまとめることができます。複数の物理ド ライブを論理装置にまとめると、構成するすべての物理ドライブの読み取り/書き込みヘッドが同時に アクティブになり、データ転送に必要な時間が大幅に減少します。 注記: ストレージ サーバ モデルに応じて、アレイ構成が不可能であったり、不要な場合があります。
L1
P1
P2
P3
gl0042
図7 物理ドライブからのアレイ構成 読み取り/書き込みヘッドは同時にアクティブになるので、ある時間内に同じ量のデータが各ドライブに書 き込まれます。各データ単位をブロックと呼びます。図8に示すように、ブロックはアレイ内のすべての ハードディスク ドライブの上に1組のデータ ストライプを形成します。
S1 S2 S3 S4 B1 B4 B7 B10 B2 B5 B8 B11 B3 B6 B9 B12
gl0043
図8 データ ブロック(B1~B12)のRAID 0(データ ストライピング)(S1~S4) アレイ内のデータを読み出すには、各ストライプ内のデータ ブロック シーケンスが同じでなければなり ません。アレイ コントローラがこの順序付けプロセスを実行し、データ ブロックを正しい順序でドラ イブの書き込みヘッドに送信します。 ストライピング プロセスの結果、アレイ内の各ハードディスク ドライブには同じ量のデータ ブロックが 保存されます。 注記: 同じアレイ内の1台のハードディスク ドライブの容量が他のハードディスク ドライブの容量より大きい場 合、余った容量はアレイが使用できないため無駄になります。
フォールト トレランス
ドライブはめったに故障しませんが、故障すると壊滅的です。たとえば、図8に示すような単純なストライピ ングを使用している場合、任意のハードディスク ドライブが故障すると、同じアレイ内のすべての論理ド ライブに障害が発生し、データが消失します。 ハードディスク ドライブの故障によるデータ消失を防止するには、ストレージ サーバをフォールト トレラン ス構成にする必要があります。HPは、RAID 5構成に準拠することをおすすめします。
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次の表に、Smartアレイ コントローラがサポートする異なる種類のRAIDの重要な機能の要約を示します。 次の表の決定チャートを使用すると、さまざまな状況に適したオプションを決定できます。 表5 RAID方式の要約 RAID 0ストライ ピング(フォー ルト トレラン スなし)
ハードディスク ドライブの 最大台数 1台のハードディスク ドラ イブの故障に耐えられる か 複数のハードディスク ド ライブの同時故障に耐え られるか 非対応 いいえ
RAID 1+0 ミラーリング
RAID 5 分散 データ ガーディング
14 はい
RAID ADG
非対応 はい
ストレージ システムへの 依存性 はい
いいえ
故障ドライブが 相互にミラー化 されていない場 合
いいえ
はい(2台のドライブの故 障に対応)
オンライン スペア
データ消失をさらに防止するには、RAID 0を除く任意の構成でオンライン スペア(またはホット スペア)を 割り当てます。このハードディスク ドライブにはデータがなく、アレイ内の他のドライブと同じストレージ サブ システムに含まれます。アレイ内のハードディスク ドライブが故障した場合、コントローラは故障したドライ ブに存在した情報を自動的にオンライン スペアに再構築することができます。そのため、システムは迅速 に完全なRAIDレベルのフォールト トレランス保護に復旧します。ただし、アレイ内の2台のドライブ障害をサ ポートするRAIDアドバンスト データ ガーディング(ADG)を使用しないと、スペアにデータを再度書き込んで いる間にアレイ内の3台目のドライブが故障した場合には、論理ドライブに障害が発生します。
論理ストレージ要素
論理ストレージ要素は、物理ストレージ要素をファイル システム要素に変換するコンポーネントから構成 されます。ストレージ サーバは、Windowsのディスクの管理ユーティリティを使用して、ファイル システ ムに提供されるさまざまなタイプのディスクを管理します。LUNの提供には、ベーシック ディスクとダイ ナミック ディスクという 2つのタイプがあります。これらの各ディスク タイプには、異なるタイプの管理を 可能にする特殊な機能があります。
論理ドライブ(LUN)
アレイがハードディスク ドライブの物理グループであるのに対して、論理ドライブは物理ストレージ要素を ファイル システム要素に変換するコンポーネントから構成されます。 なお、LUNは、ストレージ コントローラ サブシステム内のすべての物理ドライブに広がることができますが、 複数のストレージ コントローラ サブシステムに広がることはできません。
A1 A2
L3 L1 L2 L4 L5
gl0045
図9 5台の物理ドライブに広がる2つのアレイ(A1、A2)と5つの論理ドライブ(L1~L5)
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ストレージ管理の概要
注記: このタイプの構成は、全てのストレージ サーバに適用できるものではありません。構成の一例です。 ベーシック ディスクを使用すると、プライマリ パーティションまたは拡張パーティションを作成できます。パー ティションは、ただ1つのLUNのみに広がることができます。ダイナミック ディスクを使用すると、複数のLUN に広がるボリュームを作成できます。Windowsのディスクの管理ユーティリティを使用すると、ディスクをダイ ナミックに変換したり、ベーシック ディスクに戻したり、ダイナミック ディスクに存在するボリュームを管理す ることができます。そのほかに、これらの要素を削除、拡張、ミラー化、および修復する機能があります。
パーティション
パーティションは、プライマリ パーティションまたは拡張パーティションとして存在し、2TB以下の1台のベー シック ディスクのみから構成することができます。ベーシック ディスクには、プライマリ パーティションを4つ (またはプライマリ パーティションを3つと拡張パーティションを1つ)まで入れることができます。また、ベー シック ディスク上のパーティションは、単一LUNの制限を広がることができません。拡張パーティションを使 用すると、ユーザーは複数の論理ドライブを作成できます。これらのパーティションや論理ディスクは、ドラ イブ文字を割り当てたり、既存のディスク上のマウント ポイントとして使用したりすることができます。マウン ト ポイントを使用する場合は、現在、SFU(Services for Unix)がマウント ポイントをサポートしていないこと に注意してください。マウント ポイントとNFS共有の組み合わせは、サポートされていません。
ボリューム
ダイナミック ディスクとボリュームを計画する場合、単一ボリュームが拡張できる量には制限があります。 ボリュームはサイズに制限があり、32のLUNを超えることができません。また、各LUNは2TB以下であり、 ボリューム全体で64TBのディスク容量を超えることができません。 ボリュームに入れるLUNのRAIDレベルを考慮する必要があります。ボリュームを構成するすべてのユ ニットが同じ高可用性特性を持つ必要があります。つまり、すべてのユニットが同じRAIDレベルにある 必要があります。たとえば、同じボリューム セットにRAID 1+0アレイとRAID 5アレイを入れることは避け るべきです。すべてのユニットを同じにすることで、ボリューム全体が同じ性能と高可用性特性を維持 するので、ボリュームの管理と保守が大幅に簡素化されます。ダイナミック ディスクがオフラインにな ると、1つまたは複数のダイナミック ディスクに依存するボリューム全体が使用不能になります。故障 するLUNの特性によっては、データが消失する場合があります。 ボリュームはダイナミック ディスクから作成でき、スパン ボリュームの場合は、複数のダイナミック ディスク に広がることができます。ただし、ボリューム タイプを選択した後には変更できません。たとえば、スパン ボリュームは、シンプル ボリュームでない限り、ボリュームを削除して再作成しないとミラー ボリュームに 変更できません。シンプル ボリュームはミラー化したり、スパン ボリュームに変換することができません。 フォールト トレラント ディスクも拡張できません。したがって、ボリューム タイプの選択は重要です。コ ントローラベースのRAIDと同様、フォールト トレラント構成を使用する場合、読み取りと書き込みの回 数に同じ性能特性が適用されます。これらのボリュームも、ドライブ文字を割り当てたり、既存のドライ ブ文字のマウント ポイントとしてあるマウントすることができます。 管理者は、どのようにボリュームを作成し、どのグループまたはアプリケーションがボリュームを使用 することになるのかを慎重に検討する必要があります。たとえば、同じダイナミック ディスク集合にスト レージを多用する複数のアプリケーションやグループを割り当てると、効率が低下します。これらのア プリケーションやグループは、スペース要件の増加とともに制限以内で成長できる別々のダイナミック ディスクに分割した方が効率的です。 注記: Microsoft Clusterはベーシック ディスクしかサポートしていないため、クラスタリング構成にはダイ ナミック ディスクを使用できません。
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ファイル システム要素
ファイル システム要素は、各論理ストレージ要素(パーティション、論理ディスク、およびボリューム)の下に 作成されるフォルダおよびサブフォルダから構成されます。フォルダは、使用可能なファイル システムをさ らに分割して、情報空間の管理を細分化するために使用されます。これらの各フォルダは、ネットワーク ア クセスに使用できる別々のアクセス権と共有名を含むことができます。フォルダは、個々のユーザー、グ ループ、プロジェクトなどのために作成できます。
ファイル共有要素
ストレージ サーバは、分散ファイル システム(DFS)、NFS(Network File System)、ファイル転送プロトコル (FTP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、およびMicrosoft Server Message Block(SMB)のような 複数のファイル共有プロトコルをサポートしています。各フォルダまたは論理ストレージ要素で、ネットワー ク経由でさまざまなクライアントにアクセスするための特定のネットワーク名を使用して、異なるファイル共 有プロトコルを有効にできます。これで、各ファイル共有プロトコルで、ユーザーまたはユーザーのグルー プに基づいて、それらの共有にアクセス権を与えることができます。
ボリューム シャドウ コピー サービスの概要
ボリューム シャドウ コピー サービス(VSS)は、ボリュームのある時点でのスナップショット(シャドウ コピー) を作成するための環境を提供します。VSSは、ボリュームごとに64個のシャドウ コピーをサポートします。 共有フォルダのシャドウ コピーはインフラストラクチャ内に存在し、指定された時点にファイル共有に保存 されているファイルまたはフォルダのシャドウ コピーを作成して、データ消失を軽減します。つまり、シャド ウ コピーは、特定時点での以前のバージョンのファイルまたはフォルダです。 シャドウ コピーを使用することにより、ストレージ サーバでは、一部のボリューム上にすべてのファイルの 以前のバージョンを保守できます。エンド ユーザーは、Windows Explorerでファイルを表示するための各ク ライアントのアドオン プログラムを使用して、ファイルまたはフォルダにアクセスできます。 シャドウ コピーは、現在のバックアップ、アーカイブ、またはビジネス リカバリ システムに置き換わる ものではありませんが、復元手順を簡略化できます。たとえば、シャドウ コピーは、メディア障害によ るデータ消失を防止できませんが、シャドウ コピーからデータを復旧することでテープからデータを復 元する回数を減らすことができます。
ストレージ要素の使用
要素を作成する最後の手順は、要素のドライブ文字またはマウント ポイントを決定し、要素をフォーマッ トすることです。作成された各要素は、ドライブ文字(存在する場合)、または既存のフォルダまたはド ライブ文字のマウント ポイントとして存在することができます。いずれの方法もサポートされていま す。ただし、マウント ポイントは、Microsoft Services for Unixを使用して共有される共有には使用でき ません。マウント ポイントはいずれの方法でもセットアップできますが、NFS共有と組み合わせて使用 するとNFS共有が不安定になります。 フォーマットは、NTFS、FAT32、およびFATから構成されます。ストレージ サーバでは、このすべてを使 用できます。ただし、VSSは、NTFSフォーマットのボリュームしか使用できません。また、クォータ管 理もNTFSのみで可能です。
クラスタ化されたサーバ要素
一部のストレージ サーバは、クラスタリングをサポートしています。HP ProLiantストレージ サーバは、 DFS、NFS、FTP、HTTP、Microsoft SMBなど、複数のファイル共有プロトコルをサポートしています。 NFS、FTP、Microsoft SMBのみがクラスタ対応プロトコルです。HTTPは各ノードにインストールできま すが、HTTPプロトコルはクラスタ アドミニストレータでセットアップすることができず、ノードの故障時に フェールオーバーされません。
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ストレージ管理の概要
注意: AppleTalk共有は、Microsoft Clusteringがサポートしておらず、データが消失する場合があるため、クラ スタ化されたリソース上に作成しないでください。 ネットワーク経由でさまざまなクライアントにアクセスするために、クラスタ化されたファイル共有リソースの ネットワーク名とIPアドレス リソースを確立することもできます。これで、各ファイル共有プロトコルで、ユー ザーまたはユーザーのグループに基づいて、それらの共有にアクセス権を与えることができます。
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ストレージ管理の概要
5 ファイル サーバの管理
この章では、最初にWindows Storage Server 2003 R2の新しいファイル サービスや改善されたファ イル サービスについて説明します。次に、ファイル サーバの管理に有用な多くのタスクとユーティ リティについて説明します。
Windows Storage Server 2003 R2の新しいファイル サービスや 改善されたファイル サービス機能
Create LUN Wizard
Create LUN Wizardを使用して、ストレージ アレイにスペースを割り当てるために使用するLUN(論理装 置)を作成します。LUNの作成時にLUNにサーバを割り当てることができます。あるいは、LUNを配備し てからLUNにサーバを割り当てます。
分散ファイル システム
Windows Storage Server R2の分散ファイル システム(DFS)ソリューションは、ファイルおよびWAN対応複製 への単純化されたフォールト トレラント アクセスを提供します。DFSは2つのテクノロジから構成されます。 • 従来分散ファイル システムと呼んでいたDFS名前空間により、管理者は、異なるサーバに存在す る共有フォルダをグループにまとめて、名前空間という仮想フォルダ ツリーとしてユーザーに 提供することでがきます。名前空間には、データ可用性の向上、負荷の共有、データ移行の簡 素化など、多くの利点があります。 • ファイル複製サービス(FRS)の後継機能であるDFS複製は、スケジューリングと帯域幅スロット リングをサポートする、状態ベースの新しいマルチマスタ複製エンジンです。DFS複製は、RDC (Remote Differential Compression)という新しい圧縮アルゴリズムを使用します。RDCは、帯域幅に 制限があるネットワーク経由で効率的にファイルを更新できる「有線差分」プロトコルです。RDCは ファイル内のデータの挿入、削除、並び替えを検出するので、DFS複製はファイルの更新時に差 分(変更)のみを複製することができます。 HPストレージ サーバ管理コンソールは、DFS管理タスクへのアクセスを提供します。
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図10 HPストレージ サーバ管理コンソール、DFS管理 DFSの詳細については、オンライン ヘルプを参照してください。Microsoftドキュメント『Overview of the Distributed File System Solution in Microsoft Windows Server 2003 R2』は、http://www. microsoft. com/ downloads/details. aspx?familyid=5E547C69-D224-4423-8EAC-18D5883E7BC2&displaylang=enからダウン ロードできます。このドキュメントには、Windows Server 2003 R2の分散ファイル システム ソリューションの 利点、機能、および要件が記載されています。
ファイル サーバ管理コンソール
ファイル サーバ管理(FSM)スナップインは、ファイル サーバを集中管理するためのツールを提供します。 ファイル サーバは、ネットワーク経由でファイルを保存し、ユーザーと共有できる、ネットワークの中央位置 を提供します。FSMスナップインを使用すると、ボリュームのフォーマット、共有の作成、ボリュームの断片 化の解消、共有の作成と管理、クォータ制限の設定、ストレージ使用率レポートの作成、ファイル サーバと のデータの複製、ストレージ エリア ネットワーク(SAN)の管理、UNIXシステムやMacintoshシステムとの ファイル共有のような多くのファイル サーバ管理タスクを実行できます。
Storage Manager for SAN
Storage Manager for SAN(あるいはSimple SAN)スナップインを使用すると、ストレージ アレイに容量を割り 当てるLUNの作成および管理が行えます。Storage Manager for SANは、仮想ディスク サーバ(VDS)をサ ポートするSANで使用できます。ファイバ チャネル環境とiSCSI環境の両方で使用できます。 Storage Manager for SANの詳細については、オンライン ヘルプを参照してください。Microsoftドキュ メント『Storage Management in Windows Storage Server 2003 R2: File Server Resource Manager and Storage Manager for Storage Area Networks』は、http://download. microsoft. com/download/7/4/7/ 7472bf9b-3023-48b7-87be-d2cedc38f15a/WS03R2_Storage_Management. docから入手できます。
Single Instance Storage
SIS(Single Instance Storage)は、複数のファイル間のcopy-on-writeリンクを提供します。サーバに保存さ れた冗長なデータの量を減らすことで、ディスク容量が回復されます。あるユーザーがSISを使用してディス ク ストレージを共有する2つのファイルを持ち、他のユーザーがいずれかのファイルを変更する場合、上記 以外のファイルのユーザーは変更を認識しません。SISリンクをサポートする共有ディスク ストレージは、シ
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ファイル サーバの管理
ステムが維持し、共有ディスク ストレージをポイントするすべてのSISリンクが削除される場合のみ削除され ます。SISは、自動的に複数のファイルの内容が同じかどうかを調べ、同じ内容のファイルを結合します。
検索機能の強化
索引作成および照会の性能強化のため、索引作成サービスが調整されています。R2以前では、Windows Storage Serverの索引作成サービスが最新でない場合、クライアント側の検索エンジンがサーバ上の検索 スコープ内ですべてのファイルを参照する必要がありました。R2の性能調整により、索引作成サービス が最新である必要がなくなりました。
File Server Resource Manager
File Server Resource Managerは、管理者がサーバに保存されているデータの量と種類を理解、制御、およ び管理できるツールの集合です。Storage Resource Managerを使用すると、管理者はボリュームにクォータ を設定し、ファイルとフォルダを選別し、総合的なストレージ レポートを生成することができます。 Storage Resource Managerを使用すると、以下のタスクを実行できます。 • クォータを作成して、ボリュームまたはフォルダのスペースを制限し、クォータに近づいたりクォータ を超えた場合に通知を生成する。 • ファイル スクリーンを作成して、ユーザーがボリュームやフォルダに保存できるファイルを選別し、 ユーザーがブロックされているファイルを保存しようしたときに通知を送信する。 • ユーザーがディスク使用傾向を把握し、許可されていないファイルを保存する試みを監視したり、 必要に応じてレポートを生成したりできる周期的なストレージ レポートをスケジューリングする。
Windows SharePoint Services
Windows SharePoint Servicesは、組織ファイア ウォールの内外の人、情報、プロセス、システムを接続する ために設計された、統合されたコラボレーションと通信サービスの集合です。
HPストレージ サーバ管理コンソール
HPストレージ サーバ管理コンソール(図5)は、ファイルや印刷サービス コンポーネントを集中管理するた めのWindows Storage Server 2003 R2の新しいユーザー インターフェースです。コンソールは、リモート デ スクトップやWebブラウザを使用してアクセスできます。 [Storage Management]ページは、以下の機能へのポータルを提供します。 • • • • • • File Server Resource Manager DFS Management Disk and Volume Management Indexing Service MSNFS(Shareフォルダ内) Cluster Management([Utilities]内)
[Share Folder Management]ページは、以下から構成される[Shared Folders]へのポータルを提供します。 • Shares • Sessions • Open Files
ファイル サービス管理
SAN環境でのストレージ サーバに関する情報は、ストレージ サーバのドキュメンテーションCDに収録され ている『HP ProLiant Storage Server SAN Connection and Management』ホワイト ペーパーに記載されてい ます。また、最新のアップデートは、HPのWebサイトhttp://www. hp. com/go/support(英語)から入手で きます。[See support and troubleshooting information]を選択し、製品名/番号を入力します。[self-help resources]で[manuals(guides, supplements, addendums, etc)]リンクを選択します。
HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者ガイド
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構成可能なストレージとあらかじめ構成されたストレージ
一部のストレージ サーバには、オペレーティング システム用に構成されたストレージのみ付属していま す。管理者は、ストレージ サーバ用のデータ ストレージを構成する必要があります。他のストレージ サー バには、データ用にあらかじめ構成されたストレージが付属しています。購入されたストレージ サーバのタ イプに応じて、追加のストレージ構成が必要になります。 追加のストレージを構成するには、アレイ、論理ディスク、およびボリュームを作成します。表6に、HP Smartアレイ ベースのストレージ サーバ用のストレージを構成するために必要な一般的なタスク領域 とユーティリティを示します。 表6 ストレージ サーバの構成に必要なタスクとユーティリティ タスク
ディスク アレイを作成する アレイ スペースから論理ディスクを作成する 新しく作成した論理ディスクを検査する 新しい論理ディスクにボリュームを作成する
ストレージ管理ユーティリティ
HPアレイ コンフィギュレーション ユーティリティまた はStorage Manager HPアレイ コンフィギュレーション ユーティリティまた はStorage Manager Windowsのディスクの管理 Windowsのディスクの管理
注記: このタイプの構成は、サポートされるすべてのストレージ コンポーネントに適用できるものではあり ません。構成の一例です。 • ディスク アレイを作成する-構成可能なストレージ付きのストレージ サーバでは、フォールト トレラ ンスとパフォーマンス向上の目的で物理ディスクをRAIDアレイとして編成し、次にストレージの特定 のニーズに合わせて、それらを適切なサイズの論理ディスクに分割することができます。その後、こ れらの論理ディスクはボリュームになり、ストレージ サーバ上にあるドライブとして表示されます。 注意: ハードウェアRAIDに基づくストレージ サーバの場合、最初のコントローラでは、アレイAの中に論理 ドライブがあらかじめ構成されています。これらの論理ドライブは、ストレージ サーバのオペレー ティング システム用に構成されたものであり、どのような点も変更しないでください。 フォールト トレランス レベルは、アレイを作成するときに選択されていたディスクの数に応じて異な ります。RAID 0+1構成を使用するには、少なくとも2台のディスクが必要です。RAID 5構成では3 台、RAID 5 ADG構成では4台が必要です。 • アレイ スペースから論理ディスクを作成する-必要なフォールト トレランス、ストライプ サイズ、 および論理ディスクのサイズを選択します。 • 新しく作成した論理ディスクを検査する-新しく作成されたサイズに相当するディスクが表示 されることを確認します。 • 新しい論理ディスクにボリュームを作成する-ドライブ文字を選択し、ボリューム ラベル、ボリュー ム サイズ、アロケーション ユニット サイズ、およびマウント ポイント(必要な場合)を入力します。 注記: 「DON’T ERASE」または「Local C:」というボリュームを変更しないでください。それらは予約済みの ボリュームであり、そのままの状態に維持する必要があります。
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ファイル サーバの管理
ストレージ管理ユーティリティ
ストレージ サーバにプリインストールされるストレージ管理ユーティリティは、HPアレイ コンフィギュレー ション ユーティリティ(ACU)またはハードウェアRAIDベース システム用のAdaptec Storage Manager、お よびWindowsのディスクの管理です。
アレイ管理ユーティリティ
RAIDアレイおよびLUN用のストレージ デバイスは、アレイ管理ユーティリティを使用して作成および管理し ます。Smartアレイ コンポーネント使用を使用する一部のストレージ サーバは、ACUを使用します。SATA ハードディスク ドライブを搭載する他のストレージ サーバは、Adaptec Storage Managerユーティリティ を使用します。ストレージ サーバの仕様を参照して、どのアレイ管理ユーティリティがシステムにイン ストールされているかを確認します。 注記: ACUまたはAdaptec Storage Managerユーティリティは、アレイ ベースのストレージを構成し、管理する ために使用します。ソフトウェアRAIDベースのストレージ サーバは、Windowsのディスクの管理を使用 してストレージを管理します。Adaptec Storage ManagerまたはHPアレイ コンフィギュレーション ユー ティリティを実行するには、管理者権限またはルート権限が必要です。
アレイ コンフィギュレーション ユーティリティ
HP ACUは、ストレージ サーバにインストールされたSmartアレイ コントローラとSCSIハードディスク ドラ イブをサポートしています。
Adaptec Storage Managerを開くには、以下の手順に従ってください。 1. [スタート(Start)]、[プログラム(Programs)]、[HP System Tools]、[HP Array Configuration Utility]、[HP Array Configuration Utility]の順に選択します。 System Management Homepageにログオンします。 デフォルト ユーザー名はadministrator、デフォルト パスワードはhpinventです。
HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者ガイド
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ブラウザ モードでACUを開くには、以下の手順に従ってください。 1. ホスト上のACUを開きます。 リモート サーバを構成する場合は、ACU Execution Modeがremote serviceに設定されていること を確認します。 ローカル(ホスト上)またはリモート サーバで、ブラウザを開きます。 ブラウザのアドレス フィールドに次のテキストを入力します(ただし、 servername はホストの名前また はIPアドレスです)。 http://servername:2301 System Management Homepageのログイン画面が開きます。 5. ログインします。System Management Homepageが開きます。 ウィンドウの左側にあるアレイ コンフィギュレーション ユーティリティをクリックします。ACUが開き、シ ステムに接続されているコントローラを識別します。このプロセスは、1~2分かかることがあります。
ACUを使用する際は、以下の点に注意してください。 • Smartアレイ コントローラのアレイAを変更しないでください。ストレージ サーバのオペレーティ ング システムが含まれています。 • RAID 5ボリュームに、14台を超えるディスクを収容することは推奨されません。 • RAIDセットにスペアを割り当てると、障害に対する保護がいっそう強化されます。 • RAIDセットは、複数のコントローラにわたることはできません。 • 単一のアレイが、RAID設定の異なる複数の論理ドライブを収容することは可能です。 • アレイの拡張と論理ドライブの拡大はサポートされています。 • RAIDの移行はサポートされていません。 『HP Array Configuration Utility User Guide』は、HPのWebサイトhttp://h20000. www2. hp. com/bc/docs/ support/SupportManual/c00294139/c00294139. pdf(英語)からダウンロードできます。
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ファイル サーバの管理
Adaptec Storage Manager
Adaptec Storage Managerは、ストレージ サーバにインストールされたSATA RAIDはコントローラとSATA ハード ディスク ドライブをサポートしています。 注記: すべてのSATAベースのストレージ サーバが、Adaptec Storage ManagerでハードウェアRAIDを 使用しているわけではありません。
Adaptec Storage Managerを開くには、以下の手順に従ってください。 1. [スタート(Start)]、[プログラム(Programs)]、[Adaptec Storage Manager]の順に選択します。 Adaptec Storage Managerにログインします。デフォルト ユーザー名はadministrator、デフォルト パスワードはhpinventです。
ブラウザでユーティリティを実行するには、ブラウザを開き、アドレス フィールドに<storage _server_IP_address>:34572と入力します。 注記: ローカルの管理者パスワードを変更した場合、パスワードはローカル管理者用に新しく設定さ れたパスワードと同じです。 『HP Storage Manager user guide』は、HPのWebサイトhttp://h20000. www2. hp. com/bc/docs/support/ SupportManual/c00405440/c00405440. pdfからダウンロードできます。
ディスクの管理ユーティリティ
ディスクの管理ツールは、ハード ディスクやボリューム、またはそれらが保持しているパーティションを 管理するために使用します。ディスクの管理を使用して、ディスクの初期化、ボリュームの作成、FAT、 FAT32、またはNTFSファイル システムによるボリュームのフォーマット、およびフォールト トレランス対 応ディスク システムの作成が行えます。システムを再起動したり、ユーザーの作業を中断させたりす ることなく、ディスクの管理を使用してディスクに関連するタスクのほとんどを実行でき、構成の変更の ほとんどは直ちに有効になります。この製品の使用方法に関する支援が提供される、完全なオンライ ン ヘルプ機能がディスクの管理ユーティリティに付属しています。
HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者ガイド
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図11 ディスクの管理ユーティリティ 注記: • ディスクの管理ユーティリティがアクセスされると、リモート デスクトップ接続は専用モードとみなさ れ、サーバ上のディスクとボリュームを管理するためだけに使用されます。セッションのオープ ン中に、ほかのページに移動すると、セッションは閉じます。 • [ディスクの管理]を閉じたとき、リモート デスクトップ接続セッションがログオフするまでにし ばらく時間がかかります。
DiskPartユーティリティ
以下の情報は、HP ProLiantストレージ サーバのすべてのモデルに適用されます。
DiskPart. exe は、管理者がディスク、パーティション、またはボリュームを管理できるテキスト モードのコ
マンド インタープリタです。 listコマンドを使用する場合は、フォーカスのあるオブジェクトの横にアスタリスク(*)が表示されます。 ディスク0、パーティション1、ボリューム3、またはボリュームCなどの番号またはドライブ文字を選択 すると、ディスク オブジェクトが選択されます。 オブジェクトを選択すると、別のオブジェクトを選択するまで、フォーカスはそのオブジェクトにあります。た とえば、フォーカスをディスク0に設定してから、ディスク2のボリューム8を選択すると、フォーカスはディスク 0からディスク2のボリューム8に移動します。一部のコマンドは自動的にフォーカスを変更します。たとえ ば、新しいパーティションを作成すると、フォーカスは自動的に新しいパーティションに切り替わります。 選択したディスクのパーティションだけにフォーカスを与えることができます。パーティションにフォーカスが ある場合、関連するボリュームがあれば、そのボリュームもフォーカスを持ちます。ボリュームにフォーカス
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ファイル サーバの管理
がある場合、そのボリュームが単一の固有パーティションにマップされている限り、関連するディスクとパー ティションもフォーカスを持ちます。これ以外の場合は、ディスクとパーティションのフォーカスは失われます。 表7 一般的なDiskPartコマンド コマンド
add disk assign convert basic convert dynamic create volume simple exit help list disk
説明
フォーカスのあるシンプル ボリュームを、指定されたディスクにミラー化します。 フォーカスのあるボリュームにドライブ文字またはマウント ポイントを割 り当てます。 空のダイナミック ディスクをベーシック ディスクに変換します。 ベーシック ディスクをダイナミック ディスクに変換します。そのディスクの既存 のパーティションはすべてシンプル ボリュームになります。 シンプル ボリュームを作成します。ボリュームを作成すると、フォーカスは自 動的に新しいボリュームに移動します。 DiskPartコマンド インタープリタを終了します。 使用できるコマンドの一覧を表示します。 ディスクの一覧とディスクに関する情報を表示します。ディスクに関する情報 は、ディスクのサイズ、使用可能な空き領域の量、ディスクがベーシックであ るかダイナミックであるか、ディスクが使用しているのがマスタ ブート レコー ド (MBR)であるかGUIDパーティション テーブルであるかなどがあります。アスタ リスク(*)のマークが付いたディスクにフォーカスがあります。 現在のディスクのパーティション テーブルに含まれるパーティションを一覧表示 します。ダイナミック ディスクでは、これらのパーティションはディスク上のダイ ナミック ボリュームと対応していないことがあります。この違いは、ダイナミック ディスクが、システム ボリュームまたはブート ボリューム(ディスク上にそれら が存在する場合)に関するエントリをパーティション テーブルに格納することが 原因です。ダイナミック ディスクは、ダイナミック ボリュームが使用する容量を 予約するために、ディスクの残りを占有するパーティションも保持しています。 すべてのディスク上のベーシック ボリュームとダイナミック ボリュームの 一覧を表示します。 スクリプトにコメントを追加できるようにします。 既存のダイナミック シンプル ボリュームをブート ボリュームまたはシステ ム ボリュームとして使用するために準備します。 指定したディスクを選択し、そのディスクにフォーカスを移動します。
list partition
list volume rem retain select disk
DiskPartの使用例 以下の例には、ストレージ サーバ上でボリュームを構成する方法を示します。 コマンド ウィンドウで、以下のように入力してください。 c:\>diskpart DISKPART>Rescan DISKPART>select disk 2 DISKPART>convert dynamic DISKPART>REM Create a simple volume DISKPART>create volume simple size=4000 DISKPART> REM Assign drive letter F: to the volume DISKPART>assign letter=F DISKPART>list vol
HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者ガイド
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DISKPART>Exit
ディスクとボリュームの管理のガイドライン
構成可能なストレージ付きのストレージ サーバ
ディスクとボリュームを管理するときには、以下のガイドラインに従ってください。 • オペレーティング システムのラベルが付けられたローカル ディスクC:は変更しないでください。 • 「DON’T ERASE」というラベルの付いたディスクを変更しないでください。 • ソフトウェアRAIDベースのダイナミック ボリュームの使用はお勧めしません。代わりに、アレイ コントローラをご使用頂く方が効果的です。 • Windows Storage Server 2003がストレージ システムからサポートできる最大のディスクは、 2TBです。 • HPは、複数のアレイ コントローラにわたるダイナミック ボリュームを使用することをお勧めしません。 • 分かりやすいボリューム ラベルを使用するために、可能であれば、ボリューム ラベルに組み込む 対象のドライブ文字を指定します。たとえば、ボリュームE:の場合は 「ディスク E:」という名前を付け ます。識別する唯一の手段がボリューム ラベルであるという場合も多く見られます。 • システムのクイック リストアに備えて、すべてのボリューム ラベルとドライブ文字を記録して おきます。 • ベーシック ディスクを管理する場合、ディスクをダイナミックに変更しない限り、拡張できるのはディ スク上の最後のパーティションだけになります。 • システムをオフラインにしたり、データを消失したりすることなく、ベーシック ディスクをダイナミック ディスクに変換できますが、変換作業中はボリュームを使用できなくなります。 • ベーシック ディスクには、プライマリ パーティションを4つ(またはプライマリ パーティションを3つと 拡張パーティションを1つ)まで入れることができます。 • スナップショット、パフォーマンス、最適化のサポートを最善の状態にするには、16Kの割り当て(ア ロケーション)サイズでドライブをフォーマットします。 • シャドウ コピー、暗号化、圧縮を最高レベルで提供できるため、NTFS形式でフォーマットされ たドライブの使用をお勧めします。 • ベーシック ディスクだけがFATまたはFAT32としてフォーマットできます。クラスタ内では、ダイナミッ ク ディスクはサポートされていません。構成することもできません。
あらかじめ構成されたストレージ付きのストレージ サーバ
ディスクとボリュームを管理するときには、以下のガイドラインに従ってください。 • ディスクの管理ユーティリティに含まれるオンライン ヘルプを参照してください。 • オペレーティング システムのラベルが付けられたプライマリOS C:は変更しないでください。 • 意味のあるボリューム ラベルを使用するために、可能であれば、ボリューム ラベルに組み込む対 象のドライブ文字を指定します。たとえば、ボリュームF:の場合は 「ディスク F:」という名前を付けま す。識別する唯一の手段がボリューム ラベルであるという場合も多く見られます。 • システムのクイック リストアに備えて、すべてのボリューム ラベルとドライブ文字を記録して おきます。 • ベーシック ディスクを管理する場合、ディスクをダイナミックに変更しない限り、拡張できるのはディ スク上の最後のパーティションだけになります。 • システムをオフラインにしたり、データを消失したりすることなく、ベーシック ディスクをダイナミック ディスクに変換できますが、変換作業中はボリュームを使用できなくなります。 • ベーシック ディスクには、プライマリ パーティションを4つ(またはプライマリ パーティションを3つと 拡張パーティションを1つ)まで入れることができます。 • スナップショット、パフォーマンス、最適化のサポートを最善の状態にするには、16Kの割り当て(ア ロケーション)サイズでドライブをフォーマットします。 • シャドウ コピー、暗号化、圧縮を最高レベルで提供できるため、NTFS形式でフォーマットされ たドライブの使用をお勧めします。 • ベーシック ディスクだけがFATまたはFAT32としてフォーマットできます。
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ファイル サーバの管理
最適化のスケジュール
以下の情報は、HP ProLiantストレージ サーバのすべてのモデルに適用されます。 最適化は、ローカル ボリュームを分析し、断片化されたファイルやフォルダがボリューム上で1つの連続し た領域にまとまるように連結するプロセスです。これによって、ファイル システムのパフォーマンスが向上し ます。最適化は、ファイルとフォルダを連結し、ボリューム上の空き領域を連結します。このため、新しい ファイルが断片化される可能性が低くなります。 ボリュームの最適化は、都合のよいときに自動的に行われるようにスケジュールできます。最適化は1回 または繰り返し実行されるように設定できます。 注記: 特定の時刻前に実行する最適化をスケジュールすることによって、その時刻以降に最適化プロセ スが実行されるのを防ぐことができます。その時刻になったときに最適化プロセスが実行されてい た場合、プロセスは停止されます。この設定は、サーバ アクセスの要求が増える前に、最適化 プロセスを必ず終了させるのに役立ちます。 シャドウ コピーが有効になっているボリュームを最適化する場合、フォーマット時のクラスタ(またはアロ ケーション ユニット)サイズは16KB以上を使用してください。16KB以上を使用しないと、最適化がシャドウ コピー プロセスによる変更として登録します。これによって、キャッシュ ファイルの上限に達したときに、 シャドウ コピーにスナップショットを強制的に削除させる変更の回数が増えます。 注意: アロケーション ユニット サイズは、ドライブを再フォーマットしないと変更できません。再フォーマット されたドライブ上のデータは復旧できません。 ディスク最適化の詳細については、オンライン ヘルプを参照してください。
ディスク クォータ
以下の情報は、HP ProLiantストレージ サーバのすべてのモデルに適用されます。 ディスク クォータは、ボリュームで使用されるディスク容量を追跡および制御します。 注記: フォルダまたは共有のサイズを制限するには、「クォータ管理」(78ページ)を参照してください。 以下のタスクを実行するために、サーバ上でボリュームを構成します。 • ディスク容量が大量に使用されるのを防ぎ、ユーザーが特定のディスク容量の制限を超えたと きにイベントをログに記録します。 • ユーザーが指定されたディスク容量警告レベルを超えた場合、イベントをログに記録します。 ディスク クォータを有効にした場合、ディスク クォータ制限とディスク クォータ警告レベルの両方を設定 できます。ディスク クォータ制限は、ユーザーが使用を許可されるディスク容量を指定します。警告レ ベルは、ユーザーがクォータ制限に近づく時点を指定します。たとえば、ユーザーのディスク クォータ を50MBに、警告レベルを45MBに設定します。この場合、ユーザーがボリューム上で保存できるのは 50MB未満になります。ユーザーがボリュームに46MB以上保存した場合、ディスク クォータはシステム イ ベントをログに記録します。 また、ユーザーがクォータ制限を超えられるように指定できます。クォータを有効にし、ディスク容量の使用 を制限しないと、ユーザーのボリュームへのアクセスを許可しながら、各ユーザーのディスク容量の使用 を追跡できます。また、ユーザーがクォータの警告レベルまたはクォータ制限を超えたときに、イベント をログに記録するかしないかを指定できます。 ボリュームに対してディスク クォータを有効にした場合、ボリュームの使用量がその時点から自動的に 追跡されますが、既存のボリューム ユーザーに適用されるディスク クォータはありません。既存のボ
HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者ガイド
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リューム ユーザーに対してディスク クォータを適用するには、[クォータ エントリの設定 . . . ]ページに新 しいクォータを追加します。 注記: ボリューム上でディスク クォータを有効にすると、ボリュームへの書き込みアクセス権を持ち、クォータ 制限を超えていないユーザーが、そのボリュームにデータを保存できます。クォータが有効になったボ リュームに対して、ユーザーが初めてデータを書き込んだとき、クォータ システムによってディスク容量 の制限と警告レベルのデフォルト値が自動的に割り当てられます。 ディスク クォータの詳細については、オンライン ヘルプを参照してください。
ストレージの追加
拡張とは、すでに構成されているアレイに物理ディスクを追加するプロセスです。拡大とは、通常はアレイ を拡張した後で、同じアレイ上の既存の論理ドライブに新しいストレージ容量を追加するプロセスです。 ストレージの拡大/拡張は、次の3つの形式のいずれかで実行できます。 • 元の論理ディスクまたはLUNから、割り当てられていない容量を拡大します。 • LUNに変更を加えて、追加のストレージを収容します。 • 新しいLUNをシステムに追加します。 どのような種類のディスク構造が使用されているかに応じて、その後、さまざまな方法により、追加の 容量が拡大されます。 注記: ここでは、単一のストレージ サーバ ノードの構成について説明します。サーバがWindows Storage Server 2003 R2 Enterprise Editionを使用している場合、クラスタ環境でのストレージの拡張/拡大につ いては、「クラスタ管理」の章を参照してください。(この章は、クラスタを使用できないモデルのマ ニュアルには含まれていません。)
ストレージの拡張
拡張とは、すでに構成されているアレイに物理ディスクを追加するプロセスです。拡張を実行する前にアレ イに存在していた論理ドライブ(またはボリューム)は変更されません。アレイ内の空き容量のみが変化し ます。拡張プロセスは、オペレーティング システムから完全に独立しています。 注記: アレイ上のストレージを拡張する詳細については、ストレージ アレイ ハードウェアのユーザー ドキュ メントを参照してください。
Command View EVAによるEVAアレイ用のストレージの拡張
仮想ディスクを提供すると、ストレージがホストに提供されます。ホストが仮想ディスクを使用するには、仮 想ディスクを提供する必要があります。仮想ディスクは、仮想ディスクの作成時または作成後にホストに提 供できます。仮想ディスクは、ホストに提供する前に完全に作成する必要があります。仮想ディスクの作成 時にホストに提供する場合、仮想ディスクを作成し、提供するまで、マネジメント エージェントは他のタスク を完了できません。そのため、仮想ディスクを作成してからホストに提供することをお勧めします。 単一ノード環境で仮想ディスクを拡大するには、以下の手順に従ってください。 1. サーバに常駐しているHP StorageWorksストレージ マネジメント アプライアンス(SMA)またはCommand View EVAを使用して、ストレージ サーバに提供する仮想ディスクを作成または拡大します。 ストレージ サーバでデバイス マネージャを開き、[EVA LUN]を右クリックして[Scan for hardware changes]を選択します。
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ファイル サーバの管理
3. 6.
コマンド プロンプトを開き、 DiskPart. exe を実行します。 システムの現在のボリュームを表示します(List Volumes)。 拡大するボリュームを選択します(select volume X)。 ボリュームを拡大します(extend [size=n])。サイズはオプションです。
アレイ コンフィギュレーション ユーティリティによるストレージの拡張
アレイ コンフィギュレーション ユーティリティを使用すると、MSA1000やMSA1500のような特定のMSAスト レージ アレイ用にアレイや論理ドライブのオンラインでの容量の拡張を実行できます。 アレイの拡張 既存のLUNの拡張は、使用中のストレージ アレイに適したストレージ アレイ構成ソフトウェアをとおして実 行します。Smartアレイ コントローラを使用している場合、アレイ コンフィギュレーション ユーティリティをと おして実行します。LUNの拡張は、容量を使用できるディスク アレイで実行できます。使用可能な容量が不 足している場合、付加的な物理ディスクをアレイに対して動的に追加することもできます。 重要: アレイ拡張、論理ドライブ拡張はGB当たり約15分かかり、コントローラにバッテリ バックアップ式 キャッシュがない場合はさらに時間がかかります。このプロセスの実行中は、同じコントローラで他 の拡張または拡大を同時に実行できません。
図12 LUNの拡張(Smartアレイのみ) 注記: [アレイの拡張]タスクは、コントローラに未割当の物理ドライブが存在する場合のみ表示されます。 また、未割当のドライブには、既存のアレイ内のドライブ以上の容量が必要です。これらの条件に 適合しない場合は、コントローラに少なくとも1台の適切なドライブを取り付け、[コントローラの再 スキャン]をクリックします。
HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者ガイド
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ストレージの追加シナリオ(Smartアレイ ストレージ アレイのみ): • 割り当てられていない物理ディスクをアレイに追加します。 • 適切なストレージ デバイスに新しいディスクを追加します。 詳細については、ACUオンライン ヘルプを使用するか、『Array Configuration Utility User Guide』の アレイ拡張手順を参照してください。 論理ドライブの拡張 ACUのこのオプションは、アレイ上の未使用スペースを同じアレイ上の論理ドライブに追加して、論理ド ライブのストレージ容量を増やします。未使用スペースは、アレイを拡張するか、同じアレイ上の別の 論理ドライブを削除して入手します。 ストレージの追加シナリオ(Smartアレイ ストレージ アレイのみ): • アレイでスペースを使用できる既存のストレージLUNを拡張します。 • アレイ内で容量が使用可能でない場合、既存のストレージLUNを拡大します(Smartアレイのみ)。 詳細については、ACUオンライン ヘルプを使用するか、『Array Configuration Utility User Guide』の論理ド ライブ拡大手順を参照してください。
Windows Storage Utilitiesによるストレージの拡大
ボリュームを拡大すると、論理ドライブのストレージ容量が増加します。このプロセス中、管理者は、通常は アレイを拡張した後で、同じアレイ上の既存の論理ドライブに新しいストレージ容量を追加します。この新し いストレージ容量は、拡張または同じアレイ上の別の論理ドライブを削除して入手できます。ドライブ拡張と 異なり、オペレーティング システムは、論理ドライブ サイズの変更を認識する必要があります。 以下の目的でボリュームを拡大します。 • rawデータ ストレージを増やす。 • 論理ドライブ ボリューム内のスピンドル数を増やして性能を改善する。 • フォールト トレランス(RAID)構成を変更する。 RAIDレベルの詳細については、『Smart Array Controller User Guide』または『Assessing RAID ADG vs. RAID 1+0』を参照してください。いずれも、Smartアレイ コントローラのWebページ http://h18000. www1. hp. com/products/servers/proliantstorage/arraycontrollers/documentation. html(英 語)から入手できます。 ディスクの管理によるボリュームの拡大 ディスクの管理スナップインは、ハードディスク、ボリューム、またはパーティションの管理機能を提供しま す。ダイナミック ボリュームの拡大のみ使用できます。 注記: ディスクの管理は、ベーシック ディスクのパーティションの拡大には使用できません。 ダイナミック ボリュームの拡大ガイドライン: • ディスクの管理またはDiskPartユーティリティを使用します。 • ボリュームにファイル システムがないか、ファイル システムがフォーマット済みのNTFSである場合 のみ、ボリュームを拡大できます。 • FATまたはFAT32を使用してフォーマットしたボリュームは拡大できません。 • ストライプ ボリューム、ミラー ボリューム、RAID 5ボリュームは拡大できません。 DiskPartによるボリュームの拡大 DiskPartユーティリティを使用すると、管理者は、コマンド ライン レベルでディスクを管理できます。 ディスクの管理を使用する代わりに、このユーティリティを使用して、コマンド ラインからディスク関連 タスクを実行します。
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ファイル サーバの管理
ベーシック ボリューム拡大ガイドライン: • • • • DiskPartユーティリティを使用します。 ベーシック ボリュームを拡大するには、フォーマット済みのNTFSである必要があります。 ベーシック ボリュームは、同じディスクのみに拡大できます。 隣接する未割り当てスペースが続いている場合のみ、ベーシック ボリュームを拡大できます。
[スタート(Start)]、>[ヘルプとサポート(Help and Support)]を選択して、Windows Storage Server 2003のデ スクトップから完全なヘルプを参照することもできます。 DiskPartを使用してボリュームを拡大するには、以下の手順に従ってください。 1. リモート デスクトップを介してサーバに接続し、ログインし、コマンド ウィンドウを表示します。 DiskPart と入力し、Enterキーを押します。 DiskPartコマンド プロンプトから、次のコマンドを入力します。 a. 「 list 」と入力し、すべてのボリュームを表示します。 「 select [ ボリューム名 ] 」(たとえば、「 DiskPart> select Volume 4 」)と入力し、特定 のボリュームまたはパーティションを操作することを指定します。 「 Extend 」と入力します。このボリュームは、基になるディスクの容量を使用して拡張されます。 拡大する量を指定したり、別のディスクを拡張したりするには、 extend [size=n] [disk=n] と入力します。ただし、サイズはMB単位です。 「Exit」と入力して、DiskPartユーティリティを終了します。
d. ヒント:
ベーシック ディスクを拡大するとき、ボリュームを拡大するためのディスク容量が不足しているという メッセージが表示された場合、ディスクをダイナミック ディスクへ変換することも可能です。容量が使用 可能な他のダイナミック ディスクが存在し、ストレージ サーバがクラスタ内のノードではないことが条 件です。その後、一連のダイナミック ディスクを使用してボリュームを拡大できます。
ボリューム シャドウ コピー
注記: 一部のストレージ サーバは、クラスタ構成と非クラスタ構成のどちらでも配備できます。この章では、 非クラスタ環境でのシャドウ コピーの使用方法を説明します。クラスタでのシャドウ コピーに関する追 加情報については、このガイドの「クラスタ管理」の章を参照してください。 ボリューム シャドウ コピー サービスは、ボリュームのある時点でのスナップショット(シャドウ コピー) を作成するための環境を提供します。シャドウ コピーでは、ボリュームごとに64個のシャドウ コピーを サポートします。 シャドウ コピーには、指定された時点にボリューム上にあったファイルまたはフォルダの以前のバージョン が含まれます。シャドウ コピーのメカニズムはサーバ上で管理される一方で、以前のバージョンのファイル とフォルダは、ネットワークを通じてクライアントから入手可能で、ボリューム全体としてではなくフォル ダまたはファイル レベルごとに表示されます。 シャドウ コピー機能はデータ ブロックを使用します。ファイル システムへの変更が行われると、シャドウ コ ピー サービスは元のブロックを特殊なキャッシュ ファイルにコピーして、特定時点のファイルの一貫した ビューが保持されます。スナップショットには元のブロックのサブセットだけが含まれるため、通常、キャッ シュ ファイルは元のボリュームよりも小さくなります。スナップショットの元の形式では、ディスクへの更新が 生じるまでブロックは移動されないため、スナップショットは場所を占有しません。 シャドウ コピーを使用することにより、ストレージ サーバでは、一部のボリューム上にすべてのファイルの 以前のバージョンを保持できます。エンド ユーザーは、Windows Explorerでファイルを表示するための各ク ライアントのアドオン プログラムを使用して、ファイルまたはフォルダにアクセスできます。ファイルの以前 のバージョンまたはシャドウ コピーにアクセスして、ユーザーは以下のことが行えます。
HP ProLiant DL585ストレージ サーバ 管理者ガイド
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• 誤って削除されたファイルを復旧する。以前のバージョンを開いて、安全な場所にコピーできます。 • 誤って上書きされたファイルを復旧する。ファイルの以前のバージョンにアクセスできます。 • 作業中にファイルの以前の数バージョンを見比べる。以前のバージョンを使用して、ファイルの2つ のバージョンにおける変更点を見比べます。 シャドウ コピーは、現在のバックアップ、アーカイブ、またはビジネス リカバリ システムに置き換わるもので はありませんが、復元手順を簡略化できます。スナップショットには、元のデータ ブロックの部分だけが含 まれ、シャドウ コピーではメディアの故障によるデータ消失を防ぐことはできません。ただし、スナップ ショットの長所はシャドウ コピーからデータを直ちに復旧できることです。これにより、テープからデー タを復元するのに要する時間が短縮されます。
シャドウ コピーの計画
セットアップをサーバ上で起動し、クライアント インターフェースをエンドユーザーが使用できるよう にする前に、以下の点を考慮します。 • • • • どのボリュームからシャドウコピーを取るか。 どのくらいのディスク容量をシャドウ コピーに割り当てる必要があるか。 シャドウ コピーを保存するのに別々のディスクを使用するかどうか。 どのくらいの周期でシャドウ コピーを取るか。
ボリュームの識別
シャドウ コピーはボリューム全体が作成されますが、特定のディレクトリは作成されません。シャドウ コ ピーが最も効果を発揮するのは、ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーション、画像、またはデータ ベース ファイルなどのユーザー ファイルがサーバに保存されている場合です。 注記: シャドウ コピーは、アプリケーションまたは電子メール データベースの以前のバージョンへのアク セスを提供するために使用しないでください。 シャドウ コピーは、グループ ポリシーまたはユーザーがデータを保存するその他の共有フォルダを使用 してリダイレクトされるホーム ディレクトリやマイ ドキュメント フォルダなど、ユーザー データを保存す るボリューム用に設計されています。 シャドウ コピーは、圧縮または暗号化されたファイルを扱い、シャドウ コピーの作成時にそのファイル に設定されていたすべてのアクセス権をそのまま保持します。たとえば、ファイルを読み取るためのア クセス権を持たないユーザーは、ファイルの以前のバージョンを復元したり、復元されたファイルを 読み取ることはできません。 シャドウ コピーはボリューム全体に対して作成されますが、ユーザーがシャドウ コピーにアクセスす るには共有フォルダを使用する必要があります。また、ローカル サーバの管理者がシャドウ コピーに アクセスするには、 \\servername\sharename パスを指定する必要があります。管理者またはエン ド ユーザーが、共有フォルダ内にないファイルの以前のバージョンにアクセスするには、まず管理者 がそのフォルダを共有化する必要があります。 注記: シャドウ コピーはNTFSでだけ使用でき、FATまたはFAT32ボリュームでは使用できません。 シャドウ コピーを使用して記録されたファイルまたはフォルダは、元のデータが変更中であっても、静 的に見えます。
ディスク スペースの割り当て
シャドウ コピーを保存するために割り当てる容量を決める際、コピーが変更される周期だけでなく、コ ピーされるファイルの数とサイズの両方を考慮します。たとえば、毎月100ファイルだけ変更される場合 は、毎日10ファイル変更される場合に比べて必要になるストレージ容量は少なくなります。各ファイル
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ファイル サーバの管理
への変更の頻度が多いため、シャドウ コピーの保存用に割り当てられた容量を超過した場合、シャド ウ コピーはまったく作成されません。 管理者は、ユーザーが使用したいと考えるバージョンはいくつまでなのかも考慮に入れる必要がありま す。エンド ユーザーが1つのシャドウ コピーが使用できればよいと考える場合もあれば、3日間または3週 間分のシャドウ コピーを要求する場合もあります。ユーザーが多くのシャドウ コピーを要求する場合、管理 者はより多くのストレージ容量をシャドウ コピーの保存用に割り当てる必要があります。 制限を低く設定しすぎた場合は、使用するディスク容量が管理者による設定に制限される為、シャドウ コ ピー技術を使用するバックアップ プログラムにも影響を及ぼします。 注記: シャドウ コピーに割り当てられるボリューム容量に関係なく、すべてのボリュームで最大64個のシャドウ コピーがあります。65個目のシャドウ コピーが作成されると、最も古いシャドウ コピーが消去されます。 指定できる最小限のストレージ容量は350MBです。デフォルトの制限は、コピー元のボリュームの10%で す。シャドウ コピーが別々のボリュームに保存されている場合、コピー元のボリュームではなくストレージ ボリュームに使用可能な容量が反映されるように、デフォルト設定を変更してください。ストレージの制限に 達すると、シャドウ コピーの古いバージョンは削除されてしまい、復元できません。 注意: ストレージ ボリュームを変更するには、シャドウ コピーを削除する必要があります。元のストレージ ボ リュームに残っている既存のファイル変更履歴は失われます。この問題を避けるには、最初に選択し たストレージ ボリュームの大きさが十分であることを確認します。
ベーシック ストレージ ディスクからダイナミック ディスクへの変換 コピーの記憶領域としてベーシック ディスクを使用して、そのディスクをダイナミック ディスクに変換する場 合、データの消失を避けるために以下の予防策を取る必要があります。 • ディスクがブート ボリュームではなく、元のファイルがあるボリュームと違う場合、シャドウ コピーを 含むディスクをダイナミック ディスクに変換する前に、元のファイルが含まれるボリュームのマウン トを解除し、オフラインにする必要があります。 • 元のファイルを含むボリュームを20分以内にオンラインにする必要があります。20分以内にオンラ インにしなかった場合、既存のシャドウ コピーが保存されていたデータが失われます。 • シャドウ コピーがブート ボリュームにある場合、シャドウ コピーを失うことなく、そのディスクをダイ ナミック ディスクに変換できます。 注記: /p オプションとともに mountvol コマンドを使用して、ボリュームのマウントを解除し、オフラインに します。ボリュームをマウントし、 mountvol コマンドまたはディスクの管理スナップインを使用して オンラインにします。
記憶領域の識別
同じファイル サーバ上にもう1つのボリュームのシャドウ コピーを保存するために、ボリュームをそれぞれ 別のディスク専用に設定できます。たとえば、ユーザー ファイルが H:\ に保存される場合、 S:\ などほかの ボリュームをシャドウ コピーを保存するために使用できます。異なるディスク上の異なるボリュームを 使用したほうが、パフォーマンスが向上するため、頻繁に使用されるストレージ サーバの場合はこの 使用方法をお勧めします。 異なるボリュームが(シャドウ コピーが保存されている)記憶領域用に使用される場合、(ユーザー ファ イルが保存されている)コピー元のボリュームではなく、記憶領域で使用できる容量に反映させるため に、最大サイズを[無制限(No Limit)]に変更する必要があります。
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シャドウ コピー用のディスク容量は、コピー元のファイルと同じボリュームか別のボリュームのいずれか に割り当てることができます。使いやすさと保守の容易さを取るか、パフォーマンスと信頼性を取るか をシステム管理者が判断する必要があります。 同じボリューム上でシャドウ コピーを保存すると設定や保守が容易にできるという潜在的利益がありま すが、パフォーマンスと信頼性は低くなります。 注意: シャドウ コピーがユーザー ファイルと同じボリュームに保存される場合、ディスク入出力(I/O)のバース トによってすべてのシャドウ コピーが削除される可能性があることに注意してください。シャドウ コピー の突然の消失は、管理者やエンド ユーザーにとって受け入れられない事態でしょう。そのため、異な るディスク上の個々のボリュームを使用して、シャドウ コピーを保存することが最善であると言えます。
作成頻度の決定
シャドウ コピーをより頻繁に作成すれば、エンド ユーザーが必要なバージョンを入手できる可能性が高く なります。ただし、ボリュームごとにシャドウ コピーを保存できるのは64個までなので、シャドウ コピー を作成する頻度を取るか、以前のバージョンのファイルを入手するのに時間を費やすことを取るかを 判断する必要があります。 ストレージ サーバでは、シャドウ コピー機能がボリュームで有効になっている場合、デフォルトで、月曜日 から金曜日の午前7時と正午12時にシャドウ コピーが作成されます。シャドウ コピー スケジュールがエン ド ユーザーの要件に合うように、管理者はこれらの設定を容易に変更できます。
シャドウ コピーとドライブの最適化
シャドウ コピーが起動されているボリュームでディスクの最適化機能を実行すると、最も古いシャドウ コ ピーから順にすべてまたはいくつかのシャドウ コピーが失われます。 シャドウ コピーが有効になっているボリュームを最適化する場合は、16KB以上のスナップショットのクラス タ(アロケーション ユニット)サイズを使用してください。このアロケーション ユニット サイズを使用すること により、スナップショットでのコピー回数が少なくなります。アロケーション ユニット サイズを使用しないと、 最適化プロセスによる変更の回数が原因で、シャドウ コピーが予想よりも早く削除されることになります。 ただし、クラスタ サイズが4KB以下の場合、NTFS圧縮だけがサポートされることに注意してください。 注記: ボリュームのクラスタ サイズを確認するには、 fsutil fsinfo ntfsinfo コマンドを使用します。 データが含まれるボリューム上のクラスタ サイズを変更するには、ボリューム上でデータをバックアッ プし、新しいクラスタ サイズを使用して再フォーマットし、データを復元します。
マウントされたドライブ
マウントされたドライブは、NTFSボリューム上で(マウント ポイントと呼ばれる)空のフォルダに接続される ローカル ボリュームです。マウントされたドライブが含まれるボリュームでシャドウ コピーが有効になってい る場合、マウントされたドライブは、シャドウ コピーの作成時には含まれません。また、マウントされたドライ ブが共有され、シャドウ コピーが有効になっているときに、(マウント ポイントが保存される)ホスト ボリュー ムからマウントされたドライブにトラバースしている場合、ユーザーはシャドウ コピーにアクセスできません。 たとえば、フォルダ F:\data\users があり、 Users フォルダが G:\ のマウント ポイントであるとします。シャドウ コピーが F:\ と G:\ の両方で有効になっている場合、 F:\data は \\server1\data として共有され、 G:\data\users は \\server1\users として共有されます。この例では、ユーザーは \\server1\data と \\server1\users の以前 のバージョンにアクセスできますが、 \\server1\data\users の以前のバージョンにはアクセスできません。
シャドウ コピーの管理
vssadminツールは、ボリューム シャドウコピーを作成、表示、サイズ変更、および削除するコマンド ライ ン機能を提供します。
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ファイル サーバの管理
システム管理者は、「Shadow Copies for Shared Folders」機能を通じて、ユーザーがシャドウ コピーを使用 できるようにすることができます。管理者は、[プロパティ]メニュー(図13を参照)を使用して、シャドウ コ ピー機能をオンにし、コピーするボリュームを選択し、シャドウ コピーを作成する頻度を決定します。
図13 共有フォルダのシャドウ コピーのシステム管理ビュー
シャドウ コピー キャッシュ ファイル
デフォルトのシャドウ コピー設定では、コピー元のボリュームの10%(最小で350MB)が割り当てられ、元 のボリュームと同じボリュームにシャドウ コピーが保存されます。図14を参照してください。キャッシュ ファイルは、シャドウ コピーが有効になっているキャッシュ ボリュームのルートにある、「System Volume Information」という名前の保護された隠しディレクトリに格納されます。
図14 コピー元のボリュームに保存されるシャドウ コピー 共有するファイルを含むボリュームとは別の専用ボリュームに、キャッシュ ファイルを格納するように、 キャッシュ ファイルの場所を変更できます。図15を参照してください。
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図15 別のボリュームに保存されるシャドウ コピー シャドウ コピーを別のボリュームに保存する主な利点は、管理のしやすさとパフォーマンスです。コピー元 のボリュームにあるシャドウ コピーは、継続的に監視される必要があり、ファイル共有のために作成された 領域を使用できます。制限を高く設定しすぎるとストレージ容量を占有することになり、制限を低く設定しす ぎた場合、シャドウ コピーがすぐに消去されてしまうか、まったく作成されないことがあります。別のボ リュームにシャドウ コピーを保存することにより、通常、制限を高めに設定したり、[無制限]に設定したりで きます。キャッシュ ファイルの位置を変更する手順については、オンライン ヘルプを参照してください。 注意: 別のボリュームL:に存在するデータが消失すると、シャドウ コピーは復元できません。
シャドウ コピーの有効化と作成
ボリューム上でシャドウ コピーを有効にすると、自動的に次の操作が行われます。 • 選択したボリュームのシャドウ コピーを作成します。 • シャドウ コピーの最大ストレージ容量を設定します。 • 平日の午前7時から正午までにシャドウ コピーを作成するスケジュールを設定します。 注記: シャドウ コピーを作成すると、ボリュームのコピーが1つだけ作成され、スケジュールは作成されません。
注記: 1つ目のシャドウ コピーが作成された後は、移動できません。シャドウ コピーを有効にする前に、[プロ パティ(Properties)]でキャッシュ ファイルの場所を変更することによって、キャッシュ ファイルを移動で きます。「シャドウ コピーのプロパティの表示」(63ページ)を参照してください。
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ファイル サーバの管理
シャドウ コピーの一覧の表示
ボリュームのシャドウ コピーの一覧を表示するには、以下の手順に従ってください。 1. ディスクの管理にアクセスします。 ボリュームまたは論理ドライブを選択し、それを右クリックします。 [プロパティ(Properties)]を選択します。 [シャドウ コピー(Shadow Copies)]タブを選択します。
すべてのシャドウ コピーが一覧表示され、作成された日時によって並べられます。 注記: 新しいシャドウ コピーを作成するか、このページからシャドウ コピーを削除できます。
スケジュールの設定
シャドウ コピー スケジュールは、ボリュームのシャドウ コピーを作成する周期を制御します。ある組織にお けるシャドウ コピーの最も効果的なスケジュールを判断するのに役立つ要素がいくつかあります。要素と して仕事の習慣やユーザーの居場所などがあります。たとえば、ユーザーごとにタイム ゾーンまたは勤務 日程が違っている場合に、このような違いを考慮して毎日のシャドウ コピー スケジュールを調整できます。 シャドウ コピーは、1時間に1回を超える頻度にならないようにスケジュールしてください。 注記: シャドウ コピー スケジュールを削除する場合、その操作が既存のシャドウ コピーに影響すること はありません。
シャドウ コピーのプロパティの表示
[シャドウ コピーのプロパティ(Shadow Copy Properties)]ページは、コピーの数、最も最近シャドウ コピー が作成された日時、最大サイズの設定が表示されます。 注記: 現在シャドウ コピーが存在しないボリュームでは、キャッシュ ファイルの場所を変更できます。キャッ シュ ファイルは別々のディスクで管理することをおすすめします。
注意: [すべてのシャドウ コピーに対するサイズ制限を減らす場合は注意してください。すべてのシャドウ コ ピーで現在使用されているサイズの合計よりも少なくサイズが設定された場合、新しい制限に合わ せて合計サイズを減らすために多数のシャドウ コピーが削除されます。シャドウ コピーは削除さ れたら、復旧できません。
シャドウ コピーの無効化
ボリューム上のシャドウ コピーが無効になっている場合、ボリューム上のすべての既存のシャドウ コピー が削除されます。また、新しいシャドウ コピーを作成するスケジュールも削除されます。
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注意: シャドウ コピー サービスが無効になっている場合、一部のボリュームのすべてのシャドウ コピーが 削除されます。削除されたシャドウ コピーは復元できません。
ストレージ サーバ デスクトップからのシャドウ コピーの管理
リモート デスクトップを使用すると、ストレージ サーバ デスクトップにアクセスしてシャドウ コピーを 管理できます。 ストレージ サーバ デスクトップからのシャドウ コピーにアクセスするには、以下の手順に従ってください。 1. [マイ コンピュータ(My Computer)]をクリックします。 ボリューム名を右クリックし、[プロパティ(Properties)]を選択します。 [シャドウ コピー(Shadow Copies)]タブをクリックします。図16を参照してください。
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ファイル サーバの管理
図16 [マイ コンピュータ(My Computer)]からのシャドウ コピーへのアクセス
共有フォルダのシャドウ コピー
シャドウ コピーは、ネットワーク経由で、サポートされる各クライアントとプロトコルによってアクセスされま す。サポートされるプロトコルは、SMBとNFSの2種類あります。これ以外のすべてのプロトコル、HTTP、 FTP、AppleTalk、およびNetWare Sharesはサポートされません。SMBサポートでは、共有フォルダのシャド ウ コピーというクライアント側アプリケーションが必要になります。クライアント側アプリケーションは、現在 のところWindows XP版とWindows 2000 SP3+版のみが提供されています。 NFS共有に保存されたファイルの以前のバージョンをUNIXユーザーが独自に取得する場合、必要とな る追加のソフトウェアはありません。 注記: 共有フォルダのシャドウ コピーは、ネットワーク共有のシャドウ コピーの取得だけをサポートします。 ローカル フォルダのシャドウ コピーの取得はサポートしません。
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注記: 共有フォルダのシャドウ コピーは、HTTP、FTP、AppleTalk、またはNetWare共有では使用できません。 そのため、これらのプロトコルのユーザーが共有フォルダのシャドウ コピーを使用して、ファイルの以 前のバージョンを独自に取得することはできません。ただし、管理者がこれらのユーザーのために、共 有フォルダのシャドウ コピー クライアントを使用してファイルを復元することはできます。
SMBシャドウ コピー
Windowsユーザーは、共有フォルダのシャドウ コピー クライアントを通じて、SMB共有に保存されたファイ ルの以前のバージョンに独自にアクセスできます。シャドウ コピー クライアントがユーザーのコンピュータ にインストールされた後で、共有のシャドウ コピーにアクセスするには、共有を右クリックして[プロパティ (Properties)]ウィンドウを表示させて[以前のバージョン(Previous Versions)]タブをクリックし、目的のシャ ドウ コピーを選択します。ユーザーは、使用できるすべてのシャドウ コピーを表示、コピー、復元できます。 シャドウ コピー クライアントは、元のフォルダとファイルのアクセス制御リスト(ACL)に設定するア クセス権を維持します。したがって、各ユーザーはアクセス権のある共有のシャドウ コピーにだけアク セスできます。つまり、ユーザーが共有に対するアクセス権を持っていない場合、その共有のシャドウ コピーへのアクセス権もありません。 Shadow Copies of Shared Foldersクライアント パックは、ネットワーク共有上のファイルとフォルダの[プロパ ティ(Properties)]ウィンドウ内に[以前のバージョン(Previous Versions)]タブをインストールします。 ユーザーがシャドウ コピーにアクセスするには、Windows Explorerを使用して[以前のバージョン(Previous Versions)]タブから[表示(View)]、[コピー(Copy)]、または[復元(Restore)]タブを選択します。図17を参照 してください。個々のファイルとフォルダが両方とも復元できます。
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ファイル サーバの管理
図17 クライアントGUI シャドウ コピーが有効なストレージ サーバにホストされているネットワーク フォルダを、ユーザーが表示す る場合、ファイルまたはディレクトリの古いバージョン(スナップショットの前のバージョン)が使用できます。 ファイルまたはフォルダのプロパティを表示すると、他のファイルやフォルダと同じような、フォルダまたはファ イル履歴、つまり、ファイルまたはフォルダ コンテンツの読み取り専用のある時点のコピーが示されます。 ユーザーは、フォルダ履歴内のファイルを表示したり、フォルダ履歴からファイルをコピーしたりできます。
NFSシャドウ コピー
UNIXユーザーは独自に、NFSクライアントを通じてNFS共有に保存されたファイルの以前のバージョンにア クセスできます。このために必要となる追加のソフトウェアはありません。Server for NFSは、共有の使用 可能なシャドウ コピーを共有の疑似サブディレクトリとして公開します。これらの各疑似サブディレクト リは、通常のサブディレクトリとまったく同じように表示されます。 各疑似サブディレクトリの名前には、. @GMT-YYYY. MM. DD-HH:MM:SSという形式でシャドウ コピーの作成 時刻が反映されます。一般的なツールで疑似サブディレクトリが必要以上に列挙されないように、それぞれ の疑似サブディレクトリの名前はドット文字で始まり、非表示になります。 以下の例では、2003年4月27日、28日、29日の午前4時に記録された、3つのシャドウ コピーがある 「NFSShare」というNFS共有が表示されます。 NFSShare . @GMT-2003. 04. 27-04:00:00 . @GMT-2003. 04. 28-04:00:00 . @GMT-2003. 04. 29-04:00:00 NFS シャドウ コピーの疑似サブディレクトリへのアクセスは、ファイル システムに保存されたアクセス権を 使用して、通常のアクセス制御方式で管理されます。ユーザーは、シャドウ コピーが取られた時点に読み 取りアクセス権を持っていたシャドウ コピーにだけアクセスできます。ユーザーがシャドウ コピーを変更で
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きないようにするには、ユーザーの所有権またはアクセス権、あるいは元のファイルに設定されたアクセス 権に関係なく、すべての疑似サブディレクトリに読み取り専用マークを付けます。 Server for NFSは、シャドウ コピーの到着または削除に関して、システムを定期的に登録して、それに応じ てルート ディレクトリ ビューを更新します。また、次回共有のルートでディレクトリを発行するときに、クライ アントでは更新されたビューをキャプチャします。
ファイルまたはフォルダの復旧
ファイルまたはフォルダの復旧が必要になる一般的な状況は、次の3通りあります。 • 誤ってファイルを削除した。最もよくある状況です。 • A誤ってファイルを置き換えてしまった。[名前を付けて保存]ではなく[上書き保存]を選択し てしまった場合などに発生します。 • ファイルの破損 シャドウ コピーにアクセスすることによって、上に示すすべての状況から復旧させることができます。フォル ダへのアクセスと、ファイルへのアクセスは別の手順になります。
削除されたファイルまたはフォルダの復旧
削除されたファイルまたはフォルダをフォルダ内に復旧するには、以下の手順に従ってください。 1. 削除されたファイルが保存されていたフォルダにアクセスします。 カーソルをフォルダ内の余白の上に置きます。カーソルをファイルの上に置くと、そのファイルが 選択されます。 マウスを右クリックして、メニューの下部から[プロパティ(Properties)]を選択します。[以前のバー ジョン(Previous Versions)]タブを選択します。 ファイルが削除される前に、そのファイルが格納されていたフォルダのバージョンを選択し、[表示 (View)]をクリックします。 フォルダを表示し、復旧するファイルまたはフォルダを選択します。複数のフォルダに移動して いくことができます。 [復元(Restore)]を選択して、ファイルまたはフォルダを元の場所に復元します。[コピー(Copy)]を選 択すると、ファイルまたはフォルダが新しい場所に置かれます。
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ファイル サーバの管理
図18 削除されたファイルまたはフォルダの復旧
上書きされたファイルまたは破損したファイルの復旧
上書きされたファイルまたは破損したファイルの復旧は、フォルダではなくファイル自体を右クリックで きるため、削除されたファイルの復旧よりも簡単です。上書きされたファイルまたは破損したファイルを 復旧するには、以下の手順に従ってください。 1. [. . . ] Atsevišķa nolietoto iekārtu savākšana un otrreizējā pārstrāde palī dzēs saglabāt dabas resursus un garantēs, bu. Lai uzzinātu, ka šī s iekārtas tiks otrreizēji pārstrādātas tādā veidā, lai pasargātu vidi un cilvēku veselī kur nolietotās iekārtas var izmest otrreizējai pārstrādei, jāvēršas savas dzī ves vietas pašvaldī bā, sadzī ves atkritumu savākšanas dienestā vai veikalā, kurā izstrādājums tika nopirkts.
Lithuanian notice
Vartotojų iš privačių namų ūkių į rangos atliekų šalinimas Europos Sąjungoje
Šis simbolis ant gaminio arba jo pakuotės rodo, kad šio gaminio šalinti kartu su kitomis namų ūkio atliekomis negalima. Šalintinas į rangos atliekas privalote pristatyti įspecialią surinkimo vietą elektros ir elektroninės į rangos atliekoms perdirbti. Atskirai surenkamos ir perdirbamos šalintinos į rangos atliekos padės saugoti gamtinius išteklius ir užtikrinti, kad jos bus perdirbtos tokiu būdu, kuris nekenkia žmonių sveikatai ir aplinkai. [. . . ]
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