ユーザーズガイド HP STORAGEWORKS BUSINESS COPY EVA SOFTWARE
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マニュアル抽象的: マニュアル HP STORAGEWORKS BUSINESS COPY EVA SOFTWARE
詳しい操作方法はユーザーガイドに記載されています。
[. . . ] HP StorageWorks Replication Solutions Manager
ユーザー ガイド
製品番号: T3680-96186 第3版: 2008年2月
ご注意 © Copyright 2004-2008 Hewlett-Packard Development Company, L. P. 本書で取り扱っているコンピュータ ソフトウェアは秘密情報であり、 その保有、使用、または複製には、Hewlett-Packard Company から許諾を得る必要があります。米国政府の連邦調達規則であるFAR 12. 211および12. 212の規定に従って、コマーシャル コン ピュータ ソフトウェア、コンピュータ ソフトウェア ドキュメンテーションおよびコマーシャル アイテムのテクニカル データ(Commercial Computer Software, Computer Software Documentation, and Technical Data for Commercial Items)は、ベンダが提供する標準使用 許諾規定に基づいて米国政府に使用許諾が付与されます。 本書に記載されている内容は事前の通知なしに変更されることがあります。HP製品、またはサービスの保証は、当該製品、および サービスに付随する明示的な保証文によってのみ規定されるものとします。ここでの記載で追加保証を意図するものは一切ありませ ん。ここに含まれる技術的、編集上の誤り、または欠如について、HPはいかなる責任も負いません。 Microsoft、Windows、Windows XP、およびWindows NTは、米国におけるMicrosoft Corporationの登録商標です。 Javaは、Sun Microsystems, Inc. の米国における商標です。 OracleはOracle Corporation, Redwood City, Californiaの米国における登録商標です。 Linuxは、Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。 UNIXは、The Open Groupの登録商標です。 01. 09. 2008
目次
本書について . .
17
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対象読者 . 表記上の規則および記号 HPテクニカル サポート . [. . . ] ナビゲーション ペインで、[ホスト ボリューム]を選択します。 [レプリカ リポジトリ]タブで、編集する複製を選択します。
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ホスト ボリューム
3.
[実行]、[プロパティの編集]の順に選択します。[レプリカ リポジトリの編集]ウィンドウが開 きます。ウィンドウの指示に従ってください。
ホスト ボリュームおよびホスト ボリューム グループのファイル システム キャッ シュのフラッシュ
ホスト ボリュームまたはホスト ボリューム グループのファイル システム キャッシュをフラッシュします。
留意事項
• ホストのファイル システム キャッシュのフラッシュには、GUIまたはジョブを使用できます。 • ホスト キャッシュをフラッシュしても、ストレージ アレイ上の元になっている仮想ディスクの書き込み キャッシュはフラッシュされません。
手順
ここではGUIを使用した手順を説明します。 1. ナビゲーション ペインで、[ホスト ボリューム]を選択します。 ホスト ボリュームまたはホスト ボリューム グループ用のタブを選択します。 複製するホスト リソースを選択します。 [実行]、[キャッシュのフラッシュ]の順に選択します。[OK]をクリックして操作を確認します。
ホスト ボリュームのマウント(ドライブ文字の割り当て)
有効なホストにホスト ボリュームをマウントします。
留意事項
• GUI、ジョブ、またはCLUIを使用できます。ホスト ボリューム操作対応表を参照してください。 • マウント ポイントやドライブ文字は、すでに使用されていてはなりません。 • マウント ポイントまたはドライブ文字は、有効なホストに適合するOS固有の形式を使用して 入力する必要があります。 • ファイル システムの種類、クラスタの種類、およびrawデバイスに、マウント制限が適用され る場合があります。
手順
ここではGUIを使用した手順を説明します。 1. ナビゲーション ペインで、[ホスト ボリューム]を選択します。コンテンツ ペインにホスト ボリュー ムが表示されます。 [リスト]タブをクリックします。 マウントしたいホスト ボリュームを選択します。 [実行]、[マウント]の順に選択します。[マウント ホスト ボリューム]ウィンドウが開きます。 ウィンドウの指示に従ってください。
管理セットからのホスト ボリュームの削除
管理セットからホスト ボリュームを削除します。
留意事項
• GUIまたはCLUIを使用できます。ホスト ボリューム操作対応表を参照してください。
HP StorageWorks Replication Solutions Manager
133
手順
ここではGUIを使用した手順を説明します。 1. ナビゲーション ペインで、[ホスト ボリューム]を選択します。コンテンツ ペインにホスト ボリュー ムが表示されます。 [リスト]タブをクリックします。 管理セットから削除するホスト ボリュームを選択します。 [実行]、[管理セットからの削除]の順に選択します。[管理セットの選択]ウィンドウが開きます。 ウィンドウの指示に従ってください。
ホスト ボリュームの復元(インスタント復元)
ホスト ボリュームまたはホスト ボリューム グループを元になっている仮想ディスクを元に戻すこと で復元します。
留意事項
• GUIまたはジョブを使用してホスト リソースを復元できます。ホスト ボリューム操作対応表を参 照してください。 • 復元するホスト ボリュームに、Replication Managerで作成された複製(同期停止されたミラークロー ン、スナップクローン、またはスナップショット)がすでに存在している必要があります。これらの 複製だけが、[インスタント復元]ウィザードで選択可能です。 • 以下の手順を使用する前に、復元するホスト ボリュームまたはその複製へのホストI/Oがな いことを確認してください。
手順
ここではGUIを使用した手順を説明します。 1. ナビゲーション ペインで、[ホスト ボリューム]を選択します。 ホスト ボリュームまたはホスト ボリューム グループ用のタブを選択します。 複製するホスト リソースを選択します。 [実行]、[インスタント復元]の順に選択します。[インスタント復元]ウィザードが表示されます。 ウィザードの指示に従ってください。
ホスト ボリュームのマウント解除(ドライブ文字の削除)
有効なホストからホスト ボリュームをマウント解除します。
留意事項
• GUI、ジョブ、またはCLUIを使用できます。ホスト ボリューム操作対応表を参照してください。 • 実行中のジョブとスクリプトをチェックしてください。 注意: マウントされたボリュームに関係するジョブやスクリプトが実行されていないことを確認して ください。ジョブやスクリプトの実行中にボリュームをマウント解除すると、ジョブやスクリプトが 失敗する場合があります。 • 影響を受けるジョブとスクリプトをチェックしてください。 注意: ボリュームをマウント解除すると、正しく動作しているかどうかに関係なく、ボリュームに関係する ジョブやスクリプトが失敗する場合があります。
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ホスト ボリューム
手順
ここではGUIを使用した手順を説明します。 1. ナビゲーション ペインで、[ホスト ボリューム]を選択します。コンテンツ ペインにホスト ボリュー ムが表示されます。 [リスト]タブをクリックします。 マウント解除するホスト ボリュームを選択します。 [実行]、[アンマウント]の順に選択します。[ホスト ボリュームのアンマウント]ウィンドウが表示さ れます。ウィンドウの指示に従ってください。
スナップクローンの使用
ホスト ボリュームでスナップクローンを使用するときは、以下のジョブ コマンドを使用できます。 ホスト ボリュームのスナップクローン用のジョブ コマンド
SnapcloneHostVolume SnapcloneHostVolumeToContainers SnapcloneHostVolumeToContainersInManagedSet SnapcloneHostVolumeGroup ValidateSnapcloneHostVolume ValidateSnapcloneHostVolumeGroup
スナップショットの使用
ホスト ボリュームでスナップショットを使用するときは、以下のジョブ コマンドを使用できます。 ホスト ボリュームのスナップショット用のジョブ コマンド
SnapshotHostVolume SnapshotHostVolumeGroup ValidateSnapshotHostVolume SnapshotHostVolumeToContainers SnapshotHostVolumeToContainersInManagedSet ValidateSnapshotHostVolumeGroup
論理ボリュームとボリューム グループの使用
有効なホストにストレージ ボリューム(仮想ディスク)を提供し、後で論理ボリューム マネージャを使用して ホスト ボリューム グループと論理ボリュームを作成し、管理することができます。 論理ボリュームとボリューム グループを使用するときは、以下のジョブ コマンドを使用できます。
HP StorageWorks Replication Solutions Manager
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ボリューム グループと論理ボリューム用のジョブ コマンド
CreateHostVolumeGroup MountEntireVolumeGroup MountVolumeGroupComponent SnapcloneHostVolumeGroup SnapshotHostVolumeGroup UnmountEntireVolumeGroup ValidateHostVolumeGroup ValidateSnapcloneHostVolumeGroup ValidateSnapshotHostVolumeGroup WaitVolumeGroupNormalization
rawディスクの使用
Replication Managerは、有効なホスト上のrawホスト ボリューム(rawディスク)を検出します。一般に、rawホ スト ボリュームは、他のホスト ボリュームと同様に操作できます。ただし、Replication Managerのマウント機 能を使用してrawホスト ボリュームをマウントすることはできません。また、rawホスト ボリュームの元にな るrawストレージ ボリューム(仮想ディスク)を直接操作できます。 rawディスクは、[ホスト ディスク デバイス]タブに、ファイル システムを含むディスク デバイスとともに表示さ れます。rawディスクは、ホスト ボリュームとして表示されることはありません。ディスク デバイスに対するコ ンテナを作成することにより、[ホスト ディスク デバイス]タブからrawディスクを複製することができます。
rawディスク用のジョブ テンプレートとコマンド
rawホスト ボリュームとストレージ ボリュームには、以下のジョブ テンプレートを使用できます。 rawディスク用のジョブ テンプレート
Replicate host disk (raw) devices, mount (raw) to a host Replicate host volume group, mount components to a host Replicate raw storage volumes, mount (raw) to a host
マウント手順を含むほとんどのジョブ テンプレートは、マウント手順を削除することで、rawホスト ボ リュームに使用できます。 一般に、rawディスクでは以下のジョブ コマンドを使用します。 rawディスク用のジョブ コマンド
CreateDiskDevice CreateDiskDevice DiscoverDiskDevicesForDrGroup RemoveDiskDevice SnapcloneDiskDevice SnapshotDiskDevice
ホスト ボリューム リソースの表示
ホスト ボリューム、ホスト ボリューム グループ、ディスク デバイス、およびレプリカ リポジトリのリストおよ びツリー ビューを表示します。ホスト ボリュームのビューを参照してください。
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ホスト ボリューム
留意事項
• リストを表示するには、GUIまたはCLUIを使用できます。ホスト ボリューム操作対応表を参照して ください。 • ツリー ビューは、GUIだけで使用できます。 • Tru64 UNIXクラスタ。クラスタ内の有効なホスト上のホスト ボリュームのみが、Replication Manager GUIで表示されます。クラスタ内の他のホスト上のホスト ボリューム(Replication Managerホスト エージェントを保持しない)は、表示されません。
手順
ここではGUIを使用した手順を説明します。 1. ナビゲーション ペインで、[ホスト ボリューム]を選択します。コンテンツ ペインにホスト ボリューム リソースが表示されます。 該当する[リスト]タブをクリックします。ホスト リソースの表形式リストが表示されます。 [ツリー]タブをクリックします。ホスト ボリュームのグラフィカル ツリーが表示されます。別のツリー ビューを選択するには、[表示]をクリックします。
ホスト ボリューム リソースのプロパティの表示
特定のホスト ボリューム、ホスト ボリューム グループ、ディスク デバイス、またはレプリカ リポジトリのプロ パティを表示します。ホスト ボリュームのプロパティのまとめを参照してください。
留意事項
• GUIまたはCLUIを使用できます。ホスト ボリューム操作対応表を参照してください。
手順
ここではGUIを使用した手順を説明します。 1. ナビゲーション ペインで、[ホスト ボリューム]を選択します。コンテンツ ペインにホスト ボリューム リソースが表示されます。 該当する[リスト]タブをクリックします。 表示するリソースを選択します。 [実行]、[プロパティの表示]の順に選択します。[ホスト ボリューム プロパティ]ウィンドウが 開きます。 タブをクリックします。
ホスト ボリュームの容量の拡大
ホスト ボリュームのサイズ拡大
留意事項
• ホスト ボリュームの拡大に使用できるのは、GUIだけです。 • ファイル システムまたは基礎となっているアレイの仮想ディスクを拡大できます。 • ホスト ボリュームは、基礎となっている仮想ディスクのサイズに達するまで拡大できます。ホスト ボ リュームがそのサイズに達した時点で、ファイル システムを拡大する目的で追加の容量を提供で きるように、仮想ディスクのサイズを拡大する必要が生じます。 • インストール済みのDC-Managementライセンスが、必要な拡大容量をサポートしていること を確認してください。 • 動的ポリシーを設定済みのホスト ボリュームを手動で拡大するときは、注意を払ってください。 詳しくは、DC-Managementと複製の使用を参照してください。
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手順
1. ナビゲーション ペインで、[ホスト ボリューム]を選択します。 [ホスト ボリューム]タブで、拡大するホスト ボリュームを選択します。 [実行]、[容量の拡張]の順に選択します。[ホスト ボリューム拡張]ウィンドウが開きます。ウィンド ウの指示に従ってください。
ホスト ボリュームの容量の縮小
ホスト ボリュームのサイズを減らします。
留意事項
• ホスト ボリュームの縮小に使用できるのは、GUIだけです。 • ファイル システムまたは基礎となっているアレイの仮想ディスクを縮小できます。 • ホスト ボリューム縮小後の最小サイズは、ホスト ボリューム上に存在するデータの量によって 決まります。ホスト ボリュームを、その中に存在するデータを収容できなくなるサイズまで縮 小することはできません。 • 仮想ディスクの最小サイズは、ファイル システムのサイズによって決まります。 • 動的ポリシーを設定済みのホスト ボリュームを手動で縮小するときは、注意を払ってください。 詳しくは、DC-Managementと複製の使用を参照してください。
手順
1. ナビゲーション ペインで、[ホスト ボリューム]を選択します。 [ホスト ボリューム]タブで、縮小するホスト ボリュームを選択します。 [実行]、[Shrink capacity]の順に選択します。[ホスト ボリューム縮小]ウィンドウが開きます。 ウィンドウの指示に従ってください。
動的容量ポリシーの設定
ホスト ボリュームを自動的に拡大または縮小するようにポリシーを設定します。
留意事項
• 動的容量ポリシーの設定に使用できるのは、GUIだけです。 • 1つの動的容量ポリシーを複数のホスト ボリュームに同時に適用することもできます。 • 必要な場合は、拡大ポリシーと縮小ポリシーを同一のホスト ボリュームに対して実装するこ ともできます。 • 拡大ポリシーまたは縮小ポリシーを使用する場合は、指定したしきい値に達した時点で、ファイル システムと元になっている仮想ディスク両方のサイズが変更されます。 • ポリシー実施期間を選択するときは、自動的なストレージ更新間隔に関する現在の設定も考慮に 入れてください。リソースの更新(自動)を参照してください。現在の更新間隔がポリシー実施期間 より長い場合は、ポリシーが正しくトリガされない可能性があります。たとえば、更新間隔が6時間 に設定され、拡大のポリシー実施期間が4時間に設定されているとしましょう。この場合、ポリシー 実施期間は、複数の更新間隔にまたがることになります。更新間隔の間にポリシーのしきい値を上 回った場合、その超過は検出されず、拡大ポリシーはトリガされません。 • 設定済みのしきい値に達したにもかかわらず、ホスト ボリュームをサイズ変更できない場合 は、イベントがログに記録され、イベント パネルに表示されます。これが発生するのは次の状 況が考えられます。 • 指定したポリシー実施期間の範囲外に該当する期間中に、しきい値に達した。サイズ変更は、 実施期間の間にのみ実行できる。 • 指定したホスト ボリュームの最大サイズ変更上限に達した。
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ホスト ボリューム
手順
1. ナビゲーション ペインで、[ホスト ボリューム]を選択します。 [ホスト ボリューム]タブで、動的容量ポリシーを設定するホスト ボリュームを選択します。ポリシー の適用対象となるすべてのホスト ボリュームを選択します。 [実行]、[Dynamic Capacityポリシーの設定]の順に選択します。[Dynamic Capacityポリシーの設 定]ウィザードが開きます。ウィザードの指示に従ってください。
動的容量ポリシーの編集
既存の動的容量ポリシーを変更します。
留意事項
• 動的容量ポリシーの編集に使用できるのは、GUIだけです。
手順
1. ナビゲーション ペインで、[ホスト ボリューム]を選択します。 [ホスト ボリューム]タブで、動的容量ポリシーを設定するホスト ボリュームを選択します。 [実行]、[Dynamic Capacityポリシーの編集]の順に選択します。[Dynamic Capacityポリシーの設 定]ウィザードが開きます。ウィザードの指示に従ってください。
動的容量ポリシーの削除
既存の動的容量ポリシーを削除します。
留意事項
• 動的容量ポリシーの削除に使用できるのは、GUIだけです。 • 1つの動的容量ポリシーを複数のホスト ボリュームに適用した場合は、それらのボリューム すべてからポリシーを同時に削除できます。
手順
1. ナビゲーション ペインで、[ホスト ボリューム]を選択します。 [ホスト ボリューム]タブで、動的容量ポリシーを削除するホスト ボリュームを選択します。ポリシー の削除対象となるすべてのホスト ボリュームを選択します。 [実行]、[Dynamic Capacityポリシーの削除]の順に選択します。[Dynamic Capacityポリシーの削 除]ウィンドウが開きます。ウィンドウの指示に従ってください。
ホスト ボリュームのコンセプト
ホスト ボリュームの概要
Replication Managerでは、「 ホスト ボリューム 」という用語を2通りの意味で使用します。「広い意味」と「狭 い意味」の2つです。 たとえば、「ホスト ボリュームのコンテンツ ペインを選択」という場合は、広い意味で使用しており、 Replication Managerが有効なホストで検出したすべての種類のホスト ストレージ リソースを意味します。こ れらのリソースは、大きく分けると、次のカテゴリに分類されます。 • ディスク全体、パーティション、スライス、および論理ボリューム。 • ホスト ボリューム グループ。論理ボリュームとボリューム グループを参照してください。 • ホスト ディスク デバイス。ホスト ディスク デバイスを参照してください。
HP StorageWorks Replication Solutions Manager
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一方、「ホスト ボリューム タブを選択」という場合は、狭い意味で使用しており、物理ディスク、パーティショ ン、スライス、および論理ボリュームのカテゴリのみを意味しています。 ホスト ボリューム、ホスト ボリューム グループ、およびディスク デバイスのプロパティは、Replication Managerによって自動的に検出され、Replication Managerのデータベースで保持されます。自動検出(更新) を参照してください。ホスト ボリュームは、元となる物理ストレージがSANに存在するか、ホストに存在 するかが重要な違いです。
SANベースのホスト ボリューム
SANベースのホスト ボリュームは、元となる物理ストレージがHP StorageWorksストレージ システムに存 在し、仮想ディスクとして編成されます。仮想ディスクをホストに提供すると、ホストは特定のホスト ボ リュームとして仮想ディスク(LUN)を識別します。
元となるストレージ ボリューム アレイ + 仮想ディスク + 提供 例 ArrayA2 + Cats + 提供 ArrayA2 + Cats + 提供 ArrayA2 + Cats + 提供 ArrayA2 + Cats + 提供 ArrayA2 + Cats + 提供 ArrayA2 + Cats + 提供 ArrayA2 + Cats + 提供 UNC形式 \\アレイ名\仮想ディスク名 <=> <=> <=> <=> <=> <=> <=> <=> LUN <=> 有効なホスト + OS 例 HostA1 + AIX HostA2 + HP-UX HostA3 + Linux HostA4 + Solaris HostA5 + OpenVMS HostA6 + Tru64 UNIX HostA7 + Windows UNC形式 \\ホスト名\ホスト ボリューム名 /dev/hd1 /dev/dsk/c2t0d2 /dev/sda3 $1$DGA2: /dev/rdsk/c2t0d5s2 /dev/disk/disk100c ディスク3 /home/cats /users/cats /var/cats CATS /usr/cats /users/cats E:\pets\cats ホスト ボリューム ホスト ボリューム名
マウント ポイント (またはraw)
リソース名とUNC形式を参照してください。
SANベースのホスト ボリュームは、[ホスト ボリューム]コンテンツ ペインに表示され、ファイル システムま たはrawストレージでストレージを表すことができます。ファイル システムによるストレージは、マウントまた はマウント解除できます。ホスト ボリュームのビューを参照してください。 GUI操作、ジョブ、またはCLUIコマンドを使用して、SANベースのホスト ボリュームをマウントおよびマウント 解除できます。また、適切なホスト ボリューム コマンドを持つジョブを使用して、SANベースのホスト ボ リュームをローカルに複製することができます。
SANベースでないホスト ボリューム
ディスケット ドライブ、CD、内蔵ハード ディスク ドライブのようなSANベースでないホスト ボリュームも検出 され、[ホスト ボリューム]コンテンツ ペインに表示されます。Replication Managerを使用して、SANベー スでないホスト ボリュームと通信できません。
ネットワーク ボリューム
ホストOSによっては、Replication Managerが有効なホスト上のネットワーク ボリュームを検出する場 合としない場合があります。
ホスト ボリュームに関してよく寄せられる質問
• ホスト ボリュームで複製可能なプロパティとは何のことですか。 複製可能なプロパティは、ホスト ボリュームをローカルに複製できるかどうかを示します。スナップ クローンまたはスナップショットが示される場合、ホスト ボリュームを複製できます。
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ホスト ボリューム
• ホスト ボリュームをローカルに複製する方法を教えてください。 ホスト ボリュームは、適切なホスト ボリューム コマンドを備えるGUI操作またはジョブを使用して複 製できます。CLUIコマンドを使用してホストボリュームをローカルに複製することはできません。 • ストレージ ボリューム(仮想ディスク)でなく、ホスト ボリュームを複製する利点は何ですか。 主な利点は、単純であることです。ジョブを使用して複製するホスト ボリュームを指定すると、 Replication Managerは、元となるストレージ システムと関係する仮想ディスクを自動的に決定し、 ジョブ経由で必要な低レベルの複製コマンドを発行します。 • 特定のホスト ボリュームをローカルに複製できません。なぜですか。 複製可能プロパティが不可またはNoの場合、ホスト ボリュームはローカルに複製できません。こ れは、元となるホスト ボリューム用の物理的なストレージがHP StorageWorksストレージ システ ムに存在しないか、ストレージ システムがローカル複製用にライセンスされていない場合に発 生します。ローカル複製ライセンスを参照してください。また、元となる仮想ディスクがローカル 複製ガイドラインに適合しないためにローカル複製が可能でない場合もあります。仮想ディスク のスナップクローンのガイドラインおよびスナップショットのガイドラインを参照してください。
ディスク デバイス
Replication Managerでは、ストレージ デバイスにホストが付けたIDを意味する「ホスト ディスク デバイス」と いう用語が使用されます。SANベースのストレージ リソースでは、ホストに提供されている仮想ディスクごと に、ホストの低レベル デバイス テーブルに対応するエントリ(ID)があります。Replication Managerは、有効 なホスト上でこれらのデバイスを検出して、ホスト ボリューム コンテンツ ペインの[ディスク デバイス]タブに 表示します。ホスト ボリューム ビューおよびホスト ボリュームの表示を参照してください。
ファイル システムの種類
ファイル システム プロパティは、ホスト ボリュームがファイル システムでフォーマットされているかど うかを示します。 ファイル システムの種類の例: AdvFS。Tru64 UNIX ufs。AIX、HP-UX、Linux、Solaris、Tru64 UNIX vxfs。HP-UX NTFS。Windows Files-11、ODS-2、ODS-5。OpenVMS ホスト ボリュームがファイル システムでフォーマットされていない場合、プロパティにはrawディスク情報が 表示されます。ホスト ボリュームのrawディスクを参照してください。
インスタント復元
インスタント復元機能を使用すると、以前に作成した複製(スナップクローンまたはスナップショット)か らのデータでホスト ボリュームまたはホスト ボリューム グループにデータを復元できます。操作は短 時間となりますが、これは復元されるデータが数秒でホストI/Oに使用可能になるためです(実際の データ転送はバックグラウンドで行われます)。 たとえば、 sales_db という名前のデータベースが破損したと仮定します。その複製の1つを使用して、以前 の状態にインスタント復元できます。
sales_db 復元されるボリューム <====== RR-20070523. . . 復元元となる複製
論理ボリュームとボリューム グループ
一部の有効なホストは、論理ボリューム マネージャ(LVM)を使用して、ストレージをボリューム グループと 論理ボリュームに編成します。サポートされているOSとLVMでボリュームを作成した場合、Replication Managerは、有効なホスト上のホスト ボリュームを検出します。
HP StorageWorks Replication Solutions Manager
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以下の説明では、特定のOSやLVMで使用されている用語と異なる場合がある一般的な用語を使用してい ます。Tru64 UNIXホスト ボリュームも参照してください。
ボリューム グループ
ホスト ベースのボリューム グループは、ホストのLVMがアクセスできる名前付きのストレージ プール です。元となる物理ストレージがHP StorageWorksストレージ システムに存在する場合は、Replication Managerを使用してボリューム グループと通信できます。ボリューム グループは、ホストがI/Oを実行でき るコンポーネントと見なされません。
論理ボリューム
LVMは、ホストのボリュームを論理ボリュームと呼ぶ小部分に編成します。元となる物理ストレージがHP StorageWorksストレージ システムに存在する場合は、Replication Managerを使用して論理ボリュームと 通信できます。 ボリューム グループ内の各論理ボリュームは、ホストがI/Oを実行できるコンポーネントと見なされま す。論理ボリュームはファイル システムを含むか、rawストレージにすることができます。rawディスク を参照してください。
LUN
各ストレージ システムで、その仮想ディスクに論理ユニット番号(LUN)が割り当てられます。仮想ディスク がホストに提供されると、ストレージ システムとホストはLUNを参照してI/Oを実行します。 低レベルでは、一般にホストOSが、検出した各ストレージ デバイスをC# T# D#形式でレポートします。
C # T # D # ホストI/Oコントローラ(controller)を識別します。 コントローラ上のターゲット(target) ストレージ システムを識別します。 ストレージ システム上の仮想ディスク(disk)(LUN)を識別します。
LUNの自動割り当て
• 仮想ディスクをホストに提供する場合、0を入力すると、ストレージ コントローラ ソフトウェアは 自動的にLUNを割り当てることができます。
ミラークローン - 同期停止
ミラークローン複製はローカル複製リンク経由で元の仮想ディスクのコピーを作成および維持します。仮想 ディスクの種類を参照してください。
複製元 =====||===== ローカル リンク ミラークローン (同期停止)
同期されたミラークローンとその複製元の間のローカル複製がアクションまたはコマンドにより停止すると、 ミラークローンは「同期停止」状態になります。同期停止された状態では、複製元の仮想ディスクが更新され ても、ミラークローンは更新されません。即時複製が停止した時点では、ミラークローンはその複製元のあ る時点でのコピーになります。ミラークローンの状態および同期化されたミラークローンを参照してください。
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ホスト ボリューム
同期停止されたミラークローンのためのタスクのまとめ
同期停止されたミラークローン
削除 切り離し 同期停止 提供 複製 - スナップクローン 複製 - スナップショット 復元 再同期 不可。まずディスクを切り離してから削除する必要があります。 可。 適用されない。 可。ディスクは、I/O用に直ちにホストに提供できます。 不可。 可。スナップショットは複数存在できます。 可。まずディスクの提供を解除する必要があります。 可。まずディスクの提供を解除する必要があります。
全般的なミラークローンのガイドラインおよびミラークローンに関するよくある質問も参照してください。
ミラークローン書き込みキャッシュのフラッシュ
同期停止を開始する前に、複製元仮想ディスクの書き込みキャッシュをフラッシュする必要があります (キャッシュ ポリシー書き込みキャッシュを参照)。これで、同期停止されたときに、複製元の仮想ディスク とミラークローンに同一のデータが含まれることが保証されます。次の表に、書き込みキャッシュのフ ラッシュを実装する方法を示します。 重要: ジョブを使用する場合、書き込みキャッシュがフラッシュされることを明示的に確認する必要があります。 メソッド
GUI操作
フラッシュの実装
Replication Managerは、自動的に複製元 ディスクをライトスルー モードに設定し、 同期停止を開始する前にフラッシュが完 了することを保証します。 複製元ディスクをライトスルー モードに 設定し、同期停止が開始する前にフラッ シュが完了するのを待つジョブ コマンド を指定する必要があります。
複製後に書き込みキャッシュを設定
同期停止が完了すると、コントローラ ソフトウェア は自動的に複製元ディスクとミラークローンをラ イトバック モードに設定します。 複製元ディスクやミラークローンをライトスルー モードに設定したい場合は、明示的に設定する 必要があります。
ジョブ
ディスク グループの障害のための破損
ミラークローンを持つ複製元の仮想ディスクがディスク グループの障害を起こす異常が起きた場合、ミラー クローンはアレイによって自動的に同期停止されます。障害が修正された後、複製元は同期停止され たミラークローンから復元できます。 ミラークローンの機能は、コントローラ ソフトウェアのバージョンによって異なりま す。コントローラ ソフトウェアの機能 - ローカル複製を参照してください。
ミラークローン - 同期
ミラークローン複製はローカル複製リンク経由で元の仮想ディスクのコピーを作成および維持します。仮想 ディスクの種類を参照してください。
複製元 ===========> ローカル リンク ミラークローン (同期)
初めて作成されたとき(およびアクションまたはコマンドによって再同期化されたとき)、ミラークローンは同 期化されているといえます。同期された状態では、複製元の仮想ディスクが更新されるたびに、ミラー
HP StorageWorks Replication Solutions Manager
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クローンは自動的に更新されます。「ミラークローンの状態」および同期停止されたミラークローンも参 照してください。
同期化されたミラークローンのためのタスクのまとめ
同期化されたミラークローン
削除 切り離し 同期停止 提供 複製 - スナップクローン 複製 - スナップショット 復元 再同期 不可。まずディスクを同期停止し、切り離してから削除する必要が あります。 不可。まずディスクを同期停止してから切り離す必要があります。 可。 可。ディスクは、I/O用に直ちにホストに提供できます。 不可。まずディスクを同期停止してから提供する必要があります。 不可。まずディスクを同期停止してから複製する必要があります。 不可。まずディスクを同期停止してから復元に使用する必要があ ります。 適用されない。
全般的なミラークローンのガイドラインおよびミラークローンに関するよくある質問も参照してください。
ディスク グループを別にする利点
複製元と異なるディスク グループにミラークローンを作成すると、以下の利点が得られます。 • ハードウェアの保護。ミラークローンはスナップショットと比較して、ハードウェアの保護性が高まり ます (スナップショットは複製元と同じディスク グループになければなりません)。 • 冗長レベル(Vraid)。ミラークローンはスナップショットと比較して、より高い冗長レベルを持つことが できます (スナップショットは複製元と同じか低い冗長レベルしか持てません)。 • 最適化。コストと性能を最適にするために、ミラークローンは複製元と異なる物理ディスクの種 類を持つことができます。 ミラークローンの機能は、コントローラ ソフトウェアのバージョンによって異なりま す。コントローラ ソフトウェアの機能 - ローカル複製を参照してください。
ミラークローンに関するよくある質問
• ミラークローンと他の種類の仮想ディスクはどのように区別できますか。 ミラークローンは独立した仮想ディスクではないので、元の(独立した)仮想ディスクと違うものと して識別されます。仮想ディスクの種類を参照してください。 • ミラークローンを作成するにはどのくらいの時間がかかりますか。 ミラークローンは数秒で作成されます。 • 「同期化」と「同期停止」という用語は何を指しますか。 ミラークローンが同期化状態のとき、その複製元へのローカル複製リンクはアクティブです。複製 元のデータを変更すると、自動的にミラークローンに複製されます。ミラークローンが同期停止さ れた状態のとき、ローカル複製リンクは非アクティブです。複製元のデータを変更しても、ミラー クローンに複製されません。同期化されたミラークローンおよび同期停止されたミラークローン を参照してください。 • ホストがミラークローンを読み書きできるのはいつからですか。 ホストは同期停止されたミラークローンからは読み書きできますが、同期化されたミラークローン からはできません。 • ミラークローンを作成した後で、複製元の仮想ディスクを削除できますか。 いいえ。 • 1つの仮想ディスクのミラークローンを複数作成できますか。 いいえ。ミラークローンのガイドラインを参照してください。 • ストレージ システム上でミラークローンの最大数はいくつですか。
144
ホスト ボリューム
• • • •
制限はありません。 ミラークローンのミラークローンは作成できますか。 いいえ。 ミラークローンのスナップクローンは作成できますか。 いいえ。 ミラークローンのスナップショットは作成できますか。 はい。 DRグループ内の仮想ディスクのミラークローンは作成できますか。 はい、ただし、XCSバージョン6. 1xを使用する場合のみです。XCS/VCSの他のバージョンでは、こ の機能はサポートされていません。
ミラークローンのガイドライン
以下の一般的なガイドラインが適用されます。 • アレイにはローカル複製ライセンスが必要です。複製ライセンスの概要を参照してください。 • ミラークローンは、複製元と異なるディスク グループに属することができます。ハードウェア障害から 最適な保護を行うため、ミラークローンを複製元と異なるディスク グループに作成することをお勧め します。(特に指定しないかぎり、ミラークローンは複製元と同じディスク グループに作成されます)。 • ミラークローンの冗長レベル(Vraid)は、複製元と同じ、あるいはより低くても高くてもかまいませ ん。冗長レベル(Vraid)を参照してください。 • 複製元あたりのミラークローンの最大数は1です。 • 複製元ディスクもそのミラークローンもDRグループのメンバにはなれません。 • 切断されたミラークローンを、その複製元に再接続することはできません。 対象の複製元仮想ディスクが以下の状態の場合は、ミラークローンを作成できません。 • スナップショットの場合、または任意のスナップショットを保持している場合 • 正規化処理が実行されているスナップクローンを保持している場合 • DRグループのメンバである場合。
同期化されたミラークローンのガイドライン
同期化されたミラークローン
削除 切り離し 同期停止 提供 複製 - スナップクローン 複製 - スナップショット 復元 再同期 不可。まずディスクを同期停止し、切り離してから削除する必要が あります。 不可。まずディスクを同期停止してから切り離す必要があります。 可。 可。ディスクは、I/O用に直ちにホストに提供できます。 不可。まずディスクを同期停止してから提供する必要があります。 不可。まずディスクを同期停止してから複製する必要があります。 不可。まずディスクを同期停止してから復元に使用する必要があ ります。 適用されない。
HP StorageWorks Replication Solutions Manager
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同期停止されたミラークローンのガイドライン
同期停止されたミラークローン
削除 切り離し 同期停止 提供 複製 - スナップクローン 複製 - スナップショット 復元 再同期 不可。まずディスクを切り離してから削除する必要があります。 可。 適用されない。 可。ディスクは、I/O用に直ちにホストに提供できます。 不可。 可。スナップショットは複数存在できます。 可。まずディスクの提供を解除する必要があります。 可。まずディスクの提供を解除する必要があります。
ミラークローンの状態
Replication Managerは、次のミラークローンの状態を報告します。 ミラークローンの複製状態 備考
ミラークローンの仮想ディスクと複製元仮想ディスク間に複製アクティ ビティはありません。同期停止の時点では、ミラークローンのデー タは複製元と同一です。 同期停止の後は、複製元またはミラークローンに対するホストのI/Oに よって、2つのディスク上のデータは同一ではなくなります。 複製コマンドに応じて、ミラークローンの仮想ディスクから複製元仮想 ディスクへデータをコピー中です。複製元のデータは、まだミラーク ローンと同一ではありません。 複製元仮想ディスクとミラークローンは同期化されています。ミラーク ローンのデータは複製元と同一です。複製元仮想ディスクにあるデー タへの変更は、自動的にミラークローンにコピーされます。 複製コマンドに応じて、複製元仮想ディスクからミラークローンの仮 想ディスクへデータをコピー中です。ミラークローンのデータは、まだ 複製元と同一ではありません。
同期停止
復元中
同期化済みまたは正規化済み 同期の実行中
複製済みボリューム グループでのすべての論理ボリュームのマウント
ローカル複製ウィザードは、複製済みボリューム グループ内のすべての論理ボリュームについて、次の ようにマウントを行います。 • ボリューム グループが複製されているときに論理ボリュームがマウントされると、その論理ボ リュームの複製もマウントされます。 • ボリューム グループが複製されているときに論理ボリュームがマウントされない場合は、その論 理ボリュームの複製もマウントされません。 • 複製時に、元のボリューム グループには、少なくとも1つのマウントされた論理ボリュームがなけれ ばなりません。ボリューム グループにマウントされている論理ボリュームがない、またはraw論理ボ リュームだけしかない場合、ウィザードのジョブを実行してもこの操作は失敗します。
マウント ポイント プリフィックス – 全般
• 元と同じホストにマウントする場合は、マウント ポイント プリフィックスを含める必要があります。 • 元と異なるホストにマウントする場合、プリフィックスは省略可能です。 • ウィザードを使用してボリューム グループの複製を複数作成し、その複製を同じホストに同時に マウントする場合は、ボリューム グループ複製ごとに固有のマウント ポイント プリフィックスを 使用する必要があります。
146
ホスト ボリューム
マウント ポイント プリフィックス – OS固有
ユーザーが指定するマウント ポイントはOSの形式に適合している必要があります。たとえば、ほとんど のUNIX系OSでは、 /backup を指定するとボリューム グループ内のすべての論理ボリュームのマウント ポイントに /backup が追加されます。 Linux。複製元ボリューム グループと同じホスト上に、ボリューム グループの複製をマウントすること はできません。 OpenVMS。OpenVMSは、ボリューム グループをサポートしません。この操作は、OpenVMSボリューム セットには適用されません。 Solaris。複製元ボリューム グループと同じホスト上に、ボリューム グループの複製をマウントすること はできません。 Tru64 UNIX。 Windows。Windowsは、ボリューム グループをサポートしません。
マウント ポイント(ドライブ文字)とデバイス名
マウント ポイント プロパティは、ホスト ボリュームがホストのファイル システムにマウントされているかどう かを示します。値は次のとおりです。 • マウント ポイント識別子。ホストのファイル システム内でホスト ボリュームが接続されている位置 を示します。マウント ポイントは、OS固有の形式で表示されます。 • Not mounted。ホスト ボリュームがホストのファイル システムにマウントされていないことを示します。 ホスト ボリュームのrawディスクも参照してください。
LinuxとUNIXのマウント ポイントとデバイス名
例
ホストOS AIX HP-UX Linux Solaris Tru64 UNIX デバイス名 /dev/dsk/hd1 /dev/dsk/c2t0d2 /dev/sda3 /dev/dsk/c0t5d0s6 /dev/disk/dsk100c マウント ポイント /home/cats /users/cats /var/cats /usr/cats /users/cats
Windowsのマウント ポイントとデバイス名
例
ホストOS Windows ドライブ ドライブとフォル ダ Disk3 Disk3 E:\ E:\pets\cats デバイス名 マウント ポイント
Windows OSでは、マウント ポイントのことをドライブ文字と呼びます。ドライブの例では、ホスト ボリューム は、ドライブ文字E:\としてマウントされます。ドライブとフォルダの例では、ホスト ボリュームは、ドライブ文 字E:\として、\pets\catsフォルダにマウントされます。
HP StorageWorks Replication Solutions Manager
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OpenVMSのマウント ポイントとデバイス名
例 ホストOS OpenVMS デバイス名 $1$DGA2: $1$DGA2: ボリューム ラベル CATS_DB PETS. CATS マウント ポイント CATS_DB PETS. CATS
マウント ポイント名は、OpenVMSボリューム ラベルに基づいています。
パーティションとスライス
ほとんどのOSで、1台のディスク(ホスト ボリューム)がパーティションと呼ぶ論理部分に分割されます。一 部のOSでは、パーティションのことをスライスまたはディスク セクションと呼んでいます。 Replication Managerの一部のジョブ コマンドでは、コマンド引数としてホスト ボリュームのパーティションま たはIDを入力する場合があります。必要に応じて、パーティションを識別する詳細について、ホスト オペ レーティング システムの資料を参照してください。
HP-UXのディスク セクション
HP-UXホストのスーパーユーザー権限でログインしている場合は、 /etc/mnttab ファイルを参照して、ホ スト ボリューム ディスク セクションを確認できます。 HP-UXは、最大16個のディスク セクション(0~15)をサポートします。ディスク セクション番号2はディス ク全体を意味します。 次の例では、コントローラ0、ターゲット0、ディスク セクション10にルート ディレクトリがあり、コントローラ0、 ターゲット0、ディスク セクション2(ディスク全体)にユーザー ドライブがあります。
hfs rw 0 1 # root directory #7937 /dev/dsk/c0t0d10 / /dev/dsk/c2t0d2 /users hfs rw 0 1 # /users drive #7937
Linuxのパーティション
Linuxホストの管理者でログインしている場合は、 parted や fdisk -1 などのユーティリティを使用して、 ホスト ボリューム パーティション番号を確認できます。 Red Hat Linuxパーティションの例
パーティションID 1 2 3 4 5 6 7以上 / ルート、Linuxネイティブ Linuxスワップ パーティション /boot 備考 起動、Linuxネイティブ
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ホスト ボリューム
United Linuxパーティションの例
パーティションID /dev/sda1 /dev/sda2 /dev/sda3 /dev/sda4 /dev/sda5 /dev/sda6 /home /export /var 拡張パーティション パーティション / 備考 ルート スワップ
Solarisのスライス
Solarisホストのスーパーユーザー権限でログインしている場合は、formatユーティリティを使用して、ホス ト ボリュームのスライス番号を確認できます。 Solarisのスライスの例
スライスID 0 1 2 3 4 5 6 7 スライス / スワップ /export /export/swap /opt /usr /home ディスク全体 OSの別のバージョン クライアントシステム用のスワップ 領域 アプリケーション プログラムとライブラリ ユーザー ファイル 備考 ルート
Tru64 UNIXパーティション
Tru64 UNIXホストのスーパーユーザーでログインしている場合は、 disklabel <diskname> コマンドを 使用してホスト ボリューム パーティションを識別できます。 仮想ディスクがTru64 UNIXホストに提供された後、デフォルトのパーティション(aからh)が使用可能になる 前に、ディスク上でホスト コマンド disklabel –rwn <diskname> を実行する必要があります。 Tru64 UNIXパーティションの例
パーティションID a b c d e f g h /usr パーティション / 備考 ルート(OSディレクトリおよびファイ ル) スワップ ディスク全体 スワップ 未使用 未使用 ユーザー プログラムとライブラリ 未使用
HP StorageWorks Replication Solutions Manager
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UNIXのパーティション
UNIXホストのスーパーユーザー権限でログインしている場合は、 /etc/fstab ファイルを表示して、ホス ト ボリュームのパーティションを確認できます。 UNIXパーティションの例
パーティション / スワップ /opt /usr /home アプリケーション ユーザー ファイル 備考 ルート
Windowsのパーティション
Windowsホストの管理者でログインしている場合は、ディスクの管理を使用して、ホスト ボリュームのパー ティションを確認できます。
rawディスク
ホスト ファイル システムによって制御やフォーマットが行われていないホスト ボリュームは、 raw ディスクま たは raw ストレージと呼びます。一般に、rawディスクに対するホストI/Oは、データベースまたは同様のアプ リケーションが直接制御します。また、rawディスクは、I/O性能を改善するか、またはディスク イメージ コ ピーの作成を容易にするために使用されます。 Replication Managerを使用すると、rawディスクの操作を実行できます。ホスト ボリューム のrawディスクの使用を参照してください。
ローカル複製ウィザード
ローカル複製ウィザードにより、ホスト ボリューム、ホスト ボリューム グループ、またはホスト ディスク デバ イスの即時コピーを作成できます。ウィザードは、Replication Managerジョブを生成し、複製リポジトリに複 製操作を記録します。複製の作成および複製リポジトリを参照してください。 リポジトリの複製を利用して、ホスト ボリュームを復元することもできま す。ホスト ボリュームの復元(インスタント復元)を参照してください。
複製リポジトリ
複製リポジトリ機能は、ローカル複製ウィザードとインスタント復元ウィザードにも対応しています。ローカル 複製ウィザードを使用すると、常に複製情報がリポジトリに保存されます。ユーザーがインスタント復元ウィ ザードを起動すると、ウィザードはリポジトリをチェックして復元のもとになる関連する複製を探します。複製 リポジトリは、低レベルで、大量の技術情報を格納しています。サマリ情報は、[レプリカ リポジトリ]タブ および[レプリカ リポジトリ プロパティ]ウィンドウに表示されます。
複製リポジトリの使用
通常、複製に対して直接操作を行う必要はありません。Replication Managerは、さまざまな機能の実現に、 複製リポジトリを自動的に使用します。必要な場合、ユーザーは、リポジトリ内の複製を表示、編集、およ び削除できます。ラウンド ロビン ローテーションから複製を削除することもできます。
複製の名前
ウィザードは、複製の実行日時に基づいて、複製に名前を割り当てます。名前は、RR(replica repository) で始まり、次の形式を使用します。
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ホスト ボリューム
複製名の形式
RR-YYYYMMDD. HHMMSS. SSS YYYY=年、MM=月、DD=日、 HH=時間、MM=分、SS. SSS=秒
例
RR-20070414. 012616. 753 2007, 04, 14 01, 26, 16. 753
複製が午前と午後のどちらに作成されたかを確認するには、プロパティを表示してくださ い。ホスト ボリュームのプロパティの表示(複製)を参照してください。
複製の種類
リポジトリ内の複製は、種類ごとに分けられています。複製の種類を示すプロパティの値は、次のと おりです。 • ラウンド ロビン。複製がラウンド ロビン ローテーション(ローリング バックアップ)に組み込ま れていることを示します。 • インスタント復元。複製がラウンド ロビン ローテーション(ローリング バックアップ)に組み込まれ ていないことを示します。
has-replicaプロパティ
has-replica プロパティ([レプリカ リポジトリ プロパティ]ウィンドウ)は、複製が論理的に完全であるかどうか を示します。たとえば、ホスト ボリューム複製の元になる1つまたは複数の仮想ディスクがあり、1つまたは 複数の仮想ディスクが削除された場合、複製はリポジトリに表示されますが、そのプロパティを表示する と、has-replicaプロパティが no に設定されています。このプロパティはインスタント復元ウィザードで使用さ れ、ユーザーが論理的に不完全な複製から誤って復元することのないようにします。
ラウンド ロビン複製(ウィザード)
ラウンド ロビンは、元になる仮想ディスク リソースを何度も再利用しながら、ホスト ボリュームの複製を繰り 返し作成することをいいます。この方法により、リソースの消費量が減り、複製管理が簡単になります。ロー カル複製ウィザードでは、ラウンド ロビン複製のセットアップを実行できます。ラウンド ロビン複製の作成 を参照してください。 たとえば、ウィザードを使用してホスト ボリュームの複製を3つ保持するラウンド ロビン ジョブを作成し て保存したとします。最初から3回目までは、ジョブ インスタンスを実行するたびに新しい複製が作成 されウィザードの複製リポジトリに追加されます。各複製には、それぞれ元になる仮想ディスクがあり ます。4回目以降は、最も古い複製がリポジトリから削除され新しい複製が追加されます。ただし、新 しい複製用に新しい仮想ディスクを追加する必要はありません。
スナップクローン(ホスト ボリューム)
ホスト ボリュームのスナップクローン複製は、ホスト ボリュームの元になる仮想ディスクのある時点の独立 したコピーを作成します。このコピーは、スナップクローンと呼ばれます。 スナップクローン プロパティは、スナップクローン方法を使用してホスト ボリュームをローカルに複製で きるかどうかを表します。値は次のとおりです。 • Yes。ホスト ボリュームの元になるすべての仮想ディスクが、スナップクローンのガイドラインに適合 しています。スナップクローン複製を実行できます。 • No。ホスト ボリュームの元になる1つまたは複数の仮想ディスクが、スナップクローンのガイドライ ンに適合していません。スナップクローン複製は実行できません。 仮想ディスクのスナップクローン、スナップクローンに関してよく寄せられる質問、およ びスナップクローンのガイドラインも参照してください。
スナップショット(ホスト ボリューム)
ホスト ボリュームのスナップショットは、ホスト ボリュームの元になる仮想ディスクのある時点の仮想コ ピーを作成します。このコピーは、スナップショットと呼ばれます。
HP StorageWorks Replication Solutions Manager
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スナップショット プロパティは、スナップショットを使用して、ホスト ボリュームをローカルに複製できるかどう かを表します。値は次のとおりです。 • Yes。ホスト ボリュームの元になるすべての仮想ディスクが、スナップショットのガイドラインに適合 しています。スナップショット複製を実行できます。 • No。ホスト ボリュームの元になる1つまたは複数の仮想ディスクが、スナップショットのガイドライン に適合していません。スナップショット複製は実行できません。 仮想ディスクのスナップショット、スナップショットの種類、スナップショットに関してよく寄せられる質問、およ びスナップショットのガイドラインを参照してください。
スナップショットに関してよく寄せられる質問
• スナップショットと他の種類の仮想ディスクはどのように区別できますか。 スナップショットは独立した仮想ディスクではないので、元の仮想ディスクと違うものとして識別され ます。仮想ディスクの種類を参照してください。 • スナップショットを作成するにはどのくらいの時間がかかりますか。 元の仮想ディスクのサイズに関係なく、スナップショットは数秒で作成されます。 • スナップショットは仮想的なコピーですが、ホストの書き込みは可能ですか。 はい。スナップショットは、機能的には、読み出しおよび書き込み機能がある物理ディスクと 同等です。 • スナップショットを作成した後、元の仮想ディスクを削除できますか。 いいえ。スナップショットは常に、少なくとも一部分を元の(アクティブ)仮想ディスクのデータに依存 しています。元の仮想ディスクが削除されると、関連するスナップショットは、使用不能になりま す。スナップショットは、一時コピーと考える必要があります。 • 元の仮想ディスクのスナップショットを複数作成できますか。 はい。ただし、制約があります。仮想ディスクのスナップショットのガイドラインを参照してください。 • ストレージ システム上でスナップショットの最大数はいくつですか。 制限はありません。ただし、スナップショットの数が多いほど、メンテナンスやアップグレード作業中 にストレージ システムをシャットダウンする時間がかかります。 • スナップクローンのスナップショットは作成できますか。 はい。 • スナップショットのスナップショットを作成できますか。 いいえ。
スナップショットの種類(割り当てポリシー)
スナップショットの種類(割り当てポリシー)は、ストレージ システムがディスク グループ内のスペースをス ナップショット用に割り当てる方法を指定します。値は次のとおりです。 • 必要な時に確保。スナップショット用に確保されるスペースは、最初の最小量から元の仮想ディス クの容量全体まで自動的に変化することができます。 • すべて確保。スナップショット用に確保されるスペースは、複製元の仮想ディスクの容量全体 に最初に設定され、そのまま固定されます。 スナップショットの種類を選択するとき、スナップショットの存続期間と、存続期間中に変更される複製 元のデータ量を考慮します。
スナップショット 存続時間 短 長 複製元データの 予想される変更 25%未満 25%以上 推奨されるスナップ ショットの種類 必要な時に確保 すべて確保
必要な時に確保スナップショット
必要な時に確保スナップショットの場合、ストレージ システムは、メタデータと複製元へのポインタの格納に 十分な空間のみを割り当てます。複製元が上書きされると、アレイは、さらに多くの空間を割り当てて元の
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ホスト ボリューム
データをスナップショットにコピーします。複製元の元のデータがすべて上書きされる場合、コントローラ は、スナップショットの割り当て容量を複製元の全容量まで増やすことになります。 複製元とスナップショットが配置されるディスク グループの容量は、どんな状況で増加が発生しても、ス ナップショットの容量増加に対応できる十分なものでなければなりません。ディスク グループの容量が不十 分だと、コントローラが容量の割り当て分を増やすことができないだけでなく、複製元とスナップショットの両 方に書き込みができなくなる可能性もあります。
すべて確保スナップショット
すべて確保スナップショットの場合、ストレージ システムは、メタデータと複製元データへのポインタの格納 に十分な空間だけを割り当てますが、複製元仮想ディスクと同じ容量を確保します。複製元が上書きされ ると、アレイは、さらに多くの空間を割り当てて元のデータをスナップショットにコピーします。 すべて確保スナップショットは、いったん作成されれば、容量が不足することはありません。
タイプ(コンポーネント)
タイプ プロパティは、ホスト ボリュームのコンポーネント構造を示します。これは、ホスト オペレーティング システムと論理ボリューム マネージャによって異なります。以下に例を示します。 デバイス。すべてのOS。 論理ボリューム。AIX、HP-UX、Linux、Solaris、Tru64 UNIX パーティション(スライス)。AIX、HP-UX、Linux、Solaris、Windows。パーティションとスライスを参照して ください。 ボリューム セット、ダイナミック ディスク、スパン ボリューム。Windows
動的容量の管理
DC-Management機能を使用すると、ホストのI/Oを中断することなく、ホスト ボリュームのサイズを拡大(増 加)または縮小(減少)することができます。この結果、システムのストレージ要件が変化したときに、ホス ト ボリュームのサイズを詳細に制御できます。 ホスト ボリュームが容量の上限に近づいた場合は、ボリュームのサイズを拡大し、ホスト ボリューム が最大容量に達した場合に発生する事態を回避することができます。ホスト ボリュームに対して過度 に大きい容量を割り当てた場合は、ボリュームのサイズを縮小し、未使用の容量を他のアプリケーショ ンに対して解放することができます。 DC-Managementは、手動または自動で実装できます。 • Manual DC-Management(手動のDC-Management)を使用すると、ボリューム サイズをただちに変 更できます。手動でもう一度設定を変更するまでは、新しいサイズは有効なままにとどまります。 • Automatic DC-Management(自動的なDC-Management)ポリシーを使用すると、ボリュームのサイ ズを変更させるためのしきい値を指定できます。RSMはホスト ボリュームの容量を監視し、指 定したしきい値に達したときにサイズを自動的に変更します。ボリュームがサイズ変更されたと きに、そのことを知らせるための電子メール通知を設定することもできます。ポリシーを実施す る時期を制御することもできます。 注記: 自動的なストレージ更新サイクル(デフォルトは30分)ごとに、ホスト ボリュームの現在のサイズと比 較してポリシーのしきい値が確認されます。したがって、ホスト ボリュームの現在のサイズが設定済 みのしきい値を上回る場合でも、ポリシーがトリガされる最も早い時期は、次の更新サイクルになり ます。手動でグローバル更新を起動することもできますが、その場合もポリシーがトリガされます。
HP StorageWorks Replication Solutions Manager
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DC-Managementの動作
注記: サイズ変更操作を実施する間、DC-ManagementはRSMホスト エージェント、およびHP Command View EVAの両方と通信します。DC-Managementをホストに実装するには、これらのコンポーネントを両 方ともインストールしておく必要があります。 ホスト ボリュームのファイル システムをサイズ変更するときに、DC-Managementは有効なホスト上で動作 しているRSMホスト エージェントと通信します。WindowsのRSMホスト エージェントはWindowsの仮想ディス ク サービス(VDS)を使用してファイル システムをサイズ変更します。 仮想ディスクをサイズ変更する間、DC-ManagementはHP Command View EVAと通信します。Command View EVAは仮想ディスクのサイズ変更要求を処理し、サイズ変更処理の実装先であるアレイにそれ らの要求を渡します。 アレイとホスト オペレーティング システムの両方と通信を行うことになるので、サイズ変更操作を実行 する間、DC-Managementはファイル システムと元になっている仮想ディスクの間での相互作用を調整 できます。この結果、一方のコンポーネントに対して必要な変更を加えずに、もう一方のコンポーネン トに対して変更を加えてしまうことがなくなります。さらに、RSMを使用して、必要な変更を単一の手 順で加えることができます。
ホスト ボリュームのファイル システムと仮想ディスクをサイズ変更する方法
DC-Managementに加えて、オペレーティング システムおよびHP Command View EVAからホスト ボリューム をサイズ変更できます。次の表に、利用可能なさまざまなサイズ変更オプションを示し、特定のオプション を選択するときの留意事項について説明します。
154
ホスト ボリューム
サイズ変更オプション
利 用 可 能 な動 作
備考
完全なサイズ変更機能、およびオペ レーティング システムとの統合を提供 します。ファイル システムと元になって いる仮想ディスクを単一の手順で同時 にサイズ変更できるため、容量管理が 簡素化されます。 • ファイル システムをサイズ変更す る場合、Command View EVAを使用 して、拡大前、または縮小後に、元 になっている仮想ディスクを手動で サイズ変更する必要があります。ホ スト上に存在するストレージ スタッ クは、仮想ディスクの容量の変化に 対応させる必要があります。 • EVA上にある仮想ディスクを拡大す る前に、ホスト ファイル システム で使用できる追加の容量を確保す るよう注意する必要があります。 ファームウェアのバージョンが、ス トレージを回復するための仮想ディ スクの縮小を許可していない場合 は、これが問題になる可能性があり ます。DC-Managementは、ホスト ボ リュームの構造を検証し、必要な場 合は動作をブロックすることにより、 仮想ディスクが偶発的に拡大され るような事態を防止します。 • ファイル システムの割り当て境界を 越えてホスト ボリュームを縮小する ことがないように、特別な注意を払 う必要があります。 • 元になっている仮想ディスクをサイ ズ変更しません。実行しようとする ファイル システムのサイズ変更に 対応するために、手動でサイズ変 更を実行する必要が生じる可能性 があります。 • EVA上にある仮想ディスクを拡大す る前に、ホスト ファイル システム で使用できる追加の容量を確保す るよう注意する必要があります。 ファームウェアのバージョンが、ス トレージを回復するための仮想ディ スクの縮小を許可していない場合 は、これが問題になる可能性があり ます。DC-Managementは、ホスト ボ リュームの構造を検証し、必要な場 合は動作をブロックすることにより、 仮想ディスクが偶発的に拡大され るような事態を防止します。 ホストのオペレーティング システムと の統合を提供しません。ファイル シス テムのサイズ変更は手動で実行する 必要があります。
DC-Management
ホスト ボリュームまたは元になっている 仮想ディスクを拡大または縮小します。
HP-UXオペレーティン グ システム
• Veritasファイル システムを使用して いるLVM以外のホスト ボリュームは、 オンラインJFSが利用可能な場合は fsadm コマンド、オンラインJFSが利 用不可能な場合は extendfs コマン ドを使用してサイズ変更できます。 • LVMホスト ボリュームは、2つの手順 で拡張できます。まず、 vgmodify コマンドと他のLVMコマンドを使用 して、ボリューム グループと論理ボ リュームを拡大する必要があります。 次に、オンラインJFSが利用可能な場 合は fsadm コマンド、オンラインJFS が利用不可能な場合は extendfs コマンドを使用して、ファイル システ ムを拡大します。 ディスクのサイズ変更については、次の Webサイトを参照してください。 http://docs. hp. com/en/5991-6481/ ch03s04. html(英語)
Windowsオペレーティン グ システム
Windowsのディスクの管理を使用して、ホ スト ボリュームのファイル システムを拡 大(Windows Server 2003およびWindows Server 2008)、または縮小(Windows Server 2008)します。
HP Command View EVA
ホストに対して提供されている仮想ディ スクを拡大または縮小します。
注意: ホスト上でファイル システムまたは ボリューム/パーティション管理機能 を使用して、使用境界を越えて仮 想ディスクを縮小することがないよ うに、注意を払う必要があります。
HP StorageWorks Replication Solutions Manager
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DC-Managementのサポート
次の表に、DC-Managementを使用するためのコンフィギュレーションに関する全般的な要件を示します。 項目
ホスト エージェン ト ライセンス ファイル システム コントローラ ソフ トウェア HP Command View EVA
要件
ホスト ボリュームのサイズ変更を有効にするには、RSMホスト エージェントをホストに インストールする必要があります。DC-Managementをサポートするホスト エージェント については、以下を参照してください。 この機能を使用するアレイごとに、DC-Managementライセンスを購入する必要があります。 サポート対象のファイル システムについては、以下のオペレーティング システム要件と 留意事項を参照してください。 RSM 4. 0でサポートされているすべてのバージョンのコントローラ ソフトウェアは、 DC-Managementをサポートしています。コントローラ ソフトウェアの機能を参照してく ださい。 DC-Managementを有効にするには、HP Command View EVAのサポート対象バージョンを 管理サーバにインストールする必要があります。
Windowsの要件と留意事項 • Windows 2003およびWindows Server 2008のホスト エージェントは、DC-Managementをサポー トします。 Windows Server 2008とEVAを組み合わせた使用については、HPの次のWebサイトで利用でき る『Implementing Microsoft Windows Server "Longhorn" RCO on HP StorageWorks Arrays White Paper』を参照してください。 http://www. hp. com/go/ws2008(英語) • ホスト ボリュームの拡大は、Windows 2003およびWindows Server 2008でサポートされています。ホ スト ボリュームの縮小は、Windows Server 2008でサポートされています。 • サポート対象のファイル システムには、NTFSも含まれています。MBRパーティションとGPTパー ティションはサポートされています。ダイナミック ディスクはサポートされていません。 HP-UXの要件と留意事項 • HP-UX 11. 31と11. 23のホスト エージェントは、DC-Managementをサポートします。次の表に、HP-UX のさまざまな構成でサポートされるDC-Managementの機能を示します。 • DC-Managementポリシーは、単一の仮想ディスク ホスト ボリュームでのみサポートされます。 • オフライン サイズ変更操作を実行するには、手動でDC-Managementの機能を使用する必要が あります。自動的なDC-Managementのポリシーは、オンライン サイズ変更を実行する目的で のみ使用できます。 • ホスト ボリュームをオフラインにしてサイズ変更操作を実行する場合は、同じボリューム グループ の一部である他のすべてのホスト ボリュームもマウント解除する必要があります。サイズ変更を実 行する前に、すべてのホスト ボリュームでI/Oを停止し、開いているすべてのファイルを閉じます。 その結果、RSMはホスト ボリュームをオフラインにすることができます。サイズ変更操作が完了し た後、すべてのホスト ボリュームがマウントされ、I/Oを再開することができます。 • Veritasファイル システム(VxFS)はサポートされています。HFSファイル システムはサポートさ れていません。 • VLMを使用する場合、次のサイズ変更操作はサポートされません。 • ミラー、ストライプ、または連続形式の論理ボリュームを保持するネイティブLVMボリューム グ ループにある論理ボリュームを拡大します。 • ボリューム グループ(VG)がクラスタ対応である(共有モードまたは排他モードで有効になって いる)ときに、ネイティブLVMボリューム グループにある論理ボリュームを拡大します。 • 割り当て不可能な物理ボリューム(PV)(スペアPVおよび読み取り専用モードのPVなど)を使用 しているネイティブLVMボリューム グループにある論理ボリュームを拡大します。
156
ホスト ボリューム
ホスト ボリュームの構成
LVMとVeritasオンラインJFS 非LVM、およびVeritasオン ラ イ ン JFS LVMとVxFS、オンラインJFSなし。 非LVMとVxFS、オンラインJFSなし。 VxVM HFSファイルシステム
拡大をサポートするか
HP-UX 11. 31 手動(オフライン 1 のみ)。 ポリシー2 および手動(オンライン) 手動(オフライン 1 のみ) 手動(オフライン 1 なし なし HP-UX 11. 23 のみ)
縮小をサポートするか
なし ポリシー 2 および手動(オンライン) なし なし なし なし
LVMとVxFS、オンラインJFS あり/なし 非LVMとVxFS、オンライン JFSあ り/ な し VxVM HFSファイルシステム
手動 3 (オフライン 1 のみ) 手動(オフライン 1 のみ) なし なし
なし 手動(オフライン 1 のみ) なし なし
1ホスト ボリュームがボリューム グループの一部ではない場合、ボリュームをオフラインにすると、ボリュームのマウントが解除さ
れます。ホスト ボリュームがボリューム グループの一部である場合、ボリュームをオフラインにすると、ボリュームのマウントが 解除され、ボリューム グループが非アクティブになります。 2 ポリシーは、単一の仮想ディスク ホスト ボリュームでのみサポートされます。 3vgmodify ツールをインストールする必要があります。このツールは、HPUX patch PHCO_35524 for 11. 23の一部です。
動的容量ポリシーの適切なしきい値の選択
動的容量ポリシーを選択するときは、次のガイドラインが適用されます。 • 拡大のしきい値として75%以上を使用すること。 • 縮小のしきい値として35%以下を使用すること。 • 増分の値として、現在のホスト ボリュームのサイズの約10%を使用すること。たとえば、現在のサイ ズが50GBである場合は、増分の値として5GBを使用します。 注記: 前述のガイドラインに従わない場合、1つのポリシーを設定するために使用した値が原因で、対になる ポリシーの設定が妨げられる可能性があります。たとえば、不適切な値を使用して拡大ポリシーを 設定した場合、同じホスト ボリュームに対して縮小ポリシーを設定することが妨げられる可能性が あります。この状況では、選択したホスト ボリュームに対して、縮小ポリシー オプションが利用で きないという情報が表示されます。この状況が発生した場合は、前述のガイドラインを使用してポ リシーの値を再設定してください。 動的容量ポリシーのしきい値を設定するときは、拡大ポリシーの値と縮小ポリシーの値の相関関係に 注意する必要があります。サイズ変更の循環、つまりホスト ボリュームが自身をサイズ変更するルー プに陥る状況をもたらすしきい値を選択することは、RSMによって許可されません。サイズ変更の循環 をもたらすポリシーのしきい値を選択しようとすると、RSMによって警告が表示され、そのような状況を 回避するポリシーのしきい値が提案されます。 たとえば、1GBのホスト ボリュームが存在し、縮小ポリシーのしきい値として10%、拡大ポリシーのしきい値 として50%を設定したとしましょう。必要な増分サイズは5GBです。ホスト ボリュームの容量が0. 5GB(1GB の50%)に達した時点で、拡大ポリシーがトリガされ、ホスト ボリュームのサイズは6GB(1GB + 5GBの 増分)に拡大されます。この結果、ホスト ボリュームの使用済み容量は8. 33%に低下し、縮小ポリシー (<10%)がトリガされます。縮小ポリシーを適用した結果、拡大ポリシーが再トリガされます。このホスト ボ リュームは、サイズ変更の循環に陥りました。
HP StorageWorks Replication Solutions Manager
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ポリシーを設定済みのホスト ボリュームを手動でサイズ変更するときは、慎重に行う必要があります。手 動のサイズ変更は実行されますが、既存のポリシーとの相関関係が原因で、望ましくない結果が生じる可 能性があります。たとえば、縮小ポリシーを設定済みのホスト ボリュームに対して手動で拡大を実行すると しましょう。手動の拡大は実装されますが、ホスト ボリュームのサイズが大きくなった結果、次の更新サイ クルで縮小ポリシーがトリガされる可能性があり、その場合ホスト ボリュームのサイズは縮小されます。
DC-Managementと複製の使用
DC-ManagementとHP Business Copy EVAを組み合わせて使用する場合のガイドライン • HP Business Copy EVAを使用して作成したスナップショットまたはミラークローンに対して、 DC-Managementを使用することはできません。複製元または複製に対してDC-Managementを使 用することはできません。 • 正規化が完了していれば、スナップクローンをサイズ変更することができます。正規化の実行中 は、スナップショットに対してDC-Managementを使用することはできません。 • ホスト ボリュームに対して動的ポリシーを設定し、その後、元になっている仮想ディスク上でスナッ プショットまたはミラークローンを作成すると、ポリシーが正しく実行されません。ポリシーのしきい値 に達した場合、ポリシーはトリガされ、関連するジョブが作成されます。ただし、仮想ディスク上に複 製が存在することが原因でサイズ変更を実行できなかったことを示すメッセージが表示されます。ポ リシーが実行されることを防止するために、そのポリシーを無効化または削除する必要があります。 DC-ManagementとHP Continuous Access EVAを組み合わせて使用する場合のガイドライン • DRペアのうち複製元の仮想ディスクがDC-Managementを使用して拡大される場合は、複製先の仮 想ディスクのサイズも自動的に拡大されます。複製先のアレイに、仮想ディスクのサイズを増加さ せるだけの十分な容量がない場合は、複製元の仮想ディスクを拡大しようとする試行は失敗しま す。複製先の仮想ディスクに対する自動的な増加を実行する上で、複製先のアレイでDCMライセン スは必要ありません。増加は、CAライセンスによって有効になります。 • RSMは、複製元アレイでのみDCMライセンスをチェックします。複製先アレイにDCMライセンスがな い場合は、フェールオーバーの後で複製先アレイは動作を停止します。 • 複製元または複製先DRグループのメンバに対して縮小を実行することはできません。 • DRグループの複製先を拡張することはできません。 • DRリンクが一時停止されている場合は、複製元の仮想ディスクを拡大することはできません。 • 複製先が利用不可能な場合は、サイズ変更はサポートされません。 • DRグループが同期、非同期モードのどちらであっても、DRグループ メンバ(仮想ディスク)のサイ ズを拡張できます。ただし、拡張非同期モードの(コントローラ ソフトウェア6. 0x以降を実行してい るアレイ間の)拡張の場合は、いくつか留意事項があります。 拡張非同期モード中に仮想ディスクを拡張する場合、DRグループ ログのサイズは、拡張された 仮想ディスクに合わせたサイズに変更されません。拡張の規模が小さい場合、ログは拡張後 も対応できます。拡張の規模が大きい場合、ログの大きさが不十分で、拡張後の処理量に対 応しきれなくなる場合があります。 DRグループが同期モードの場合のみ、DRグループ メンバの拡張を行ってください。以下の手 順に従います。 1. 書き込みモードを非同期から同期に変更します。 2. DRグループ メンバの拡張を完了します。 以前にDRグループ ログの最大サイズを設定してある場合、拡張後のDRグループ メンバに合わ せてログのサイズを変更してください。以前に設定されたログ サイズがコントローラ ソフトウェア によって設定されている場合、特に操作は必要ありません。 書き込みモードを非同期に変更します。 拡張されたDRグループ メンバに合わせてDRグループ ログのサイズが変更されます。
4.
DC-Managementに関するよくある質問
• どのホスト ボリュームも拡大または縮小できますか。
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ホスト ボリューム
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いいえ。すべてのホスト エージェントでDC-Managementがサポートされているわけではありませ ん。DC-Managementのサポートを参照してください。 ホスト ボリュームを拡大または縮小すると、アレイに対するホストのI/Oに影響を及ぼしますか。 DC-Managementの自動ポリシーを使用すると、ホストのI/Oを中断することなく、ホスト ボリューム をいつでも拡大または縮小することができます。 DC-ManagementとHP Continuous Access EVAを組み合わせて使用することができますか。 はい。詳しくは、「DC-Managementと複製の使用」を参照してください。 DC-ManagementとHP Business Copy EVAを組み合わせて使用することができますか。 HP Business Copy EVAを使用して作成したスナップショットまたはミラークローンに対して、 DC-Managementを使用することはできません。詳しくは、「DC-Managementと複製の使用」を参 照してください。 DC-Managementのポリシーを設定済みの仮想ディスク上で、スナップショットまたはミラーク ローンを作成できますか。 ホスト ボリュームに対して動的ポリシーを設定し、その後、元になっている仮想ディスク上でスナッ プショットまたはミラークローンを作成する場合は、ポリシーが正しく実行されません。詳しくは、 「DC-Managementと複製の使用」を参照してください。 DC-Managementのポリシーを設定済みのホスト ボリュームに対して、手動でサイズ変更を実 行できますか。 はい、ただし相関関係に注意する必要があります。詳しくは、「DC-Managementと複製の使用」 を参照してください。 ホスト ボリュームをどれだけ拡大できますか。 ホスト ボリュームは、基礎となっている仮想ディスクのサイズに達するまで拡大できます。ホスト ボ リュームがそのサイズに達した時点で、ファイル システムを拡大する目的で追加の容量を提供で きるように、仮想ディスクのサイズを拡大する必要が生じます。 ホスト ボリュームをどれだけ縮小できますか。 ホスト ボリューム縮小後の最小サイズは、ホスト ボリューム上に存在するデータの量によって 決まります。ホスト ボリュームを、その中に存在するデータを収容できなくなるサイズまで縮 小することはできません。 手動で拡大または縮小を実行するときには、仮想ディスクまたはファイル システムを拡大するよう 選択できます。動的容量ポリシーを使用する場合は、この選択ができません。拡大ポリシーや縮 小ポリシーは、どのように動作しているのですか。 拡大ポリシーまたは縮小ポリシーを使用する場合は、指定したしきい値に達した時点で、ファイル システムと元になっている仮想ディスク両方のサイズが変更されます。 同一のホスト ボリュームに対して、拡大ポリシーまたは縮小ポリシーを複数インストールで きますか。 いいえ。単一のホスト ボリュームに対してインストールできる拡大ポリシーまたは縮小ポリシーは、 1つだけです。
DC-Managementのベスト プラクティス
• 動的ポリシーを選択する場合は、動的容量ポリシーの適切なしきい値の選択で説明したガイ ドラインに従ってください。 • 書き込み保護されているディスク上にあるファイル システムの拡大や縮小はできません。書き込み 保護されているディスク上にある元になっている仮想ディスクは、拡大または縮小することができま す。この場合仮想ディスクを縮小すると、未使用の容量を回復できます。 • DC-Managementと複製を組み合わせて使用する場合は、ガイドラインに従ってください。詳しくは、 「DC-Managementと複製の使用」を参照してください。 • 必要なDC-Managementのライセンスをインストール済みであることを確認してください。 DC-ManagementとHP Continuous Access EVAを組み合わせて使用する場合は、フェールオーバー の際に正しい操作が保証されるように、複製元と複製先両方のアレイにDC-Managementのライセ ンスをインストールすることをお勧めします。 • ポリシーを設定済みのホスト ボリュームを手動でサイズ変更するときは、注意を払ってください。詳 細については、動的容量ポリシーの適切なしきい値の選択を参照してください。
DC-Managementの例
次の例では、DC-Managementを使用してストレージ容量を管理する1つのシナリオを示します。
HP StorageWorks Replication Solutions Manager
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シナリオ1 管理者は、製造グループが使用するデータベースを作成する必要があります。管理者は、どれほどの大き さのストレージを割り当てればよいのか把握できていませんが、要求は200GBです。管理者は、最初 は100GBを割り当て、DC-Managementのポリシーを使用して必要に応じて容量をサイズ変更する方針 を決定します。しきい値として80%を使用し、増分の値として10GBを使用する拡大ポリシーを設定しま す。データベースのサイズが80GB(100GBの80%)に達した時点で、DCMポリシーがトリガされ、ホスト ボ リュームのサイズが順に増加します。 管理者は、DC-Managementの縮小ポリシーを設定してホスト ボリュームのサイズを減少させる方針も決定 します。これは、データベースが一時的に成長してかなり大きなサイズに達する期間に対応する目的で 役に立つことがあります。データベースのサイズが、設定済みのしきい値まで減少した場合は、縮小 ポリシーがトリガされ、ホスト ボリュームのサイズが減少します。 管理者は、どちらかのポリシーがトリガされたときに、そのことを知らせる電子メール通知を使用します。
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ホスト ボリューム
6 ジョブ
ジョブの設定と管理
ジョブについて
ジョブ コンテンツ ペインは、使用できるジョブ、ジョブの実行履歴、およびスケジュール済みの実行時刻 (存在する場合)を表示します。GUIウィンドウのコンテンツ ペインを参照してください。
ビュー
• すべてのジョブのリスト。[ジョブ リスト]タブを参照してください。 • ジョブ インスタンスのリスト。[ジョブ実行履歴]タブを参照してください。 • スケジュール済みジョブ イベントのリスト。[ジョブ スケジュール]タブを参照してください。
操作
• GUIでの操作。ジョブ操作のまとめを参照してください。 • CLUIからジョブと通信することもできます。ジョブ操作対応表を参照してください。
プロパティ
• GUIに表示されるプロパティ。ジョブ プロパティのまとめを参照してください。 • プロパティは、CLUIからも表示できます。CLUIコマンドShow Jobを参照してください。
ジョブ操作のまとめ
コンテンツ ペインで以下のジョブ操作を使用できます。一部の操作には等価なCLUIコマンドがありま す。ジョブ操作対応表を参照してください。 [リスト]タブ、[実行履歴]タブ、[ジョブの監視]ウィンドウ、および[スケジュール]タブでのジョブ操作に ついてヘルプ。
[リスト]タブのジョブ操作
[リスト]タブでジョブを右クリックするか、ジョブを選択し、[実行]メニューを使用して、ジョブに対して以 下の操作を実行できます。 • • • • • • プロパティの表示。ジョブ内のコマンドを表示します。手順 新規作成。新しいジョブを作成します。手順 編集。ジョブを編集します。手順 削除。ジョブを削除します。手順 実行。ジョブを実行または検証します。手順 監視。ジョブ インスタンスの進行状況を監視して、実行を制御します。手順
[実行履歴]タブのジョブ インスタンス操作
[実行履歴]タブでジョブ インスタンスを右クリックするか、ジョブ インスタンスを選択して[実行履歴]タブの [実行]メニューを使用すると、ジョブ インスタンスに対して以下の操作を実行できます。 • 監視。ジョブ インスタンスの進行状況を監視して、実行を制御します。手順 • 削除。ジョブ インスタンスを削除します。手順
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• 中止。ジョブ インスタンスを中止します。手順 • 続行。一時停止していたジョブ インスタンスを続行します。手順 • 一時停止。ジョブ インスタンスを一時停止します。手順
[スケジュール]タブのスケジュール済みジョブ イベント操作
• プロパティの表示。スケジュール済みジョブ イベントの周期(頻度)および開始時間を表示し ます。手順 • 有効/無効。スケジュール済みジョブ イベントの有効/無効を切り替えます。手順 • ジョブのスケジュール。ジョブ イベントのスケジュールを設定します。手順 • スケジュールの編集。スケジュール済みジョブ イベントを編集します。手順 • 削除。スケジュール済みジョブ イベントを削除します。手順
[ジョブの監視]ウィンドウのジョブ インスタンス操作
• • • • 続行。一時停止していたジョブ インスタンスを続行します。手順 一時停止。実行中のジョブ インスタンスを一時停止します。手順 中止。実行中のジョブ インスタンスを中止します。手順 更新。[ジョブの監視]ウィンドウを更新します。
ジョブのプランニング - Tru64 UNIX
AdvFSボリュームの複製前でのI/Oの停止 - Tru64 UNIX
大きな負荷のかかるI/Oを持つAdvFSホスト ボリュームまたはボリューム グループ(ファイルセットまたはド メイン)の複製を計画する場合、複製手順の直前で、該当するマウント ポイントのI/Oを一時的に停止 する手順をジョブに含めることをお勧めします。 ジョブ テンプレートを生成するとき、複製の前に複製元をサスペンドしますかのオプションを選択して手順 を追加します。カスタム ジョブを生成する場合、このステップを手動で入力します。以下に例を示します。
行 . . . // ホスト アプリケーションを一時停止します。 Launch ( $source_host, %suspend_command_line%, "", WAIT, "0" ) onerror pauseat E1: DO { $Rep1 = SnapshotHostVolume ( $source_hostvol_unc1, FULLY_ALLOCATED, SAME, NOWAIT ) onerror pauseat E1: // } ALWAYS { // ホスト アプリケーションを再開します。 Launch ( $source_host, %resume_command_line%, "", WAIT, "0" ) } // 作業
最初のLaunchコマンド(たとえば行15)で、I/Oを一時停止(マウント ポイントを凍結)するホスト コマンドまた はスクリプト ファイル名を入力します。たとえば、「freezefs」ユーティリティの構文は、以下のようになります。 "freezefs –t -1 /mountPoint" 引数-1を必ず含めるようにしてください。これによりOSが後続の解凍を自動実行するのを回避します。これ を省略すると、ジョブが再開手順(たとえば行21)で失敗する可能性があります。
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ジョブ
2番目のLaunchコマンド(たとえば行21)で、I/Oを再開(マウント ポイントを解凍)するホスト コマンドまたは スクリプト ファイル名を入力します。たとえば、次のようにします。 "thawfs /mountPoint"
ジョブ操作対応表
GUI操作とCLUIコマンドを使用してジョブの操作を実行できます。ジョブとジョブ インスタンスおよ びスケジュール済みジョブ イベントについては、以下を参照してください。
ジョブとジョブ インスタンス ジョブの作成
GUI操作
ジョブ > 新規作成
ジョブ コマンドまたはテンプレート
-
CLUIコマンド
-
ジョブの削除
GUI操作
ジョブ > 削除
ジョブ コマンドまたはテンプレート
-
CLUIコマンド
-
ジョブの編集
GUI操作
ジョブ > 編集
ジョブ コマンドまたはテンプレート
-
CLUIコマンド
-
ジョブ関連のその他のタスク
GUI操作
ジョブ > 中止 ジョブ > 監視(ステータス) ジョブ > 監視 > 中止 ジョブ > 監視 > 続行 ジョブ > 監視 > 一時停止 ジョブ > Run
ジョブ コマンドまたはテンプレート
-
CLUIコマンド
Set Job Show job Set Job Set Job Set Job Set Job
ジョブの表示
GUI操作
ジョブ > プロパティの表示
ジョブ コマンドまたはテンプレート
-
CLUIコマンド
Show job
HP StorageWorks Replication Solutions Manager
163
スケジュール済みジョブ イベント スケジュール済みジョブ イベントの作成
GUI操作
ジョブ > スケジュール > ジョブのスケ ジュール
ジョブ コマンドまたはテンプレート
-
CLUIコマンド
-
スケジュール済みジョブの削除
GUI操作
ジョブ > スケジュール > 削除
ジョブ コマンドまたはテンプレート
-
CLUIコマンド
-
スケジュール済みジョブ イベントの編集
GUI操作
ジョブ > スケジュール > 編集
ジョブ コマンドまたはテンプレート
-
CLUIコマンド
-
スケジュール済みジョブ イベントのその他の作業
GUI操作
ジョブ > スケジュール > 有効/無効
ジョブ コマンドまたはテンプレート
-
CLUIコマンド
Set Job
スケジュール済みジョブ イベントの表示
GUI操作
ジョブ > プロパティの表示
ジョブ コマンドまたはテンプレート
-
CLUIコマンド
Show job
ジョブ プロパティのまとめ
プロパティのヘルプについては、[ジョブ プロパティ]ウィンドウにある以下のタブを参照してください。 • ジョブ リスト。[全般]タブを参照してください。 ジョブ プロパティの表示も参照してください。
ジョブのビュー
次のような例があります。リスト ビュー、実行履歴、スケジュール
リスト ビュー
164
ジョブ
実行履歴
スケジュール
ジョブ インスタンスの中止
実行中または一時停止中のジョブ インスタンスを中止(停止)します。
留意事項
• GUIまたはCLUIを使用できます。ジョブ操作対応表を参照してください。 • GUIを使用する場合は、[ジョブの監視]ウィンドウを使用して、いつ(どの作業で)ジョブを中止す るかを詳細に選択します。
手順 GUIからのジョブ インスタンスの中止
1. ナビゲーション ペインで[ジョブ]を選択して、コンテンツ ペインに[ジョブ]ウィンドウを表示します。 [実行履歴]タブをクリックします。 中止したいジョブ インスタンスを選択します。 [実行]、[中止]の順に選択します。 注記: [ジョブの監視]ウィンドウを使用してジョブを中止することもできます。[リスト]タブまたは[実行履 歴]タブからジョブ/ジョブ インスタンスを選択して、このウィンドウにアクセスし、[実行]、[監視]の 順に選択し、ウィンドウで[中止]をクリックします。 5. [OK]をクリックして操作を確認します。[ジョブの監視]ウィンドウのジョブ イベント ペインに、ジョブ インスタンスと現在のタスクの取り消しを示すメッセージが表示されます。
CLUIからのジョブ インスタンスの中止
1. CLUIウィンドウを開きます。
HP StorageWorks Replication Solutions Manager
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2.
3. 4.
Show Jobコマンドを発行します。ジョブ名とinstancesスイッチを指定します。出力を確認し て、管理したいインスタンスのインスタンス名(例:daily_backup-4)またはインスタンスID(例: 55ed822a-0afb-48ad-95bd-d362389344ad)をメモします。 Set Jobコマンドを発行します。コマンドでは、ジョブインスタンス名またはIDおよびabortスイッチ を指定します。 出力を確認し、操作を承諾します。
ジョブ インスタンスの継続
一時停止したジョブまたは実行していて待機中のジョブを続行します。一時停止と続行を参照してください。
留意事項
• [実行履歴]タブまたは[ジョブの監視]ウィンドウを使用できます。CLUIも使用できま す。ジョブ操作対応表を参照してください。
手順 GUIからのジョブ インスタンスの継続
1. ナビゲーション ペインで[ジョブ]を選択して、コンテンツ ペインに[ジョブ]ウィンドウを表示します。 [実行履歴]タブをクリックします。 続行したいジョブ インスタンスを選択します。 次のいずれかの手順を実行します。 • [続行]を選択します。確認ウィンドウが開きます。 • [監視]を選択します。[ジョブの監視]ウィンドウで、[続行]ボタンをクリックします。確認ウィ ンドウが開きます。 [OK]をクリックして操作を確認します。ジョブ インスタンスの実行が再開されます。
5.
CLUIからのジョブ インスタンスの継続
1. [. . . ] 見出しの列の端にカーソルを移動します。 選択矢印が表示されたら、必要に応じて列の端をクリックしてドラッグします。
列の移動
1. 移動する列の見出しをクリックします。 クリックしたまま希望する位置までドラッグします。
並べ替え
1. リストを並べ替える列の見出しをクリックします。 リストが並べ替わり、ソート インジケータが表示されます。 並べ替えの順序を反転するには、列見出しをもう一度クリックします。
イベントの表示
ストレージ イベントとライセンス イベントを表示します。イベントの概要を参照してください。
手順 表示するイベントの選択
1. イベント ペインで、[ストレージ イベント]タブまたは[ライセンス イベント]タブを選択します。対応す る現在のイベント ログまたは履歴イベント ログ内のイベントが表示されます。
2.
別のログ(存在する場合)内のイベントを表示するには、そのログを選択します。ログが適用され ます。イベントの件数によっては、ペインがただちに更新されない場合があります。
ビュー タイプの選択
1. [. . . ]
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