ユーザーズガイド HP STORAGEWORKS MSL4048 TAPE LIBRARY STORAGEWORKS MSL2024, MSL4048, およびMSL8096テープライブラリ 追加情報 (AK378-96004JP, 2008年6月)

[. . . ] HP StorageWorks MSL2024、MSL4048、 およびMSL8096テープ ライブラリ 追加情報 *AK378-96004JP* 製品番号： AK378-96004JP 初版： 2008年6月 ご注意 © Copyright 2008 Hewlett-Packard Development Company, L. P. [. . . ] 論理ライブラリ1のテープ ドライブとマガジン 3. 論理ライブラリ3のテープ ドライブとマガジン 2. 論理ライブラリ2のテープ ドライブとマガジン 4. 論理ライブラリ4のテープ ドライブとマガジン 論理ライブラリの設定 RMIの[Configuration]: [System]画面を使用して、論理ライブラリを設定します。 HP StorageWorks MSL2024、MSL4048、およびMSL8096テープ ライブラリ追加情報 9 図4 [Configuration]： [System]画面 論理ライブラリを有効にするには、[Logical Libraries]ペインで論理ライブラリの数を選択します。 各論理ライブラリについて、以下の設定が可能です。 • Library LUN Hosted By Drive — 論理ライブラリ用のマスター テープ ドライブを指定します。デフォ ルトは、論理ライブラリ内の最小の番号のテープ ドライブです。論理ライブラリに1台のテープ ドライブしかない場合は、そのテープ ドライブが論理ライブラリ用のマスター ドライブです。論 理ライブラリに複数のテープ ドライブがある場合は、マスターを指定することができます。番号 は、物理ドライブ番号です。 • Library Mode — 各論理ライブラリ用のライブラリ モードを指定します。デフォルトのモードは [Automatic]です。ライブラリ モードの詳細については、「ライブラリ モード」（11ページ）を参照して ください。 • Active Slots — 論理ライブラリ内のアクティブ スロットの数を指定します。各論理ライブラリには、 2つ以上のアクティブ スロットが必要です。 以下の設定は、すべての論理ライブラリに影響します。 • Mailslot Configuration — メールスロットが有効な場合、すべての論理ライブラリがメールスロットにア クセスできます。すべての論理ライブラリにメールスロットへのアクセスを許可することで問題が発生 したり、すべてのスロットがストレージ スロットとして必要な場合は、メールスロットを無効にします。 • Auto Clean Enabled — テープ ライブラリ用のオート クリーンを有効にすると、クリーニング カート リッジは、各論理ライブラリの予約済み（アクティブでない）スロットにアクセスできます。 • Barcode Length Reported to Host • Barcode Label Alignment Reported to Host • Ignore Barcode Media ID • Magazine access using front panel - 管理者パスワードが必要です。 10 ライブラリ モード ライブラリは、次の3つの動作モードをサポートしています。Random（ランダム）、Sequential（順次）、および Automatic（自動）。動作モードは、テープ カートリッジの制御に使用するソフトウェアの機能に合わせて選 択してください。ライブラリ モードは、各論理ライブラリ用に個別に設定することができます。 Randomモード： Randomモードでは、デバイスは自動的にテープ ドライブにテープをロードしません。ソフト ウェアまたはオペレータからテープをロードおよびアンロードするコマンドを待ちます。Randomモードは、完 全機能版またはロボット機構対応バックアップ アプリケーションで使用される、最も一般的な動作モードで す。このモードを使用するには、ご使用のバックアップ ソフトウェアがロボット機構をサポートしている必要 があります。ロボット機構のサポートには、追加のソフトウェア モジュールが必要な場合があります。 Sequentialモード： Sequentialモードでは、デバイスは自動でテープをテープ ドライブにロードし、テープ ドラ イブからアンロードします。Sequentialモードは、使用しているバックアップ ソフトウェアがロボット機構対応 でないか、またはスタンドアロンのドライブ専用に設計されている場合に使用します。 Sequentialモードでは、ライブラリは最小の番号のテープ ドライブだけを使用します。 オペレータは、希望するテープをテープ ドライブにロードしてシーケンスを開始します。テープが何らかの 理由でアンロードされた場合は、テープがテープ ドライブから自動的に取り出されて、元のスロットに戻さ れた後で、使用可能な次に大きな番号のスロットからテープがロードされます。 Sequentialモードのときに、テープ ドライブにテープをロードする方法をさらに細かく指定するには、Loopオ プションおよびAutoloadオプションを設定します。 • Autoloadモードを設定すると、デバイスは使用中の最小の番号のスロットから、カートリッジをテー プ ドライブに自動的にロードします。その後は、通常のSequential動作に戻ります。 • Loopモードを設定すると、使用可能な全カートリッジがデバイスによってロードされた後、一番 目のカートリッジがリロードされます。Loopモードを設定しない場合、最後のカートリッジがアン ロードされると、他のカートリッジを手動でロードするまでは、デバイスによるカートリッジのロード が停止します。 注意： Loopモードの選択は慎重に行ってください。Loopモードを選択すると、すでに書き込まれたカー トリッジへのデータ上書きが可能になります。 ライブラリを論理ライブラリに分割すると、各論理ライブラリが独立したライブラリとして動作します。した がって、ライブラリは、1つの論理ライブラリに関連付けられたスロットから、その論理ライブラリに関連付け られたテープ ドライブにテープをロードします。ある論理ライブラリに関連付けられたスロットから、別の論 理ライブラリに関連付けられたテープ ドライブにはテープをロードしません。複数のドライブがある論理ラ イブラリでは、最小の番号のテープ ドライブだけが使用されます。 Automaticモード： Automaticモードでは、デバイスが特定のSCSIコマンドを受信すると、デバイスは SequentialモードからRandomモードに切り替わります。Automaticモードは、デフォルト設定です。 ライブラリ構成の保存と復元 ライブラリ構成データベースは、ファイルまたはUSBフラッシュ ドライブに保存することができます。構 成データベースを保存すると、シャーシまたはライブラリ コントローラを交換する必要がある場合、ライ ブラリ構成を簡単に復旧することができます。 また、この機能は、複数のライブラリを設置する場合にも便利です。ネットワークを設定する前に構成を 保存するか、固有のネットワークIDを持つまでは、一度にネットワークに存在するのは同じネットワー ク構成を持つデバイスのうちの1台のみであることを確認します。 構成データベースをファイルに保存したり、ファイルから復元するには、RMIの[Configuration]： [Save/Restore]タブを使用します。 構成データベースをUSBフラッシュ ドライブに保存するには、OCPの [Support] 、 [Save Config] メニュー項目を使用します。構成データベースをUSBフラッシュ ドライブから復元するには、OCPの [Support] 、 [Restore Config] メニュー項目を使用します。 HP StorageWorks MSL2024、MSL4048、およびMSL8096テープ ライブラリ追加情報 11 ウェルネス テスト ウェルネス テストは、外部接続を除くすべてのライブラリとテープ ドライブのハードウェアの動作を確認しま す。ウェルネス テストは、デバイスが正しく動作していることを確認する場合に便利です。ウェルネス テスト は、オペレータがメールスロットを操作する必要があるため、RMIからは開始できません。 完全なテストを行うには、メールスロットを有効にし、各上部コーナー スロットにテープ カートリッジが 入っていることを確認します。メールスロットが無効になっている場合、上部コーナー スロットの位置 は、以下の通りです。 • MSL2024：8、11、20、23 • MSL4048：20、23、44、47 • MSL8096：44、47、92、95 ストレージのスロット位置のマップについては、製品に付属している『お使いになる前に』ポスター、ま たは『HP StorageWorks MSL2024、MSL4048、MSL8096 テープライブラリ ユーザー/サービス ガイド』 を参照してください。 重要： ライブラリは、ウェルネス テストの実行中に、テープ ドライブからテープ カートリッジを取り出し、オフラ インになります。ウェルネス テストを開始する前に、ライブラリを使用するアプリケーションが完了 していることを確認します。 ライブラリでは、ウェルネス テストを最大10サイクル実行することができます。ライブラリに複数のテープ ド ライブが搭載されている場合は、テストを個別のテープ ドライブで実行するかすべてのテープ ドライブで実 行するかを選択できます。ウェルネス テストは、論理ライブラリに関係なく、ライブラリ全体で動作します。 ウェルネス テストは、オペレータの操作が必要なため、OCPからのみ実行できます。ウェルネス テストは 以下の手順で行われます。 1. オペレータが、OCPからウェルネス テストを開始します。管理者パスワードが必要です。 ライブラリは、セルフテストを実行し、テープ ドライブと通信できることを確認します。 ライブラリは、テープ カートリッジをテープ ドライブからホーム スロットに戻します。カートリッ ジのホーム スロットが不明な場合、ライブラリは、カートリッジをメールスロットへ移動し、オペ レータに取り出すように指示します。 4. ライブラリは、オペレータに実行するテストのサイクル数を入力するように指示します。 5. ライブラリは、メールスロットを開き、オペレータにスクラッチ カートリッジを挿入するように指 示します。MSL8096では、12スロットのメールスロットは自動的に開きません。オペレータが開 く必要があります。 6. オペレータは、最小の番号のメールスロットにスクラッチ カートリッジを挿入します。有効になっ ているメールスロットがない場合、またはオペレータが最小の番号のメールスロットにカー トリッジを挿入せずにメールスロットを閉じる場合、ライブラリは、手順7をスキップしてウェル ネス テストを実行します。 7. [. . . ] ライブラリは、発生したリカバリやエラーを含むテスト完了ステータスを表示します。 HP StorageWorks MSL2024、MSL4048、およびMSL8096テープ ライブラリ追加情報 13 [. . . ]